Disney+配信『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン5ネタバレ考察 アルコニア従業員殺人事件の真犯人は!?

「マーダー・イン・ザ・ビルディング」のポスター
出展元:https://www.tvinsider.com/

Disney+配信『マーダーズ・イン・ビルディング』は、ニューヨークの高層マンションで起きた殺人事件を、住人の素人探偵トリオがコミカルに追うミステリー。そのシーズン5では、どんな事件が巻き起こるのか!? キャストやあらすじの紹介に加え、ネタバレなしの感想とネタバレありの考察でダイブインしていきます♪



【本記事のポイント】

◉ネタバレなしで知りたい方へ
前半ではあらすじ・海外評価・筆者の感想を紹介。視聴前の参考にどうぞ。◉ネタバレありで深掘りしたい方へ
後半では全あらすじと見どころ・考察をたっぷり紹介。視聴済みの方もおさらいに◎※目次から各セクションにジャンプできます。


『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン4をおさらい

シーズン5のあらすじや考察に入る前に、まずはシーズン4を軽くおさらいしましょう♪

シーズン4のあらすじ

ニューヨークの高級マンション「アルコニア」に住む実録犯罪番組マニアのチャールズ、オリバー、メイベルの3人が、ロサンゼルスへ飛び、ポッドキャストの映画化プロジェクトに参加することになる。

ハリウッドの人気俳優、ユージン・レヴィ、ザック・ガリフィアナキス、エヴァ・ロンゴリアが自分たちを演じる展開が華やかに描かれ、その舞台裏でチャールズの俳優時代のスタントマン、サズが殺害される事件が発生。

3人は再び捜査に乗り出し、サズを殺害した犯人とその動機を追う。最終的に脚本を盗んだ男が犯人と判明し、オリバーとロレッタは結婚し、ハッピーエンディングで幕を閉じた。

『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン5の概要

基本情報を押さえておきましょう♪

原題:Only Murders in the Building
製作:アメリカ
ジャンル:犯罪捜査、コメディ、サスペンス、ヒューマンドラマ
配信日:2025年9月9日
製作国:アメリカ
話数:全10話
クリエイター:ジョン・ホフマン、スティーヴ・マーティン

『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン5のあらすじ(ネタバレなし)

『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン5では、チャールズ、オリバー、メイベルの3人が再び謎解きに挑む。

3人が暮らすアパート「アルコニア」に長年勤めていた従業員レスターが、結婚式の思い出の場所である中庭の噴水で遺体で発見される。最初は事故と見なされたが、3人は事件だと確信して調査を開始。

調査が進むにつれて、レスターの死は単なる不運な出来事ではなく、ニューヨークの新旧の勢力が交錯する複雑な陰謀の一部であることが明らかになっていく。

億万長者やギャング、そしてアルコニアの住人たちが絡み合う危険な秘密の網が浮かび上がり、3人は現在が交錯するニューヨークの街を舞台に、真実を追い求める。

・Netflixにも秀作サスペンスドラマが勢ぞろい!

『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン5の予告編を紹介

予告編は、アルコニアで従業員レスターが遺体で発見されるシーンからスタート。殺された夜、彼がマフィアと揉めていたことがわかり、さらにウィリアムス刑事が彼の指を発見しますが、その事実に対して俳優のチャールズと演出家のオリバーは、『ゴッドファーザー』の馬の首がベッドに置かれる超有名シーンに言及。

マーロン・ブランドの物真似で盛り上がります……が、全然似ていなくて、メイベルは「しょうがないなあ~…」と面倒くさそうに、「もういいって」と投げやり(笑)。シーズン5でも、3人の“あのノリ”は健在です。

その後、3人はマフィアらしき一家を訪れ、続いて億万長者3人がレスターの殺人事件を嗅ぎまわっているという、なんとも妙な事実に気づきます。事件はますます謎のスパイラルに巻き込まれていく様子。

ちなみに3人の富豪役には、『ブリジット・ジョーンズの日記』のレネー・ゼルウィガー、『007』シリーズで知られるクリストフ・ヴァルツ、そして『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』のローガン・ラーマンが出演! ゲスト出演陣が超豪華で、主役3人とどんな化学反応を見せるのか楽しみです♪


『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン5海外での評価&筆者の感想(ネタバレなし)

【Rotten Tomatoes】
批評家の評価:87%
観客の評価:89%

【現地の声:海外視聴者のリアルな反応】
海外の視聴者がどんな感想を抱いたのか、Xユーザーからいくつかご紹介!シーズン5になっても中ダルミしていないクオリティを称賛する声が多いですね♪

◉「毎年10話構成で5シーズン続いていて、今もなお抜群に面白い(最近イッキ見してます)。“人気作でも長期で続けるのは難しい”という主張に真っ向から反してる作品だ」
◉「シーズン5に突入して、その魅力は健在。今シーズンも最高で、昨夜のエピソードは衝撃的だった。あの人たちが登場するとは思っていなかった!」

【筆者の評価】(視聴後に更新)
総合評価★★★★☆
ストーリー★★★★☆
エンタメ性★★★★☆
感動★★★☆☆

ーズン5も過去シーズン同様に安心して楽しめる“らしさ”が健在で、ほんのり新しい風も吹いている内容だと感じました。まず、主役トリオの化学反応は相変わらず抜群で、軽妙な掛け合いを堪能しながら事件の謎を追う楽しさをしっかり味わえます。

