海外おすすめ青春ドラマ28選【大人の心も鷲掴み！】あの頃を思い出しちゃう名作揃い

10代の悩みや友情に恋愛、青春ドラマは子ども向けと思いきや、大人の心にもグっと刺さる名作が勢ぞろい。懐かしさと共感、そして考えさせられることも多い海外の青春ドラマは一味違います。今回は、年間100本以上の海外ドラマを視聴している筆者が、大人も本気でハマる海外おすすめ青春ドラマ28選を厳選してご紹介します♪

※配信状況については、2025年6月時点の情報となります。
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モーターヘッズ（シーズン2に更新か）

『モーターヘッズ』の主人公は、双子の姉弟で高校生のザックとケイトリン。二人の父親クリスチャンは、凄腕カーレーサーとして地元のレジェンドでしたが、銀行強盗の容疑で逃走中に行方不明になっています。

父親の過去が家族のトラウマになっている姉弟が車好きの仲間を加え、クリスチャンの形見の車をレストアし、ライバルを打ち負かすためにレースに闘志を燃やしていく……という展開に。

その過程で、クリスチャンの行方と強盗事件の真相が徐々に明らかになり始め、青春ドラマと犯罪サスペンス、爆走カーアクションがブレンドされた本作は、もうティーン版『ワイルド・スピード』としか呼べません！

ティーンの切ない恋やアイデンティティの模索といったテーマに加え、大人たちの事情もしっかり描かれていて、大人でも間違いなく楽しめる青春ドラマ♪

その証拠に、車にもカーレースにも全く興味のない筆者が、あまりの面白さに夢中になって最終話までイッキに完走！ 海外ドラマ好きの妹に勧めたら、「教えてくれてありがとう～！ このドラマめちゃくちゃ面白い!!」と返事が来ました（笑）。

・『モーターヘッズ』を考察した記事をチェック♪

glee／グリー（全6シーズン）

『glee／グリー』は、落ちこぼれや変わり者の高校生たちがグリークラブ（合唱部）に参加したことで、自分を見つけていく歌＆ダンスが満載の青春群像劇。オハイオ州の高校を舞台に、多様な背景を持つ生徒たちが時にぶつかり合いながらも、ステージの上で一つになる姿が笑いあり涙ありで描かれます。

一見ティーン向けに思われがちですが、実はLGBTQ＋や人種に障がい、家庭問題など大人でも考えさせられるテーマがたくさん詰まっていて見応えタップリ。挫折を経験しながらも“自分らしさ”を手放さない彼らの姿が、どこか人生そのものと重なって印象的でした。

そして、なんといっても名曲の数々を大胆にカバーしたパフォーマンスが圧巻で、 音楽好きなら一気に引き込まれてしまうはず。個人的には、シニカルだけど憎めないスー先生が最高でした。夢を諦めない気持ちを思い出させてくれる、大人にも刺さる青春ドラマです♪

『glee／グリー』をDisney+で視聴する >>

エリート（全8シーズン）

スペイン発のNetflixドラマ『エリート』は、名門私立校「ラス・エンシナス」に編入してきた庶民の高校生たちと、上流階級の生徒たちが交差するなかで巻き起こる殺人事件と、その真相を描くミステリー要素満載の作品。

作品のトーンは、『ゴシップガール』と『殺人を無罪にする方法』が出会ったようなシリーズだと説明すれば早いかもしれません。豪華なパーティーやファッショナブルなライフスタイルなど、一見スキャンダラスで派手なだけのドラマに見えるかもしれませんが、格差社会やアイデンティティの葛藤といった、現代社会を鋭くえぐる切り口も忘れていないところがポイント。

大人になって社会の厳しさを知った今だからこそ、彼らの抱える“エリート”という名の重圧や、その中で生き抜こうとする姿に共感できるシーンがあるはず。“エリート”な彼らが織りなす危険な青春を、ぜひ一度体験してみてください♪

