Netflixドラマ『こんなのみんなイヤ！』は、ユダヤ教のラビと恋愛ポッドキャスターという異色カップルの恋の行方を描くロマンチック・コメディ。そのシーズン2で何が起こるのか、キャストやあらすじの紹介に加え、ネタバレなしの感想とネタバレありの考察でダイブインしていきます♪
◉ネタバレなしで知りたい方へ
前半ではあらすじ・海外評価・筆者の感想を紹介。視聴前の参考にどうぞ。
◉ネタバレありで深掘りしたい方へ
後半では全あらすじと見どころ・考察をたっぷり紹介。視聴済みの方もおさらいに◎
※目次から各セクションにジャンプできます。
『こんなのみんなイヤ！』シーズン１のおさらい
シーズン2のあらすじや考察に入る前に、まずは軽くシーズン1をおさらいしましょう♪
無神論者で性にオープンなジョアンは、妹モーガンと一緒に恋愛ポッドキャスト番組を配信している。ある夜、友人の夕食会でラビ（ユダヤ教の宗教指導者）のノアと出会い、互いに惹かれ合う。
しかし、ノアの家族はユダヤ教の伝統を固く重んじ、彼の家族は非ユダヤ系のジョアンとの関係を快く思っていない。ノアもまた信仰やユダヤ教コミュニティからの期待と、自らの感情の間で揺れ動く。ジョアンはノアとの交際を進めながらも、自分の信条や性、恋愛を赤裸々に語るポッドキャスト番組と板挟みになって悩む。
ジョアンはノアの家族にも紹介されて恋が前進する一方で、モーガンとの関係に摩擦が生じ、宗教的な価値観や文化的な違い、家族からのプレッシャーが次々と二人に襲い掛かる。
最終話では、ジョアンがユダヤ教への改宗を申し出るものの怖気づいてしまい、一度は別れを選ぶ。しかし、ノアは彼女を追いかけて想いを告げ、「二人の関係は終わりではない」という可能性を残して幕を閉じた。
『こんなのみんなイヤ！』シーズン2の概要
基本情報を押さえておきましょう♪
『こんなのみんなイヤ！』シーズン2のあらすじ（ネタバレなし）
出展元：https://www.thewrap.com
シーズン2ではジョアンとノアの関係がさらに深まる中で、文化的・宗教的な違いが二人の絆に再び試練をもたらす。
シーズン1の終わりで、ジョアンはユダヤ教への改宗に対する不安を抱えつつも、ノアとの関係を続ける決断を下したが、シーズン2ではその選択が二人の関係にどのような影響を与えるのかが描かれる。
ジョアンは改宗に対する心の準備が整っていないことを告げ、ノアはその決断を受け入れるが、二人の関係は新たな局面を迎えることに……。新キャラクターとして、中学校時代にジョアンのライバルだったアビーが登場し、物語を掻きまわすことになりそう。
ちなみに、アビー役で出演するレイトン・ミースターは、ノア役を演じるアダム・ブロディの実生活の妻なので、なかなか面白いキャスティングとなっています。
・Netflix独占配信の恋愛ドラマをチェック!お気に入りが見つかるはず♪
『こんなのみんなイヤ！』シーズン2の予告編を紹介
予告編の冒頭では、バスケをするノアをジョアンが応援したり、二人で一緒に料理をしたりするラブラブなシーンが映し出されます。一方で、ポッドキャスト収録中にモーガンが、「密月が終わらないうちは、関係が本当に大丈夫か分からないわよ」とキツイ一言を放つ場面もあり、まだ姉妹の間にだわだかまりが残っているようです。
中盤では、ジョアンの中学校時代のライバル、アビーが登場。出産したばかりの彼女が、ジョアンとノアに「子どもを持つことは話し合ってないの？」とプレッシャーをかける場面も。
シーズン2でも、厳格なユダヤ教徒であるノアの母親はジョアンにとって脅威のままですが、それでも二人は試練にぶつかりながらもお互いの気持ちを伝え合い、コミュニケーションを取りつつ問題を乗り越える道を模索します。一体、二人がどんな答えを出すのか続きが楽しみです♪
『こんなのみんなイヤ！』シーズン2海外での評価＆筆者の感想（ネタバレなし）
『こんなのみんなイヤ！』は、主人公ジョアンとノアの宗教の違いをテーマにしたロマンティック・コメディとして、他の作品とは一線を画しています。
本作の魅力は宗教的なテーマを軽妙に描きながらも、しっかりと人間ドラマを描いているところです。特にジョアンが改宗に悩む過程や、ノアがラビとして仕事の取り組み方に葛藤するシーンは、アイデンティティの問題を考えさせられる場面で見応えがあります。
