Netflixおすすめ神リミテッドシリーズ20選【中だるみゼロ!】1シーズンで心を撃ち抜かれる傑作集

『アンオーソドックス』の主人公エステル
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Netflixは、感情を揺さぶる衝撃作から社会を映し出す話題作まで、1シーズンで物語が完結する珠玉のリミテッドシリーズが数多く生み出しています。そんなNetflixのおすすめリミテッドシリーズ20選を、年間100本以上海外ドラマを視聴している筆者が厳選してご紹介します♪

アンオーソドックス

『アンオーソドックス』は、Netflixで初となるイディッシュ語で製作されたリミテッドシリーズ。

ニューヨークはブルックリンの超正統派ユダヤ教コミュニティで育った19歳のエスティは、厳格な戒律に縛られた生活と望まぬ結婚から脱し、自分の“本当の声”を見つけるためにベルリンへ逃げます。

エスティが初めて触れる自由な世界は、戸惑いと希望に満ちていましたが、彼女を連れ戻すために夫と従兄弟がベルリンに現れ、やっと掴んだ自由が奪われそうになってしまいます。

デボラ・フェルドマンの自伝的小説を基にしたフィクションですが、現代のニューヨークで宗教の戒律により教育も受けさせてもらえず、自分で結婚相手を選ぶことも出来ない女性たちがいるという事実に、筆者は大きなショックを受けました。

もう、エスティの自由を求める心の叫びに胸を締め付けられて、大きく心を強く揺さぶられて何度も泣いてしまいました……。イディッシュ語を交えた演技がさらにリアリティを醸しだし、観る者の魂に訴えかける傑作です。特に女性には、この作品を絶対に視聴してほしいと思います。

クイーンズ・ギャンビット

『クイーンズ・ギャンビット』は、1950~60年代のアメリカを舞台に、孤児院で育った天才少女ベス・ハーモンがチェスの世界で頭角を現していく成長物語。薬物やアルコール依存症に苦しみながらも、男性社会であるチェスの世界で異彩を放ち、世界チャンピオンを目指す彼女の壮絶な道のりが描かれます。

見どころは、主人公ベスの圧倒的な才能と、彼女を取り巻く人々との複雑な人間関係です。養母との奇妙ながらも深い絆、ライバルとの激しい頭脳戦、そして孤独と依存症との闘いなど多層的なドラマが見応えタップリ。

筆者は、チェスをプレイしたこともなければ全くルールも知りませんが、そこは問題なし! チェスに興味がない人でも共感できるヒューマンドラマに引き込まれてしまうでしょう。

また、アニャ・テイラー=ジョイが演じるベスの内に秘めた強さと脆さが併せ持つ存在感や、1950~60年代のレトロでスタイリッシュなファッションも見逃せません。

・複雑なヒューマンドラマが好きな人へ

私のトナカイちゃん

『私のトナカイちゃん』は、スコットランド出身のコメディアン、リチャード・ガッド自身の経験に基づいた衝撃的なサスペンスドラマ。売れないコメディアンのドンは、見知らぬ女性マーサに親切にしたことから、彼女の常軌を逸した執着とストーキング行為に苦しめられることに……。

数年にわたる執拗なメッセージや待ち伏せ、そしてドンと彼の家族・友人に対する嫌がらせは次第にエスカレートしていき、彼の生活は悪夢へ転じていきます。

本シリーズは、単なるストーキング被害を描くだけでなく、加害者マーサの複雑な内面や、ドン自身が抱えるトラウマや罪悪感にも深く切り込んでいるところもポイント。被害者と加害者の両方の心理描写が深く掘り下げられ、ストーキング問題やメンタルヘルスについても考えさせられる重厚なドラマです。

ちなみに、本シリーズでドン役で主演してクリエイター・脚本・製作を務めたガッドは、配信後にマーサのモデルになった女性に「事実と違う」と訴えられたそうです。

・サスペンスが好きな人におすすめ!

アドレセンス

『アドレセンス』は、同級生の少女ケイティを刺殺した13歳の少年ジェイミーの事件を捜査していく過程で、その衝撃的な犯行動機が明らかになっていく全4話のリミテッドシリーズ。

第1話はジェイミーが逮捕された日、第2話はジェイミーの学校で聞き込みをする刑事の捜査、第3話はジェイミーと心理療法士の息の詰まるような緊迫した面談、第4話は息子の逮捕が及ぼす家族への余波が描かれます。

ここ近年、大きな問題になっているマノスフィアやインセルといった文化に深く切り込んだシリーズは、SNSやインターネットの世界から逃れられない青少年が歪んだメッセージや思想に影響されたり、洗脳される危険性を訴えた作品です。

また、ジェイミー役でスクリーンデビューを飾ったオーウェン・クーパーの凄まじい演技力に、筆者は完全に圧倒されてしまいました。全編ワンカットという大胆なスタイルで撮影された映像も見どころで、2020年代を代表する傑作は絶対に見逃せません!

