Netflix『ウェンズデー』シーズン2ネタバレ考察 暴走する能力と予知された親友の死の謎に迫る!

『ウェンズデー』のポスター
出展元:https://www.netflix.com

Netflixドラマ『ウェンズデー』は、アダムス・ファミリーの長女ウェンズデーが、名門寄宿学校ネヴァーモア学園で怪事件に挑むダークコメディ。待望のシーズン2パート1で何が起きるのか、キャスト紹介やあらすじを交えながら、ネタバレなしの感想とネタバレありの考察でダイブインしていきます♪

【本記事のポイント】
◉ネタバレなしで知りたい方へ
前半ではあらすじ・海外評価・筆者の感想を紹介。視聴前の参考にどうぞ。
◉ネタバレありで深掘りしたい方へ
後半では全あらすじと見どころ・考察をたっぷり紹介。視聴済みの方もおさらいに◎
※目次から各セクションにジャンプできます。
  1. 『ウェンズデー』シーズン2パート2のセクションへ
  2. 『ウェンズデー』シーズン1をおさらい
  3. 『ウェンズデー』シーズン2パート1の概要
  4. 『ウェンズデー』シーズン2パート1のあらすじ(ネタバレなし)
  5. 『ウェンズデー』シーズン2パート1海外での評価&筆者の感想(ネタバレなし)
    1. 冒頭6分の映像を見た印象
    2. ネタバレなしの感想
  6. 『ウェンズデー』シーズン2パート1の登場人物&キャスト
  7. 『ウェンズデー』シーズン2パート1の全あらすじ(ネタバレあり)
    1. ウェンズデー、再び学園の謎に挑む
    2. イーニッドを救え!謎と罠に挑むウェンズデー
    3. キャンプでの対決と母との決闘
    4. 黒幕の正体とタイラーの暴走
  8. 『ウェンズデー』シーズン2パート1の見どころ・考察(ネタバレあり)
    1. 真犯人の正体と動機を解説
    2. 怪事件の裏で揺れる母娘三世代の確執
    3. 地下にいた謎の女性はオフィリーア!?
    4. キャンプ場で隠された社会の縮図
  9. 『ウェンズデー』シーズン2パート1のまとめ
  10. 『ウェンズデー』シーズン2パート2で答え欲しい6つの疑問
  11. 『ウェンズデー』シーズン2パート2筆者の感想(ネタバレなし)
  12. 『ウェンズデー』シーズン2パート2の全あらすじ(ネタバレあり)
    1. 1938号の正体
    2. 明かされたスラープの正体
    3. 暴かれた詐欺と両親の秘密
    4. ガルピン一家との最終決戦
  13. 『ウェンズデー』シーズン2パート2の見どころ・考察(ネタバレあり)
    1. 家族関係と親子の葛藤
    2. 入れ替わりが描く絆と友情
    3. パート2の“第2の主人公”はハンド
  14. 『ウェンズデー』シーズン2パート2のまとめ
  15. 『ウェンズデー』シーズン3で答えてほしい6つの疑問
  16. 『ウェンズデー』シーズン2の視聴方法
    1. 『ウェンズデー』系のNetflixおすすめドラマ3選



『ウェンズデー』シーズン2パート2のセクションへ

『ウェンズデー』シーズン2パート2のセクションを読みたい人は、以下(↓)をクリックしてしてください。

『ウェンズデー』シーズン1をおさらい

『ウェンズデー』シーズン1のあらすじなどをまとめた記事を(↓)をチェックしてみてください!

『ウェンズデー』シーズン2パート1の概要

基本情報を押さえておきましょう♪
製作:Netflix
ジャンル:コメディ、青春、ダークファンタジー、ミステリー
配信日:2025年8月6日
製作国:アメリカ
話数:全4話
クリエイター:アルフレッド・ガフ、マイルズ・ミラー

『ウェンズデー』シーズン2パート1のあらすじ(ネタバレなし)

『ウェンズデー』シーズン2パート1では、ネヴァーモア学園でウィームス校長が毒殺されて閉校になった後が舞台となり、ウェンズデーは休みを利用して超能力を強化する訓練を重ねる。

ネヴァーモア学園に戻ったウェンズデーは、親友イーニッドの死を予知する不吉なビジョンに苦しめられる。自分が原因だと感じたウェンズデーは罪悪感と向き合いながら、再び黒い涙と増大する超能力に悩まされることに……。

さらに、過去の出来事が繰り返されることを恐れるウェンズデーの母モーティシアと祖母ヘスター・フランプも、この事態に巻き込まれてしまう。

物語はウェンズデーとモーティシア、イーニッドとの関係に焦点を当てつつ、弟パグズリーも学園に加わり、新たな脅威が迫る中、ウェンズデーはイーニッドの運命を変えるために真相解明に挑む。

・『ウェンズデー』の舞台裏秘話やトリビアを知ったら100倍面白くなる!