また、ジョアンとノアが話しにくい話題でも、パートナーとしてしっかり心を開いてコミュニケーションを取る過程も丁寧に描かれていて、好感が持てるポイントです。ただ、ところどころ展開が急すぎて、納得できない場面があるのは少し惜しいところですね。
ラストシーンについても突っ込みどころがありますが、その辺りはネタバレありの考察で語っているのでチェックしてみてください。
総じてシーズン2は、宗教の違いを乗り越えようとするノアとジョアンを応援したくなる内容となっていて、ロマコメや恋愛ものが好きな人なら楽しめるはず♪ 1話が20～30分と短めなので、気軽に視聴できると思います。
・ロマコメが好きな人は絶対お気に入りのドラマが見つかる♪
◉スクロールに疲れた方へ
・ネタバレを知りたい方は、全あらすじ（ネタバレあり）へ飛ぶ
・ネタバレありの深堀りを読みた方は見どころ・考察（ネタバレあり）へ飛ぶ
『こんなのみんなイヤ！』シーズン2の登場人物＆キャスト
◉ジョアン（クリステン・ベル）
恋愛番組のポッドキャスター。ユダヤ教への改宗に躊躇しつつも、ノアとの関係を続ける。文化や宗教の違いに葛藤しながら、自分の信念と愛のバランスを模索する。
◉ノア（アダム・ブロディ）
ユダヤ教のラビでジョアンの恋人。彼女の改宗に理解を示して恋愛関係を続ける。
◉モーガン（ジャスティン・ルーペ）
ジョアンの姉。妹がノアと付き合い始めたことで仲違いしてしまう。
◉サシャ（ティモシー・シモンズ）
ノアの兄で恐妻家。モーガンと奇妙な友情を結ぶ。
◉エスター・ロクロフ（ジャッキー・ソーン）
サシャの妻で気の強い性格。
◉ビーナ・ロクロフ（トヴァ・フェルドシャー）
ノアとサシャの母親。非ユダヤ人のジョアンとの交際に反対している。
◉アンディ（アリアン・モーイエド）
モーガンの元精神科医で交際を開始する。
『こんなのみんなイヤ！』シーズン2の全あらすじ（ネタバレあり）
この投稿をInstagramで見る
【物語の展開を時系列順にまとめた目次】
◉ディナーパーティーの波紋と
◉バレンタインデーのトラブル改宗問題
◉モーガンの婚約と母の改宗
◉別れと再出発
ディナーパーティーの波紋と改宗問題
◉ ノアとジョアンは交際順調でディナーパーティーを開くが、友人間に微妙な空気が流れる
◉ ジョアンの「改宗しない」発言でノアと価値観の違いが浮き彫りに
◉ ノアは職を逃して母と衝突するも、ジョアンとビーナの関係には和解の兆し
シーズン1のラストでノアがジョアンを追いかけて再び結ばれ、シーズン2では安定した関係を築いている。二人は互いの友人を招いてディナーパーティーを開くが、サシャの妻エスターは、夫とモーガンが奇妙な関係にあったことを知っていて、3人が顔を合わせる場は気まずい空気に包まれる。
食事の席では、ジョアンのユダヤ教への改宗が話題にのぼる。ジョアンは「改宗しないまま付き合うつもり」と打ち明け、ノアを驚愕。彼は当然、彼女がいずれ改宗すると思い込んでいて、二人の間に大きな勘違いがあったことが判明する。
しかし、愛し合っている二人は改宗の結論を先延ばしにし、再び穏やかな時間を取り戻す。ところがノアが勤める寺院では「恋人の改宗を待てない」と言われ、ノアは主任ラビの地位を逃してしまう。
ノアの母ビーナはジョアンとの関係が原因で息子が大きなチャンスを失ったと責め立てるが、ジョアンは毅然と反論。そんなジョアンを見直したビーナは、彼女を安息日に自宅へ招待するほど歩み寄る。
バレンタインデーのトラブル
◉ モーガンが元患者アンディとの交際を明かし、ジョアンと大喧嘩に
◉ ノアは恩師の言葉をきっかけに、寺院を辞職
◉ ジョアンとノアがバレンタインで絆を確かめる一方、サシャ夫妻の関係が悪化
ジョアンは母の誕生日を祝う食事会を開くが、モーガンが突然、元セラピストのアンディを恋人として紹介し驚愕する。元セラピスト＆患者の交際に懸念したジョアンは、彼との交際を強く反対して大喧嘩に発展する。
ノアはそんなジョアンに、「モーガンの恋を批判するより、彼女自身を支えてやれ」と諭し、ラビとしての洞察を見せる。一方ノアは、引退した恩師から「枠にとらわれないところが君の強みだ」と言われて前へ進むことを考え、勤めていた寺院を辞職する。
バレンタインデーにノアはジョアンに彼女の名前入りのネックレスを贈るが、元恋人にも過去に同じ物を贈っていたと知り、ジョアンは複雑な思いを抱く。だが、二人は素直に気持ちを伝え合い、さらに深い絆を深める。その頃、サシャとエスターは二人目の子どもをめぐって意見が対立し、結婚生活に陰りが見え始める。
