背筋がゾクッとする恐怖、謎が深まるストーリー展開──海外ドラマのホラー作品は想像以上に多彩です。年間100本以上の海外ドラマを視聴している筆者が、上質なスリルを味わえる海外おすすめホラードラマ25選を厳選してご紹介! 夏だけに限らず、1年中お楽しみ下さい♪
※配信状況については、2025年6月時点の情報となります。
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- ウェンズデー(シーズン2へ更新)
- アメリカン・ホラー・ストーリー(シーズン14へ更新)
- SUPERNATURAL スーパーナチュラル(全15シーズン)
- サンタクラリータ・ダイエット(全3シーズン)
- チャッキー(全3シーズン)
- ストレンジャー・シングス 未知の世界(更新されたシーズン5で終了)
- ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス(リミテッドシリーズ)
- フロム -閉ざされた街-(シーズン4へ更新)
- GRIMM/グリム(全6シーズン)
- エクソシスト(全2シーズン)
- キャッスル・ロック(全2シーズン)
- ウォーキング・デッド(全11シーズン)
- X-ファイル(全9シーズン)
- ボンズマン ~悪霊ハンター~(1シーズン)
- ベイツ・モーテル ~サイコキラーの覚醒~(全5シーズン)
- イーヴィル:超常現象捜査ファイル(全4シーズン)
- トゥルーブラッド(全7シーズン)
- スクリーム(全3シーズン)
- THE LAST OF US(シーズン3へ更新)
- ザ・テラー(全2シーズン)
- アッシャー家の崩壊(リミテッドシリーズ)
- ロック&キー(全3シーズン)
- ヘムロック・グローヴ(全3シーズン)
- ゼム(全2シーズン)
- サブリナ:ダーク・アドベンチャー(全4シーズン)
ウェンズデー(シーズン2へ更新)
Netflixドラマ『ウェンズデー』は、アダムス・ファミリーの長女ウェンズデー・アダムスが、ネヴァーモア学園で起こる連続殺人事件や学園の秘密を追うホラーミステリードラマ。
本シリーズの見どころは、なんといっても鬼才ティム・バートンが生み出す独特のゴシックホラーの世界観。ウェンズデーの皮肉タップリなセリフなどブラックユーモアも満載で、ホラーといっても血まみれの恐怖というよりは、不気味でダークなトーンとバートンらしい美術&映像が魅力!
「ちょっと怖いけどクセになる」ちょうどいいバランス感で、学園ドラマ×ゴシックホラー×探偵物というジャンルのハイブリッドがとにかく新鮮です。血みどろでグロいのは苦手だけど、ホラー作品を楽しみたいという人におすすめです♪
アメリカン・ホラー・ストーリー(シーズン14へ更新)
『アメリカン・ホラー・ストーリー』は、屋敷に取り憑かれた家族や魔女団、精神病院、サーカス団、黙示録……など、シーズンごとに舞台とキャラクターが変わるアンソロジースタイルのホラードラマシリーズ。
毎シーズンごとに異なる恐怖が描かれますが、単に怖いだけじゃなく、どこかスタイリッシュで妖しくも美しい世界観も魅力です。ホラーとサスペンス、そして時に切ない人間ドラマが混ざり合う感覚がクセになり、筆者は特に、シーズン5『ホテル』編のビジュアルとレディー・ガガの存在感に圧倒されました。
ホラーだけに縛られない自由な構成も新鮮で、「今回は何を仕掛けてくるの?」と毎回ワクワクしてしまうシリーズ。どのシーズンから観ても特に支障はない(シーズ1と3&8はクロスオーバーしています)ので、その時の気分に合いそうなものをピックアップして楽しんでみてはいかかでしょうか。
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SUPERNATURAL スーパーナチュラル(全15シーズン)