・『アドレセンス』を考察した記事をチェック!

令嬢アンナの真実

『令嬢アンナの真実』は、ニューヨーク社交界を騙した“偽セレブ”ことアンナ・デルヴェイの実話を基にしたシリーズ。アンナはドイツの大富豪令嬢を名乗り、著名人のノラ・ラドフォードを介してニューヨークの上流階級へ入り込んでいきます。

若きジャーナリストのヴィヴィアンが、有罪判決受けて服役しているアンナに接触し、いかに彼女が上流階級のセレブを騙したのか、彼女の過去を探りながらその正体に迫っていく展開に。見どころは、アンナがどのようにして多くの人々を魅了し、欺くことが出来たのかという驚くべき手口です。

そして、彼女を取り巻く富裕層やビジネスマンたちの人間模様も生々しく描かれます。ヴィヴィアンが真相に迫る過程で、アンナの過去や動機が断片的に語られ、彼女の複雑な人物像に引き込まれてしまうこと間違いナシ!

「事実は小説よりも奇なり」という言葉がピッタリな、事実を基にした見応えあるシリーズです。

アッシャー家の崩壊

『アッシャー家の崩壊』は、米小説家エドガー・アラン・ポーの同名小説を現代風に解釈したシリーズで、現代ホラー界の鬼才として、Netflixの『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』や映画『ドクター・スリープ』などを手がけたマイク・フラナガンがクリエイターを務めています。

製薬会社フォーチュナートのCEOであるロデリック・アッシャーと妹マデリンが築いた富と帝国が、彼の子息たちが次々と謎の死を遂げることで崩壊していく様を描くゴシックホラー。

その不審死の背後には謎の女性ヴァーナの存在があり、彼女の正体と目的が物語の鍵となります。​本シリーズでは富と権力の代償、人間の欲望と野心、そして過去の罪が現在に及ぼす影響をテーマに、スリリングな展開と視覚的な美しさでズルズルと闇に引きずり込まれてしまうでしょう。

ゴシックホラーやダークなヒューマンドラマが好きな人なら絶対に刺さる作品です。

・ダークな犯罪サスペンスが好きな人へ

汚れなき子

『汚れなき子』は、ドイツ人作家ロミー・ハウスマンの同名小説をドラマ化したシリーズ。

13年間も行方不明になっていたレナという女性が、少女ハンナと共に森の中で発見されることから物語はスタート。病院で再会したレナの両親は、娘の変わり果てた姿とハンナの奇妙な言動に戸惑いを隠せません。ハンナは、レナと「パパ」と呼ばれる男が厳格なルールのもとで生活していた閉鎖的な環境について語り始め、事件の真相は深い謎に包まれていきます。

見どころは、レナとハンナが監禁されていた異常な状況と、そこから浮かび上がる数々の謎……。なぜ、レナは長年監禁されていたのか? ハンナが「パパ」と呼ぶ人物は何者なのか? ハンナの証言を頼りに事件の真相を追う中で、予想外の事実が次々と明らかになります。

ハンナの純粋で時に鋭い視点が事件の異様さを際立たせ、最後まで一瞬も目が離せません! 緻密な心理描写と息詰まるサスペンス展開に虜になってしまう作品です。

・犯罪サスペンスが好きな人におすすめ!

アップルサイダービネガー

『アップルサイダービネガー』は、実在のウェルネス起業家ベル・ギブソンの衝撃的な実話を基にしたシリーズ。末期の脳腫瘍を自然療法で克服したと偽り、SNSで絶大な支持を得たベルと、実際に難病と闘い、代替医療を信じるミラ・ブレイクの対照的な人生が軸になります。

「ウェルネスの女王」として名声を築いたベルの栄光と転落、彼女が周囲に及ぼした影響が圧倒的なリアリズムをもって描かれ、現代のSNS社会における情報の信頼性や、個人の影響力の危うさを浮き彫りにしているところがポイント。

また、ベル役を演じたケイトリン・デヴァーとミラ役のアリシア・デブナム=ケアリーが繰り広げる演技合戦も見逃せません。上述の『令嬢アンナの真実』など、実話を基にした作品が好きな人におすすめです。

・『アップルサイダービネガー』を考察した記事をチェック!

