Netflixドラマ『ローワン・アトキンソンのヒトvsアカチャン』は、『ローワン・アトキンソンのヒトvsハチ』の続編となり、今回は主人公トレバーが赤ちゃんを相手に大奮闘! 一体何が起こるのかキャストやあらすじの紹介に加え、ネタバレなしの感想とネタバレありの考察でダイブインしていきます♪
◉ネタバレなしで知りたい方へ
前半ではあらすじ・海外評価・筆者の感想を紹介。視聴前の参考にどうぞ。
◉ネタバレありで深掘りしたい方へ
後半では全あらすじと見どころ・考察をたっぷり紹介。視聴済みの方もおさらいに◎
※目次から各セクションにジャンプできます。
『ローワン・アトキンソンのヒトvsアカチャン』の概要
基本情報を押さえておきましょう♪
『ローワン・アトキンソンのヒトvsアカチャン』のあらすじ(ネタバレなし)
『ローワン・アトキンソンのヒトvsアカチャン』の主人公は、トレバー・ビングリー。彼は『ローワン・アトキンソンのヒトvsハチ』の騒動を経て、今度は学校の用務員として静かな生活を送ろうとしていた。
ところが、クリスマス間近、豪華なロンドンのペントハウスを維持する仕事を引き受けたことで予定が狂い始める。なんと、学校の演劇に出演するために来ていた赤ちゃんの保護者が迎えに現れず、トレバ-は赤ちゃんを預かる羽目になってしまったのだ。
トレバーは高級マンションを守りつつ、赤ちゃんの世話にも奮闘。トレバーは、望んでいた静かな休日を送ることが出来るのか──?
『ローワン・アトキンソンのヒトvsアカチャン』海外での評価&筆者の感想(ネタバレなし)
本作は、ベビーシッターの大騒動を通して心温まる笑いを届けてくれる作品です。人気コメディアンのローワン・アトキンソンが再び主人公トレヴァー・ビングリーを演じ、クリスマス間近のロンドンの豪華ペントハウスで、思いがけず赤ん坊の世話を任されるという設定が超ユニーク。
全4話とコンパクトで、テンポよく進む物語のおかげで飽きずに楽しめました。劇中では、トレヴァーの不器用さが引き起こすハプニングが続出し、その体を張ったリアクションや視覚的なユーモアは、『Mr.ビーン』シリーズの長年のファンにも嬉しいポイント。
また、家族や他人との心温まる交流も描かれ、単なるドタバタ劇に終わらないハートウォーミングな展開にほっこりさせられました。クリスマスの季節にぴったりの軽やかで楽しい作品として、幅広い視聴者におすすめしたいドラマです♪
・この記事でお気に入りのコメディドラマが絶対見つかる♪
『ローワン・アトキンソンのヒトvsアカチャン』の登場人物&キャスト
◉トレヴァー・ビングリー(ローワン・アトキンソン)
今作では学校の用務員として働きつつ、ペントハウスでクリスマスに赤ちゃんを預かる羽目に。
◉マディ(アラナ・ブロー)
トレバーの娘でパリのソルヴォンヌ大学への進学を控えている。
◉ジェス(クローディー・ブレイクリー)
トレヴァーの元妻で、新恋人にバルバドス島の別荘に招待されで、マディを連れてクリスマスを過ごすことになる。
『ローワン・アトキンソンのヒトvsアカチャン』の全あらすじ(ネタバレあり)
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◉赤ん坊保護のはずが大混乱に!
◉赤ちゃんと“波乱のハウスシッターが開始
◉鍵トラブルと赤ちゃん取り違え騒動でカオスに!
◉トラブル連発のクリスマスに
赤ん坊保護のはずが大混乱に!
