Netflixドラマ『ストレンジャーシングス 未知の世界』は80年代を舞台に、田舎町ホーキンスに暮らす少年たちが謎の少女イレブンと出会ったことで巻き起こる出来事を描く大ヒットSFホラー。最終章となるシーズン5で何が起こるのか、キャストやあらすじの紹介に加え、ネタバレなしの感想とネタバレありの考察でダイブインしていきます♪
◉ネタバレなしで知りたい方へ
前半ではあらすじ・海外評価・筆者の感想を紹介。視聴前の参考にどうぞ。
◉ネタバレありで深掘りしたい方へ
後半では全あらすじと見どころ・考察をたっぷり紹介。視聴済みの方もおさらいに◎
※目次から各セクションにジャンプできます。
- 『ストレンジャーシングス』シーズン4をおさらい
- 『ストレンジャーシングス』シーズン5の概要
- 『ストレンジャーシングス』シーズン5パート1のあらすじ(ネタバレなし)
- 『ストレンジャーシングス』シーズン5の予告編を紹介
- 『ストレンジャーシングス』シーズン5海外での評価&筆者の感想(ネタバレなし)
- 『ストレンジャーシングス』シーズン5の登場人物&キャスト
- 『ストレンジャーシングス』シーズン5パート1の全あらすじ(ネタバレあり)
- 『ストレンジャーシングス』シーズン5パート1の見どころ・考察(ネタバレあり)
- 『ストレンジャー・シングス』シーズン5パート2の全あらすじ
- 『ストレンジャー・シングス』シーズン5パート2の見どころ・考察(ネタバレあり)
- 『ストレンジャー・シングス』シーズン5の最終回の全あらすじ
- 『ストレンジャー・シングス』シーズン5最終回の見どころ・考察(ネタバレあり)
- 『ストレンジャーシングス』シーズン5のまとめ
- 【報告】YouTubeを始めました!
- 『ストレンジャーシングス』シーズン5の視聴方法
『ストレンジャーシングス』シーズン4をおさらい
シーズン5のあらすじや考察に入る前に、 シーズン4を軽くおさらいしましょう♪
シーズン4は、シーズン3でラストで起きたスターコート・モールでの激闘から8ヶ月が経過した1986年が舞台となり、インディアナ州ホーキンスだけでなく、カリフォルニアやロシアでの出来事も描きながら物語が展開する。
超能力を失ったイレブンは新しい高校生活でいじめに直面し、ホーキンスでは連続して起きる残忍な殺人事件の背後に、かつてのダンジョンズ&ドラゴンズのキャラクター名から取った強大な宿敵ヴェクンが暗躍していることがわかる。
また、ホッパーはロシアの刑務所に囚われ、生き延びるために新たな戦いを強いられる。各地で分断された仲間たちは、かつてないほどの恐怖と恐ろしい真実に直面しながら、仲間と世界を守るため再び立ち上がる。
『ストレンジャーシングス』シーズン5の概要
基本情報を押さえておきましょう♪
『ストレンジャーシングス』シーズン5パート1のあらすじ(ネタバレなし)
シーズン5の舞台は1987年秋。舞台はインディアナ州ホーキンスへ戻り、シーズン4で開いてしまった裏側の世界へつながる“裂け目”の影響が町を深く蝕んでいく。
マイクやイレブンたちは、宿敵であるヴェクナを発見して倒すことを目的に再び結集するが、彼の居場所も計画もまったく不明だ。
さらに、政府がホーキンスを軍事封鎖し、超能力を失ったイレブンを追う捜査が始まるなど状況は一段とひっ迫。過去の事件と現在の脅威が交錯し、すべてを終わらせるための最後の戦いがいよいよ幕を開ける──。
・ダークファンタジーが好きな人は要チェック♪
『ストレンジャーシングス』シーズン5の予告編を紹介
ティザー予告編は、仲間たちがラジオ局のような場所で何かの通信を行い、「着火まで5秒」とカウントダウンするシーンからスタート。その間にも外では激しい嵐が吹き荒れ、緊張感が一気に高まっていきます。軍事封鎖されたホーキンスの街では、マシンガンを手に下兵士たちが整然と行進し、物々しい空気に包まれています。
「乗り越えてきたこと、それが…僕たちをつなぐ、永遠に」というジョナサンの言葉をバックに、仲間たちが手を合わせて団結する感動のシーンも印象的です。さらに、モンスターに追われながら必死に逃げるメンバーたちなどアクション要素も満載で、まさに息を呑むシーンの連続! わずか数分の映像なのに、すでに感極まってしないそうなほどです。
このトーンからして、ラストでは主要キャラクターの誰かが命を落とすのでは……と今から不安になってしまいますが、それ以上に期待が高まる壮大な締めくくりになりそうです。
『ストレンジャーシングス』シーズン5海外での評価&筆者の感想(ネタバレなし)
いよいよ、待ちに待った『ストレンジャー・シングス』シーズン5が開幕しました! パート1となる第1~4話は最終シーズンに相応しい、期待通りのパワフルなスタートを切ってくれました。
第1話は約1時間8分とミニムービー的な長尺ながら、密度の濃さを感じさせる内容で、第2話も大胆かつ軽快なテンポで視聴者の心を鷲掴みに!