『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』は、悪魔ハンターのイケメン兄弟ディーン&サム・ウィンチェスターが、全米を旅しながら超常現象や怪物、悪魔と戦う長寿ホラードラマ。
最初は1話完結型のモンスター退治モノかと思いきや、シーズンが進むにつれて天使やルシファー、果ては世界の終末まで、スケールがどんどん大きくなっていくのが見どころ。
兄弟の絆や葛藤が物語の核になっていて、ホラーなのに時に泣かされるエピソードも。個人的には、ポップカルチャーやメタネタを織り交ぜたユーモアもツボでした。
また、ロードムービー的な感覚を楽しめるのも魅力で、全15シーズンを完走した後は、サム&ディーンと一緒に旅したような気分を味わるのではないでしょうか♪
サンタクラリータ・ダイエット(全3シーズン)
Netflixドラマ『サンタクラリータ・ダイエット』の主人公は、ロサンゼルス郊外サンタクラリータに暮らすシーラとジョエル。ある日突然、シーラが“人間”を求めるゾンビになってしまう異常事態が発生。 ところが普通のゾンビと違い、シーラは“食欲”を満たすと身も心も生き生きした状態になり、ますます食欲が増していくシーラのために、ジョエルと娘アビーが“食べ物”を手に入れるために奔走することに……!
なんと言っても見どころは、「ゾンビになったら人生が輝き出す」という斬新な設定。そして、どんなことがあってもシーラを支えるジョエルの優しさと思いやりには、全女性視聴者が「こんな旦那が欲しい~!」と思ってしまうはず。
グロ描写がテンコ盛りですが基本的にはファミリーコメディなので、「怖いのが苦手」という人でも楽しめるホラー作品。爆笑してしまうシーンが満載で、超おすすめのシリーズです♪
・連続殺人鬼を主人公にした『YOU ─君がすべて─』もホラー要素あり!
チャッキー(全3シーズン)
『チャッキー』は、あの有名な殺人ドール、“チャッキー”がテレビで蘇ったホラードラマ。少年ジェイクが手にした人形には連続殺人鬼チャールズ・リー・レイの魂が宿っていて、チャッキーが次々と起こす不可解な事件と、その裏に隠された町の人々の暗い過去が暴かれていく……というストーリー。
映画シリーズの続編にあたるため、アンディやカイルといった映画のキャラクターも登場するのでファンは見逃せません! もちろん、映画シリーズを未見の新参者でも楽しめる内容になっていて、チャッキーのブラックユーモアたっぷりの容赦ない殺戮シーンには度々笑わされてしまうはず。
また、ティーンエイジャーの青春や家族の問題なども意外としっかり描かれてるところもポイントで、ホラーとティーンドラマが絶妙にブレンドされたトーンに、気が付いたらハマっているかもしれませんよ♪
ストレンジャー・シングス 未知の世界(更新されたシーズン5で終了)
Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』は、80年代の田舎町ホーキンスを舞台にしたSFホラーシリーズ。
少年ウィルの失踪をきっかけに、裏側の世界“アップサイド・ダウン”の存在が明らかになっていく展開にゾクゾクさせられるし、超能力を持つ少女イレブン、マイクやダスティンをはじめとする個性的なキャラクターたちも本当に魅力的♪
ホラー要素を盛り込みながらも、仲間たちの友情や冒険、家族の絆といったヒューマンドラマもしっかり描かれ、ハートウォーミングなトーンも本作のポイント。また、政府の陰謀やモンスターとの戦いといったミステリー&アクションも満載で、その全てが80年代のノスタルジックな雰囲気をもって描かれるので、もうワクワクが止まりません。
『ゴーストバスターズ』や『グーニーズ』など、80年代の映画にオマージュを捧げたシーンや当時のレトロのファッションも見どころで、ホラー初心者にもおすすめのシリーズです!
・イレブン役のミリー・ボビー・ブラウン主演の映画をチェック!
ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス(リミテッドシリーズ)
Netflixドラマ『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』の主人公は、幽霊屋敷“ヒルハウス”で育ったクレイン家の5人兄妹。妹の自殺をきっかけに再会した4人が過去と現在を行き来しながら、ヒルハウスで経験した恐怖と、その体験が彼らの人生に与えた影響が徐々に明らかになっていく……というストーリー。
本作は、家族それぞれの心に潜むトラウマや後悔が、じわじわと迫りくるような心理的な恐怖として描かれているところがポイント。また、見えないところに潜む幽霊や、ふとした瞬間に現れる影など巧妙な演出が本当に怖いんですよ~……。筆者は夜トイレに行く時に、ドラマのシーンを思い出さないように努めていました(笑)。
個人的には、ホラー作品でありながら家族の再生の物語としても見応えがあり、涙なしには見られないシーンもありました。複雑な時間軸を行き来する構成も巧みで、最後の伏線回収には「ああ、なるほど!」と唸らされ、ホラー好きはもちろん、人間ドラマが好きな人にもおすすめしたいシリーズです!
フロム -閉ざされた街-(シーズン4へ更新)
『フロム -閉ざされた街-』は、謎の街に迷い込んだ人々が、そこから出られずに“何か”に脅かされながら生き延びようとするサバイバル系ホラードラマ。昼間は普通の田舎町なのに、夜になると人を喰らう怪物が現れるという設定がシンプルながらメチャクチャ怖い……。
何より、なぜこの街に人々が来たのか、どうすれば出られるのか……という謎が深まるばかりで、観ていてずっと不安でゾクゾクしっぱなし! 夜に現れるクリーチャーたちが、なんとも言えない生々しい怖さがあって、ジワジワと恐怖を煽られてしまいます。個人的には、『LOST』っぽい群像劇の感じ(ちなみに主人公ボイド役のハロルド・ペリノーは、『LOST』に出演していました)と、“何も分からない”恐怖に病みつきになってしまいました。
キャラクターの関係も徐々に崩れていくのがリアルで、ホラーだけじゃなく人間ドラマとしても見応えあるシリーズ。観始めたら止まらない、迫りくる恐怖がクセになるシリーズです。
GRIMM/グリム(全6シーズン)
『GRIMM/グリム』は、グリム兄弟の末裔である刑事ニックが、人間と魔物(ヴェッセン)が共存する世界で、魔物による奇怪な事件を解決していく新感覚のホラー・ファンタジーシリーズ。
なんといっても本作の魅力は、子ども時代に読んだグリム童話のキャラクターたちが現代世界に存在していて、世界中の様々な文学のモチーフが用いられているユニークな設定。普通の人には見えない物が見えるようになったニックが、刑事としての正義感と血筋の間で揺れながら戦う展開に引き込まれてしまうはず。
また、ヴェッセンでありながらもニックの相棒となるモンローとの友情や、人間とヴェッセンの間に生まれる複雑な関係性が、このドラマを単なるモンスター退治ものに終わらせていません。
ホラー要素だけでなく、ミステリーや人間ドラマも楽しめる、まさにホラーファンタジーと刑事ドラマが見事に融合したシリーズです。
エクソシスト(全2シーズン)
『エクソシスト』は、あの伝説的なホラー映画の“その後”を描いたTVシリーズ。舞台は現代、悪魔に取り憑かれた少女とその家族、そして彼女を救おうとするトマス・オルテガ神父とマーカス・キーン神父の物語が描かれます。
「あの『エクソシスト』のドラマ版って大丈夫なのかな……」と、期待と不安が入り混じった状態で観始めたのですが、いい意味で裏切られました!
個人的には、信仰と疑念の間で揺れる神父たちの人間ドラマに引き込まれました。悪霊と対峙する覚悟や家族の絆も丁寧に描かれていて、映画版へのリスペクトも随所に感じられる、重厚なホラードラマに仕上がっています。
ホラー作品としても、悪霊が憑依するシーンの生々しさは本気でゾっとさせられたし、怖がりながらも最後まで完走してしまいました!