モーガンの婚約と母の改宗
【要約】
◉ ノアは命名式をきっかけに新たな仕事のチャンスを得るが、不安を抱える
◉ ハロウィンで両家が親しくなる中、ジョアンの母が改宗を決意
◉ モーガンの婚約と姉妹の対立で、ジョアンは自分の信念に揺らぐ
ノアがジョアンの元友人アビーの娘の命名式を担当することになり、再会したアビー夫妻から新たな寺院の仕事をオファーされる。面接前夜、ノアは集中するために別々に過ごしたいと申し出て、ジョアンは不安に駆られる。
一方で、ユダヤ人コミュニティのハロウィンパーティーでは両家の親が初対面を果たし、意外や意気投合。ジョアンの母は自分がユダヤ人だと悟り、改宗を決意する。対してジョアンは改宗する決意ができずに葛藤を抱く。
その席でアンディがモーガンにプロポーズし、二人は婚約。ジョアンは「早すぎる」と猛反対するが、モーガンに「嫉妬してるだけ」と返され、姉妹関係はさらに険悪になってしまう。
ノアは新しい寺院での仕事に不満を覚え、サシャに電話で弱音を吐く。ジョアンもモーガンとの確執でポッドキャストの収録を休止する。そんな中、ジョアンの母がノアの寺院で改宗する準備を進め、ジョアンは母の変化を複雑な思いで見つめる。
別れと再出発
◉ ジョアンは同棲を渋るノアに不安を覚える
◉ モーガンはアンディとの婚約を解消し、サシャ夫妻も関係に亀裂
◉ ノアがジョアンをソウルメイトと認め、二人は愛を再確認
ジョアンは、ポッドキャスト番組で大家をネタにしたせいで立ち退きを迫られ、新しい住まいを探し始める。ノアは同棲に慎重な姿勢を見せ、「改宗が曖昧なままでは一緒に暮らせない」と告げる。ジョアンは「100歳になっても答えが出ないかもしれない」と言い返し、関係がギクシャクしてしまう。
一方モーガンは、アンディの元恋人も患者だったと知り、不安を覚える。サシャの助言もあり、ついに婚約パーティーの場でアンディに別れを告げる。またサシャもエスターとすれ違い、妻に距離を置きたいと切り出される。
パーティー会場を出たジョアンは、エスタ―から「あなたはもうユダヤ人よ」と告げられ、形式ではなく“生き方としての信仰”に気づく。一方ノアも会場を後にするが、思い直して戻り、ジョアンを探し出す。
そしてノアは、「君は僕のソウルメイトだ。ユダヤ人でなくても関係ない」と告げ、二人は再び愛を確かめ合い、そこで物語は幕を閉じる。
・パリを舞台に人気スターと一般人の恋を描いたロマコメ映画
◉全あらすじ（ネタバレあり）の見出しへ戻る
『こんなのみんなイヤ！』シーズン2の見どころ・考察（ネタバレあり）
出展元：https://www.tvinsider.com
【深掘り考察の目次】
◉蜜月期間後のジョアン＆ノア
◉愛のために改宗できる？
◉シーズン1を思わせるデジャヴ的なエンディング
蜜月期間後のジョアン＆ノア
シーズン2では、ノアとジョアンの蜜月期間が終わり、現実に戻った二人の新たな章がスタートし、第1話では再びジョアンの改宗問題が浮上。ノアはいずれジョアンが改宗すると思っていたのに、ジョアンは宗教の違いを受け入れたまま一緒にいると考えていていることが明らかに。この勘違いがシーズンを通して静かにくすぶり続け、いつ爆発してもおかしくない緊張感を生み出しています。
しかし、その中で二人はお互いの友達を紹介したり、親同士を引き合わせたり、まさに「現実のカップル」として絆を深めていく様子がリアルに描かれています。特に印象的なのは、二人のコミュニケーションの健全さ。お互いに正直であろうと努力する二人は過ちから学び、自分自身を見つめ直す姿勢がすごく自然に感じられて好感が持てました。
またジョアンとノアの人間的な成長がしっかりと描かれていて、その変化に説得力があるのも本作の魅力だと思います。
愛のために改宗できる？
おそらく本作を観た人は誰でも、「愛するパートナーのために改宗できるか？」と自分に問いかけるのではないでしょうか。
私事ですが、筆者はロサンゼルスでシェフをしていた時、ユダヤ人地区のユダヤ人オーナーのレストランで働いたことがあります。その地区では、黒ずくめの衣服に身を包んだ人々が暮らしていて、レストランのメニューにはユダヤ教で食べないエビやタコなどの甲殻類、豚肉は食材として一切使用しませんでした。