また第3では、表側の世界にいるチームが一大計画を決行してアクション満載で描かれ、『ストレンジャー・シングス』の王道要素が詰まっていて、シリーズの真髄を堪能できました。ちなみに第3話を監督したのは、『ウォーキング・デッド』でクリエイターを務めたブランク・タラボン。エピソードの冒頭で彼の名前が監督としてクレジットされているのを見て、早くもテンション爆上がりになったのですが、期待を裏切らない仕上がりになっています。
そして第4話は、約1時間23分というシーズン屈指の長さで、まさに映画を超える“超大作級”のスケールと、これまでに敷かれた伏線の数々が繋がっていく展開にゾクゾクとワクワクが止まらず、ラストの展開には大コーフン!
パート2への期待値が一気に高まり、次の配信が待ち切れません♪
・ダーク・ファンタジー・アクションが好きな人におすすめ♪
『ストレンジャーシングス』シーズン5の登場人物&キャスト
◉イレブン/エル/ジェーン・ホッパー(ミリー・ボビー・ブラウン)
超能力を持つ少女で当局に狙われている。ホッパーの養女でマイクの彼女。
◉マイク・ウィーラー(フィン・ウォルフハード)
グループのリーダー格でイレブンの恋人。
◉ダスティン・ヘンダーソン:(ゲイテン・マタラッツォ)
明るく機転の利くグループのメンバー。
◉ルーカス・シンクレア(ケイレブ・マクラフリン)
行動派で実践的なグループのメンバー。
◉ウィル・バイヤーズ(ノア・シュナップ)
過去に裏側の世界に囚われていたことがあるメンバー。
◉マックス・メイフィールド(セイディー・シンク)
過去にトラウマを抱えながらも戦うグループのメンバー。女子同士でイレブンと仲良し。
◉ジョイス・バイヤーズ(ウィノナ・ライダー)
ウィルの母親でホッパーと恋仲に。
◉ジム・ホッパー(デヴィッド・ハーバー)
元保安官でイレブンの養父。
◉ジョナサン・バイヤーズ(チャーリー・ヒートン)
ウィルの兄でナンシーの彼氏。
◉ナンシー・ウィーラー(ナタリア・ダイヤー)
マイクの姉でジャーナリスト志望。ジョナサンの彼女。
◉スティーブ・ハリントン(ジョー・キーリー)
いじめっ子から子どもたちの頼れるイイ奴に成長した欠かせない仲間。
◉ロビン・バックリー(マヤ・ホーク)
スティーブの相棒的な存在でクールなメンバー。
◉ヴェクナ/ヘンリー・クリール/ワン(ジェイミー・キャンベル・バウアー)
イレブンのいた研究施設の被験者001(ワン)で、裏側の世界の怪物。
『ストレンジャーシングス』シーズン5パート1の全あらすじ(ネタバレあり)
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第1話:潜入、ふたたび
◉ 1983年、ウィルが再びデモゴルゴンに襲われ、ヴェクナとの“つながり”が強化される
◉ 1987年、隔離されたホーキンスで子どもたちは補給車ルートから逆さまの世界へ侵入を企てる
◉ エルは軍の追跡を受けながらも作戦参加を望み、ホッパーの反対を押し切る