【要約】
◉ トレヴァーは元妻と娘とのクリスマスが破談になる
◉ 娘の進学費用のため、1万ポンドのハウスシッターを引き受ける
◉ 学校に置き去りの赤ん坊を発見し、母親不在のまま対応に奔走
◉ トラブル続きで赤ん坊を抱えたままロンドンへ向かうことに
学校の用務員トレヴァーは、元妻ジェスと娘マディと一緒にクリスマスを過ごす予定だったが、ジェスの新恋人にバカンスに招待され、そちらに行くと告げられてしまう。
マディはパリのソルヴォンヌ大学に進学する予定で、学費を捻出するために、1万ポンドのハウスシッターの仕事を引き受けることになる。
ロンドンへ向かうはずのトレヴァーは、学校でクリスマスの劇に出演した赤ちゃんがステージに取り残されているのを発見する。母親とされるジューンに連絡するが通じず、彼女の自宅を訪ねた結果、その赤ん坊はジューンの子ではないことが判明。
校長に連絡するが休暇へ向かう途中で取り合ってもらえず、警察は到着まで数時間かかると言うため、児童相談所に引き取りを依頼する。しかし職員が来た時に赤ん坊が隠れてしまい、職員は帰ってしまう。
トレヴァーはロンドンでの1万ポンドのハウスシッターの仕事に向かう途中で、相談所に立ち寄るがすでに閉所していて、田舎で通信も悪いため再び警察に状況を伝えられないまま、赤ん坊を連れてロンドン行きの電車に乗ることになる。
赤ちゃんと“波乱のハウスシッターが開始
◉赤ん坊を隠したまま高級ペントハウスでハウスシッター契約を結ぶが、怪しまれつつ仕事が始まる
◉年末年始でスタッフ不在の中、警察とも連絡がつかず、トレヴァーは赤ん坊と孤立状態に
◉オムツ不足でデリバリーを頼むも、鍵の置き忘れに気づき大混乱へ
トレヴァーはハウスシッターの仕事先である高級ペントハウスに到着し、担当女性ペトラから説明を受けるが、バックパックに隠した赤ん坊が声を上げるため、不審を紛らわそうとしたりして怪しまれてしまう。
それでも契約は成立し、担当女性は2年ぶりの休暇でタイに向かうため連絡は控えてほしいと告げる。年末年始は掃除担当もコンシェルジュも不在で、トレバーは赤ん坊と2人きりで過ごすことに。警察からの折り返し電話で、すでにロンドンへ移動したため管轄外となり、地元警察がロンドン側に情報を引き継ぐと伝えられる。
やがて赤ん坊が頻繁に排泄するため、トレバーは高級スカーフを臨時のオムツとして使い果たし、デリバリーでオムツを注文する。ところが、配達員をビルに入れる方法が分からず階下に降りた際、部屋の鍵となるフォブをペントハウスに置き忘れたことに気づいて大慌てとなる。
トラブルと赤ちゃん取り違え騒動でカオスに!
◉ペントハウスに入れなくなったトレヴァーは清掃係に連絡し、住人ライオネルの部屋で対応を待つ
◉児童相談所が再訪するも行き違いが続き、赤ん坊2人を抱えて混乱が拡大
◉赤ん坊の取り違え騒動の末に無事返却した直後、ペントハウスの持ち主が帰宅すると知らされる
トレヴァーはペントハウスに戻れず、コンシェルジュデスクで清掃係の連絡先を探し、ちょうど帰宅した住人ライオネルに電話を借りて連絡を取ることに成功する。折り返しを待つ間、クリスマスパーティー中の彼の部屋で待たせてもらう。しかし、その間に児童相談所の職員が来訪するも、トレバーと連絡がつかず帰ってしまい、「確認できなければ警察に委ねる」とのメッセージを残す。
ようやく清掃係から連絡があり、責任者ペトラの許可も得て30分後に対応すると告げられる。ペントハウスに戻ると、娘マディから「フライトが遅延し、まだロンドンにいる」と連絡が入る。
その夜、ビル地下に住む若い夫婦がペントハウスへ忍び込み、食べ物を盗んでいたが、トレバーは赤ん坊を抱えた彼らを責めず、ベビーフードを分け与える。翌日、夫婦は住宅課の面接に行くため、トレバーは彼らの赤ちゃんのベビーシッターも引き受け、赤ちゃん2人をカゴに入れて昼寝させる。その最中に児童相談所が再び訪れ、トレバーは赤ん坊を引き渡す。
しかし、戻ってきた夫婦に赤ちゃんを返そうとすると、渡すべき子を取り違えていたことが判明! トレバーは急いで駐車場に向かい、警察と揉めていた職員が見てないうちに車から正しい赤ちゃんを抱き返し、夫婦へ無事引き渡す。その直後、ペトラから「ペントハウスの所有者シュワルツェンボック夫妻が戻ってくる」と告げられる。
トラブル連発のクリスマスに
◉ トレヴァーは赤ん坊を抱えながら、来ないハウスキーパーの代役業務を任される
◉ 犬がフォブを飲み込むなど予想外のトラブルが連続
◉ 夫妻のディナー準備を完璧に整えるも、ゲスト全員が来ず落胆
◉ 近隣住民や家族を招き温かな会になるも、ペントハウスの所有者が突然帰宅
トレヴァーはペトラからペントハウスの所有者が予定を変えてロンドンに来ると連絡。「ハウスキーパーのジャネットが来れば任務完了だ」と告げられるが、彼女はまさかのスコットランドにおり、到着までの間にオーナー夫妻を迎えるための買い物を指示される。
トレバーは赤ん坊を連れて買い物を済ませて戻る。その頃、児童相談所の職員が赤ちゃんが車にいないことをに気づいて悲鳴を上げ、警察へ通報する。
前日にトレバーの靴を盗んだ犬がペントハウスまでついて来てしまい、散歩役が来る前に逃走した犬を預かることになるが、その途中で犬がフォブを飲み込む騒動が発生。幸い、その後の排泄で無事に取り戻す。