今シーズンは、舞台となるアルコニアの建物に隠された秘密が前面に押し出され、いつもとは違う切り口で描かれるのもポイント。さらに新キャラクターとしてドアマンのAIロボットが加わり、富豪を演じる豪華キャスト3人がストーリーを掻きまわしているのも見どころです。

また、裏社会の人間関係にもスポットライトが当てられ、ダークな面を描きつつも軽快さも失わず、笑いとハラハラがバランス良く配置されているのも好感が持てて、見逃せないシーズンだと思います♪

・ホワイトハウスで繰り広げられる犯罪捜査コメディ

スクロールに疲れた方へ
・ネタバレを知りたい方は、全あらすじ(ネタバレあり)へ飛ぶ
・ネタバレありの深堀りを読みた方は見どころ・考察(ネタバレあり)へ飛ぶ

『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン5の登場人物&キャスト

チャールズ・ヘイデン・サヴェージ(スティーヴ・マーティン)

元テレビ俳優で、アルコニアの住人。メイベルとオリバーと共に事件を調査。優柔不断な面もあるが、周囲を気遣う思いやりのある人物。

オリバー・パットナム(マーティン・ショート)

舞台演出家で、アルコニアの住人。陽気で社交的、感情表現が豊か。舞台演出家らしく、創造的で大胆な発想を事件解決に活かす。

メイベル・モラセレーナ・ゴメス

アーティストでアルコニアの住人。冷静で知的、観察力が鋭い。少しミステリアスな雰囲気があり、自分の感情をあまり表に出さないが、正義感は強い。

ロレッタ・ダーキン(メリル・ストリープ)

女優で、オリバーと結婚して妻に。

ハワード・モリスマイケル・シリル・クレイトン

アルコニアの住人で、他のキャラクターたちの行動を冷静に見守ることが多いが、巻き込まれると慎重ながらも協力的。

ドナ・ウィリアムス(ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)

シーズン1から登場している刑事。今回もチャールズたちの捜査に引っ張りまわされる模様。

フィア・カッチメリオティア・レオーニ

シーズン4の終わりに登場し、失踪した夫の行方を追うため、メイベルたちに協力を依頼する。


『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン5の全話あらすじ・感想(ネタバレあり)

※視聴後に掲載しますので、ブックマークやフォローをお忘れなく!

第1話:包丁と指

【あらすじ】

【要約】
◉ アルコニアのドアマン、レスターの葬儀の後、三人は人間の指を発見する
◉ 失踪したマフィアのニッキーとレスターのつながりが浮上し、ソフィアから真相調査を依頼される
◉ トランプに隠された地図を手がかりに地下カジノを発見し、オリヴァーがニッキーの遺体を見つける

第1話は、アルコニアのドアマン、レスターの葬儀から幕を開ける。防犯カメラには事故死を示す映像しかないことが分かるが、三人は納得できない。そんな中、オリバーが食べようとしてエビが人間の指であることが判明し、事態は一気に不穏さを増す。

メイベルはマフィアのソフィア・カッチメリオから失踪した夫ニッキーの捜索を依頼されていたことを思い出し、三人は葬儀の場でニッキーとレスターが交流していた証拠を写真から見つける。防犯映像を求めつつ、彼らはソフィアを訪ねてスタテン島へ向かう。

ソフィアはニッキーが麻薬や賭博に溺れ、実は落ちぶれたマフィアだったと明かし、今回の失踪もいつもの蒸発癖だと説明。しかし、ニッキーの愛用トランプをソフィアから託されたチャールズが、カードに隠された地図を見つけ、メイベルと共に追跡して秘密の部屋と地下カジノに辿り着く。

一方、オリバーはレスターの制帽をクリーニングに出そうとして、そこでニッキーの遺体を発見する。

【感想】

葬儀のシーンでチャールズがレスターの指を確認しようと、棺の中をのぞき込んでは失敗し、あれこれと小細工を繰り出す姿は、まさにスティーヴ・マーティンならではのフィジカルコメディの真骨頂で思わず爆笑してしまいました。

本来ならメイベルの祖父といってもおかしくない年齢のチャールズとオリバーが、相変わらず落ち着きゼロでドタバタする一方、若いのに冷静沈着なメイベルが二人を制御している構図は相変わらず最高です。

『マーダーズ・イン・ビルディング』はシーズンを重ねるごとに登場人物のキャラクターがますます際立ち、その掛け合いの妙が光ります。さらに今回は、アルコニアでの殺人がマフィアや地下の違法カジノの歴史へとつながる気配が描かれ、物語のスケールも大きくなってきました!