◉ ウィルが再び発作を起こし、ホーキンスの家々をデモゴルゴンが襲撃し始める
シーズン5第1話は1983年11月12日、失踪直後のウィルが裏側の世界でデモゴルゴンに捕らえられ、ヴェクナに感染させられる過去の出来事から始まる。そして物語は1987年11月へ戻り、隔離されたホーキンスでは軍が街を統制し、巨大な亀裂を金属板で覆っていた。バイヤーズ一家はウィーラー家に身を寄せていて、家庭は騒然としている。
ロビンはスティーブと共にラジオDJとして働き、軍の立ち入り禁止区域の情報を発信しているが、放送中に電波が乱れ、ナンシーとジョナサンが修理に駆けつける。二人はナンシーの気を引こうと競い合う一方、マレーが密輸品を届けに現れ、その中には夜10時からの軍の物資輸送の詳細が記された書類が含まれていた。仲間たちはこの輸送ルートを利用して裏側の世界へ潜入しようとしていた。
一方ダスティンはエディの死を引きずり、無謀ともいえる強気な態度で同級生と衝突し、殴られてしまう。軍は依然としてエルを追っていて、ホッパーとジョイスの見守る中、彼女は逃走訓練と能力の制御に励んでいた。エルは潜入作戦に参加したいと願い、厳しい条件を突破した末にようやく許可される。
その頃、マイクとナンシーの幼い妹ホリーは“ワトシット”と呼んでいる謎の存在を見続けていて、大人たちは妄想と片づけていたが、マイクだけが寄り添って妹を支える。
夜、軍のトラックが裏側の世界へ進入した直後、ヴェクナの気配により事態は急変する。ウィルは再び発作を起こし、軍の輸送車に隠れて裏側の世界へ潜入したホッパーは銃撃を受け、トラックは転倒して孤立する。
ウィルが目覚めたとき、デモゴルゴンがウィーラー家を狙っていることを悟り、仲間たちは急いで向かう。しかし、ホリーの部屋の天井にゲートが開き、デモゴルゴンが姿を現す。
第2話:失踪
第3話:ターンボウ・トラップ
第4話:魔術師
・この記事でお気に入りホラードラマが絶対見つかる♪
『ストレンジャーシングス』シーズン5パート1の見どころ・考察(ネタバレあり)

出展元:https://www.tvinsider.com
◉「最終章は傑作シーズンになる」と確信!
◉ 全員に「見せ場」がある脚本力が優勝!
◉覚醒するウィル──満を持して訪れた“主役になる瞬間”
「最終章は傑作シーズンになる」と確信!
『ストレンジャー・シングス』は世界的な社会現象を起こしたほどの人気作だけに、最終章が失速したり、期待したような完結編にならないのではないかと案じていたファンは少なくないはず。実際、筆者も『ゲーム・オブ・スローンズ』の残念な最終章の例が頭をよぎり、同じ轍を踏まないか心配していました。
しかし、パート1の4話を視聴した今、その不安は完全に吹っ飛びました! 序盤からドラマのスケールと演出、物語の密度が圧倒的で、シリーズの集大成として“本気度”がひしひしと伝わる構成になっています。キャラクターたちの動機が明確で、視点が多くても散漫にならないストーリー展開は見事としか言いようがありません。
全員に「見せ場」がある脚本力が優勝!