『ウェンズデー』シーズン2パート1海外での評価&筆者の感想(ネタバレなし)

【Rotten Tomatoes】
批評家スコア:85%
観客スコア:73%
【筆者の評価】(視聴後に更新)
総合評価:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★★☆
感動:★★★☆☆

冒頭6分の映像を見た印象

シーズン2配信に先駆けて、第1の冒頭6の映像が公開されましたが、まず目を引くのは、訓練を積んだウェンズデーの超能力がかなりパワーアップしていること。6歳の頃から執着していた連続殺人鬼“カンザスシティの頭剥ぎ男”を相手に、圧倒的な力でねじ伏せる姿は、まさにスカッと痛快!

ですが、その最中にウェンズデーの頬を黒い涙が伝い始め、どうやらシーズン2では彼女の強すぎるパワーと、それに伴う“内なる闇”にもスポットが当たりそうです。

暴走しかねない能力を自分でコントロールできるのでしょうか? もしかすると、今回の最大の敵は“自分自身”なのかもしれません。

そんな不安定な状態の中で、ウェンズデーは不吉な未来を予知されたイーニッドを救えるのか──!?

ネタバレなしの感想

『ウェンズデー』シーズン2パート1は、ただのミステリーにとどまらず、母娘のすれ違いや家族の複雑な関係がじっくり描かれているのが印象的。ウェンズデーと母モーティシア、そして祖母グラニーという三世代の女性たちの関係が、物語にいいスパイスを加えています。

シーズン1と比べると、パート1では家族の出番がグッと増えていて、特に母と娘の衝突や、気持ちのズレがリアルに描かれていて共感しやすい展開に。全体的に家族にフォーカスが絞られたことで、ストーリーにグっと引き込まれるようになったと感じました。

その一方で、ティム・バートン節が炸裂するダーク&ゴシックな世界観と、その随所に散り場められた独特のダークユーモアも健在で、『ウェンズデー』らしさはしっかりキープ。家族の物語とダークなトーンが絶妙に絡み合い、シーズン2パート1もますます目が離せない展開になっています。

スクロールに疲れた方へ
・ネタバレを知りたい方は、全あらすじ(ネタバレあり)へ飛ぶ
・ネタバレありの深堀りを読みた方は見どころ・考察(ネタバレあり)へ飛ぶ

『ウェンズデー』シーズン2パート1の登場人物&キャスト

ウェンズデー・アダムス(ジェナ・オルテガ)

不気味で聡明、皮肉屋なアダムス家の長女で、ネヴァーモア学園で事件の解決に挑む。

モーティシア・アダムス(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)

優雅で妖艶なウェンズデーの母で、ネヴァーモアの卒業生でもある。

ゴメス・アダムス(ルイス・ガスマン)

陽気で情熱的なウェンズデーの父で、過去に学園で事件に関わっていた。

フェスターおじさん(フレッド・アーミセン)

奇怪で電気が大好きなアダムス家の叔父で、ウェンズデーの冒険に手を貸す。

パグスリー・アダムス(アイザック・オルドネス)

ウェンズデーの弟で、いつも姉にいじられているが信頼している。

イ―ニッド(エマ・マイヤーズ)

ウェンズデーのルームメイトで社交的な人狼。正反対の性格ながら親友になる。

エイジャックス・ペトロポラス(ジョージー・ファーマー)

メドゥーサ系男子生徒で、イーニッドに片思いしている。

ビアンカ・バークレー(ジョイ・サンデー)

学園の人気者でサイレン族の生徒、最初はウェンズデーと対立する。

タイラー・ガルピン(ハンター・ドゥーハン)

人間のバリスタで、ウェンズデーと恋仲になるが、その正体は怪物ハイド。

バリー・ドート(スティーヴ・ブシェミ)

