海外おすすめサスペンス&ミステリードラマ23選【沼落ち注意】衝撃展開の連発!

『デクスター ~警察官は殺人鬼』の主人公
出展元:https://www.primevideo.com

次の展開が気になって、観出したら止まらない……! そんなスリルと謎が交差する物語を視聴したいという人に、年間100本以上の海外ドラマを視聴している筆者が、海外おすすめサスペンス&ミステリードラマ23選を厳選して紹介します♪

※このおすすめ記事では、あえて犯罪捜査ドラマは入れていません。



※配信ラインナップについては、2025年5月時点の情報となります。
※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

デクスター ~警察官は殺人鬼(全8シーズン)

『デクスター ~警察官は殺人鬼』は、マイアミ警察の血痕分析官デクスター・モーガンが、殺人の衝動を抱える連続殺人鬼という異色の設定が魅力のドラマシリーズ。

表向きは優秀な分析官として振る舞いながら、夜は独自のルールに従い、法で裁けない凶悪犯を密かに始末していくデクスター。その二重生活と、デクスターの正体がバレそうになる展開にハラハラしてしまい、その緊張感に病みつきになってしまうこと間違いなし!

2~3シーズンごとに、デクスターが獲物として狙いながらも宿敵となる凶悪犯罪者が代わり、アンソロジー的にストーリーを楽しめるところもポイント。また、マイアミ警察の刑事で義理の妹デボラとの関係や、壮絶な過去のトラウマに向き合うデクスターの心理も巧みに描かれ、「正義とは何か?」を考えさせられるダークヒーローものとしても秀逸です。

『デクスター』は、後日譚となる『デクスター:ニュー・ブラッド』と前日譚ドラマ『Dexter: Original Sin(原題)』、新作ドラマ『Dexter: Resurrection(原題)』が誕生し、そのユニバースが拡大中です。

『デクスター』をHuluで視聴する

ブレイキング・バッド(全5シーズン)

『ブレイキング・バッド』は、末期がんを宣告された高校の化学教師ウォルター・ホワイトが、家族にお金を残すためにドラッグの精製に手を染め、裏世界でキングピンとしてのし上がっていく……という衝撃のストーリー。

本シリーズは、筆者の「傑作海外ドラマTOP5」にランクインするほどお気に入りの作品。最初は、“仕方なく”ドラッグの精製を始めたウォルターが、回を重ねるごとに“悪”に染まっていく姿から目を離せなくなってしまいました。

ウォルターの二重生活のスリルと、次第に暴かれていく嘘の連鎖、警察や麻薬組織に追われる綱渡りのような緊張感に引き込まれ、予測不能な展開の連続で間違いなく虜になってしまうでしょう。

また、ウォルターの義弟ハンクが麻薬捜査官であるという皮肉な設定が、さらにスリリングな状況を生み出しています。善人だった男がなぜ“悪”に魅せられていくのか、その巧みな心理描写も秀逸で、個人的には、これほど完成度の高いクライムサスペンスは他にないと思っています。この傑作シリーズは、絶対に見逃せません!

『ブレイキング・バッド』をHuluで視聴する

・ティーン版『ブレイキング・バッド』を呼びたいシリーズをチェック♪

推定無罪(シーズン2へ更新)

Apple TV+の『推定無罪』は、スコット・トゥローの同名小説をドラマ化したシリーズ。1990年には、ハリソン・フォード主演の映画版が公開されたので、こちらを観賞された方は多いのでは!?

主人公ラスティ・サビッチは、シカゴの首席検事補として正義を追求してきましたが、殺害された同僚の女性検事補が愛人だったことから一転して容疑者となり、彼が無実を証明しようと奮闘する姿が描かれます。

ラスティが潔白を主張するほど、疑惑が深まるような証拠が次々と出てくるので、「もしかして…?」と疑心暗鬼になってしまうのではないでしょうか。

また、検察側と弁護側が繰り広げる法廷劇がスリリングで、ラスティの家族や同僚たちの思惑も複雑に絡み合い、誰が真実を語っているのか予想できません。

映画版との違いは、ドラマシリーズでは長尺を活かし、容疑者となったラスティに対する子どもたちの反応や家族の絆、妻との関係性などが丁寧に描かれていて、より深みのある見応え十分な作品になっています。

・社会派サスペンスドラマが好きな人に超おすすめ!