キャッスル・ロック(全2シーズン)
“ホラーの帝王”ことスティーヴン・キングのファンなら、これほどワクワクするドラマはないでしょう。『キャッスル・ロック』は、キングの作品に何度も登場する架空の町、キャッスル・ロックで起きる謎の事件の数々を描いているからです。
ショーシャンク刑務所(!)の閉鎖された棟で、檻に閉じ込められていた青年が発見される不気味な事件をきっかけに、町に眠る“何か”が少しずつ動き出す……という展開に。
関係なさそうに見える登場人物や出来事がジワジワと繋がっていく構成は、まるで不穏なジグソーパズルのピースを埋めているような感覚に陥り、「これを完成させていいのか……」と思ってしまった筆者。
ホラーと言ってもジャンプスケアというよりは、じんわりと染み込んでくるような不気味さと恐怖が特徴。キング作品のファンなら、思わずニヤリとしてしまう小ネタが満載なのも嬉しいポイントではないでしょうか。
静かに心の恐怖を侵食してくれる上質なホラードラマです。
ウォーキング・デッド(全11シーズン)
『ウォーキング・デッド』は、ウォーカー(ゾンビ)が蔓延する終末世界で生き残った人々が、生きるために戦い続けるサバイバル・ホラードラマ。
保安官のリックを中心に、彼の家族と仲間たちが時には協力し、時には裏切りながら、生存と人間性の間で揺れ動く姿がアクション満載で描かれます。
そして、単にウォーカーと戦うだけでなく、極限状態に置かれた人々が、どう生き抜いて何を信じるのか、そしてどこまで人間でいられるのか……という葛藤を抱えながら、時には非情な決断を下していく姿に感情移入せずにはいられません。
ホラー作品としては、キャラクターたちがウォーカーと闘うシーンは超スプラッタなので、この手の描写が好きな人にもおすすめです。
その他にも、人気キャラクターのダリルを主人公にした『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』や、宿敵同士のマギーとニーガンがバディを組む『ウォーキング・デッド:デッド・シティ』をはじめ、数多くのスピンオフドラマが展開中なので、こちらも要チェックです♪
X-ファイル(全9シーズン)
『X-ファイル』は、FBIの異端部署“X-ファイル課”に配属されたフォックス・モルダーとダナ・スカリーが、超常現象や未解決事件に挑む伝説の犯罪捜査ドラマ。
シリーズを通して描かれる一貫したテーマはUFOと宇宙人ですが、基本的に1話完結型なので、怪物や呪い、超常現象といったホラー要素が満載のエピソードも数多くあるので入れることにしました。
とにかく、“未知の物が全部盛り!”的な内容に、90年代のエッセンスが詰まっているところが魅力です。また、UFOや宇宙人を信じる陰謀論まっしぐらのモルダーと、医師らしく科学を信じるスカリーの対極的な視点で捜査を進めるところもツボでした。
個人的には、一話完結型の“怪事件モノ”と、シリーズを貫く“政府の陰謀”という二本立ての構成に夢中になってしまいました。『X-ファイル』はシーズン9で終了後、2016年に続編となる『X-ファイル 2016』が、2018年には『X-ファイル 2016』が放送されました。
ボンズマン ~悪霊ハンター~(1シーズン)
Amazonドラマ『ボンズマン ~悪霊ハンター~』の主人公は、一度地獄に落ちた保釈保証業者(ボンズマン)のハブ・ハロラン。彼はこの世に留まることと引き換えに、地獄から脱走した悪霊を退治する悪霊ハンターに転身。