アウターバンクス（更新されたシーズン5で終了）

Netflixドラマ『アウターバンクス』は、アメリカ東海岸のリゾート地を舞台にした宝探し×青春アドベンチャードラマ。地元の労働者階級“ポーグ”に属する高校生のジョンBが、失踪した父の謎を追いながら、仲間たちと一緒に伝説の財宝を探す冒険がアクション満載で描かれます。

恋に友情、裏切り、そして命がけの逃走劇まで詰め込まれた展開はスピーディーで、まさにディーン版インディ・ジョーンズ！ 個人的には、このドラマは大人にこそ観てほしい作品です。ジョンBたちの夢や希望、そして葛藤がリアルに描かれていて、彼らが置かれている環境は決して恵まれていませんが、それでも必死に自分の人生を切り開こうとする姿に胸が熱くなってしまうはず。

ティーンエイジャーたちの恋愛や友情が、大人になった今見ると、より一層ピュアで眩しく感じられてしまうのです。忘れかけていた冒険心や、仲間との絆の大切さを思い出させてくれる『アウターバンクス』を観たら、きっと冒険したくなったり、何か新しいことに挑戦したくなってしまうのではないでしょうか。

マクストン・ホール　～私たちをつなぐ世界～（シーズン2へ更新）

Amazonドラマ『マクストン・ホール　～私たちをつなぐ世界～』は、ドイツの名門私立高校を舞台にした、いわゆる“格差ロマンス”の王道的な青春ドラマ。

奨学金で名門高校に通う庶民女子のルビーと大富豪の跡取りであるジェームズという、普通なら全く世界が交わるはずのない二人が、“ある秘密”をきっかけに急接近していく……という展開で、鉄板ながらも胸がキュンとしてしまうシーンが満載♪

ただの恋愛ドラマにとどまらず、家庭の事情や進路、将来への不安といったリアルな悩みも丁寧に描かれていて、大人も共感できる要素が多め。特に、努力家のルビーの芯の強さと賢さが魅力的で、応援したくなってしまうはず。

ファッションやインテリアなど、ヨーロッパ作品ならではの洗練された映像美も見どころのひとつ。全体的に品のある仕上がりで、青春ドラマ好きなら年齢問わず楽しめる一作です。

・ヨーロッパを舞台にした青春ドラマが好きな人へ

スター・ウォーズ：スケルトン・クルー（リミテッドシリーズ）

Disney+ドラマ『スター・ウォーズ：スケルトン・クルー』は、 新共和国時代を舞台に、銀河で迷子になった子どもたちが家に帰ろうとする冒険を描いた新感覚の青春SFドラマ。『スター・ウォーズ』フランチャイズで初の青春ドラマとなります。

『スター・ウォーズ』シリーズならではの世界観はそのままに、少年少女の視点から描かれる冒険はどこか懐かしさも感じさせてくれて、『グーニーズ』や『スタンド・バイ・ミー』といった80年代の映画や、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』などが好きな人なら絶対刺さるはず！

友情や勇気、成長など、大人になった今だからこそ響くテーマが盛りだくさんで、ジュード・ロウ演じる謎めいたジョッド・ナ・ナウッドの存在感も良いアクセントになっています。個人的には、子ゾウのようなニールがメチャクチャ可愛くて大ファンに！ エピソードを観ている時は、常に“ニールの出待ち”状態でした（笑）。

『スター・ウォーズ』ユニバースで展開される物語ですが、他の映画やドラマシリーズを観ていなくても単独で楽しめるシリーズなのでおすすめです♪

・このニールがメチャクチャ可愛いんですよ～（↓）💛

『スター・ウォーズ：スケルトン・クルー』をDisney+で視聴する >>

私の“初めて”日記（全4シーズン）

Netflixドラマ『私の“初めて”日記』は、インド系アメリカ人の高校生デヴィが、恋に友情、勉強に全力投球でぶつかっていく青春コメディ。父親の死という喪失を抱えつつも、「モテたい！青春したい！」というパワフルな欲望に忠実な彼女の姿が、なんともティーンエイジャーらしくて笑えるし愛おしいのです（笑）。