ネヴァーモア学園に新しく着任した校長。



『ウェンズデー』シーズン2パート1の全あらすじ(ネタバレあり)

 

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以下、物語の展開を時系列順にまとめました。
・ウェンズデー、再び学園の謎に挑む
・イーニッドを救え!謎と罠に挑むウェンズデー
・キャンプでの対決と母との決闘
・黒幕の正体とタイラーの暴走

ウェンズデー、再び学園の謎に挑む

超能力の訓練を積んだウェンズデーは、幼少期から取り憑かれていた「カンザスシティの顔はぎ男」と決着をつけ、ネヴァーモア学園に復帰。今度は弟のパグズリーも新入生として加わる。

シーズン1で学園を救ったことで人気者となったウェンズデーには、追っかけまで現れる。ルームメイトのイーニッドと再会を喜ぶが、謎のストーカーから再び不吉なメッセージが届く。

新校長バリー・ドートが着任し、母モーティシアも資金調達委員として学園近くに滞在。一方、探偵カール・ブラッドリーがカラスに襲われて死亡する事件が発生し、ウェンズデーは現場で逃走する元保安官カルビンを追い詰めるが、彼に真相解明の協力を求められる。

そんな中、ウェンズデーの小説原稿が盗まれ、「火葬式で燃やす」と脅迫される。やぐらに仕掛けられた原稿を取り戻すべく中へ入るが、そうとは知らない校長が火をつけてしまい、間一髪で脱出する。

その後、幻視でイーニッドの墓を見たウェンズデーは、「あなたのせいで私は死んだ」と告げられ、彼女の死を阻止することを誓う。

イーニッドを救え!謎と罠に挑むウェンズデー

ウェンズデーはイーニッドが死ぬ幻視を見て倒れ、駆けつけた母モーティシアに「超能力は意のままに操れない」と諭されるも反発する。運転手ラーチに頼んでガルピンの自宅へ向かったウェンズデーは、彼の遺体を発見。彼の身体に触れて手掛りを掴もうとするが、なぜか能力は使えなくなっていた。

一方、弟パグズリーは怪談を信じて発明家スラープの遺体を蘇らせてしまい、小屋に隠す。イーニッドにもストーカーからメッセージが届き、発信元がガルピンだったことで、ウェンズデーはストーカーが彼の殺害犯だと睨む。

ウェンズデーは、校長とオルロフ教授から、鳥を操れる生徒がいなかったかと質問するが、最後にエイヴィアン族は学園にいたのは10年前だと知らされる。彼女はタイラーに会うために精神病院へ行ってガルピンの死を伝えるが、彼は事件の手掛りになりそうな情報は渡してくれなかった。

その後、イーニッドが誘拐され、ウェンズデーは彼女のスマホから手がかりを得て、教会の塔で剣の罠にかけられた彼女とブルーノを発見。仕掛けられた謎解きの答えが「透明人間」だと当てて、二人の命を救う。犯人はウェンズデーの追っかけで、透明人間になれるアグネス・デミルだったが、殺人犯ではなかった。

ウェンズデーはさらなる力を先祖グッディの本から得ようとするが、モーティシアが取り上げたと知る。

スラープは囚われていた小屋から逃げ出し、人を襲う。

キャンプでの対決と母との決闘

ウェンズデーが母モーティシアの家に忍び込み、グッディの本を取り返そうとするが見つかってしまう。イーニッドの死を幻視し、ガルピン殺害などの事件に鳥を操る人物が関与していると訴えるが、モーティシアは「本は近道でしかなく危険」と忠告。モーティシアは激しく反発するウェンズデーを、亡き姉オフィーリアに重ね合わせる。

一方、スラープは人を襲った後にパグズリーのもとへ自ら戻り、脳が異常な速さで再生していた。ウェンズデーはアグネスの協力でガルピンのスマホを開き、パイン・クレストの山小屋「ブルペン」の存在を突き止める。そこはネバーモア学園のキャンプ地に近く、パグズリーとスラープ、付き添いの両親と共にキャンプに参加する。

キャンプ場では士官候補生とのオーバーブッキングが発生し、滞在権を賭けた対決でネヴァーモアが勝利。だが士官グループが夜中に逆襲を図り、隊長がスラープのテントに侵入して殺されてしまう。士官候補生たちは恐怖で逃走する。