パート1では、エルとホッパーが裏側の世界へ向かい、マイクたちは別行動で新たなミッションに挑むなど、主要キャストが分かれて動く展開に。それにもかかわらず、数多いキャラクターの一人ひとりにきちんと見せ場が用意されていて、“置いてきぼり感”を全く与えない脚本力には本当に脱帽です。
特に、エリカやマレーのようなサブキャラクターまで丁寧に描かれ、愛すべき人物たちが中途半端に扱われないバランス感覚はシリーズ随一。さらに、スティーブ×ダスティン、スティーブ×ジョナサンなど、おなじみの軽快な掛け合いによるコメディトーンも健在で、重い物語の中でもしっかり笑わせてくれるのも嬉しいポイント。
SFにホラー、ダークファンタジー、アクション、人間ドラマといった作品の核となるジャンル要素も一段とパワーアップし、どのファン層でも楽しめるよう“最高値を更新してきた”印象でした。
覚醒するウィル──満を持して訪れた“主役になる瞬間”
今回、最も胸を熱くさせたのはウィルの物語です。これまでシリーズ全体を通して重要人物でありながら、他メンバーに比べて目立つ場面が少なかったウィル。同役を演じるノア・シュナップが過去のインタビューで、「シーズン5ではウィルが大活躍する」と語っていたこともあり、裏側の世界と繋がっている彼が何かしら力を覚醒させるのではないかと思ってはいました。
とはいえ、その予想を超える圧巻のスケールでその覚醒が描かれ、また密かにマイクを想う彼が、同性愛者であるロビンから“自分自身を受け入れる”ことの大切さを悟り、最後に弱さを乗り越えて力を発揮するシーンは、まさに鳥肌もの! ヴェクナに匹敵するほどのパワーを放つ瞬間は、長年のファンにとって報われるパート1のクライマックスとなりました。
ウィルの精神と裏側の世界の深い繋がりが、パート2でどんな意味を持つのかパート2への期待は高まるばかりです!
・ホラードラマが好きな人は絶対ハマる♪
『ストレンジャー・シングス』シーズン5パート2の全あらすじ

出展元:https://www.rottentomatoes.com
第5話:ショック・ジョック
ホーキンスは混乱に陥り、仲間たちは各地に分断される。ウィルは怪物に連れ去られる子どもたちを目撃し、ヴェクナが完全な支配を確立したことを悟る。彼は自分がもっと早く介入できたはずだと悔やみ、ヴェクナが12人の子どもをすべて手中に収めた事実を仲間に告げる。ウィルは、集合意識に近づくことで一時的にヴェクナの力を“借りる”ことができるが、それは自分の力ではないと語る。子どもたちは囚われているのではなく、器として利用されているのだという。
地上では、ウィルの能力を逆手に取り、ヴェクナ本体を叩く計画が立てられる。追跡装置の再構築と、電力を使ってデモゴルゴンを一時的に蘇らせ、集合意識への再接続を試みる危険な作戦が同時に進行する。
一方、精神世界では、連れ去られた子どもたちが「救い主」を名乗る存在に導かれ、別世界を救う使命を語られる。だがホリーだけは違和感を覚え、マックスと合流する。二人は記憶を辿り、脱出口を探すが、正体を現したヴェクナに阻まれる。
現実世界では、再接続に成功したウィルがヴェクナの精神に傷を負わせ、マックスを解放することに成功する。しかし反撃を受け、ウィルは激しく引き剥がされる。それでもマックスとホリーは脱出に成功する。
別行動中の仲間たちは研究所で「壁」の正体を探るが、それは防壁ではなく、より危険な存在への入り口である可能性が示され、事態はさらに深刻化していく。
第6話:カマゾッツからの脱出
ナンシーが放った銃弾の影響で、裏側の世界は激しく不安定化する。研究所内部では謎の球体が暴走し、構造物が崩壊を始める。ダスティンは調査の結果、「壁」はヴェクナが生んだ防壁ではなく、科学によって作られた“封じ込め装置”だと知る。裏側の世界は独立した異界ではなく、二つの世界を繋ぐワームホールであり、崩壊すれば両世界が共倒れになる危険な構造だった。
一方、ウィルは目を覚ますが、それは現実ではなくヴェクナの支配下だった。彼は過去にも無意識のうちに裏側の世界のトンネル形成に関与していたことを知らされ、再び追跡装置として利用される。現実世界ではイレブンがウィルを探すが居場所を掴めず、装置を使って精神世界へと踏み込む決断をする。