“ティーンのドタバタ”ドラマかと思いきや、アイデンティティや親との関係、喪失の痛みといった深いテーマにも踏み込んでいて、大人が見ても共感できる場面が数多くあるのも見どころです。

また、なぜかテニス界のレジェンド、ジョン・マッケンローがナレーションを担当しているという意外性もクセになるポイント。とにかく爆笑シーンの連続で、これぐらい笑わせてくれる青春ドラマってなかなかないのでは!?と思ってしまうほど。

テンポもよくて笑って泣けてガッツリ元気が出るし、ティーンドラマの王道を踏みつつ、どこか新鮮さを感じる秀作です。「青春って面倒だけど最高だな」と思い出させてくれるイチオシのシリーズです♪

Love、ヴィクター（全3シーズン）

『Love、ヴィクター』は、LGBTQ+青春映画の秀作『Love, サイモン　17歳の告白』のスピンオフとして製作された青春ドラマで、高校生ヴィクターが自分のセクシュアリティや友情、恋や家族との関係に悩みながらも成長していく姿をみずみずしくハートウォーミングに描いたシリーズ。

保守的な家庭環境の中、「自分は何者か」を探していくヴィクターの姿は、10代だけでなく大人の心にも響くはず。特に印象的なのは、誰かを好きになることの不安や喜びが、すごくリアルに描かれているところです。

登場人物たちがぶつかり合いながらも少しずつ理解し合っていく過程に、何度も胸を打たれました。ポップな青春ドラマの明るさの中に、アイデンティティや家族とのすれ違いといった重みもしっかり描かれていて、大人が見ても共感できるシーンが満載です。

「自分らしく生きる」って簡単ではないですが、だからこそ価値がある──そんなメッセージが心に残るLGBTQ+青春ドラマの秀作です。

Love、ヴィクター』をDisney+で視聴する >>

私たちの青い夏（シーズン3へ更新）

Amazonドラマ『私たちの青い夏』は、主人公ベリーが毎夏一緒に過ごす家族ぐるみの友人一家が住むビーチハウスで、初めて自分自身に変化を感じる夏の物語。幼なじみで、それぞれタイプの違うイケメン兄弟、コンラッドとジェレマイアの間で揺れ動くベリーの恋心や母親たちの友情、それぞれが直面する葛藤が描かれ、ただのティーン向けロマンスに留まらない深みがあるのが見どころ。

「もう青春ドラマは卒業したかな……」なんて思っている人でも、絶対ハマってしまうはず。ストーリーの良さもさることがながら、舞台となるビーチタウンの景色が美しくて、筆者は観ているだけで夏休みの開放感や家族旅行の思い出が蘇ってきて、ノスタルジックな気分に浸ってしまいました。

また、コンラッドとジェレマイアのどちらに惹かれるか、「もし自分だったら……」なんて妄想が膨らむのも楽しいポイント。若い頃の甘酸っぱい思い出と大人になってからの様々な経験がリンクして、観終わった後に温かい気持ちと少し切ない余韻を感じてしまうのではないでしょうか。

イエロージャケッツ（シーズン4へ更新）

『イエロージャケッツ』は、女子高校サッカーチームの飛行機が墜落し、無人の森で19ヶ月間にわたってサバイバルを繰り広げた少女たちの壮絶な過去と、25年後の彼女たちが直面する現在が交錯するサバイバル×サイコスリラーな青春ドラマ。