笑いとスリルが絶妙に同居する初回で、今後の展開がますます楽しみになる幕開けでした♪

第2話:お先にどうぞ

第2話のあらすじと感想

【あらすじ】

【要約】
◉ ドアマンのレスターが自らの32年間を振り返り、アルコニアと住人たちとの思い出を語る
◉ 幼いメイベル、若きチャールズとオリバーも登場
◉ 一方レスターはマフィアのニッキーと裏で手を組み、秘密の仕事を抱えていた過去も明らかに
◉ 現在へ戻り、レスターの死は「事故」と処理されて三人は疑念を深める

第2話は、レスター自身が32年間のドアマン生活を振り返る形で物語が展開する。

レスターはもともと俳優を夢見ていて、生活費を稼ぐために始めたアルバイトがこの仕事だった。初代ドアマンのジョージから住人の癖や建物のルールを叩き込まれ、やがてレスターはアルコニアの顔となっていく。

若き日のチャールズが刑事ドラマ『ブラッゾス』の全盛期に住み始めたこと、さらには幼いメイベルと母親を迎え入れたことなど、レスターは住人たちとの最初の出会いを鮮明に思い出す。また、建物で出会ったロレインと結婚し、やがて家庭を築いたことも語られる。

しかし、その裏でレスターはジョージを通じてマフィアのニッキーとつながり、内密に建物へ人を出入りさせるという“裏稼業”を請け負うようになる。

新しいエレベーターの導入に職を失うのではと怯えていた彼に、ニッキーは「簡単に稼げる仕事」として取引を持ちかけたのだ。ジョージの引退後、レスターは正式にアルコニアの主任ドアマンとなり、ニッキーとの関係も続けざるを得なくなる。

年月が過ぎ、チャールズの俳優としての挫折やオリバーの離婚など、住人たちの人生を見守りながら、レスター自身も家族を養い続けた。しかし子どもたちが大学に進学し、蓄えもできたことで「もう手を引きたい」とニッキーに告げるが、簡単には解放されなかった。

やがてレスターは次世代のドアマンとしてランドールを雇い、「絶対にニッキーには関わるな」と強く忠告。インタビューの最後、レスターは「自分の人生は、この建物と住人たちの物語にすぎない」と静かに語る。

現在に場面が戻ると、メイベルとチャールズ、オリバーは衝撃の事実を知る。レスターの死は、警察によって「事故」として処理されていたのだ。第2話は、アルコニアの長い歴史とレスターの苦い秘密を描きながら、真相解明への緊張感をさらに高めて幕を閉じる。

【感想】

第2話の見どころは、なんといってもレスターがドアマンとしてのキャリアを振り返る過程で、主人公3人の若かりし時代とアルコニアの歴史を垣間見ることができた点に尽きます。

これまでの4シーズンにはなかった新たな設定とアプローチで、物語の舞台となる建物自体に厚みを与えつつ、住人との関わりを通してレスターの人生が描かれたのがすごく新鮮でした。

また、長年親しみやすい存在だったレスターが、実はマフィアのニッキーと裏でつながり、悪事にも手を染めていたという意外性はキャラクターに多層性を与え、物語の奥行きをさらに深めていると感じました。

加えて、レスターの死とニッキーの存在がどこかで交わるのではと予感させる展開が巧みに盛り込まれていて、歴史を紐解く回想でありながら、緊張感もしっかりと漂っていたのも評価したいポイント。いつもとは一味違う構成で、新鮮な驚きと面白さを感じられるエピソードでした。

第3話:硬直

第3話のあらすじと感想

【あらすじ】

【要約】
◉ ニッキーの死体からレスターの台帳と繋がる証拠が発見される
◉ 警察が事件を隠蔽している可能性が浮上する
◉ 新たに登場した大富豪3人が次なる容疑者として浮かび上がる

第3話は、チャールズの語りによるアルコニアの歴史から始まる。1910年代、産業革命期に建てられたこの建物の地下は、もとは馬小屋だったが後に賭博場へと改装され、長年マフィアが秘密のカジノを運営してきたことが語られる。

現代に場面が戻ると、チャールズとメイベルは秘密のカジノについて議論していた。通気口越しにオリバーの声を聞きつけ、カジノがクリーニング店の地下にあることが明らかに。オリバーはクリーニング店でニッキーの死体を見つけ、自分のDNAが付着したことに怯えていた。

3人は遺体を一度アルコニア持ち帰り、オリバーの痕跡を拭い去ろうとするが、結局は素人ながら遺体の検視を試みることにする。ニッキーの指は全て揃っていたが、爪にはカジノのテーブルからと思われる繊維が付着していた。さらに口内からレスターの台帳と同じ紙片が見つかり、二人の死がつながっている可能性が浮上する。

やがてニッキーの遺体は警察により押収されるが、チャールズは警察が最初から遺体の所在を把握していたことに疑念を抱く。一方、オリバーは新任ドアマンのランドールからレスターの台帳を盗み出し、3人で調べた結果、欠けているページには「鳥の名前」が暗号として記されていることが判明する。

その夜、彼らは地下カジノで莫大な資産を持つ3人の大富豪、IT業界のバッシュと製薬王の跡取りジェイ、ホテル業界の女王カミラを目撃する。3人は、旧来のマフィアに代わり、今は超富裕層が新たな“ギャング”になっているのではないかと推理する。

ラストは、ジェイの右手の指が1本なく、包帯が巻かれているのを見て、3人が衝撃を受けるシーンで幕を閉じる。

【感想】

第1話で登場したニッキーの息子たちは、まるで『ゴッドファーザー』の端役に出てきそうな風貌で、イタリア系マフィアのステレオタイプが描かれるのかと思いきや、実際には兄弟で合唱を披露したり、意外と明るくとぼけたキャラ設定が印象的でした。

その時点で、「伝統的なマフィア像」をあえて外すのではないかと思っていましたが、第3話ではさらに一歩進み、事件の頃幕は従来のマフィアではなく、超富裕層の3人であることが示唆されます。