精神世界では、マックスとホリーが逃走を続ける。洞窟はヴェクナの記憶から作られた場所であり、彼が向き合えない過去と結びついているとマックスは推測する。二人は記憶の断片を辿り、隠された坑道を発見する。
研究所に閉じ込められたナンシーとジョナサンは、逃げ場のない状況で互いの本心を語り合い、関係に終止符を打つ。一方、病院ではヴェクナがマックスの肉体を狙い、怪物が襲来するが、仲間と家族の決死の行動によって食い止められる。
イレブンはついにウィルを解放し、ヴェクナの計画がマックスの殺害にあると知る。精神世界ではマックスが現実への出口を見つけるが、ホリーは同行できない。マックスはホリーに生き延びる力があると告げ、それぞれ別の道を選ぶ。こうして事態は、最終決戦へ向けて大きく動き出す。
第7話:橋
マックスは病院で目を覚まし、ルーカスの存在によって現実へ戻れたことを悟る。再会の安堵も束の間、ホリーの行方が分からないことが明らかになる。マックスは、ホリーがアップサイドダウンで目覚め、救助を待つはずだと考えていたが、その姿は確認されていなかった。
実際のホリーは、他の子どもたちと同じく、ヴェクナの根に囚われた状態で目を覚ます。彼女は逃走を試みるが、異様な荒野へと放り出され、再びヴェクナに捕らえられる。研究所付近にいた仲間たちは、その瞬間を目撃するが、救出は叶わなかった。
一方、地上ではクラーク先生の協力により仲間たちの居場所が特定され、全員がホーキンス研究所に集結する。アップサイドダウンへ突入した彼らは再会を果たすが、ホリーが再び連れ去られた事実を知らされる。
ダスティンは、アップサイドダウンの正体が異世界ではなく、二つの世界を繋ぐ「橋=ワームホール」であり、その先に「アビス」と呼ばれる混沌の領域が存在すると説明する。ヴェクナはそこから力を得ており、子どもたちの精神を利用して世界を融合させようとしていた。
決戦に向け、ヴェクナの精神世界へ侵入し、子どもたちを救出すると同時に橋を破壊する危険な作戦が立てられる。準備の中でウィルは自分が同性愛者であることを告白し、みんなに受け入れられて戦う覚悟を固める。
その頃、ヴェクナの根城ではホリーを含む子どもたちが集められ、儀式が始まる。二つの世界の融合は、すでに動き出していた。
『ストレンジャー・シングス』シーズン5パート2の見どころ・考察(ネタバレあり)
◉最終章が突きつける本当の敵
◉ウィルの「弱さ」が力に変わる瞬間
◉童話のモチーフが意味すること
最終章が突きつける本当の敵
これまで、『ストレンジャー・シングス』における裏側の世界は怪物が徘徊する異界であり、恐怖そのものを象徴するホラー空間として描かれてきました。現実世界とは断絶された「向こう側」であり、理解不能な存在として恐れられています。
ところがシーズン5では、その前提が大きく覆されてビックリ! 裏側の世界の正体は自然発生した異世界ではなく、人為的に生み出された「橋(ワームホール)」で、二つの世界を無理やり接続する装置だったことが示唆されます。さらに、その先には「アビス」と呼ばれる制御不能な混沌の領域が存在していて、真の脅威はそこから流れ込んでいると分かってきました。
この再定義によって恐怖の源は怪物そのものではなく、それを生み出して利用しようとした人間の行為が最大の脅威ということになります。人類が理解しきれない力に手を伸ばし、管理できると過信した結果、現実世界と接続されてしまった危険なシステムだからです。
『ストレンジャー・シングス』が最終シーズンの終盤で、「科学の進歩と倫理の欠如が招く破滅」というテーマを投げかけてきて、物語の深さに脱帽してしまいました。
ウィルの「弱さ」が力に変わる瞬間
パート2では裏側の世界の正体が明かされたり、サプライズと興奮がテンコ盛りでしたが、個人的に一番心に起こったのがウィルの告白です。これまで、誰にも自分が同性愛者であることを言えなかった彼が、全員を前にカミングアウトするシーンは涙なくしては観られませんでした。
ヴェクナは幼いウィルを誘拐したのは、彼が「弱い存在だったから」だと言っていましたが、その“弱さ”とは「自分が他の人とは違う」ということを、彼が自分で受け止められていなかったことも含まれているのではないでしょうか。