青春物という枠を大きく超えていますが、“あの頃”と“今”が二重写しになる構成は、大人だからこそ響くものがあるのではないでしょうか。10代の残酷さや嫉妬、友情と裏切りの生々しさは時に目を背けたくなるほどリアルで、自分も通ってきた“あの瞬間”を思い出して苦い想いになったり、胸が締めつけられたりしてしまうはず。

ミステリー作品としても一級ですが、「あの時にああしていれば……」と過去と向き合う重みが心に刺さるような、大人になっても消えない“青春の呪い”を描いた秀作シリーズです。

・日本の漫画をドラマ化した学園物『賭ケグルイ Bet』の考察記事をチェック！

デリー・ガールズ ～アイルランド青春物語～（全3シーズン）

『デリー・ガールズ ～アイルランド青春物語～』は、1990年代の北アイルランド、政治的緊張が続くデリーを舞台に、カトリック系の女子校に通う5人のティーンエイジャーたちが、恋や友情、家族のドタバタに巻き込まれながら、日々を破天荒に過ごしていく姿を描いた青春コメディ。イギリス本土から転校してきた男子生徒ジェームズ（女子校なのに！笑）の視点も交えつつ、彼女たちのハチャメチャな日常がテンポよく描かれます。

90年代のファッションや音楽、そして当時の社会情勢がリアルに再現されていて、あの頃を知る人（←筆者）には懐かしさが爆発してしまうはず。

主人公たちが繰り広げる、どうしようもないけど憎めない“青春あるある”なドタバタ劇が爆笑で、ティーンエイジャー特有の少しズレた感覚や時にヤラかしちゃうところが、大人になった今見ると愛おしく感じられてしまうのです。

個人的には、政治と青春がこんなに自然に同居してるドラマって珍しいなと感心しました。笑って泣けて考えさせられてしまう、そんなバランス感覚が絶妙な心に残る青春ドラマです。

コブラ会（全6シーズン）

Netflixドラマ『コブラ会』は、80年代の名作映画『ベスト・キッド』シリーズの約30年後を描いた続編ドラマ。かつてライバルだったジョニー・ローレンスとダニエル・ラルーソが再会し、それぞれの道場で若者たちを指導する中で因縁の対決が再燃する物語。

冴えない日々を送っていたジョニーが、偶然出会った少年ミゲルに空手を教えることで、彼自身も再び“青春”を取り戻していく姿に胸がアツくなってしまうはず。

また、新世代の若者たちが抱える悩みやスクールカースト、いじめといった現代的な問題も描かれていて、単なるノスタルジーに終わっていないところもポイント。彼らが空手を通して自信を取り戻したり友情を育んだり、時には過ちを犯したり……その姿はまさに“青春”そのもの！

空手のアクションシーンも迫力満点で、スポーツ青春ドラマとしても、コメディ＆ヒューマンドラマもしても見応えある超おすすめドラマです♪

アンという名の少女（全3シーズン）

Netflixドラマ『アンという名の少女』は、L・M・モンゴメリの名作小説「赤毛のアン」をドラマ化したカナダ発の青春ドラマ。19世紀のプリンスエドワード島を舞台に、孤児院育ちのアンが、マシューとマリラの兄妹が暮らすグリーン・ゲーブルズに引き取られ、少しずつ居場所を見つけていく感動物語。

アンの豊かな想像力と時に空回りしてしまう情熱が、最初は戸惑っていた周囲の人々の心を少しずつ変えていき、そんな彼女の生き方や言葉に大人も“自分らしく生きる勇気”をもらえるはず。

また、ジェンダーや人種、教育といったテーマにも踏み込んでいて、単なる古典のドラマ化に終わっていないところもポイント。孤児であることの差別や偏見に直面しながらも、それを乗り越えようとするアンの姿には、現代社会に生きる私たちも多くを教えられるのではないでしょうか。

そして、なんといってもプリンスエドワード島の雄大な自然が本当に美しく、観ているだけで心が洗われるよう。ハートウォーミングなアンの物語は、大人にも刺さりまくる青春物語だと思います。

