『ランニング・ポイント』ネタバレあり・なしで考察 崖っぷちバスケチームの逆転劇!

ラニング・ポイントの主人公を肩をすくめてポーズを取っている
出展元:https://www.tvinsider.com

Netflixドラマ『ラニング・ポイント』は、パーティーガールだった主人公アイラが、一族が運営するプロパスケチームの会長に就任したことで、チームを立て直していく奮闘ぶりが描かれるコメディシリーズ。本作で何が起こるのか、ネタバレあり・なしでダイブイン(考察)していきます!



『ラニング・ポイント』の概要

製作:Netflix
ジャンル:コメディ、スポーツ
配信日:2025年2月27日
製作国:アメリカ
話数:全10話
クリエイター:ミンディ・カリング、アイク・バリンホルツ、エレイン・コー

『ランニング・ポイント』のあらすじ(ネタバレなし)

かつてパーティーガールだったアイラ・ゴードンは、幼少時代からバスケットボールが大好き。にもかかわず、“女”であることを理由に、一家の稼業であるプロバスケチーム「ロサンゼルス・ウェーブス」の運営には関わらせてもらえず、慈善事業の調整係に甘んじていた。

そんな中、会長で長男のキャムがドラッグを吸引しながらの運転中に事故を起こしていまい、会長から引退することに。キャムは、次男ネスと異母兄弟の三男サンディではなく、なんとアイラを後任者に指名!

狂喜乱舞するアイラだったが、ここ最近チームは落ち目気味……。キャムの決断に納得がいかないネスとサンディに時折足を引っ張られながらも、アイラは本部長で親友アリの助けを借りながら、チームの立て直しに奔走する。

『ランニング・ポイント』海外の評価&筆者の感想(ネタバレなし)

 

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【Rotten Tomatoes】
批評家スコア:80%
視聴者スコア98%
【筆者の評価】
総合評価:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★★☆
感動:★★★☆☆

アイラは、子どもの頃からバスケットボールが大好きで、チームの選手に関する知識も豊富なのに、ただ「女」だからという理由で父親ジャックに認めてもらえず、悔しい想いをしていました。

そんな彼女に人生の転機が訪れ、数々の試練を乗り越えながらも落ち目のチームを立て直していく姿は、まさにアンダードッグの成功物語! 男性が主導権を握る業界で、親友アリと一緒に機転を利かせながら、トラブルを乗り越えていく姿に声援を送りたくなりました♪

番組のスタイルとしては、オーバーザトップな設定と露骨なコメディ表現で強引にストーリーが展開していきますが、この手の作品は深~く考えずに視聴するのが一番。スポーツにもバスケにも興味がない筆者でも、思いっきり楽しめました!



『ランニング・ポイント』のキャスト

アイラ・ゴードン(ケイト・ハドソン)
元パーティーガールがプロバスケットボール「ロサンゼルス・ウェーブス」の会長に。落ち目気味のチームを立て直すために奮闘する。
キャム・ゴードン(ジャスティン・セロー)
ロサンゼルス・ウェーブスの元会長でゴードン家の長男。ドラッグ依存症。
ネス・ゴードン(スコット・マッカーサー)
元プロバスケ選手でチームの統括部長。あまり頭の回転が速くない。
サンディ・ゴードン(ドリュー・ターヴァー)
異母兄弟でゴードン家の三男。チームの最高財務責任者。
アリ・リー(ブレンダ・ソング)
アイラの親友でチームの本部長。
ジャッキー・モレノ(ファブリツィオ・ザカリー・グイド)
異母兄弟でゴードン家の四男。最近、ゴードン家の息子だと発覚。
レヴ・レヴェンソン(マックス・グリーンフィールド)
アイラの婚約者で医者。
ジェイ・ブラウン(ジェイ・エリス)
ロサンゼルス・ウェーブスのコーチ。
トラヴィス・バグ(チェット・ハンクス)
ロサンゼルス・ウェーブスの選手で超トラブルメーカー。

『ランニング・ポイント』全あらすじ(ネタバレあり)

 

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元パリピがプロバスケチームの会長に!