悪天候でジャネットが向かえなくなると、トレバーは巨大クリスマスツリーの装飾まで任され、さらに天候悪化で彼女が来られなくなったためクリスマスディナー作りまで引き受けることになる。驚異的なマルチタスク能力で料理を完成させたものの、夫妻と12人のゲストは急遽ニューヨークへ向かったため現れない。
失意の中、赤ん坊の件で訪れた警官やペントハウスの住人たち、地下の夫らを招き、トレヴァーは彼らをディナーに招待する。さらに元妻ジェスと娘もフライト欠航でバケーションに行けず、ペントハウスに呼び寄せる。皆で食卓を囲む中、赤ん坊が消えるが、キリスト降誕飾りのゆりかごで微笑んでいるのが見つかり、まるで奇跡のような空気が広がる。
そこへ突然ベルが鳴り、気まぐれなオーナー夫妻がロンドンに戻って来てしまい、トレヴァーの驚愕の表情で幕を閉じる。
・笑って泣いて、感動できるおすすめ青春コメディドラマ♪
『ローワン・アトキンソンのヒトvsアカチャン』の見どころ・考察(ネタバレあり)

出展元:https://www.netflix.com
◉トラブルが雪だるま式に膨らむ痛快コメディ展開
◉孤独な男が“つながり”を取り戻していくクリスマスドラマ
◉赤ん坊が導く“奇跡のクリスマス”の物語
トラブルが雪だるま式に膨らむ痛快コメディ展開
本作の魅力は、シチュエーション・コメディならではの“段階的にトラブルが積み重なっていく脚本構造”にあります。最初は「赤ちゃんを預かった」という小さなズレから始まり、犬が鍵を飲み込む→赤ん坊を取り違える→クリスマスパーティーの準備を任される、といった予想外の事態が次々と発生します。
しかし、これらは行き当たりばったりではなく、序盤に置かれた出来事が後半で、しっかり回収される“伏線→回収”のリズムで組み立てられているため、混乱の中にも心地よい流れが生まれています。トラブルが一段階ずつエスカレートしながらも、最終的に温かい結末へ収束していく構成がメチャクチャ巧みで、コメディ作品としての完成度の高さを感じました。
Netflixには意外と王道コメディ作品が少ないので、昔ながらのフィジカル・コメディの面白さを久しぶりに堪能できました♪
孤独な男が“つながり”を取り戻していくクリスマスドラマ
本作は、トレヴァーが偶然預かることになった赤ん坊と過ごすうちに、再び“父性”を呼び覚ましていく物語とも言えるのではないでしょうか。
最初は“他人の子ども”という意識しかなかった彼が、極限的な状況を次々と乗り越える中で、赤ちゃんを守りたいという感情が自然と芽生えていく姿が微笑ましかったです。それに、赤ちゃんがメチャクチャかわいい💛彼は“選んで父になる”のではなく“巻き込まれて父になる”存在として描かれ、トレヴァーの変化も大きな見どころのひとつとなっています。
また、この作品はヒューマンコメディとして“孤独”と“つながり”の物語としても味わえます。トレヴァーはクリスマスを独りでハウスシッターをするはずが、赤ちゃんをきっかけにビルの住人や地下の若い夫婦、さらには元妻や娘と再び絆を結んでいきます。クリスマスという季節がもたらす“孤独の癒し”とも重なり、思いがけない共同体が生まれていく温かさが心に残る作品だと思いました。
赤ん坊が導く“奇跡のクリスマス”の物語
本作は、伝統的なクリスマス映画が持つ“奇跡の系譜”を彷彿とさせる魅力もあるのがポイントです。赤ちゃんという存在が見知らぬ人々をつなぎ、偶然の連続が最終的に温かなラストへ収束していく構造は、『ホーム・アローン』や『ラブ・アクチュアリー』に通じるクリスマス作品特有の文法ではないでしょうか。
さらに、キリスト劇に出演した赤ちゃんが自然と「キリストの象徴」を思わせ、物語全体が小さな奇跡(トラブル?)の積み重ねで成立しているからこそ、温かさが心地よく残る仕上がりになっていると感じました。
・大学時代からの友情を描くコメディドラマ♪
『ローワン・アトキンソンのヒトvsアカチャン』のまとめ
『ローワン・アトキンソンのヒトvsアカチャン』は、思わぬ形で“父性”に目覚めていくトレヴァーの変化と、赤ちゃんが人々をつないでいく温かなドラマが魅力です。ほっこりと優しい余韻が残る作品で、笑いと癒しのどちらも楽しみたい方に、ぜひおすすめしたい一作です♪
【報告】YouTubeを始めました!
このたび、ブログでご紹介している海外ドラマの世界観や見どころを、より分かりやすくお届けするために、YouTubeアカウントを開設しました。
主におすすめドラマのまとめ動画を発信していく予定です。ブログと併せて楽しんでいただける内容を目指しますので、ぜひチェックしてみてください♪
『ローワン・アトキンソンのヒトvsアカチャン』の視聴方法
『ローワン・アトキンソンのヒトvsアカチャン』を視聴できるのはNetflixだけ! VODの中でもダントツにコンテンツ量が多いNetflix。使ったことがない方も、この機会にぜひ♪
この他にもNetflixでは同シリーズ系統のドラマが多数配信中です。「次に観たい作品が見つからない…」という方は、以下の記事も合わせてどうぞ。
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