ボクらを見る目

『ボクらを見る目』は、全米を震撼させた冤罪事件「セントラルパーク・ファイブ」を描いたシリーズ。ニューヨークのセントラルパークで白人女性が性的暴行を受ける事件が起き、たまたま現場近く居合わせた有色人種の青年5人が容疑者として警察に連行されます。

彼らは全員未成年で、本来なら保護者の同伴なしに警察は尋問できないはずが、少年たちの権利は無視されてしまい、自白を強制されて有罪が確定していまいます。

1989年の最初の尋問から2014年の和解まで、25年間にわたる彼らの闘いが描かれる問題作。社会や警察の不正、司法制度や人種差別の問題に深く切り込み、怒りを感じずには視聴できないでしょう。

何十年も前の事件なのに、2020年には黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に首を圧迫されて死亡し、世界規模で「ブラック・ライブ・マター」の運動が巻き起こりました。ほとんど状況が改善されていない現代に生きる中、「正義とは何か?」を考えさせられる衝撃作です。

・人種問題をテーマにしたドラマをチェック

アンビリーバブル たった1つの真実

『アンビリーバブル たった1つの真実』は、衝撃的な実話に基づいた犯罪捜査シリーズ。10代の少女マリーが自宅で性的暴行を受けたと警察に通報しますが、周囲の懐疑的な視線と警察の強引な捜査により、最終的に虚偽の証言をしたとして逆に訴えられてしまいます。

その数年後、別の州で類似した性的暴行事件が連続して発生。女性刑事カレン・デュヴァルととグレース・ラスムッセンが、それぞれの事件を捜査する過程で過去の事件との繋がりを見出し、真犯人を追い詰めていくというストーリー。

見どころは、被害者であるマリーが孤立無援の中で苦悩する姿と、彼女の証言を信じず、彼女を精神的に追い詰めていく捜査の問題点をリアルに描いてる点です。また、異なる場所で起きた事件を執念深く捜査し、被害者の声に耳を傾け、連携して真実に迫る二人の女性刑事の姿に心を打たれてしまいました。

社会の偏見や制度の不備によって見過ごされがちな被害者の尊厳と、真実を追求することの重要性を深く考えさせられる作品です。

ONE DAY/ワン・デイ

『ONE DAY/ワン・デイ』はデヴィッド・ニコルズの小説『ワン・デイ』のドラマ版。物語の中心となるのは、1988年7月15日に大学の卒業式で出会ったエマとデクスター。正反対の性格ながらも惹かれ合った二人は友人として別々の道を歩みますが、毎年7月15日に再会を繰り返し、20年間にわたって紡ぐ二人の切なくも美しい友情とラブストーリーが描かれます。

本作は、毎年異なる時代の二人の姿を通して、それぞれの成長や変化、そして変わらない想いが繊細に綴られる点が見どころ。また、時代ごとのファッションや音楽、社会情勢がノスタルジックな雰囲気を醸し出し、二人の関係性の変化をより一層際立たせるところも見逃せません。

1話ずつ丁寧に進む構成と、人生の残酷さや切なさにも真正面から向き合う繊細な演出が光る作品。恋愛ドラマとしてだけでなく、「人生とは何か」を見つめ直したくなるような、静かな余韻を残す珠玉のシリーズです。

2011年には、映画版『ワン・デイ 23年のラブストーリー』が公開されました。

・人生について考えさせられる作品はこちら

ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語

『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』は、17人もの若者を殺害し、その猟奇的な犯行で全米を震撼させた連続殺人鬼、ジェフリー・ダーマーの凶行とその背景を描いた衝撃作。

本シリーズは、ダーマの心理や犯行の手口、被害者遺族の悲しみだけでなく、事件が社会に与えた影響を多角的に描いているところがポイント。猟奇的な事件の詳細をセンセーショナルに描くのではなく、なぜこのような悲劇が起こり得たのか、その根源にある社会的な問題を深く掘り下げています。

犯行当時、ダーマーは黒人の低所得者地域に住んでいましたが、隣人が彼のアパートから漂ってくる異臭を何度も警察に通報していながら訴えが無視されていたという、人種差別や階級差の問題にも深く切り込んでいるところにも注目です。