ウェンズデーは山小屋で、のけ者の死亡記事や死亡証明書、その書類に署名していたオーガスタス・ストーンハースト、そして「ロイス(LOIS」の存在を知る。帰宅後、母に決闘を挑んでフェンシングの勝負へ。モーティシアが勝つもスラープが乱入し、ウェンズデーが剣でゾンビを仕留める。

そしてソーンヒルが、ウィローヒル精神病院へ移送される。

黒幕の正体とタイラーの暴走

精神病院長のフェアバーンがソーンヒルにタイラーの治療について協力を求め、二人は久々に再会するが、タイラーは暴れて彼女を襲う。ウェンズデーは山小屋で見つけた記事から被害者が同じ墓地に埋葬されていることに気づき、祖母グラニーに調査を依頼するが、カラスが証拠を持ち去ってしまう

モーテシアとグラニーの関係は険悪で、グラニーはグッディの本を孫に返すよう求めるが、モーテシアは燃やしてしまう。

ウェンズデーに協力を求められたフェスターおじさんが精神異常を装って病院に潜入し、諸々の調査により、元医院長のストーンハウスがネヴァーモア学園の元教師で、後に精神病に陥って自身の病院に収容されていた事実を突き止める。

病院でピンチに陥ったフェスターをウェンズデーが救出した際、LOIS」が「Longterm Outcast Integration Study(長期除け者統合施設)」の略であることが判明。そこは極秘実験施設で、地下には死亡記事の被害者たちが実験台として収容されていた。

ウェンズデーを付け狙っていた黒マントの正体は院長の助手ジュディで、ストーンハウスの娘だと明らかになる。彼女は、のけ者から能力を移す研究をLOISで成功させたストーンハウスにより、鳥を操る力を得たと告白する(※真犯人ついてはネタバレありの考察で整理しています)。

彼女を止めるためにフェスターが放電した際に停電し、施設の鍵が開錠され、混乱の中、ソーンヒルはタイラーの拘束を解く。しかし、ハイドに変身した彼は彼女を殺し、次に対峙したウェンズデーにも襲い掛かり、窓から放り出された彼女が気絶してパート1が終了する。

・『ウェンズデー』キャストの恋愛事情は!?

『ウェンズデー』シーズン2パート1の見どころ・考察(ネタバレあり)

 

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以下のポイントに注目して考察を深掘りしていきます。
・真犯人の正体と動機を解説
・怪事件の裏で揺れる母娘三世代の確執
・地下にいた謎の女性はオフィリーア!?
・キャンプ場の対決で隠された社会の縮図

真犯人の正体と動機を解説

タイラーの父親で元保安官のガルピンと、その友人で探偵のカール・ブラッドリーを殺害し、全事件の黒幕だったのは──なんとウィローヒル精神病院の医院長助手ジュディでした。

正直、出番も少なく地味な存在だった彼女が首謀者だと見抜けた人は、そう多くないのでは? かくいう筆者も、まったくのノーマークでした。

「どうジュディが事件に関わっていたのか?」は、全あらすじを読んだだけでは少し分かりにくいかもしれないので、ここで整理してみます。

ネヴァーモア学園の教師で、普通の人間であるストーンハーストは、のけ者たちが持つ特別な能力に強い憧れを抱いていました。そして、その能力を欲しがっていた娘ジュディを実験台に研究を重ね、ついには“のけ者の能力を人間に譲渡する”ことに成功。ジュディはその結果、鳥を操るエイヴィアン族の能力を手に入れます。

一方、ガルピンがストーンハーストを調べていたのは、人間ではないタイラーが実験対象にされるのではないかと恐れたためで、真相を探るべくブラッドリーにも協力を依頼。しかし、二人が真相に迫りすぎたことで、ジュディに命を奪われることに。彼女はLOISの研究を守るために二人を殺害し、その殺人事件を調査し始めたウェンズデーを付け狙ったというのが事件の全貌となります。

怪事件の裏で揺れる母娘三世代の確執

シーズン1では、ウェンズデーのミステリー解決と学園生活、恋愛模様が中心に描かれましたが、シーズン2パート1では大きく雰囲気が変わり、家族との関係が物語の中核に据えられているところがポイント。弟パグズリーが学園に入学し、母モーティシアが資金調達委員として学園の近くに滞在し始めたことで、家族が日常の中に深く入り込んできました。