フォスター家の事情（全3シーズン）

『フォスター家の事情』は、ステフとリーナというの同性カップルが、実子と養子、そして新たに引き取った問題児のティーンエイジャーたちと共に暮らす大家族の日常を描く青春ドラマ。

子どもたちが抱えるアイデンティティの問題やセクシュアリティの探求、人種差別にいじめ、薬物問題などティーンエイジャーが直面する様々な“壁”に、フォスター家のメンバーがどう向き合って乗り越えていくのかがハートウォーミングに描かれます。

このドラマの最大の魅力は、血の繋がりがなくても家族になれるという普遍的なメッセージを力強く伝えているところ。完璧ではないけれど、お互いを理解して支え合おうとする家族の姿を観ていると、熱いものがこみ上げてしまうはず。

「家族って何だろう？」と改めて考えさせられる、大人にも響く優しい青春ドラマです。

『フォスター家の事情』をDisney+で視聴する >>

ドラッグ最速ネット販売マニュアル（全4シーズン）

Netflixドラマ『ドラッグ最速ネット販売マニュアル』は、ドイツの田舎町に住むオタクな高校生モーリツが、ひょんなことから始めたドラッグのネット販売が予想外の成功を収め、ヨーロッパ最大級のドラッグディーラーへと成長していく姿を描いた実話ベースのコメディドラマ。

物語のモデルとなったのは、10代の若さでドラッグを通信販売するウェブサイトを立ち上げ、一大麻薬ビジネスを築いたドイツ人、マクシミリアン・シュミット。

シーズン1～3まではモーリツが高校生なので、ドラッグ帝国の裏側と共に彼の高校生活も描かれ、犯罪スリラーと青春コメディが絶妙に混ざり合った独特の世界観が大きな魅力となっています。

もちろん、青春ドラマなのでお約束のスクールカーストや恋、友情も描かれますが、実話がベースになっているだけに、とにかくモーリツが麻薬帝国を築いていく過程に引き込まれて夢中になって視聴してしまいました。

青春×サスペンス×テックという異色の組み合わせが斬新で、強烈なブラックユーモアのパンチも効いていて大人目線でも超見応えあり！ モーリツの「普通じゃない青春」は絶対見逃せません♪

・『ドラッグ最速ネット販売マニュアル』の考察記事をチェックしてみてください♪

ゴシップガール（全6シーズン）

『ゴシップガール』は、ニューヨークのアッパーイーストサイドを舞台に、名門高校のセレブなティーンたちの華やかで複雑な人間関係を描いた青春ドラマ。匿名のゴシップブログ「ゴシップガール」が彼らの秘密やスキャンダルを暴露し、友情や恋愛、家族の問題が次々に波紋を広げていきます。

とにかく、登場人物のファッションとライフスタイルがゴージャスで、その華やかな世界観に浸っていると、束の間の現実逃避が楽しめてしまうところがポイント。その一方で、ティーンエイジャーが抱える親からのプレッシャーや名家ゆえのしがらみ、そしてSNS（当時はブログですが）にさらされることで歪んでいく心など、きらびやかな世界の裏側にある“闇”がリアルに描かれているところも見逃せません。

また、「誰がゴシップガールなのか!?」というミステリー要素もハラハラドキドキ感を加速させ、その正体が分かった時の衝撃は今も忘れられません。かなりダークな展開も描かれ、まさに青春の輝きと影をリアルに体感できるドラマです。

『ゴシップガール』をHuluで視聴する

ユニークライフ（全4シーズン）

Netflixドラマ『ユニークライフ』の主人公は、自閉スペクトラム症を持つ高校生のサム。大学進学を控えた彼は、人生で初めて“彼女”を作ることを決意し、自立への道を歩み始めます。そんなサムの成長を通して、彼を支える過保護な母親や理解ある父親、自立心の高い妹、友人たちのそれぞれの葛藤や喜び、そして変化が温かくもユーモラスに描かれます。