しかし、同じく同性愛者であるロビンと話をして少しずつカミングアウトする勇気を固めていったウィルは、パート1でヴェクナの集合意識を使って敵に反撃する力を覚醒させました。
そして、パート2でみんなにカミングアウトしたことで、人との違いを完全に受け止めたウィルは自分自身を閉じ込めていた“弱さ”から解放されたため、最終話ではさらにパワーを倍増させて最終決戦に挑むことになりそうな予感です。
童話のモチーフが意味すること
シーズン5では、ヴェクナが子どもを“器”として利用している事実が明確になり、誘拐された子どもたちの存在が物語の中心に据えられています。そのためか、本シーズンでは童話的モチーフが随所に散りばめられています。
ヴェクナが用意したホリーの部屋には『不思議の国のアリス』のポスターが貼られ、彼女の衣装もアリスを思わせるものです。また、子どもたちをお菓子やスイーツで引き留める展開は『ヘンゼルとグレーテル』を彷彿とさせるし、スティーブが考え出した作戦は『ジャックと豆の木』と命名されました。
これらの童話はいずれも、「子どもが行ってはいけない場所」へ足を踏み入れたことで物語が動き出します。無垢な好奇心が境界を越え、取り返しのつかない世界へ迷い込んでしまう危うさ。その感覚を視聴者に直感的に伝えるため、童話が強力なメタファーとして機能しているのだと思います。そう考えると、ダファー兄弟の一貫した世界観構築の巧みさに改めて唸らされました。
『ストレンジャー・シングス』シーズン5の最終回の全あらすじ

出展元:https://www.netflix.com
◉3世界が交錯する最終決戦に突入
◉エルの決断
◉最終決戦から18ヶ月後
3世界が交錯する最終決戦に突入
物語は、軍に追われる仲間たちがMAC-Zゲートを通ってアップサイドダウンへ突入する場面から始まる。ケイ博士はゲート開放の原因がエルたちであると察知し、事態は最終局面へと突入する。
ホーキンス研究所では、エル、ホッパー、マレー、カリがヴェクナを精神世界から攻撃する計画を進める。一方、アッカーズ中尉は独断で部隊を動かし、エル抹殺を狙う。裏側の世界では、ヴェクナがアビスを拡張させ、街と現実世界を飲み込もうとしていた。塔を舞台に、現実世界と裏側世界、そして精神世界が交錯し、複数の作戦が同時進行していく。
エルはタンクの中でヴェクナの精神世界に入り、マックスとカリと共に彼の過去へ踏み込む。そこでは1959年の記憶とともに、ヴェクナが“器”として闇の存在に選ばれた真実が明らかになる。彼は支配されているのではなく、自ら闇を選んだ存在だった。一方、裏側の世界ではナンシーやスティーブたちがヴェクナの巣へと向かい、巨大なマインド・フレイヤーの正体がついに露わになる。
エルの決断
戦いは熾烈を極め、幻覚や策略によって仲間たちは翻弄される。軍の襲撃によりカリは命を落とし、エルは肉体をもってアビスへ向かう決断を下す。最終決戦では、エルと仲間たちが力を合わせ、マインド・フレイヤーとヴェクナに立ち向かう。ウィルは集合意識を通じてヴェクナの内面に干渉し、恐怖ではなく共感を突きつける。激闘の末、ジョイスが斧を振るい、ヴェクナはついに完全な死を迎える。
しかし勝利の代償は大きかった。裏側の世界崩壊のための爆破作戦の中、エルは仲間たちを救うために一人残り、姿を消す。ホーキンスは救われるがエルは行方不明となり、仲間たちは深い喪失を抱える。
最終決戦から18ヶ月後
その後、物語は18ヶ月後へとタイムジャンプ。街は復興し、仲間たちはそれぞれの道を歩み始めていた。卒業、恋、仕事、再生――失われた時間を抱えながらも、彼らは確かに前へ進んでいる。ホッパーとジョイスにプロポーズして未来を誓い合い、仲間たちは友情を繋ぎ続けることを選ぶ。
マイクたちは再び集まって「ダンジョンズ&ドラゴンの卓を囲み、マイクは物語を語り、エルは“どこかで生きている”と信じる結末を選ぶ。真実は分からないが、それでも彼らは信じることをやめない。次の世代へと物語は受け継がれ、地下室の扉は静かに閉じられる。
『ストレンジャー・シングス』シーズン5最終回の見どころ・考察(ネタバレあり)
ついに、Netflixで最も人気の高いドラマシリーズのひとつが最終回を迎えました。おそらく多くのファンが、ラストでエルが自分を犠牲にして命を落とすのではないかと不安を抱いていたのではないでしょうか。