モーティシアとウェンズデーの対立は単なる親子喧嘩ではなく、“超能力の使い方”や“自分の意志を貫くとはどういうことか”といったテーマが根底に横たわっています。グッディの本を巡って母娘の間で深まる溝、そしてついにはフェンシングによる決闘にまで発展する描写は、親の望みと子の自由を巡る永遠の葛藤を象徴しているように感じました。

さらに今回は祖母グラニーが登場し、モーティシアとの確執も明らかになります。グラニーはグッディの本をウェンズデーに託すべきだと主張し、3世代それぞれが異なる価値観や過去の因縁を抱えて対立していく構図は、かなり重層的です。

この3人の女性たちは自分の信じる道を貫こうとして、それぞれが“自分の正しさ”を主張しているからこそ衝突は避けられず、それが物語にリアリティと深みを与えていると思います。単なるホラーやミステリーに留まらず、家族という複雑な人間関係を軸にしたヒューマンドラマとしての魅力が、今シーズンでは際立っていると感じました。

果たしてパート2でウェンズデーは、自分の力と家族の絆の間でどんな答えを見つけるのでしょうか? パート2の展開が今から待ち切れません!

地下にいた謎の女性はオフィリーア!?

パート1で筆者が特に気になったのが、第4話の終盤でウィンズデーがウィローヒル精神病院の地下から救い出した謎の女性の存在です。もしかすると、あの女性は叔母オフィーリアではないでしょうか?

オフィーリアはモーティシアの姉で、ネヴァーモア学園のオフィーリア寮の名前の由来にもなっていて、モーティシアは「彼女も超能力を酷使して黒い涙を流していた」と説明していました。

また、フェスターおじさんが精神病院に潜入した際、「以前にもここに来たことがある」と言い、モーティシアに頼まれてオフィーリアの様子を見に行ったが、その時すでに彼女は施設を出た後で、それ以来15年間も行方不明になっていると説明していました。

これらの情報を踏まえると、あの女性がオフィーリアである可能性はかなり高いような気がします。そして、彼女もウェンズデーと同じく黒い涙に悩まされていたことから、もしその女性がオフィーリアなら、叔母との再会が黒い涙の原因や防ぐ方法の鍵になり、パート2でその謎が解き明かされるかもしれません。

キャンプ場で隠された社会の縮図

キャンプ場での士官候補生たちとネヴァーモア学園の“のけ者”たちの対立は、ただの滞在権をかけたゲームかと思いきや、実はかなり深いテーマが隠されているのではないかと思います。規律や伝統を重んじる士官候補生は、いわば“体制側”の象徴。一方、個性が強くて社会に馴染めないネヴァーモアの生徒たちは、マイノリティとして扱われがちな存在です。

この構図は、現実社会における主流派と異端者の関係を反映しているのではないかと感じました。一見、ただの青春バトルに見えるけど、実は“異質な存在が自分の価値を証明する”という、大きなテーマが描かれているのではないでしょうか。こういう社会風刺を、エピソードにさり気なく盛り込む手腕と構成が「さすが!」と思いました。

ちなみに、ゾンビに食べられてしまう隊長役を演じたのは、80年代青春映画の金字塔『ブレックファスト・クラブ』などに出演しているアンソニー・マイケル・ホールなのですが、気づいた人は人はいるでしょうか(笑)。

マイケルは最近、Amazonの人気アクションドラマ『ジャック・リーチャー ~正義のアウトロー~』シーズン3で重要な役どころを演じ、映画『エアフォースワン・ダウン』など数多くの作品に出演して現役バリバリで活躍中です。

真ん中で腕を組んでいる(↓)のがマイケルです。

『ブレックファスト・クラブ』の5人がポーズを取っている

出展元:https://wtm.uk

・見応えあるホラードラマに出会えるぞ♪



『ウェンズデー』シーズン2パート1のまとめ

『ウェンズデー』シーズン2パート1ではウェンズデーが事件の解決に挑む中、母モーティシアとの複雑な関係や家族の葛藤が掘り下げられ、ファミリードラマの要素が物語に深みとリアリティをもたらし、見応えあるストーリーになっています。