イーロン・マスクやジェフ・ベゾスのように、現代アメリカでしばしば批判の対象となるビリオネアたちを思わせる設定に痛烈な社会風刺の気配を感じ、今後の展開にワクワク感がイッキに上がりました。

また、メイベルの旧友で、現在は人気シンガーとなった人物がアルコニアに引っ越してきたことで、今後の展開に新たな人間関係の火種が加わりそうですね。第3話の時点で「誰が敵で誰が味方なのか」という緊張感が上昇中で、続きが待ち遠しくなる回でした♪

第4話:ダーティー・バード

第4話のあらすじと感想

【あらすじ】

【要約】
◉ 大富豪3人の過去が明らかになり、浅はかな人柄が垣間見える
◉ メイベルたちがカジノで情報を盗み聞きし、富豪たちにポッドキャストで揺さぶりをかける
◉ ジェイの指の喪失経緯が語られるも証言は偽で、大富豪の秘密は依然不明
◉ ポッドキャスト会社の新出資者が大富豪で、3人は彼らを追及できない立場に追い込まれてしまう

第4話は、大富豪3の過去の成功談から始まり、彼らの浅はかな人柄が垣間見える。場面は現代に戻り、メイベルとチャールズ、オリバーがカジノで彼らの話を盗み聞きした後、何とか脱出に成功する。

翌日、ハワードが亡くなったドアマンの代わりとして「ロボット・レスター」を導入し、住人たちの出入りを管理すると説明する。三人はレスターの友人ヴィンスに会い、彼から大富豪たちのコードネームの手掛かりを得る。そこで3人はポッドキャストでさりげなくジェイの指の欠損に触れ、相手に揺さぶりをかける。

一方、メイベルは幼なじみのアルテアと再会するが、こじれてしまった二人の関係性に劣等感を募らせる。その後、ジェイから夕食会への申し出が届き、残りの大富豪2人も同席することになる。

食事の場で3人は大富豪を個別に問い詰め、ジェイは自らの指を失った経緯を語る。刃物を手にカジノに現れたニッキーに襲われて指を失い、その混乱の中でレスターも殺されたのだという。大富豪たちは株価や評判を守るために無実を強調するが、3人は違和感を覚える。

夕食後、メイベルはジェイを信じたい気持ちを見せるが、翌日、3人は新たに契約が決まったポッドキャスト会社で決定的な事実に気づく。現場に残された指は左手のものだったが、ジェイが失くしたのは右手の人差し指だ。

つまり彼の証言は偽で、大富豪たちには依然として重大な秘密が隠されているということだ。さらに彼らがポッドキャスト会社の新たな出資者であることが判明し、3は彼らを追及できない立場に追い込まれてしまう。

【感想】

4はラストシーンで、億万長者3がメイベルたちをどう操っていたのかが明らかになり、驚きました。それぞれの億万長者が3人の不安や弱点につけ込み、注意をそらすように仕向けていた伏線が秀逸でした。

Wondifyとの契約を結ぶ前に、3がもう少し会社について調べていればよかったのにと思わずにはいられません。今となっては3年間、億万長者3人について話すことは出来ず、この事件の主要な容疑者について語ることもままならない状況になってしまいました。こんな環境で、3は事件を解決できるのでしょうか!?

また、メイベルとジェイの微妙に意識し合うやり取りも印象的でした。番組で数少ない若者キャラクター同士の関係性が少しずつ進展していく予感を感じさせますが、ラストでは3人が契約したポッドキャスト会社の裏事情が明らかになり、ジェイとの恋の可能性は一度潰れたかに見えます。それでも今後、まだ二人にはお互いを意識した展開が待っているような気がします。

一方で、億万長者たちが何かを隠していることは明らかですが、問題の指が誰のものなのかは不明なまま。どうやってジェイが指を失ったかも謎で、事件を解決するピースの数々が、これからどんな風に埋められていくのか楽しみです♪

第5話:堅い口

第5話のあらすじと感想

【あらすじ】

【要約】
◉ 刑事のドナは権力者を恐れ、スタッフを調べるよう助言
◉ チャールズはソフィアと接触するが情報は得られず
◉ 住人会議で人間vsロボットが対立し、レスターが破壊される
◉ ソフィアとロレインが真相のカギを握ることが判明

第5話では、チャールズとメイベル、オリバーが再び事件の真相を探ろうと動き出す。冒頭、3人は地下のカジノにドナ・ウィリアムズ刑事を呼び出し、血痕の残るカーペットなどの証拠を示そうとするが、すでに清掃されて跡形もなくなっていた。ドナは権力者たちを直接追及することを恐れ、代わりに彼らの周辺スタッフを探るよう助言する。

チャールズはソフィアと再び接触することを申し出て、メイベルとオリバーは管理人や清掃スタッフに聞き込みを行う。やがて、「トミー・ザ・タング」という謎の存在に行き着くが、それは人物ではなく会社の名前であると示唆される。

住人会議では、人間スタッフとロボット導入を巡って住民と従業員が対立し、ロボットのレスターが何者かに破壊されて状況は混乱する。メイベルはチャールズがソフィアと関係を持ちながらも情報を得られなかったことを責め、さらに彼の携帯がソフィアの手に渡っていることが明らかになる。