真相 – Truth Be Told(全3シーズン)

Apple TV+ドラマ『真相 – Truth Be Told』は、犯罪ポッドキャスト番組でパーソナリティを務めるポピー・パーネルが、過去に自ら報じた事件の真相に再び向き合うサスペンスドラマシリーズ。

シーズン1は、ポピーの報道が有罪に導いた青年が冤罪かもしれないという疑惑が浮上し、正義と信念の間で揺れるポピーの葛藤を軸に、真実を掘り起こしていく……というストーリー。

シーズンごとにポピーが違う事件に向き合うアンソロジースタイルで、真実に迫っていく犯罪サスペンスの要素だけでなく、メディアが世論に与える影響や、司法制度の複雑さといった社会的なテーマも織り込まれ、ただのミステリーに終わらない重厚なヒューマンドラマとしても見応えタップリ! 社会派サスペンスの秀作です。

LOST(全6シーズン)

『LOST』は、飛行機事故で太平洋の無人島に不時着した生存者たちが、謎だらけの島で数々の不可解な出来事に巻き込まれていく壮大なサバイバル・サスペンスシリーズ。海外ドラマファンなら、そのタイトルを知らない人はいないでしょう。

筆者は、単なるサバイバル物かと思って視聴し始めたのに、飛行機が墜落した原因や島に潜む“何か”の存在、謎の他者など、とにかくその謎に多さに引き付けられて観るのを止められなくなりました。

また、数多い主要キャラクターのバックストーリーがフラッシュバックで丁寧に描かれ、しかも各キャラクターの人生が絶妙に交差している巧みな脚本に唸らされました。

緻密に張り巡らされてた伏線とストーリー展開に、考察が止まらなくなってしまうはず。かなり中毒性の高いシリーズで、2000年代に『プリズン・ブレイク』と『24 TWENTY FOUR』と共に、一大海外ドラマブームを巻き起こした傑作です。

『LOST』をHuluで視聴する

・サバイバルドラマが好きな人におすすめ♪

ブラッドライン(全3シーズン)

Netflixドラマ『ブラッドライン』は、フロリダキーズの美しい島々を舞台に、名士レイバーン家の崩壊を描いた重厚なサスペンスシリーズ。

一家の厄介者であるダニーが帰省したことで、レイバーン家の隠された秘密や過去の罪が次々と暴かれ、信頼と裏切りが交錯する緊張感により、家族の絆が試されることに……。ダニーの弟で警察官ジョンは法と家族の間の板挟みになり、そんな彼の姿に筆者は道徳的なジレンマに陥ってしまいました。

家族の役割や、過去の出来事が現在にどう影響を及ぼすのかを丁寧に描いているところもポイント。サスペンスとしての緊張感と家族ドラマとしての深みが融合した作品で、複雑なヒューマンドラマを味わいたい人におすすめです!



オザークへようこそ(全4シーズン)

Netflixドラマ『オザークへようこそ』の主人公は、シカゴの大手企業で財務アドバイザーを務めるマーティ・バード。メキシコ麻薬カルテルのマネーロンダリングに巻き込まれた彼が、家族を連れてミズーリ州のリゾート地であるオザーク湖畔へ移住し、そこで巨大な資金洗浄の拠点を作る羽目になるというストーリー。

本シリーズは、リゾート版『ブレイキング・バッド』とも呼ばれていることから、この手の犯罪サスペンスドラマが好きな人は絶対ハマってしまうはず!

地元犯罪組織との抗争やFBIの捜査が迫るなか、マーティが危機を回避するために次々と“もっと悪い選択”をしてしまう、そのギリギリの綱渡りがスリル満点!

また、『ブレイキング・バッド』の主人公ウォルター並みに悪に染まってしまう、妻ウェンディの変貌ぶりも見逃せません。静かな湖畔が舞台なのに、常に張り詰めた緊張感と裏社会のドロドロが渦巻くギャップも魅力で、超おすすめのシリーズです。

・ハードな犯罪ドラマが好きな人は見逃せません!