自閉症の青年を主人公にしたドラマと聞くと、シリアスで重いトーンの作品を想像しがちですが、その真逆！ とにかく、自閉症のサムが放つ強烈に率直すぎる発言が爆笑ものなのです。これは製作チームの意図したところだと思うのですが、自閉症という重くなりがちなテーマをユーモアと笑いで優しく包んだアプローチのおかげで、大切なメッセージが自然と伝わっていると感じました。

時にはコミカルに時には切なく、だけど常に温かい視点で多様性とは何か、家族とは何か、そして「自分らしく生きる」とはどういうことなのかを教えてくれる青春ドラマの秀作です。

マイライフ with ウォルターボーイズ（シーズン3へ更新）

Netflixドラマ『マイライフ with ウォルターボーイズ』は、交通事故で家族を亡くした少女ジャッキーが、家族の親友であるウォルター夫妻が暮らすコロラド州の牧場に引っ越し、8人兄弟と新生活を始めるというストーリー。

慣れない田舎での生活に個性豊かなウォルターボーイズたちとの生活、そしてイケメン兄弟との間で心揺れる三角関係など、王道青春ドラマに欠かせない要素が満載！ 設定だけ聞くとベタな印象を受けるかもしれませんが、家族を亡くしたジャッキーの心の傷や家族の絆なども丁寧にしっかりと掘り下げられていて、家族の温かさや困難を乗り越える強さも感じさせられる心温まる物語です。

シーズン2の配信前にシーズン3へ更新された事実が、本シリーズのクオリティと人気を証明していると言えるでしょう。個人的には、コールとアレックス、ジャッキーの三角関係がどうなるのか気になって仕方がありません！

・若者女子が犯罪に手を染める実話ベースのドラマ『バラクーダ・クイーンズ』の考察記事をチェック♪

リバーデイル（全7シーズン）

『リバーデイル』は、アメリカの小さな町を舞台に、高校生たちが恋に悩んで友情に揺れ、そして次々と起こる事件に巻き込まれていくサスペンス仕立ての青春ドラマ。

最初はよくある学園モノかと思いきや、殺人事件をきっかけに物語は一気にミステリーへ。主人公アーチーを中心に、ベロニカやベティ、ジャグヘッドなどキャラも個性的で魅力的！

恋愛模様も複雑で、大人が見ても共感したりドキドキしてしまうはず。また、ミステリーが深まるにつれて、登場人物たちの隠された一面が露わになっていく過程にも引き込まれてしまいました。

10代の葛藤や親との関係、仲間との絆など、根底に流れるテーマは意外と普遍的で、大人が見ても「分かるなあ」と感じる部分が多いのが本作の魅力。シーズンが進むにつれてツッコミどころ満載の展開もありますが（笑）、その“やりすぎ感”も含めてクセになってしまうシリーズ。

「ちょっと刺激的なドラマが見たいな」とか、「単なる青春ものじゃ物足りない」という人におすすめです♪

ウェンズデー（シーズン2へ更新）

Netflixドラマ『ウェンズデー』は、『アダムス・ファミリー』の長女ウェンズデー・アダムスを主人公に描くシリーズ。個性的な生徒ばかりが通うネヴァーモア学園に転入したウェンズデーが、町で発生している謎の連続殺人事件の真相を追っていく……というストーリー。

鬼才ティム・バートンが監督を務めているだけあって青春ドラマの枠を超え、ゴシックやミステリー、ファンタジー要素が絶妙に融合しているのが本作の最大の魅力！

ウェンズデーの皮肉屋でダークなキャラクターが最高にクールで、皮肉屋で友達付き合いが苦手な彼女が、周りの個性豊かな生徒たちと交流しながら、少しずつ心を開いていく姿には思わず応援したくなるはず。