謎が深まる中、パート2の展開がますます楽しみです! ぜひ、Netflixでチェックしてみてください♪

『ウェンズデー』シーズン2パート2で答え欲しい6つの疑問

シーズン2パート1で残された謎や未解決の伏線について、パート2で答えが明かされるかもしれないポイントを徹底整理しました! 気になる方は、ぜひこちらの記事(↓)もチェックしてみてください♪

『ウェンズデー』シーズン2パート2筆者の感想(ネタバレなし)

【筆者の評価】
総合評価★★★★☆
ストーリー★★★★☆
エンタメ性★★★★☆
感動★★★☆☆

『ウェンズデー』シーズン2パート2は、過去の人物が次々と戻って来たり、アダムス家の秘密やキャラクターのオリジンが明かされるなど、驚きの連続で最後まで目が離せませんでした!

ウェンズデーやイーニッド、タイラー、フランソワーズ、アイザックといったキャラクターの関係性や背景が丁寧に描かれ、家族や友情、忠誠心といったテーマも深く掘り下げられていて見応えタップリ!

複雑に張り巡らされた伏線や謎が次々と回収される一方で、シーズン3への疑問や新たな展開の布石も残され、スリリングなストーリー展開が際立っていました。濃厚ながらも軽快なブラックユーモアでトーンのバランスを取りつつ、飽きることなく楽しめる構成になっていたと思います♪

『ウェンズデー』シーズン2パート2の全あらすじ(ネタバレあり)

 

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物語の展開を時系列順にまとめた目次
◉1938号の正体
◉明かされたスラープの正体
◉暴かれた詐欺と両親の秘密
◉ガルピン一家との最終決戦

1938号の正体

【要約】
◉ 昏睡状態のウェンズデーの前に、亡き校長ウィームズが霊的導き手として現れる
◉ タイラーと母フランソワーズ(失踪患者1938号)の因縁が明らかになり、モーティシアが関与
◉ イーニッドは仲間を再結集しタイラー討伐を試みるが、第2のハイドが乱入
◉ パグズリーとゴメスはスラープを追い、過去の因縁「ナイト」の存在が示唆される

タイラーの襲撃を受けて昏睡状態に陥ったウェンズデーの前に現れたのは、亡き校長ウィームズだった。遠縁の親族であることから、ウェンズデーの新たな霊的導き手となる。ウィローヒルから逃亡したフェスターとスラープ、タイラーの3人が捕まっておらず、ジュディが謎の男に患者「1938号」の抹殺を命令する。

ウェンズデーの元に「イーニッドと今夜死ぬ」と書かれた脅迫状が届き、病院でタイラーを目撃するが取り逃がす。

ウェンズデーはハイドの過去を知るカプリ先生に相談し、ハイドが主なしでは生きられないという情報を得て、自分がタイラーの新たな主になろうと企む。一方、イーニッドはベラドンナの仲間を再結集してタイラー討伐を画策。最終的に墓地での罠にタイラーを誘い出すが、第2のハイドが乱入。それはタイラーの母フランソワーズで、失踪患者1938号だった。彼女はモーティシアと取引してタイラーを連れ去る。

パグズリーは脱走中のスラープを心配し父ゴメスと共に探し出す。スラープは人間のように言葉を話せるまで回復していて、パグズリーの助けで警察の包囲を逃れる。ゴメスはその姿を目撃し、「ナイトが生きている」とモーティシアに告げ、不穏な過去の因縁を示唆する。



明かされたスラープの正体

【要約】
◉ フランソワーズがタイラーの母で生存していることが明かされるも、校長はガラを優先
◉ ウェンズデーとイーニッドは儀式の失敗で体が入れ替わり、互いの秘密を打ち明け合って元に戻る
◉ アイザックは延命装置を奪うためオルロフ教授を殺害
◉ ウィームズが「アダムス家の誰かが死ぬ」と新たな予知を告げる

ネヴァーモアでのハイド襲撃後、ウェンズデーと家族はドート校長と会合し、フランソワーズがタイラーの母で生存していることを明かす。校長は問題解決済みと判断し、ガラ開催を優先して校内に外出禁止令を出す。