ディスクレーマー 夏の沈黙(リミテッドシリーズ)

Apple TV+ドラマ『ディスクレーマー 夏の沈黙』は、ルネ・ナイトの小説「夏の沈黙」をドラマ化したシリーズ。

高名なドキュメンタリー作家のキャサリン・レイブンスクロフトが、謎の人物から送られた小説を読み進めるうち、自身の忌まわしい過去が暴かれることに気づき、人生が崩壊していく……という背筋が凍るようなサスペンスシリーズ。

自分の書いた小説ではないのに、なぜか自分の過去の秘密が克明に描かれているという設定は、まさに悪夢です。小説の内容が現実とリンクしていく過程がジワジワと忍び寄る恐怖として描かれ、「一体誰が何のために?」と、その謎に引きずり込まれてしまうでしょう。

過去の出来事が少しずつ明らかになるたびに、キャサリン自身が抱える罪悪感や秘密、そして彼女を取り巻く人々の思惑が複雑に絡みう展開が秀逸です。

本作は、『ROMA/ローマ』でアカデミー賞監督賞に輝いたアルフォンソ・キュアロンが初めて手がけたドラマシリーズで、キャサリン役を熱演したケイト・ブランシェットの演技も見逃せません。

リトル・ファイアー ~彼女たちの秘密(リミテッドシリーズ)

『リトル・ファイアー ~彼女たちの秘密』は、セレステ・イングの小説「密やかな炎」をドラマ化したシリーズ。

1990年代後半のオハイオ州シェイカー・ハイツを舞台に、裕福で規律を重んじるエレナ・リチャードソンと、自由奔放で秘密を抱えるアーティストのミア・ウォレンという、対照的な2人の母親を中心に物語が展開するサスペンスドラマ。

エレナがミアに親切心から家を貸したことをきっかけに、両家族の生活が次第に絡み合い、隠されていた過去や秘密が次第に炙り出されていきます。

ミアが放浪を続けて定住しない理由や、ミアの娘の父親は誰なのか、リチャードソン家で起きた火事の原因は何なのか?というミステリー要素に加え、リチャードソン家とミア親子の間に生まれる友情と亀裂、そして子供たちの間で起こる複雑な人間関係も、観ていてハラハラドキドキが止まりません!

火事の真相が明らかになるにつれて物語の伏線が回収されていく様が圧巻で、最終話まで目が離せない秀作シリーズです。

・ダークな人間関係を描いたドラマが好きな人におすすめ♪

ダーク(全2シーズン)

ドイツ発のNetflixドラマ『ダーク』は、小さな町で少年が失踪した事件をきっかけに、4家族に隠された秘密と時間を超えた因縁が明らかになっていく本格サスペンス。

登場人物たちが異なる年代で存在し、過去の出来事が未来に影響を与え、未来の行動が過去の原因となっているという無限ループのような構造で、その世界観に引き込まれてしまうはず。

3つの時代をまたぐ4家族の複雑な人間関係と謎が絡み合い、「あの人があの人の○○だったの!?」という驚きの連続で、伏線の張り方と回収の巧妙さに唸らされてしまいました。ただ、4家族のメンバーを演じる俳優が3つの世代で異なるので、誰が誰だか混乱しがちな難点はありますが、そこをしっかり押さえておくことがポイントです。

また、タイトルを象徴するダークな映像に、深い森の奥にある原子力発電所や不気味な洞窟といった舞台設定も、いっそう物語の不穏な雰囲気を引き立てています。



FARGO/ファーゴ(全5シーズン)

『FARGO/ファーゴ』は、1996年に公開された映画『ファーゴ』を下敷きに、シーズンごとに異なる舞台と登場人物で繰り広げられるアンソロジー・サスペンスシリーズ。

舞台は、どこまでも雪が降り積もるアメリカ中西部。平凡な人々が、ふとしたきっかけで凶悪な犯罪に巻き込まれていく構図が共通していて、善人そうに見える人がどんどん闇落ちしていく過程や、静かな田舎町で起きる事件があり得ない展開で、その独特な“ファーゴ・ワールド”にすっかり魅了されてしまうでしょう。