学園物としても、ミステリー＆ファンタジー物としても楽しめる一度に3度も4度もオイシイ作品は、「ちょっとダークでユニークな青春ドラマが見たい」という人にピッタリです♪

The O.C.（全4シーズン）

『The O.C.』は、2000年代前半に一世を風靡したアメリカの青春ドラマ。貧しい家庭に生まれ育った少年ライアンが、あるきっかけでオレンジカウンティ（The O.C.）のニューポートビーチの裕福な家庭に引き取られ、まったく異なる世界に飛び込んでいく──という、いわば“現代版シンデレラ・ボーイ”的な物語です。

学園ドラマ的な恋愛や友情のドタバタはもちろん、親世代の複雑な人間関係や家庭の闇にも切り込んでいて、大人が観てもかなり見応えある作品。お金持ちでキラキラして見える世界の裏にある、孤独や不安が丁寧に描かれているところもポイントです。

個人的には、ライアンとマリッサの恋にもヤキモキさせられましたが、オタクのセスとサマーのカップルが大好きです♪ あの頃のノスタルジーに浸りたい人や、大人になった今だからこそ深く楽しめる青春ドラマを探している人におすすめです。

カリフォルニアの太陽の下で繰り広げられる青春物語に、夢中になってしまうのではないでしょうか。

このサイテーな世界の終わり（全2シーズン）

Netflixドラマ『このサイテーな世界の終わり』は、イギリス発の異色青春ドラマ。感情を持たない“サイコパス”を自称する少年ジェームズと、家族や社会に反発する少女アリッサが家を飛び出し、行き当たりばったりの逃避行を始める……というストーリー。

このドラマの最大の魅力は、なんといってもジェームスとアリッサという、はみ出し者二人の関係性の変化。最初、ジェームスはアリッサを殺そうと考えていて、アリッサも彼をただのクールな奴としか見ていなかったのですが、旅の途中で様々なトラブルに巻き込まれながら少しずつお互いのことを知り始め、奇妙な絆を深めていく過程に引き込まれてしまうはず。

映像もどこかレトロで乾いた感じで、二人の心情とロードトリップの孤独感とマッチしていてツボでした。ブラックユーモア満載で、社会の闇や人間の脆さも描かれている本シリーズは、普通じゃない青春ドラマを観たいという人にイチオシです！

HEARTSTOPPER ハートストッパー（全3シーズン）

Netflixドラマ『HEARTSTOPPER ハートストッパー』は、男子校に通う内気な少年チャーリーと陽気で優しいラグビー部の人気者ニックが、友情を深めながら恋に落ちていく青春ラブストーリー。

一見、よくあるティーンのボーイ・ミーツ・ボーイかと思いきや、誰かを好きになる気持ちのトキメキや不安などが繊細に捉えられているところがポイント。

LGBTQ+のテーマを扱っていますが、よくあるドラマティックな葛藤や差別を強調するトーンではなく、登場人物がそれぞれ自分らしさを見つけてお互いを尊重し、支え合っていく過程が温かい視点で綴られます。

ニックが自分の気持ちに戸惑いながらも、チャーリーに対する想いに気づいていく過程がみずみずしいタッチで描かれていて、LGBTQ+ドラマとしても青春ドラマとしても一級！

多様性について考えたいけど重いトーンは苦手という人や、心が温まる青春ドラマが見たいという人にピッタリのシリーズです♪

13の理由（全4シーズン）

Netflixドラマ『13の理由』は、女子高生ハンナ・ベイカーが自ら命を絶った理由を13本のカセットテープに残し、関係のある人物たちへ順番に届けていくという衝撃的な展開で始まる青春サスペンスドラマ。主人公クレイはテープを受け取った一人で、ハンナの死の真相と向き合うことになります。

いじめや性的暴行、SNSによる中傷など、現代のティーンが直面するリアルな問題を取り上げていますが、単に若者の苦悩を並べるのではなく、大人の責任についても鋭く問いかけてくるところがポイント。