やがて、清掃員ミラーが見つけたポスターの住所と、ソフィアが大量の現金を引き出した先が一致。ドナから「トミー・ザ・タング」は会社であり、その資金がすべてそこに流れていると警告を受ける。危険を承知で向かった先の家で、3人が目にしたのはソフィアとロレイン──それぞれ被害者ニッキーとレスターの妻たちだった。

【感想】

今回のエピソードでは、住民たちがビルのスタッフにほとんど関心を持っていないことが強調されていたのが印象的でした。第2話で描かれたレスターの扱いに続き、今回は3人が3年間もゴミ収集をしていたミラーの存在すら知らなかったことが明らかになり、住民の無関心さが際立ちます。

また、ハワードが人間のレスターの死よりもロボットのレスターの破壊を嘆く姿は、富と貧の対比を象徴しているように感じました。一方、ソフィアはニッキーの怪しいビジネスを把握していて、レスターを失ったロレインと利益を分け合おうとしている可能性が示唆されます。ロレイン役を演じるダイアン・ウィーストは往年のベテラン女優なので、彼女が第1話の葬儀のシーンだけの登場で終わるはずがないと思っていましたが、やはり事件に絡んできました。

物語はちょうど折り返しに入り緊張感を増してきましたが、今回は富豪3人が登場せず、彼らに関する謎が一切深掘りされなかったので、次回の展開が待ち遠しいです♪

第6話:フラットブッシュ

第6話のあらすじと感想

【あらすじ】

【要約】
◉ ロレッタが火事で家を失い、オリーと共にフラットブッシュへ調査に向かう
◉ 消えた「指」と改ざんされた映像を巡り、真相に近づくチャールズたち
◉ メイベルとTHĒが衝突から和解し、友情を取り戻す
◉ オリバーの過去と劇場での感動的な名場面を経て、黒幕の影が浮上

オリバーの妻ロレッタが火事で自宅を失い、父の形見や思い出の品を失ったことを嘆く。一方、チャールズは再び出会い系アプリに没頭し、メイベルはオリバーの故郷フラットブッシュでレイニーを調べるべきだと提案する。ロレッタは得意の演技を活かして同行し、オリーの過去の養父母との辛い記憶も描かれる。

その頃、チャールズの冷凍庫から消えた指を巡り、ドナやメイベルは映像を確認するが改ざんされていた。エレベーターで再会した歌手THEは14階で怪しい光を見たと証言し、メイベルと彼女の友情は衝突しながらも修復される。

フラットブッシュでロレッタは、レイニーが亡夫レスターを忘れられずに家を手放そうとしていると知り、彼女の無実を確信する。しかし直後、レイニーとソフィアが密かに会う場面を目撃して再び疑念を抱く。二人を尾行する途中、オリバーは子ども時代に抑え込んでいた演劇への情熱を回想し、ロレッタと廃劇場で心を通わせる。

やがてレイニーが子ども劇団を運営していることが判明し、彼女は犯行時刻に劇場にいたと証言する。レスターが、実はアルコニアに部屋を買うため資金を貯めていたことも明かされる。

最終的に調査映像から、セキュリティ会社のロゴとチャールズが使っている出会い系アプリのロゴが一致していることが判明し、黒幕が億万長者バッシュ・スティードである可能性が浮上。

そしてチャールズに、バッシュから「狩りに行く」という不気味なメッセージが届き、物語は緊迫の気配を見せて終了する。

【感想】

6は一見オリヴァー中心のエピソードで、ブルックリンでの追跡劇や彼の過去の回想に多くの時間が割かれた構成に。ロレッタとのやり取りを通して、オリバーの幼少期や劇場への愛情、そして新生活への決意が丁寧に描かれ、やはりベテラン演技派二人による掛け合いは見応えがあります。

一方で、ロレッタやソフィアら未亡人たちの容疑があっさり解消されてしまったため、物語の緊張感がやや薄れてしまった印象は否めませんでした。

一方のチャールズは恋愛面で不運が続き、今回も出会い系アプリで騙される展開に。最大の見どころは、チャールズが億万長者バッシュ・スティードにアプリを通じて騙されていたことと、彼がアプリや警備システムに関与していることが示唆された点です。

56はほぼ億万長者3が不在でしたが、この新展開により、次回以降の物語は3の関与が明かされていく展開が予想され、シーズン後半への期待が高まります!

第7話:シルバー・アラート

第7話のあらすじと感想

【あらすじ】

【要約】
◉ オリバーたち3人はポッドキャストの取材で市長ティルマンから、バッシュのカントリーハウスの情報を得る
◉ 豪邸で3人、はレスター殺害の手掛かりを得るため億万長者とゲームで対決
◉ メイベルが指入りトロフィーを発見し、危険が迫った二人をオリバーがトラクターで救出
◉ アルコニアに戻るとカミラが現れ、カジノをアルコニアに建てる計画を明かして証拠の指を奪い去る

オリバーとメイベル、チャールズは、ポッドキャスト番組用の取材で市長ティルマンを待っていた。ティルマンは表向きはバッシュを称賛するが、実際は彼を嫌い、殺人の容疑者だと考えていた。市長の秘書でありバッシュの姪ロミーは、市長を監視する役割を担っていたのだ。