単なる犯罪ドラマ、連続殺人鬼の物語としてではなく、人間の心の闇や社会の不条理、そして正義とは何かを考えさせられる重厚な構成となっています。

・サイコサスペンスが好きな人におすすめ

トキシック・タウン

『トキシック・タウン』は、実際に起きた事件を描いたシリーズ。1995年、かつて鉄鋼業で栄えたスコットランドの町コービーで、同じ時期に四肢相違の子どもが生まれていることが発覚します。

その一人の母親スーザン・マッキンタイアは、同じ障がいを持つ子どもの母親たちと力を合わせ、四肢相違の原因となった汚染を引き起こした自治区議会に立ち向かい、集団訴訟で勝利を手にするまでの13年間にわたる壮絶な闘いが、圧倒的なリアリズムをもって描かれます。

先天性の障がいを持つ子どもを抱え、「もしかしたら、自分のせいではないか」と自分を責めていた母親たちが真実を知り、責任を追及していく姿に胸が締めつけられました。また、どんな困難の中でも子どもを守ろうとする、母親たちの愛の強さには深い感動を覚えずにはいられません。

社会的テーマを扱いながらも、ヒューマンドラマとしても心に響くシリーズで、パワフルな正義の物語に胸を打たれてしまうでしょう。

・『トキシック・タウン』を考察した記事をチェック!

フロム・スクラッチ ~愛のレシピをもう一度

『フロム・スクラッチ ~愛のレシピをもう一度』は、女優テンビ・ロックの自伝を基にした感動のラブストーリー。イタリアのフィレンツェで芸術を学ぶために短期間留学中のエイミーは、シチリア出身のシェフ、リノと出会って恋に落ちます。

エイミーと結婚し、一緒にロサンゼルスで暮らし始めたリノは、なかなか現地の暮らしに馴染めずに故郷を恋しく思う日々が続き、そんななか夫婦の絆と愛が試される事態が起きてしまいます。

文化や習慣の違いを乗り越え、予期せぬ困難に直面しながらも、前向きに人生を前進する二人の姿は涙なくして視聴できません。この物語は愛と喪失、再生と希望を丁寧に描き出しているほか、リノが作る美しい料理の数々が重要な役割を担っているところも見逃せません。

夫婦の絆と愛を感動的に綴った珠玉のシリーズは、恋愛ドラマやヒューマンドラマが好きな人は必見です。また、外国語に堪能なエイミー役のゾーイ・サルダナが挑んだイタリア語が、あまりにも流暢で驚かされました。

・珠玉のラブストーリーが好きな人へ

リプリー

『リプリー』は、パトリシア・ハイスミスの同名小説をドラマ化したシリーズ。1960年代のニューヨークに暮らす詐欺師トム・リプリーは、資産家からイタリアにいる息子ディッキーを連れ戻すよう依頼されます。​イタリアでディッキーと彼の恋人マージと親しくなったリプリーは、ディッキーの洗練された生活に強く憧れ、彼の人生を手に入れたいという欲望に突き動かされていく……。

見どころは、全編モノクロで描かれる陰影の美しい映像です。イタリアの美しい風景やリプリーの冷酷な一面、そして物語の不穏な雰囲気がモノクロ映像により一層際立ち、またアンドリュー・スコット演じるリプリーの知的だけど、どこか不気味な魅力にもズルズルと引き込まれてしまうはず。

嘘と欺瞞を重ね、破滅へと向かうリプリーの行く末から一瞬も目が離せません。犯罪ドラマやミステリー、サイコサスペンスが好きな人におすすめです!

・犯罪ドラマが好きな人はチェック

カレイドスコープ

『カレイドスコープ』は、70億ドル相当の債券を狙う、大規模な金庫破りを描いたクライムサスペンス。​レオ・パップは過去の因縁と病を抱えながら、仲間たちと共に難攻不落の金庫に挑みます。

​本作の最大の特徴は、各エピソードが非線形で構成されていて、視聴者の好きな順番で物語を体験できる点。​エピソードは「イエロー」や「グリーン」など色で分けられていて、どこから観始めても異なる視点や謎解きの楽しさが味わえる、まさに万華鏡(カレイドスコープ)のようなシリーズです。

見どころは、緻密に練られた強盗計画やチーム内の裏切りに欲望、そして過去の因縁が複雑に絡み合う人間ドラマ。どのエピソードから見始めるかによって、登場人物の動機や関係性の見え方が変わるので、まるで自身で物語を組み立てていくような感覚を味わえます。かなり革新的な構成となっているので、何度でも楽しめる作品ではないでしょうか♪

・強盗ドラマが好きな人はチェック!