一方、ウィームズはイーニッドの死の予知が変わっていないと告げ、力を取り戻すには母モーティシアとの関係修復が必要だと諭す。ウェンズデーは祖母から伝説のレイヴン、ロザリン・ロットウッドの墓の呪文を教えられ、儀式を試みるがエニッドに中断され、二人は体が入れ替わってしまう。24時間以内に互いの秘密を理解しなければ命の危険があると告げられた二人は混乱するが、やがてウェンズデーが母への恐れ、イーニッドが孤独への不安を打ち明け合い、元に戻ることに成功する。

並行してアイザックは人間の姿を取り戻しつつあり、フランソワーズを救うためオルロフ教授を殺して延命装置を奪う。アグネスはその現場を目撃して捕らわれるが、駆けつけたウェンズデーとイーニッドが救出に成功。実験は阻止され、研究所は爆発する。事件後、ウィームズが現れて予知が再び変わり、今度はアダムス家の誰かが死ぬ運命にあると告げられる。

暴かれた詐欺と両親の秘密

【要約】
◉ ドート校長の過去が明かされ、彼が資金洗浄カルトの黒幕だったことが判明
◉ ビアンカは母を人質にされて資金集めを強要されるが、ガラで校長を失脚させる
◉ アイザックにパグズリーを誘拐される

15年前にドートがフロリダで落ちぶれた俳優ギデオンと出会い、彼を資金洗浄カルトの広告塔に仕立てた過去が判明する。ドートは校内に潜むビアンカと母親を見つけ、自らがギデオンやガブリエルを繋いだ張本人だと明かし、ビアンカに歌声で寄付金を集めるよう迫る。

オルロフ教授の死が発覚するが、ドートは隠蔽してガラを強行。ウェンズデーは予知が変化したことをイーニッドに告げ、両親を問い詰め、アイザックがゴメスの親友でフランソワーズを救おうとしていたと知る。

一方イーニッドはブルーノと決別し、カプリからアルファの危険性を警告される。フランソワーズは病状が悪化し、アイザックは獣医を殺して薬を奪い、タイラーの血で輸血を行う。手がかりを負ったウェンズデーは地下室に潜伏していたガルピン親子の存在と彼女の病を確認し、死骸蛾を使ってアイザックを追跡する。

その頃、ドートはビアンカの母を監禁してギデオンを殺害。ガラ当日、ビアンカは母が救出されるとドートに歌いかけ、彼は詐欺と殺人を観衆の前で自白。アイザックスに石化された後にシャンデリアに潰され死亡する。

蛾の帰還でアイザックが墓地にいると分かり、現場に急ぐもすでにパグズリーが誘拐された後だった。

ガルピン一家との最終決戦

【要約】
◉ ウェンズデーは両親と共に儀式を行い、アイザックの過去の計画やパグズリーへの危険が明かされる
◉ ガルピン一家が塔で実験を行い、フランソワーズが死亡
◉ ハンドはアイザックの右手だと判明し、最終的に彼を殺して自由を取り戻す
◉ ウェンズデーはイーニッド救出の旅に出る

ウィームズに、母に協力を求めるように助言されたモーティシアは母とウェンズデーと3で儀式を行い、ウェンズデーは両親がアイザックを埋葬する過去のビジョンを見る。事実を問い詰められたモーティシアは、アイザックがフランソワーズのハイド能力を治す装置にパグズリーの力を使おうとし、過去にゴメスも実験に巻き込まれたことを明かす。

アイザックに捕らえられたウェンズデーはドクロの下に埋められるが、イーニッドが狼化して彼女を救出する。ウェンズデーと両親はパグズリーを救い、アイザックとフランソワーズ、タイラーは再び塔で実験を行うが、フランソワーズは自分ではなく、タイラーからハイドを削除しようとする。

また、ハンドはアイザックの右手であることも判明。激闘の末に塔は爆発し、フランソワーズは死亡。アイザックはハンドを自分の右腕に戻すが、最終的にハンドが機会の心臓を取り出して彼を殺し、ハンドは自由を取り戻す。

翌日、ウェンズデーはフェスターとハンドと一緒にイーニッドの救出を旅へ出る。塔の戦いを生き延びたタイラーにカプリが接近し、彼をハイドのコミュニティに誘う。

ウェンズデーはモーティシアから託された叔母オフィーリアの日記を読んでいる時に、血の涙を流す女性の写真を見て幻視を得る。一方、グランマは秘密の地下室でオフィーリアに語りかけ、壁に書かれた文字がウェンズデーの死を予告する。