3人は市長からバッシュのカントリーハウスで週末の集まりがあることを聞き、コネチカット州へ向かう。バッシュの豪邸に侵入すると、バッシュとカミラがゲームをして楽しんでいて、メイベルたちは富豪に見つかってしまう。

メイベルとジェイが軽く口説き合う一方、3人はレスター殺害の真相を知るためにゲームで億万長者と対決することを提案する。ゲームは有名人当てクイズで、メイベルとチャールズは見事に勝利し、億万長者たちの隠していた情報を引き出す。

そして、彼らがニューヨーク初のカジノ契約をかけて、ゲームで競争していたことが明らかになる。勝者が契約を得る仕組みだった。だが、行方不明になっていた人差し指の入ったトロフィーをメイベルが発見。そこへ席を外していたオリバーがトラクターに乗って現れ、二人を載せて屋敷から脱出する。

3人がアルコニアへ戻るとカミラが現れ、彼女はアルコニアを買収して、そこにカジノを建てる計画を考えていることが判明。カミラは証拠の指を奪い取り、チャールズたちが衝撃で言葉を失うシーンで幕を閉じる。

【感想】

今回は、コメディとミステリーが絶妙に融合したエピソードでした。オリバーのドタバタ劇が笑いを誘う一方で、レスター殺害事件の手掛かりも進展し、物語にほどよい緊張感をもたらしています。

全体として、富豪の豪邸で行われる地味なゲーム大会というコメディ色が強調されつつ、その裏ではニューヨーク初のカジノ計画や隠された指のトロフィーなど、事件の核心に迫る要素が巧みに配置されていて、笑いながらも推理の糸口をつかめるのが見どころです。

また、有名人当てゲームではオリバー不在のなか、お題が「ブロードウェイ」でチャールズとメイベルが慌てますが、これまでオリバーが二人に語ってきたブロードウェイの逸話のおかげで正解を次々に導き、億万長者トリオに勝利する展開もキャラクター性が活かされていて楽しかったです。

そしてラストでは、アルコニアがカジノになるかもしれないという大ピンチで終了。3人は殺人事件の解決だけでなく、アパートも守らなければならず、物語はますます佳境に。第8話が待ちきれません♪

第8話:カッコウのヒナ

第8話のあらすじと感想

【あらすじ】

【要約】
◉ カミラはアルコニアの株式を買い占め、建物の支配権を狙う
◉ メイベルたち女性陣が、カジノのレディース・ナイトでカミラから真実を引き出そうとする
◉ チャールズとオリバーは住民に売却を思いとどまらせようと奮闘
◉ 最後に殺人事件の新たな証拠が浮上し、真犯人への手掛かりが見えてくる

第8話は、カミラの過去とアルコニアをめぐる新たな陰謀が描かれ、まず物語は、カミラがアルコニアのカジノでニッキーと親しく会話する過去の場面から始まり、カジノでの“レディース・ナイト”開催を提案する。

現在、メイベルはカミラ主催のレディース・ナイトに招かれ、同じ頃、チャールズとオリバーはカミラがアルコニアの165戸のうち82戸を購入し、49%の株を保有していることを突き止める。あと1戸手に入れれば、彼女は過半数の支配権を握る計算だ。オリバーは妻ロレッタとの将来と、自分の部屋を売るかどうかで板挟みになってしまう。

メイベルはイベントでカミラに接近する役を引き受け、ロレッタと探偵ドナと共に潜入する。ドナはカードゲームでカミラを負かし、感情を揺さぶって自白を引き出す作戦を立てる。ロレッタは霊能者のふりをしてカミラの心を探り、ニッキーとの最後の会話を思い出させる。回想では、カミラがニッキーにカジノの買収と愛を迫るも、彼が妻ソフィアを捨てられず拒絶したことが判明する。

一方、チャールズとオリバーは、住人の精神科医がカミラに部屋を売ろうとしていると知り、説得を試みる。ドナも加わり、彼の孤独な心を動かして契約を撤回させようとするが、時すでに遅く売買は成立。ついにカミラは51%の支配権を手に入れてしまう。

その夜、ロレッタはレスターの遺品の中から血の付いたエレベーターのクランクハンドルを発見。さらに、レスターの鳥笛に隠されたカメラ映像が再生され、そこには新ドアマンのランドルがクランクを拾う姿が映っていて、新たな真相が動き出すところでエピソードは幕を閉じる。

【感想】

第8話は、カミラの完璧に作られたイメージが少しずつ崩れ始め、物語がますます面白くなってきました。今回はメイベルたちの捜査よりも、ロレッタやドナたち女性チームの活躍が中心で、彼女たちが事件にどう関わっていくのかが中心に描かれます。

その分、チャールズとオリバーの活躍が減ってしまいましたが、こういう女性主導の物語を間に挟むことでトーンが変わって飽きずに楽しめるし、こういう回は大歓迎です♪

そして、カミラがアルコニアを買収しようとする展開は、単なる不動産争いではなく、街全体の未来を左右するスケールの大きさを感じさせました。また、悪役としてのカミラは魅力的で、冷徹さの中に人間的な弱さが垣間見えるのも注目ポイントです。

ラストでは、新ドアマンが事件に関与している可能性が示唆され、レスター殺害の謎がどう明かされるのか次回が待ち切れません!