かつてパーティーガールだったアイラ・ゴードンは、幼少時代からバスケットボールが大好き。にもかかわず、“女”であることを理由に、一家の稼業であるプロバスケチーム「ロサゼルス・ウェーブス」の運営には関わらせてもらえず、慈善事業の調整係に甘んじていた。

そんな中、会長で長男のキャムがドラッグを吸引しながらの運転中に事故を起こしてしまい、会長から引退することに。キャムは、次男ネスと異母兄弟の三男サンディではなく、なんとアイラを後任者に指名する。

ところがキャムの不祥事により、チームの大手スポンサーが撤退することになってしまう。アイラはアリと買い物中に立ち寄ったコスメショップのセフォラで、バスケファンの少女と出会う。そこで、バスケのファンには女性も多いことに気づき、そのアイデアをもとにセフォラの広告部長にプレゼン。見事契約を勝ち取り、なんとかピンチを切り抜ける。

異母兄弟の存在が発覚

アイラの父親は、2003年夏に自宅で家政婦をしていた女性と関係を持ち、ジャッキーという息子が誕生していた。母親の遺言でジャッキーは、自分がロサゼルス・ウェーブスを運営する一族が、自分の家族だと知る。

父親の隠し子について知ったキャムは、ジャッキーに秘密保持契約を結ばせ、お金を払って縁を切るつもりだった。ところが、その顔合わせでジャッキーは2億円の和解金を受け取る代わりに、アイラのアシスタントとして働く道を選ぶ。最初、ジャッキーは家族として受け入れられず、なかなか溶け込めないでいた。

だが、ネスに性病の相談に乗ってもらったり、サンディに元彼を取り戻す方法をアドバイスしたりするうちに、だんだんと家族の一員になっていく。

選手の問題解決に手を焼くアイラ

ロサンゼルス・ウェーブスの中でも、特にアイラが手を焼いているのがトラヴィス・バグ。コスメブランドがスポンサーになったことが気に入らない彼は、ユニフォームに付けられたセフォラのロゴに、マジックで侮辱的な言葉を書いてSNSで発信してしまう。

アイラは、セフォラに謝るようトラヴィスを説得して事なきを得るが、次はトラヴィスの出しゃばりな“ママジャー”の母親に手を焼いたりで、次々にトラブルが続出。

その他にも、フリースローが苦手な新人選手に、インドの女子プロバスケチームの元選手で、今はおばあちゃんの女性にトレーニングさせたり、斬新な方法で問題を解決していく。



婚約者との関係が危機に……

アイラは、交際7年になる医者のレヴと婚約している。彼との関係は上手くいっているように見えたが、アイラが会長になってからというもの多忙を極めるあまり、レヴに十分な関心を向けることができずにいた。そんななか、アイラはドラッグ依存の問題を抱えたトラヴィスをリハビリ施設に送ったため、レヴが賞を受賞したイベントに行きそびれてしまう。

アイラは、我慢の限界に達したレヴから距離を置きたいと言われ、彼は家を出ていく。

キャムがアイラの活躍を妨害……?

最初、サンディとネスは、アイラを会長に指名したキャムの決断に納得がいかず、妨害行為に出たこともあったが、アイラの活躍を認めて良き協力者となる。

ところが、アイラがスター選手のマーカスをトレードに出すというデマが報じられ、ネスとサンディの仕業ではないかと疑うアイラ。幸い、彼らが犯人ではないことが判明して誤解は解けたが、なんとデマを流したのは、リハビリ施設に入院中のキャムだったことが判明。しかし、その事実をアイラやネスたちは知らない。

チームがプレイオフに進出!

アイラがあらゆる問題を解決して、選手たちを上手くまとめたことが功を奏し、士気を高めたチームはプレイオフに進出が決定! しかし、チームは大健闘したものの、僅差で敵チームに勝利を譲ってしまう。

試合の後、落ち込んでいたアイラの元に、心を通わせつつあったコーチのジェイがやって来て、彼女を励まして感謝の気持ちを伝える。その時、アイラは不意打ちで彼にキスをされるが、自分もキスを返してしまう。

その翌日、アイラが自分のオフィスに行くと、なんとキャムが机に足を投げ出し、ふんぞり返っていてビックリ! アイラに不利なデマを流したキャムの復帰で、これから彼女の立場はどうなるのか……!?