表向きは賞金稼ぎだけど、悪霊と戦う裏の顔を持つ設定がユニークで、普通の刑事モノやホラーとは少し違うテイストが魅力です。悪霊退治のシーンはバチバチのアクションが満載で、怖いというよりスカッとする系のホラーと言えるでしょう。
ハブは、自分の家族も巻き込んで悪霊退治に乗り出すため、家族のドラマがしっかり描かれているところもポイント。シーズン1はクリフハンガーで終了したので更新を期待していたのですが、シーズン1で打ち切りに……。超おもしろいホラー・アクションドラマなのに、「何で──……!」と残念な気持ちでいっぱいです(涙)。
・『ボンズマン ~悪霊ハンター~』を考察した記事をチェック♪
ベイツ・モーテル ~サイコキラーの覚醒~(全5シーズン)
『ベイツ・モーテル ~サイコキラーの覚醒~』は、名作映画『サイコ』の前日譚として、殺人犯ノーマン・ベイツの青年時代を描いたシリーズ。
夫を亡くした母ノーマはオレゴン州の田舎町にモーテルを購入し、ノーマンと静かに暮らし始めるはずが、ノーマンの心の闇が顔を出し始め、視聴者は、彼が“あの殺人鬼”になるまでの道のりを見届けることになります。
ノーマは極度の束縛と愛情をノーマンに注ぎ、その異常なまでの絆と母への愛ゆえに、ノーマンは現実と妄想の区別がつかなくなり、恐ろしい衝動に駆られていくことに……。
ノーマは愛情と狂気が紙一重の複雑なキャラクターで、徐々に精神が蝕まれていくノーマンとの親子関係は、まさに“毒親”と“その犠牲になった子ども”の究極系のよう……。単に猟奇的な殺人を描くだけでなく、人間の精神が崩壊していく過程がディープに掘り下げられ、ホラー好きなら、この心理的な恐怖と人間ドラマの深さにハマるはずです!
イーヴィル:超常現象捜査ファイル(全4シーズン)
『イーヴィル:超常現象捜査ファイル』は、悪魔憑きや超常現象など、科学では説明できない“事件”に挑むチームの活躍を描く知的ホラードラマ。主人公は心理学者のクリスティ・ブシャードと神父見習いのデヴィッド・アコスタ、そして技術担当で懐疑論者のベン・シャキルという異色トリオ。
なんといっても見どころは、3人組が担当した事件の原因が本当に超常現象なのかを、科学と信仰という両方の視点から解明しようとするところ。3人の信念と視点が違うところが『X-ファイル』っぽくて、彼らが科学と信仰の対立というテーマを押し付けがましくなく、それぞれの意見を尊重しながら主張するスタイルが筆者のお気に入り♪
ジャンプスケアではない、オカルトや知性派ホラーが好きな人におすすめです!
トゥルーブラッド(全7シーズン)
『トゥルー・ブラッド』は、人工血液「トゥルーブラッド」により、ヴァンパイアが“合法的”に人間社会で暮らせるようになった世界を舞台に、人間の女性スーキーと吸血鬼ビルとの恋、そして町に渦巻く陰謀と超常現象を描いたホラーファンタジー。
最初は、「吸血鬼と人間が繰り広げる定番的な恋愛物なのかな」と思ったのですが、人種やマイノリティへの差別といった問題も描かれる社会派の側面もあり、それぞれの要素とトーンが上手くブレンドされているところがポイント。
個人的には、キャラがみんなクセが強くて、善悪の境界がどんどん曖昧になる展開に引き込まれました。グロテスクで生々しいのにどこかスタイリッシュな世界観で、官能的なシーンも多いので、大人向けのゴシックホラーを楽しみたい人におすすめの一本です!