かなり重いテーマですが、若者が抱える苦しみにどう向き合うべきか、SNS社会における言葉の暴力がいかに人を傷つけるかといった現代社会の課題について、改めて真剣に考えるきっかけを与えてくれるのではないでしょうか。

大人が観ても思春期の脆さや社会との関わりを深く考えさせられる作品で、ティーン向けとは侮れない骨太の青春ドラマです。

ジニー＆ジョージア（シーズン4へ更新）

Netflixドラマ『ジニー＆ジョージア』は、美人で型破りなシングルマザーのジョージアと、娘ジニーと息子オースティンが、新天地で始める新生活を描くシリーズ。

ジョージアは10代で母親になり、どんな手段を使ってでも子どもたちを守り抜いてきた強い女性。一方のジニーは聡明で繊細で、母とは真逆のタイプ。そんな母娘が秘密や辛い過去に揺さぶられながら、自分自身のアイデンティティや居場所を模索していきます。

ティーンエイジャーが直面する自己認識や友情のもつれ、恋愛といった普遍的なテーマだけでなく、飲酒や摂食障害、人種差別といった問題を取り上げつつも、決して重くなりすぎないトーンで物語を綴っているところがポイント。

また、ジョージアの謎に包まれた過去が現在にどう影響してくるかというサスペンス要素も超スリリングで、単なる青春ドラマやファミリードラマに括り切れない魅力に筆者はすっかりハマってしまいました。

母娘の秘密と愛情が交差する刺激的な“ジェットコースター系”ドラマは、一度見だしたら夢中になってしまうこと間違いなしです！

・『ジニー＆ジョージア』を考察した記事をチェック♪

セックス・エデュケーション（全4シーズン）

Netflixドラママ『セックス・エデュケーション』は、性セラピストの母親を持つ高校生オーティスが、ひょんなことから学内で「性のお悩み相談所」を開設し、友人メイヴと共に様々な生徒たちの悩みに向き合っていく……というストーリー。

このドラマの最大の魅力は、タブー視されがちな「性」というテーマに真正面から、しかし決して説教臭くなく、むしろユーモアと愛情を込めて向き合っているところ。

ティーンが抱える悩みが超リアルで、誰もが一度は経験したであろう「言えない悩み」に寄り添い、彼らがそれぞれ自分の答えを見つけて成長していく姿は好感度大です。

セクシュアリティやジェンダー、ボディイメージ、友情に家族関係など、ティーンエイジャーが直面するありとあらゆる問題が詰まっています。このシリーズを観て答えが見つからなくても、「同じ悩みを抱えている人がいるんだ」と励まされるのではないでしょうか。

ティーンエイジャーだけでなく、大人が抱える問題や葛藤も丁寧に描かれているので、親世代も共感できる部分が多いシリーズです。

ストレンジャー・シングス 未知の世界（更新されたシーズン5で終了）

Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』は、1980年代の田舎町ホーキンスを舞台に、少年ウィルの失踪をきっかけに巻き起こる超常現象や政府の陰謀、そして謎に満ちた“裏側の世界”を描くSFホラードラマ。仲良し4人組の少年たちと、超能力を持つ少女イレブンの出会いが物語を大きく動かしていきます。

ノスタルジックな80年代の雰囲気や映画のオマージュが満載で、大人世代にはたまらない世界観！ 大人世代にとっては、あの頃のワクワクするような少年時代を思い出させてくれる、まさに”タイムカプセル”のような作品です。

ホラーやSF要素が満載ですが、軸にあるのは子どもたちの友情と成長。シーズンを重ねるとごに、子どもたちが少しずつ“大人”になっていく様子には胸が熱くなってしまうはず。

SFホラーと青春ドラマが見事に融合した『ストレンジャー・シングス』は、まさに大人がドハマりするシリーズです。