『ランニング・ポイント』見どころ・考察(ネタバレあり)

 

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女性のエンパワメント

スポーツ業界は依然として男性が主導権を握ることが多く、特にプロスポーツチームの経営となると、女性がトップに立つケースはまだまだ少ないのが現状。そんな状況で、今まで一家から袖にされていたアイラが本領を発揮していく姿は、既存の価値観に風穴を開けるような爽快感と、女性のエンパワメントのメッセージを感じてスカっ!とさせられました。

また、コスメブランドのセフォラをスポンサーに選んだり、フリースローが苦手な選手には元選手のおばあちゃんをコーチに迎えて、下からボールを投げる“おばあちゃんスタイル”を指導させたり、女性ならではのユニークな視点で問題を解決していくところも痛快でした♪

スポーツファンじゃなくても楽しめる!

『ランニング・ポイント』はプロバスケチームの話なのに、試合のシーンがほとんど登場しません(笑)。物語の大半は、コートの外で起こる出来事を中心に展開するので、特にスポーツやバスケのファンでなくても楽しめるのでご心配なく! 逆に、激しい試合のシーンを期待して視聴した人は、物足りなさを感じるかもしれません。

その点では、イギリスのサッカーチームを描いたコメディドラマ『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』のトーンに近いものがあります。とはいえ、『テッド・ラッソ』の主人公は、サッカーの知識がゼロなのにコーチになったテッド。対して『ランニング・ポイント』は、生まれながらにバスケと深い縁を持つアイラが主人公のため、彼女のバスケへの愛と情熱が物語により深みを与えていたと思います。

ミンディ・カリング&ケイト・ハドソンのタッグが魅力

筆者は、クリエイターの一人として名を連ねるミンディ・カリングの大大大ファン! 女優として映画『オーシャンズ8』などに出演するかたわら、Netflixの青春コメディドラマ『私の“初めて”日記』(←超おすすめ!)や、HBOのコメディドラマ『セックスライフ・オブ・カレッジガール』などでもクリエイターを務め、次々にコメディドラマの秀作を生み出している精悦です。

『ランニング・ポイント』でも、独特のユーモアが炸裂した“ミンディ節”が随所に散りばめられていて、そのトーンをケイト・ハドソンが見事に体現していたと思います。

かつて、ロマコメの女王として鳴らしたケイト・ハドソンは、現在46歳。その年齢を感じさせない輝きと、相変わらずのコメディセンスで視聴者を魅了♪ ミンディ&ケイトの才能と魅力が融合した、最強のドラマシリーズだと言えるでしょう。

トラヴィス役俳優はトム・ハンクスの息子!

 

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チームで一番の問題児、トラヴィス・バグ役を演じたチェット・ハンクスは、なんと名優トム・ハンクスとリタ・ウィルソンの息子! トムの息子といえば、父親の面影が色濃く、ドラマ『FARGO/ファーゴ』や映画『ジュマンジ/ネクスト・レベル』などに出演しているコリン・ハンクスの方が、よく知られているのではないでしょうか。

チェットはトムにもリタにも全然似ていないうえ、ガッツリ入ったタトゥーも“トムの息子”というイメージではないですが、へなちょこラップをカマす問題児のトラヴィス役を好演。現実でもミュージシャンとして活動していて、『Empire 成功の代償』や『Your Honor/追い詰められた判事』などの人気ドラマシリーズに出演しています。



『ランニング・ポイント』のまとめ

『ランニング・ポイント』は、アンダードッグの成長と成功を軽いタッチで描き、しっかり女性のエンパワメントのメッセージも発信する痛快コメディドラマ。1話が約30分でサクサクっと視聴できるのもポイントです。

最終話が大きなクリフハンガーで終わっていた点も、シーズン2を見据えているNetflixと製作チームの自信がうかがえました。ぜひ、Netflixでチチェックしてみてください♪

 

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