つまりユダヤ教に改宗したら、こういった食べ物は一切食べられなくなる訳です。残りの人生でトンカツやタコ焼き 、エビの天ぷらなどが食べれないと思っただけで、筆者は「改宗は絶対無理！」と思いました（笑）。
ドラマの中でも金曜日はスマホを使えないという説明がありましたが、ユダヤ教で金曜日は安息日なので一切電気は使えません。なので、一番儲け時の金曜日にレストランは閉店だったので、当時ものすごく驚いたのを覚えています。
個人的にそういう経験をしているので、ジョアンが悩むのも無理はないと共感できました。二人の関係が上手くいっている時はいいけど、 不仲になった時にジョアンは「私は改宗までしたのに……」という思いになってしまうだろうし、 本当に難しい問題です。
逆にノアがラビを辞めて、無神論者になることは不可能なのだろうかと思ってしまいました。その選択肢が描かれなかったのは、ジョアンにアンフェアだったような気もします。
ドラマを観ていて、ユダヤ教の文化や教えに触れていくうちに、 ジョアンがユダヤ教に魅了されつつも改宗の決意ができない微妙な心境や、ジョアンの改宗を望みつつも、無理強いは出来ないノアが距離の取り方に悩む感情なども本当に丁寧に描かれていて、二人の心の動きが手に取るように分かってメチャクチャ感情移入できました。
シーズン1を思わせるデジャヴ的なエンディング
その一方で、モーガンがアンディの押しに流される形で交際→同棲→婚約と進み、婚約パーティーの席でいきなり婚約を破棄する展開は、やはり少し急すぎる印象を受けました。ですが、これはロマコメのドタバタ劇として割り切れば、十分に楽しめる部分でもあります。
ただ、エンディングについては気になるところです。ノアが、「もうこれ以上は無理だ」とジョアンに告げて彼女を傷つけた直後に、すぐ戻って来て「君はソウルメイトだ」と言いヨリを戻す展開は唐突すぎる印象が拭えません。
しかも、これはシーズン1の最終話とほぼ同じパターンで、宗教をテーマにした異色のラブコメ作品なだけに、その辺はもう少し工夫してほしかったと感じました。
二人が一緒にいるときは改宗の問題が大きく見えるのに、離れるとその問題が一時的に消えてしまう印象もあり、復縁しても再び同じ問題が障害になるのではないかと思わせる点も少し引っかかりました。
とはいえ、本シリーズで障害となる“宗教”を他の問題に置き換えたら、多くのカップルに当てはまる物語ではないでしょうか。やはり、カップルに取って一番大切なのは“健全なコミュニケーション”なので、シーズン2を観たらジョアンとノアからその点を学べることは間違いないでしょう。
・恋愛リアリティ番組を舞台に描く異色ロマコメ映画
『こんなのみんなイヤ！』シーズン2のまとめ
『こんなのみんなイヤ！』シーズン2は、宗教の違いを乗り越えようとするジョアンとノアの愛と成長を描いた異色ロマンチックコメディとして見応えタップリ！
宗教や文化の違いが、恋愛にどのように影響するのかを考えさせられる興味深い内容となっているので、ぜひNetflixでチェックしてみてください♪
『こんなのみんなイヤ！』がシーズン3へ更新！
『こんなのみんなイヤ！』シーズン2の配信から2週間弱で、なんと早くもシーズン3の更新が決定しました！
米Deadlineによると、シーズン2は配信開始から11日間で全世界で1,800万回視聴され、Netflixのグローバル英語テレビ番組リストで2週間連続1位を獲得82カ国でトップ10入りを果たし、かなりヒットになったとのこと。
シーズン2は、シーズン1のラストと似たような展開でハッピーエンドとなりましたが、このエンディングからシーズン3でどのような物語が展開されるのか気になりますね♪
『こんなのみんなイヤ！』シーズン2の視聴方法
『こんなのみんなイヤ！』を視聴できるのはNetflixだけ! VODの中でもダントツにコンテンツ量が多いNetflix。使ったことがない方も、この機会にぜひ♪
この他にもNetflixでは同シリーズ系統のドラマが多数配信中です。「次に観たい作品が見つからない…」という方は、以下の記事も合わせてどうぞ。
『こんなのみんなイヤ！』系のNetflixおすすめドラマ3選
『こんなのみんなイヤ！』のほか、Netflixにはおすすめのロマンチック・コメディや恋愛ドラマが数多く揃っています。 ぜひ下の作品もチェックしてみてくださいね♪