サスペンスとブラックユーモアが絶妙にブレンドされ、クセ者揃いのキャラクターと、善と悪の境界線が曖昧な世界観に引き込まれてしまうはず。毎シーズン完成度が高く、「次はどんな地獄絵図が展開されるのか?」と期待が止まりません。

巧妙な脚本と意外性のある展開が好きな人には、絶対に刺さるサスペンスシリーズです。

『FARGO/ファーゴ』をHuluで視聴する

私たちが隠していること(リミテッドシリーズ)

デンマーク発のNetflixドラマ『私たちが隠していること』は、隣人宅で家事手伝いをしていたフィリピン人女性ルビーが突然失踪し、主人公セシリエがその謎を追ううちに、富裕層の家庭に潜む秘密や社会の闇が浮かび上がっていく……というストーリー。

すぐに事件の犯人の検討がついてしまう本シリーズは犯人捜しがテーマではなく、物語を通じて描かれる階級社会や移民問題、インセル文化といった現代社会が抱える問題や闇です。

単なるサスペンスやミステリーを超えた深みがあり、重要なメッセージを発信する社会派ドラマとしても訴えかけるものがあり、1話30分強・全6話というコンパクトな構成で見応えのある秀作に仕上がっています。

・『私たちが隠していること』を考察した記事をチェック!

殺人を無罪にする方法(全6シーズン)

『殺人を無罪にする方法』は、敏腕弁護士で法学教授のアナリーズ・キーティングと彼女の優秀な教え子たちが、とんでもない殺人事件に次々に関わっていくリーガルサスペンス。

毎シーズン、冒頭で未来の出来事が少しだけ示唆され、そこに至るまでの過程が描かれる構成に引き込まれてしまうはず。誰が誰を殺したのか、その動機は何か、そしてどうやって事件を隠蔽するのか…!?と、次から次へと明らかになる秘密や裏切りから一瞬も目が離せません。

伏線がびっしり張り巡らされていて、息もつかせぬドンデン返しの連続で手に汗握ってしまう『殺人を無罪にする方法』は、法廷ドラマや予測不可能なサスペンスドラマが好きな人にイチオシです!



サーヴァント ターナー家の子守(全4シーズン)

Apple TV+ドラマ『サーヴァント ターナー家の子守』の舞台は、フィラデルフィアの高級住宅街。裕福な夫婦ドロシーとショーンが、謎めいた若い子守リアンを雇うのですが、彼女が世話をするのは赤ちゃんではなく人形……。その設定に序盤から、「え、どういうこと?」と不穏な空気に引き込まれてしまうはず。

見どころは、「何が真実で、何が幻なのか」が分からないところです。リアンが来てから、人形が本物の赤ちゃんに変わるという不可解な現象が起こり、視聴者は混乱と恐怖に突き落とされてしまうのではないでしょうか。

彼女は何者なのか、何は目的なのか、なぜそんな現象が起こるのか…!? 筆者は、その謎が少しずつ明かされていく過程にゾクゾクしっぱなしでした。

本シリーズのクリエイターは、映画『シックス・センス』や『アンブレイカブル』といった傑作ホラーの数々を生み出したM・ナイト・シャマラン。ジワジワと精神を蝕まれるような恐怖が好きな人には、たまらない傑作ミステリーです。

・ホラーテイストな作品が好きな人はチェック!

The Sinner -隠された理由(全4シーズン)

シーズン1は、“ドイツのアガサ・クリスティー”との異名を誇る推理作家ペトラ・ハメスファールの同名小説をドラマ化したシリーズ。シーズン2以降は、オリジナルのストーリーが展開されるアンソロジースタイルとなります。

シーズン1は、一見平凡な主婦コーラが突然ビーチで男を刺し殺す衝撃的なシーンで始まり、その動機を追っていく逆転型のミステリードラマ。その事件を捜査し、毎シーズン登場する刑事ハリー・アンブローズもトラウマを抱えています。

このドラマの見どころは、シーズンごとに事件を起こした人物の動機を掘り下げていくところ。事件の犯人はすぐに判明するものの、彼ら自身が犯行に及んだ理由を覚えていないか、あるいは理解できないという状態で、ハリーが犯人の心の奥底に隠されたトラウマや記憶、抑圧された感情を粘り強く掘り起こしていく様が本当にゾクゾクします。

普通の刑事ドラマとは一線を画す、一筋縄ではいかない物語が好きな人におすすめしたいシリーズです!