第9話:LESTR

第9話のあらすじと感想

【あらすじ】

【要約】
◉ ランドールが逃走し、3人は捜査を一時断念
◉ メイベルたち3人はアルコニアから引っ越す準備を進める
◉ 秘密通路と証拠の発見で事件の捜査を再歌詞、ランドール潜伏先を突き止める
◉ 電動スクーターの跡から指を盗んだ犯人がカッチメリオ家の祖母と判明

第9話では、ドアマンのレスターとニッキーの死の真相に一歩近づく展開が描かれた。前話の衝撃的な発見の直後から始まり、メイベルとオリバー、チャールズの3人は、血が付いたエレベーターのハンドルを持ち去ったランドールを問い詰めるが、彼は逃走。

手がかりを失った3人は捜査を諦め、それぞれアルコニアを去る準備を始める。オリバーは荷造りができず、チャールズは新居を探し、メイベルは事件を忘れようとジェイの誘いでモルディブへ行くことを検討する。

しかし、刑事ウィリアムズの叱責を受けたメイベルは再び事件への情熱を取り戻し、カジノの壁の裏に隠された通路を発見。そこにはキューバにいると偽装したランドールがSNSの投稿の背景に使っていた写真が飾られていて、通路が隣のクリーニング店へとつながっていた。ニッキーの遺体は、この通路を通じて運ばれたと判明し、3人は調査を再開する。

やがてロボット・レスターが「6-C号室への配達」を告げ、そこがランドールの潜伏先だと判明。3人は彼を捕まえ、レスター殺害の真相を問い詰める。ランドールは殺しを否定し、レスターの指示で証拠を隠しただけだと告白。するとロボット・レスターが前任者の記録データを再生すると、レスターが血まみれのハンドルを持っている姿が映っていた。これによりランドールの潔白が一部明らかになるが、真犯人は不明のままだ。

その後、メイベルの部屋で冷蔵庫のそばに奇妙な擦り傷を発見。ハワードがそれを「特定の電動スクーターの跡」と指摘し、3人はついに“指”を盗んだ人物が誰かを突き止める。犯人として浮かび上がったのは、カッチメリオ家の祖母だった。彼女はイタリア語で何かを叫び、真相は次回へと持ち越される。

【感想】

第9話では、アルコニアを離れる3人の心理描写が際立っていました。メイベルとオリバー、チャールズそれぞれが喪失感や別れの葛藤に直面する中で、特にメイベルは一時的に事件から目を背けますが、刑事ウィリアムズの言葉によって再び行動を起こす姿が印象的でした。

また、そうなるとは予想していましたが、ロボット・レスターが重要な証拠を提示して、容疑者として浮上したランドールの無実が証明される演出は、現代におけるAIの存在が、人間の仕事や判断にどう影響するかを痛烈に風刺しているようにも感じました。

さらに、冷蔵庫の近くに残された電動スクーターの痕跡から、指を盗んだ犯人がカッチメリオ家の祖母だと判明する展開にビックリ! 完全にノーマークだった人物が容疑者として浮上しましたが、一体おばあちゃんはどのように事件に関与しているのか、最終話で明かされる答えが楽しみです♪

また、本当にアルコニアがカジノになってしまうのか、もしくは何らかの展開でアパートが救われるのかどうかにも注目です!

第10話:最後に勝つのは…

第10話のあらすじと感想

【あらすじ】

【要約】
◉ レスター殺害事件の犯人がティルマン市長だと判明
◉ メイベルたちが命懸けで脱出し、市長の罪を記者の前で暴く
◉ジェイの自白で億万長者トリオも逮捕される
◉ ラストではシンダが新たな犠牲者となり、次シーズンへの布石が描かれる

最終話では、レスター殺人事件の真相がついに明らかになる。回想シーンでニッキーは妻ソフィアの浮気をめぐって対立し、彼は相手の男を殺すと誓う。現在に戻ると、チャールズたち3人は、ソフィアの祖母ノンナから“指”の持ち主がソフィアの愛人だと知らされる。

一方、億万長者のカミラは、アルコニアをカジノに改装する計画を変更し、ビルごと取り壊して新設するつもりだと宣言。3人は真相を暴くために億万長者3人をおびき出し、そこへ市長ボー・ティルマンが登場。メイベルは彼こそがレスター殺害の犯人だと見抜き、彼の左手の人差し指を肉切り包丁で切り落とすと、それは偽の指だった。

真相はこうだ。億万長者たちと結託して賄賂を受け取っていた市長は、ソフィアのと関係をニッキーに知られて指を切り落とされる。逆上したニッキーをレスターが止めに入るも、もみ合いの末ニッキーは事故で肉切包丁が胸に刺さって死亡。レスターは証拠の指を持ち去るが市長に追われ、噴水で頭を打って命を落としたのだった。

罪を自白した市長は、買収した警官たちに命じてメイベルたちを地下通路に閉じ込め、ビル爆破解体とともに葬り去ろうとする。しかし、警官が捨てたスマホを清掃員のミラーが拾い、ハワードに届けたことで形勢が逆転。ハワードとミラー、歌手アルシアの協力で、メイベルたちは脱出に成功する。

3人は記者たちの前で市長を告発し、ルーレット台に仕掛けた録音装置が自白の瞬間を記録していたことを明かす。事件の現場にいて、真相を知りながら黙っていた億万長者トリオについては、ジェイが警察に自白して逮捕される。