スクリーム(全3シーズン)
『スクリーム』は、あの有名なホラー映画シリーズのドラマ版。平和な町レイクウッドの高校で起きた殺人事件をきっかけに、仮面の殺人鬼“ゴーストフェイス”が次々と若者たちを襲う……という王道スラッシャー展開となります。
一連の殺人は、20年前にレイクウッドを震撼させた連続殺人事件と奇妙な繋がりがあることが明らかになり、主人公エマと友人たちは犯人の正体を突き止めようとしますが、恐怖に駆られて誰を信用してよいのか分からない状態に……。
映画シリーズならではの、「誰が犯人か分からない」緊張感に加え、映画版へのオマージュやホラーのお約束を逆手に取る演出もあって、ホラーファンならニヤリとする場面も多いのが見どころ。
また、SNS時代の高校生たちの裏の顔や、ティーンエイジャーの人間関係のねじれ具合もリアルに描かれていて、青春ドラマ×本格ホラーの組み合わせを存分に堪能できるシリーズです。
THE LAST OF US(シーズン3へ更新)
人気ビデオゲームをドラマ化した『THE LAST OF US』の舞台は、寄生菌のパンデミックで世界が崩壊してから20年後のアメリカ。実娘を亡くしたジョエルと、寄生菌に抗体を持ち、人類に残された最後の希望となった少女エリーが全米を横断し、一緒に危険を乗り越えながら親子のような絆を結ぶようになる……というストーリー。
寄生菌に感染した人間のクリッカーは、ビジュアルが超グロテスクなうえメチャクチャ動きが敏速で、彼らが集団で人間に襲い掛かるシーンは鳥肌もの! なのですが、なんといっても本作の見どころはヒューマンドラマ。ジョエルとエリーが少しずつ絆を深めていったり、失くした信頼を取り戻していく展開に何度も心を打たれました。
「ゾンビもの」と一括りに出来ない深さと魅力がある『THE LAST OF US』は、幅広い層におすすめしたいホラー・サバイバルドラマです。
・『THE LAST OF US』を考察した記事をチェック!
ザ・テラー(全2シーズン)
『ザ・テラー』は、シーズンごとにストーリーとキャストが変わるホラー・アンソロジーシリーズ。シーズン1は、実在した19世紀の北極探検隊が消息を絶った「フランクリン遠征」をベースにした極寒サバイバル×超常ホラー。
エレバス号とテラー号は分厚い氷に閉ざされて航行不能になり、船員たちは寒さや飢餓だけでなく、氷に潜む得体の知れない“何か”にも襲われてしまう……。
極限状態での恐怖が尋常じゃないくらいリアルに描かれていて、実際に消息を絶った北極探検隊がモデルになっているだけに、妙な臨場感でさらに恐怖が加速していくような感覚に陥りました。
シーズン2「不名誉」は、第二次世界大戦中の日系アメリカ人の強制収容所を舞台に、不吉な何かが忍び寄る展開となります。こちらも超不気味なトーンで、シーズン1とはまた違った恐怖が描かれるのでおすすめです!