・犯罪サスペンスが好きな人におすすめ!見応えあります

YOU ─君がすべて─(全5シーズン)

『YOU ─君がすべて─』シーズン1は、ニューヨークの書店に勤めるジョー・ゴールドバーグが、一目惚れした女性ベックに対してストーカー行為をエスカレートさせ、やがて殺人までをも正当化していく常軌を逸したサイコパスな物語。

シーズン2以降は、ジョーの住む場所や恋愛ターゲットが代わり、アンソロジー的に展開します。自分の異常な行動を“愛ゆえの正義”だと信じて疑わわないジョーは間違いなく危険な人物ですが、優しい一面も持ち合わせているため、彼の正体がバレそうになると「逃げろ~!」と何だか応援したくなってしまい、矛盾した感情を抱かせるのが本シリーズの恐いところ。

善と悪の境界線を曖昧にしながら、視聴者の倫理観まで試してくるような構成がクセになり、ジョーの綱渡り的な人生にドップリ浸かってしまう、まさに“ヤバいのに目が離せない”ドラマです。



リベンジ(全4シーズン)

『リベンジ』の主要キャラクター2人

出展元:https://www.tvinsider.com

『リベンジ』は、アレクサンドル・デュマ・ペールの小説「モンテ・クリスト伯」にインスパイアされたドラマシリーズ。

高級リゾート地ハンプトンを舞台に、父を破滅させた人々への復讐のため、エミリー・ソーンという偽名で故郷に戻ったアマンダ・クラークの物語。キラキラしたセレブの世界と、裏に潜むドロドロした復讐劇と人間関係のコントラストが見どころで、エミリーが仕掛ける巧妙かつ緻密な復讐計画の手口が見ていてゾクゾクするほど鮮やか!

いかに彼女が相手の弱みを握り、どんな罠を仕掛けていくのか、その策略の全貌が少しずつ明らかになる過程がスリリングで、中毒性のある復讐劇に夢中になってしまうこと間違いなしです。

自由研究には向かない殺人(シーズン2へ更新)

Netflixドラマ『自由研究には向かない殺人』は、ホリー・ジャクソンによる同名小説をドラマ化したシリーズ。

成績優秀な高校生ピッパが自由研究のテーマに“未解決の殺人事件”を選んだことで、地元の誰もが隠していた秘密が次々と明るみになっていく……というストーリー。

“自由研究”という軽い入り口から、思いがけず重くて複雑な人間関係と犯罪の真相に踏み込んでしまう、そのギャップがこの作品の醍醐味。ティーン向けかと思いきや、緻密なプロットと大人でもヒヤヒヤする展開に魅了されてしまうはず。

さらに注目したいのは、素人の女子高生であるピッパが持ち前の聡明さと探求心で、警察が解決済みにした事件の裏側にある矛盾や嘘を一つ一つ明らかにしていく過程です。ピッパが真相に近づくにつれて危険にさらされたり、予想もしなかった裏の顔を持つ人物が現れたり、ハラハラする展開が満載!

青春ドラマの甘酸っぱさと、犯罪サスペンスの緊張感が絶妙に融合したトーンに引き込まれ、最後まで一気見してしまいました。

・謎解きが好きな人は気に入るかも!?

クルーエル・サマー(全2シーズン)

Amazonドラマ『クルーエル・サマー』は、1993年から1995年までの3年間を舞台に、人気者の女子高生ケイトが失踪した事件と、その後に町で最も人気者になったジャネットという対照的な2人の少女の視点から描かれる青春サスペンスシリーズ。

1話ごとに視点がケイトとジーンネットの間で切り替わるため、何が本当で誰が嘘をついているのか?という点で翻弄され、少しずつパズルのピースが揃っていく感覚が病みつきになってしまうはず。

ケイトの失踪の真相や、どうジャネットが事件に関わっていたのか……という謎が少しずつ明らかになっていく展開は、まさに極上のミステリー。90年代のノスタルジックな雰囲気の中で、人間の心の闇や複雑な感情が巧みに描かれ、一度見始めたら止まらない中毒性が魅了です。