アメリカ 夜明けの刻

『アメリカ 夜明けの刻』の舞台は、1857年のユタ準州。夫を探すために旅する母親サラは息子デヴィンを連れ、モルモン教徒のファンチャー開拓団と同行してクルックス・スプリングスへ向かいます。

ところが、マウンテン・メドウズで覆面のグループに襲われて命からがら逃げている途中で、二人は悲惨な過去を持つアイザック・リードに助けられて行動を共にすることに。懸賞金をかけられたサラを追うグループの追跡を交わしながら、先住民やモルモン教徒など、多様な背景を持つ人々の野望や思惑が交差していく……というストーリー。

本作は、19世紀に実際に起きたマウンテン・メドウズ大虐殺が下敷きになっています。歴史的な事件を描きながらも、モルモン教徒の自警団ノーブー軍団や先住民の覇権争いについて、「誰が悪い」という視点で描かれていないのがポイント。

また、巷で歴史西部劇版『ゲーム・オブ・ザ・スローンズ』と呼ばれるほどリアルで激しいアクションシーンや、アメリカ西部の壮大な景色も見どころで、重厚で骨太な見応えあるシリーズです。

・『アメリカ 夜明けの刻』を考察した記事をチェック!

エリック

1980年代のニューヨークを舞台にした『エリック』は、9歳の息子エドガーの失踪に直面したテレビ番組の人形作家ヴィンセントを追うサスペンススリラー。​息子の失踪で精神的に追い詰められたヴィンセントは、エドガーが描いた青いモンスター「エリック」に執着し、「エリックをテレビ番組に出演させれば息子が戻って来る」という妄想に取り憑かれていきます。

彼の行動は次第に破滅的になり、家族や同僚、捜査に関わる刑事たちとの関係にも影響することに……。息子を失った父親の絶望と孤独、そして徐々に精神が崩壊していく様を、繊細かつ圧倒的な存在感で体現したベネディクト・カンバーバッチの名演が光ります。

果たして、無事にエドガーは見つかるのか、そしてヴィンセントは心の闇から抜け出すことができるのか、息を呑む展開から一瞬も目が離せません!

・サスペンスやスリラーが好きな人におすすめ!

ボディガード -守るべきもの-

『ボディガード -守るべきもの-』の主人公デビッド・バッドは、PTSDを患うアフガニスタン帰還兵。ロンドンで警察官になった彼は、地下鉄の爆弾テロ事件を阻止した功績で、野心的な内務大臣ジュリア・モンタギューの警護を任命されます。

優秀な彼は、テロ事件を独自に捜査するうちに保安局が絡んでいる証拠を掴み、予測不可能な陰謀に巻き込まれていきます。

なんといっても見どころは、緊迫感溢れるスリリングな展開! ジュリアを狙うテロリストの影や政府内部に潜む黒幕など、政治の中枢や治安機関の内部を描き出すことで、現代社会が抱えるテロリズムの脅威や政治的な駆け引きといったテーマに深く切り込んでいるところも見どころ。

​政治的陰謀やテロの脅威、個人の信念が交錯するストーリーは、サスペンスファン必見のシリーズです!

・政治サスペンスが好きな人へ

クリックベイト

 

『クリックベイト』の主人公は、家族を愛する平凡な理学療法士のニック・ブルーワー。何者かに誘拐された彼が、「私は女を虐待している」、「動画の再生回数が500万回に達したら殺される」と書かれた紙を持った衝撃的な映像がインターネットに公開されます。

彼の家族と警察は真相解明に奔走しますが、瞬く間に動画は拡散され、物凄い勢いで500万回に迫っていく再生回数……。各エピソードが異なる登場人物の視点から描かれる斬新な構成で、エピソードが進むにつれ、まるでパズルのピースを繋ぎ合わせるような感覚に陥るのではないでしょうか。

SNSやインターネットの闇、そして現代社会における情報拡散の恐ろしさをリアルに描き出し、誰もが被害者にも加害者にもなり得る可能性が示唆されています。本シリーズは、ハイテク現代を痛烈に風刺したNetflixのアンソロジーシリーズ『ブラック・ミラー』を彷彿とさせ、SNSやメディアの影響力、ネット社会の危うさを考えさせられる秀作です。

・『ブラック・ミラー』シーズン7を考察した記事をチェック!

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