3ヶ月後、レスターの妻ロレインはソフィアの遺贈でアルコニアの部屋を購入して入居し、ハワードはソフィアの息子の一人ヴィニーと交際を開始。平穏が戻ったかに見えた矢先、シンダ・キャニングの新ポッドキャスト番組が流れ始める。血のように赤い巻き髪を持つ少女が、王族殺害事件に関わっているという物語だ。

ラストシーンでは、その少女がアルコニアにたどり着くが、なんと息絶える寸前に見せたその顔はシンダ自身で、次なる事件の幕開けを示唆して幕を閉じる。

彼女はアルコニアの門の外で倒れたが手を門にかけていたため、再びアルコニア内で事件が起きたことになり、探偵トリオが再び捜査に乗り出すことが示唆されて終了する。

【感想】

最終話は、レスター殺人事件の真相が明かされ、意外にも市長が犯人だったことが判明。筆者は、疑いの目が完全に億万長者3人に向いていたため、「上手く騙されてしまったな」と思いました。

殺人の原因はニッキーの嫉妬というシンプルな理由でしたが、チェーン・リアクション的に起きた事故でレスターが亡くなってしまったことが明らかに。犯人の種明かしは少し唐突で謎解きの快感は少し薄かったものの、メイベルが市長の偽の指を切り落として真相を暴く場面は痛快でした。

また、これまで孤立しがちだった3人をアルコニアの住民たちが支えようと立ち上がり、またジェイが他の億万長者二人と違うことを証明したくて警察に自白し、成長を見せた展開もハートウォーミングでした。

エンディングで描かれたシンダの死は衝撃的なクリフハンガーになりましたが、 現時点でシーズン6への更新は発表されていません。シンダが捜査していた事件の舞台がロンドンなので、もしかしたら今度は、探偵トリオが今度は海を超える可能性がありそうですね。シーズンの更新に期待したいところです♪

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『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン5の見どころ・考察(ネタバレあり)

【深掘り考察の目次】
◉アルコニアの地下に眠る秘密と真実
◉「シニアコンビ×メイベル=最強トリオの神バランス
◉シーズン6はロンドンが舞台に?

アルコニアの地下に眠る秘密と真実

『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン5は、笑いとスリルが見事に融合した傑作シーズンでした。アルコニアが主人公のような存在となり、地下に隠されていたカジノや誰も知らない部屋や通路などが明かされ、建物の歴史と秘密が描かれてワクワクが止まらず、新しい切り口が大きな効果を生み出してしました。

アルコニアという建物そのものに過去の因縁や秘密が絡み、軽妙なコメディの裏で富と権力、そして“無関心”という社会的テーマを掘り下げた構成も見応えタップリ! レスターの事件を通して、住人たちがアパートのスタッフや隣人に無関心であることが浮彫になっていく様は、まさに現代社会への皮肉だと言えるのではないでしょうか。

一方で、終盤に向けてアルコニアの人々が探偵トリオを助けて共に危機を乗り越える展開には、人と人との繋がりの再生という温かいメッセージが込められていたように思います。コメディでありながら社会派の一面も見せ、番組の奥行きの深さを感じました。

シニアコンビ×メイベル=最強トリオの神バランス

シーズン5でも、チャールズとオリバーの“シニアコンビ”のドタバタ劇は健在で、二人の発言と行動には毎回笑わされました。ラストでは、男性ホルモンの投与で精力をつけたと思っていたのに、実はプラセボだったという事実を知りながらも、チャールズがポールを登ったおかげで3人は拘束を解いて脱出に成功。体を張ったアクションまで見せ、映画『花嫁のパパ』コンビの活躍は痛快でした。

対して、静さと行動力を兼ね備えたメイベルは物語を牽引するまでに成長。個人的には、億万長者ジェイとの恋愛が発展する展開を見たかったなと思う一方で、リッチでイケメンな彼にコロっとなびかないクールな彼女に安心感も覚えました。

本来なら孫娘といっていいほど年齢が年下のメイベルが、ドタバタが止まらないシニアコンビを落ち着かせる役割を担い、本当にこのトリオの相性は最高! 海外ドラマ史に名を刻むゴールデントリオと呼んでもよいのではないでしょうか。

アルコニアの歴史を掘り下げる中で、レスター伏線回収の面ではマフィアの影から富豪の陰謀へと巧みにすり替え、アルコニア買収計画を絡めながら、視聴者をミスリードさせる脚本の妙が際立っていました。

シーズン6はロンドンが舞台に?

最終話のラストで描かれたシンダ・キャニングの死は、衝撃的なクリフハンガーでした。これまで事件を“語る側”だった彼女が被害者となる構図は、シリーズの新たな転換点になりそうです。

彼女の最新ポッドキャストの舞台がロンドンであることから、次シーズンでは探偵トリオが海を渡る可能性も。アルコニアの外に物語が広がるとすれば、シリーズは新たなフェーズへ突入しそうですね。3人組の絆が異国の地で、どう試されるのでしょうか。シーズン6への更新に期待です♪

・一話完結型の超絶おすすめ犯罪捜査ドラマ♪傑作です!

『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン5のまとめ

アルコニアが二番目の主役のように描かれたシーズン5は番組として新境地を開拓したシーズンとなり、笑いとスリル、そして人間ドラマのバランスも絶妙で、最後まで飽きることなく完走しました。

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