個人的にも、エルが帰らぬ人になる可能性は高いと思いつつ、SNSなどで作品が簡単に批判されやすい時代であることを考えると、もし彼女が死んでしまえば、かなりの非難が集中するだろうとも予想。そのため、ハリウッド的に主要キャラクター全員が生き残る、いわば完全なハッピーエンドに着地する可能性もあるのでは?と想像していました。
最終的にエルは姿を消し、行方不明という形で物語は幕を閉じます。しかしマイクは、仲間たちとダンジョンズ&ドラゴンズをプレイしながら、ゲームに見立てた仮説を語ります。賢いエルは、軍を欺くためにエイトとあらかじめ計画を立て、自ら姿を消したのではないか――。この「どこかで生きているかもしれない」という希望を視聴者に残すエンディングは、とても賢いやり方だったと感じました。
誰もが完全に幸せになるラストは陳腐になりがちだし、かといってエルが犠牲になって死んでしまうのは、あまりにも悲観的です。その中間に位置する今回の結末は、決して無難なだけのラストではありません。これまで裏側の世界と戦い続けてきたキャラクターたちの勇気や選択を思えば、十分に納得できる展開だったのではないでしょうか。
最終回の途中では、マイクがウィルの恋心に気づいてあげられなかったことを謝り、二人が親友であることを改めて確かめ合うシーンや、これまで対立の多かったスティーブとジョナサンが和解する場面も描かれ、最終決戦の最中でもキャラクターの関係がさりげなくても、印象的に回収されました。さらにラストでは、スティーブたち大人4人組が友情を続けることを選ぶ姿や、シリーズの核であるダンジョンズ&ドラゴンズに重ね合わせた締めくくりも印象的で、多くのファンが満足できる最終回だったのではないでしょうか。
とにかく、10年近く夢中になっていた番組が幕を閉じて「感無量」の状態で、あまりゴチャゴチャと考察めいたことを書きたい気分ではありません(笑)。
2016年の配信開始当初からこの番組を応援してきただけに、『ストレンジャー・シングス』が完結したことに一抹の寂しさを覚えます。同時に、この作品とともに配信サービスの中で抜きん出た存在となったNetflixにとっても、モンスター級の看板番組の終了は、「第1フェーズの終わり」を感じさせる出来事だったのではないでしょうか。
ワーナー・ブラザースを買収し、これからHBO作品も配信できるようになるNetflixは無敵とも言えそうですが、Disney+がChat GPTを所有するOpen AIと提携して作品を製作することを発表し、Paramount+の成長も著しいため、配信サービスの競争が激化するで中で、今後Netflixがどのような番組を打ち出して対抗していくのか──その動向にも引き続き注目していきたいところです。
『ストレンジャーシングス』シーズン5のまとめ
もう、『ストレンジャー・シングス』には、「これまで10年近く楽しませてくれてありがとう!」と感謝の気持ちしか思い浮かびません。最終話ではシーズン1の映像がフラッシュバックで何度も登場しましたが、いつか最初から番組を観直して感動を興奮を再び味わいたいと思います♪
【報告】YouTubeを始めました!
このたび、ブログでご紹介している海外ドラマの世界観や見どころを、より分かりやすくお届けするために、YouTubeアカウントを開設しました。
主におすすめドラマのまとめ動画を発信していく予定です。ブログと併せて楽しんでいただける内容を目指しますので、ぜひチェックしてみてください♪
『ストレンジャーシングス』シーズン5の視聴方法
『ストレンジャーシングス』を視聴できるのはNetflixだけ! VODの中でもダントツにコンテンツ量が多いNetflix。使ったことがない方も、この機会にぜひ♪
この他にもNetflixでは同シリーズ系統のドラマが多数配信中です。「次に観たい作品が見つからない…」という方は、以下の記事も合わせてどうぞ。
『ストレンジャーシングス』シーズン5系のNetflixおすすめドラマ3選
『ストレンジャーシングス 未知の世界』のほか、Netflixには見応えあるホラーや青春ドラマや洋画が盛りだくさん! ぜひ下の作品もチェックしてみてくださいね♪