『ウェンズデー』シーズン2パート2の見どころ・考察(ネタバレあり)

 

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【深掘り考察の目次】
◉家族関係と親子の葛藤
◉通して描かれる二人の絆
◉パート2の“第2の主人公”はハンド

家族関係と親子の葛藤

シーズン2パート2を振り返ると、やはり物語の中心には家族関係と親子の葛藤が深く描かれていることに気づきます。まず、ウェンズデーとモーティシアの親子関係は、ウェンズデーの精神力や超能力にも直結していて、未解決の感情や確執が彼女の力を抑制していたことが判明。ウィームズが指摘したように、母との関係を整理することがウェンズデーの成長と能力回復の鍵になっています。

一方で、ゴメスとアイザックの友情と家族的な絆も、物語に大きな影響を与えていた点も見逃せません。過去の実験で、アイザックが妹フランソワーズを救うために、ゴメスの力を利用して巻き込まれた出来事は、アダムス家に深いトラウマを残しました。この事件が秘密を生み出し、家族の信頼関係を揺るがせると同時に、互いに秘密を抱えることなく、協力し合う重要性を再確認させる要素となっていたのではないでしょうか。

さらに、フランソワーズとタイラーの親子関係も注目ポイントです。母の病やハイド化という極限状況で、タイラーが母を救おうとする姿は家族の絆と自己犠牲の複雑さを象徴しています。フランソワーズ自身も自分の命を犠牲にする覚悟を見せ、親子の絆と葛藤が同時進行で描かれました。

こうして見ると、パート2では家族間の秘密や過去の犠牲、そして和解や協力が物語の推進力になっていて、サスペンスやミステリー以上に家族ドラマとしての厚みを大いに感じ、そこがパート2の見どころのひとつだと感じました。

入れ替わりが描く絆と友情

パート2で特に印象的だったのが、ウェンズデーとイーニッドの入れ替わりエピソードです。二人の身体が入れ替わることで、それぞれが抱える恐れや心の秘密に直面し、心理描写が格段に深まりました。ウェンズデーは自分が母を失望させることへの恐怖、エニッドは孤独への不安を改めて自覚し、互いの悩みや葛藤を理解することで友情がより強固になった点が見どころです。

そして、笑顔をまったく見せない仏頂ヅラのウェンズーの様々な表情を見ることが出来て、大きなファンサービスになったのではないでしょうか。

また、ジェナ・オルテガとエマ・マイヤーズの演技力が圧巻で、本当に身体が入れ替わったかのように自然で、観ていて完全に物語に引き込まれてしまった筆者。ウェンズデーとイーニッドの成長とともに、二人の絆を繊細に描いた名シーンだと思いました。

パート2の“第2の主人公”はハンド

またパート2では、ハンドのアイデンティティと自己認識が大きく描かれました。これまでは、アダムス家の忠実な手として存在していただけの彼が、自分が誰の手で、どんな人物の右手だったのか悩み、グループセラピーに通う姿はビックリするぐらい人間的(笑)。両親が誰なのか分からずに悩んでいる人間のようにしか見えず、同情を共感が沸き上がってきました。

さらに、彼がアイザック・ナイトという邪悪な人物の右手だったと知ったときの葛藤や罪悪感、怒り(中指立ててるし・笑)といった感情が、すべて指と手の動きだけで表現されているのにズシンと伝わってきて、その手の演技と演出に唸らされてしまいました。

最終的にアダムス家に残ると決めたハンドの決断は、アイデンティティの受容と自己選択を象徴しているようで、単なる「手」ではなく、自らの意思で家族を支える存在へと成長したことを示しています。この描写は、ユーモアと感動を交えつつハンドの内面を深く描いた素晴らしい演出で、ハンドはパート2の“第2の主人公”ではないかと感じました。



『ウェンズデー』シーズン2パート2のまとめ

『ウェンズデー』シーズン2パート2は、家族の絆や複雑な親子関係、友情が丁寧に描かれ、心理描写がディープで楽しめました。

ウェンズデーとイーニッドの入れ替わりや、ハンドのアイデンティティの葛藤などを通して描かれた、キャラクターたちの成長も印象的です。伏線や謎が回収されつつも新たな展開の布石も残され、シーズン3が待ち遠しくなる内容でした♪ ぜひ、Netflixでチェックしてみてください!

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