アブセンシア ~FBIの疑心~(全3シーズン)

『アブセンシア ~FBIの疑心~』の主人公は、失踪から6年後に奇跡的に発見されたFBI捜査官エミリー・バーン。行方不明の間に何が起きたのか全く記憶がないエミリーは、戻って来た途端、別の殺人事件の容疑者として追われる怒涛の展開となります。

本シリーズの魅力は、記憶を失った主人公が「自分が犯人なのでは!? 」と、疑ってしまうほどの極限状態に置かれる緊張感。彼女は本当に罪を犯したのか? それとも何者かに陥れられたのか……? 視聴しながら彼女と共に真実を追い、次第に深まる謎に引き込まれてしまうでしょう。

記憶喪失という設定が物語にさらなる深みと不確かさを加え、最後の瞬間まで誰を信じていいのか分からない──まさに“疑心”が渦巻く極上のサスペンスドラマです。



フライト・アテンダント(全2シーズン)

『フライト・アテンダント』は、自由奔放な客室乗務員キャシー・ボーデンが、乗客の男性と一夜を共にした翌朝、彼の死体の隣で目覚める……という衝撃の幕開けでスタート。

酔っていたため記憶が曖昧なうえ、現場から逃げてしまったことでキャシーが第一容疑者になってしまい、無実を証明しようと奔走します。

本シリーズの魅力は、何と言っても“サスペンス×コメディ”の絶妙なバランス。殺人事件を巡る緊迫した展開においても、キャシーのダメっぷりや自分にツッコミを入れるような演出がユニークで、ハラハラしながらも思わずクスッとしてしまう瞬間が満載です。

個人的には、キャシーが抱える過去のトラウマやアルコール依存の描写が物語にリアリティと深みを与えていて、単なるミステリーでは終わらないところに魅力を感じました。。テンポの良い展開とスタイリッシュな演出も見どころの一つで、イッキ見間違いなしのサスペンスシリーズです。

 

プリティ・リトル・ライアーズ(全7シーズン)

『プリティ・リトル・ライアーズ』は、仲良しグループの中心人物アリソンの失踪後、残された4人の親友スペンサーとアリア、ハンナ、エミリーが、“A”と名乗る謎の人物から「秘密を暴露する」と脅迫される青春ミステリードラマ。

一体、“A”は誰なのか? なぜ、4人の過去と秘密を知っているのか? シーズンを追うごとに深まる謎に、気づけば沼落ちしているはず。美少女たちが繰り広げる一見キラキラした学園ドラマに見えて、実は嘘・裏切り・殺人・家族の闇などヘビーなテーマも扱っていて、サスペンス&ミステリー好きにも刺さる要素が満載です。

個人的には、女子高生たちの絆と葛藤が複雑に絡み合いながら、何度もミスリードされてしまう展開に夢中になってしまいました。7シーズンと長いですが、常に衝撃の展開が続くので、サスペンスドラマが好きな人におすすめです!

・サスペンス要素があるアンサンブルドラマが好きな人へ

ビッグ・リトル・ライズ(全2シーズン)

『ビッグ・リトル・ライズ』は、リアン・モリアーティによる同名小説をドラマ化したシリーズ。

カリフォルニア州モントレーの高級住宅地を舞台に、一見完璧に見える3人のセレブママ、マデリンとセレステ、ジェーンが中心に描かれます。ある“殺人事件”で物語がスタートしますが、誰が死んだのか、そして犯人は誰なのか一切明かされないまま、事件の発端となる過去が少しずつ紐解かれていきます。

それぞれの母親が抱える秘密や夫との関係、子どもたちが学校で起こすトラブルなど、一見無関係に見える日常の出来事が事件とどう繋がっていくのか、そのパズルが解かれていく過程にズルズルと引き込まれてしまうでしょう。

完璧に見える家庭や人間関係の裏側に潜む暴力や嘘、嫉妬、浮気などがリアルに描かれ、断片的に挿入される“事件の目撃証言”が程良いスパイスとなり、女性たちの絆と強さが浮かび上がってくるラストは圧巻!

イッキ必至のヒューマンサスペンスドラマの傑作です。

・その他のおすすめ作品まとめ記事もチェックしてみてください♪