アッシャー家の崩壊(リミテッドシリーズ)
Netflixドラマ『アッシャー家の崩壊』は、エドガー・アラン・ポーの同名小説をベースに、『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』の鬼才マイク・フラナガンが手がけたゴシックホラードラマ。
巨大製薬企業を築いたアッシャー家の兄妹が次々と不可解な死に見舞われ、その“呪い”の正体が暴かれていく様が描かれます。「富と権力の末路」「傲慢と強欲」をテーマに、毎話ごとに異なるホラーテイストを取り入れている構成が秀逸で、その世界観にすっかり魅了されてしまいました。
グロや心理サスペンス、ゴシック美学……といった要素のすべてが美しくも不穏に調和していて、過去と現在が交錯しながら、登場人物たちの罪と罰が丁寧に描かれているのが見どころ。知的でダークなホラーが好きな人にはたまらない一作です。
ロック&キー(全3シーズン)
Netflixドラマ『ロック&キー』で中心となるのは、一家の父親が惨殺されるという悲劇に見舞われたロック家。遺された家族は、父親の故郷であるメイン州の古い屋敷「キーハウス」へ引っ越し、子どもたちが家の中に隠された様々な魔法の鍵を発見します。
それぞれの鍵には特別な力や秘密が隠されていて、その鍵を狙う謎の悪魔“ドッジ”が現れ、子どもたちは鍵と家族の秘密を守るために闘う展開に。筆者は、鍵の仕掛けや世界観の作り込みにワクワクしつつも、鍵にまつわる過去の悲劇やドッジの存在がジワジワと恐怖を煽り、ふとした瞬間にゾクっとさせられました。
ファンタジーとホラーのバランスが絶妙で、美しいビジュアルも見逃せません。怖すぎず、でもちゃんと背筋が寒くなるような“観やすいホラー”を探している人にピッタリです。
ヘムロック・グローヴ(全3シーズン)
『ヘムロック・グローヴ』は、ペンシルバニア州の小さな田舎町ヘムロック・グローヴを舞台に、17歳の少女が殺された事件をきっかけに、次々と明かされていく住人たちの異常な秘密と、血生臭い真実を描いたゴシック・サスペンス。
人狼や吸血鬼、謎の科学実験まで登場し、ジャンルを越えたカオス感がクセになってしまうかもしれませはず。正直なところ、序盤は「何がどうなってるの?」と混乱気味になりましたが、鬱蒼とした森や霧に包まれた湖、退廃的な雰囲気の屋敷など、絵画のように美しい映像美と容赦ないゴア描写が同居するアンバランス感に引き込まれてしまいました。
登場人物たちが抱える複雑な人間関係や、倫理観を揺さぶるような背徳的な描写も、この作品の魅力。サスペンスやミステリーが好きな人なら、ホラーが苦手でも楽しめるシリーズです!
ゼム(全2シーズン)
Amazonドラマ『ゼム』は、シーズンごとにキャストとストーリーが変わるホラーアンソロジー。シーズン1で中心となるのは、ノースカロライナ州からカリフォルニア州の白人居住区に引っ越してきた黒人のエモリー一家。新生活に希望を抱く彼らを待ち受けていたのは、人種差別による執拗な嫌がらせと得体の知れない超常現象でした。
引っ越し先の家には“何か”がいるし、近所の白人たちは露骨に敵意むき出しで、心理的にもビジュアル的にもかなり攻めた演出が多く、観ていて胸が苦しくなるレベルでした。
隣人からの悪意ある差別は、ホラ―要素よりも生々しくて胸をえぐられるような怖さがあり、アメリカの歴史に深く根差した差別問題と超常現象が絶妙に融合していて、単なるフィクションとは割り切れない現実味を感じてしまうはず。
1991年を舞台にしたシーズン2では児童ホームで凄惨な里親殺しが発生し、ロサンゼルス市警のドーン・リーヴ巡査が差別と偏見にさらされながらも、事件を解決していく展開に。社会派ホラーや、人間の深い闇を描いた作品が好きな方におすすめです。
サブリナ:ダーク・アドベンチャー(全4シーズン)
Netflixドラマ『サブリナ:ダーク・アドベンチャー』は、1990~2000年代にかけて放送された、明るくポップな魔女ドラマ『サブリナ』をダークに染め直したゴシック・ホラーファンタジー。
人間と魔女のハーフであるサブリナが16歳の誕生日を迎え、魔女として完全に生まれ変わるための「闇の洗礼」を受けるか、それとも人間として生きるか選択を迫られます。そんななか、街で不気味な出来事が次々に起こり始めて、サブリナは魔女の世界に潜む恐ろしい真実に直面することに……。
血の儀式や悪魔崇拝などホラー要素が満載な一方で、ティーンの青春ドラマとしての側面も強く、友情や恋愛はもちろんのこと、自己探求といったテーマもしっかり描かれているところがポイント。
『ウェンズデー』のファンや、ダークファンタジーやミステリーが好きな人にもおすすめしたいシリーズです♪
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