Netflix『FUBAR』シーズン2ネタバレ考察【スパイ×家族ドラマの集大成】 親子のスパイ合戦が止まらない!

『FUBAR』の主人公
出展元:https://www.tvinsider.com

Netflixドラマ『FUBAR』は、元スパイの父とその正体を知らなかったCIA工作員の娘が、任務を通じて共にスパイ活動に巻き込まれるアクションコメディ。父娘のややこしい関係とスパイ活動のドタバタがクロスオーバーする痛快シリーズのシーズン2で何が起こるのか、キャスト紹介やあらすじを交えながら、ネタバレであり・なしでダイブイン(考察)していきます♪



【本記事の注目点】

・ネタバレを踏みたくない方へ
前半ではネタバレなしのあらすじ&海外評価・筆者の感想を紹介しますので、安心して作品を視聴すべきかどうか判断してみてください。

・ネタバレありで深掘りしたい方へ
後半ではネタバレありの全あらすじ&見どころ・考察で掘り下げ、作品の魅力を余すことなくお届け! すでに視聴済みの方も、おさらいとしてお楽しみください♪

※目次のタイトルをクリックしたら、行きたいセクションへ飛ぶ仕組みです

『FUBAR』シーズン1をおさらい

『FUBAR』は、アーノルド・シュワルツェネッガーにとってドラマシーズ初主演となるシリーズ。元CIA工作員の父とその正体を知らなかった娘が、任務を通じて共にスパイ活動に巻き込まれるアクションコメディのシーズン2の解説に入る前に、軽くシーズン1のおさらいをしましょう♪

シーズン1のあらすじ

『FUBAR』シーズン1は、引退を目前に控えたベテランCIA工作員ルーク・ブルンナーが、最後の任務として南米ガイアナに派遣されるところからスタート。

目的は国際的な武器商人、ボロ・ポロニアの摘発だ。ところが、その現場でルークが目にしたのは、なんと自分の娘エマ! 彼女がCIAのスパイとして現地に潜入していたことが判明し、父娘がお互いに秘密にしていたダブルライフが一気に露呈する。

この突然の再会により、親子は否応なくバディを組むことに……。任務をこなしながらも、娘の恋愛や父親としての過去の失敗などについて口論になり、衝突が絶えない二人。彼らは、ボロの移動可能な小型原子炉の売買計画を阻止すべく、ヨーロッパやカナダなど複数の国を飛び回る国際ミッションに協力して挑むことになる。

一方、ルークが未練タラタラの元妻タリーやエマの恋人カーターなど、家族や周囲の人々もスパイ活動に巻き込まれていき、任務と私生活の境界がどんどん曖昧になっていく。最終的にボロの野望を阻止する大規模な作戦が展開され、ルークたちは大きな身の危険に直面するが、無事に任務を成功させる。

『FUBAR』シーズン2の概要

製作:Netflix
ジャンル:スパイ、コメディ、ファミリードラマ
配信日:2025年6月12日
製作国:アメリカ
話数:全8話
クリエイター:ニック・サントーラ

『FUBAR』シーズン2のあらすじ(ネタバレなし)

シーズン2は、父娘スパイのルークとエマ、CIA工作員のルー&アルデン&バリー、ルークの元妻タリー、エマの元彼カーター、タリーの元恋人ドニーが、シーズン1で悪役だったボロの組織から身を守るため、証人保護プログラム下で一つ屋根の下で共同生活を送っているところからスタート。

彼らがぎこちなくも平和な毎日を送るなか、ダンテ・クレスという危険な虚無主義者が、アメリカの電力網を崩壊しようとしていることが発覚。電力網が破壊されたら国の機能全停止と世界経済崩壊を招き、敵対国から総攻撃を受けることは免れない。

チームの捜査により、ルークの元恋人で東ドイツのスパイだったグレタ・ネルソと、彼女の副官で元MI6の諜報員、セオドア・チップスがクレスの計画に関与していることが明らかになる。

チームがクレスの足跡を追ううち、ルークは死んだはずのグレタと再会。ルークに未練があるグレタと微妙な感じになりがらも、ルークとエマたちはクレスの計画を阻止するべく、次から次に降りかかる危機に対処しながら黒幕の正体に迫っていく……。

果たしてCIAの父娘コンビは、アメリカに迫りつつある危機を回避し、ダンテ・クレスを捕らえることが出来るのか……!?

・スパイドラマが好きな人はチェック!

『FUBAR』シーズン2海外での評価&筆者の感想(ネタバレなし)

【Rotten Tomatoes】
批評家スコア:67%
観客スコア:未定
【筆者の評価】
総合評価:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
エンタメ性:★★★★☆
感動:★★☆☆☆

シーズン2もシーズン1に続き、CIA諜報員の父娘、ルーク&エマのコンビが絶妙なケミストリーを見せながら、アメリカに迫りくる脅威に立ち向かう展開に。アクションとユーモアの間で上手くバランスを取りながら、テンポ良くストーリーが進行していきます。

たたシーズン2は、シーズン1で軸となった「お互いにスパイだと知らなかった父と娘がミッションで協力せざるを得なくなる」という、ユニークな設定の鮮度が期待できないため、物語の新鮮味や驚きはやや薄れた印象は否めません。その分、キャラクター同士の関係性やチームとしての成長、スリリングな展開に重点が置かれていて、純粋なアクションドラマとしては合格点に達していたと思います。

一方で、ルークたちのミッションに関わってくる機関や専門用語が数多く登場し、例えば国防高等研究計画局が次のシーンでは「DARPA」、電磁パルス爆弾が「EMP」と字幕で表記されるなど、どの機関がどう関係していて、どの装置がどう作用するのか混乱しがちで、物語を追ううえで一時停止せざるを得ない場面も多々ありました。

専門用語や略称が飛び交うことでリアリティは増しているものの、ストーリーをテンポよく理解するという意味では、やや敷居の高さにもつながっているかもしれません。とはいえ、本来は英語圏の視聴者をターゲットに製作されているので、字幕で観賞せざるを得ない非英語圏国の視聴者にとっては、情報量の多さや専門用語の理解に時間がかかるのは致し方ない部分もあるでしょう。

重厚なスパイ物や政治スリラーならともかく、『FUBAR』はかなりオフビートなアクションコメディなので、その辺の細かいところを気にせずに、もっとストーリーを楽しめたら良かったのになと感じました。

スクロールに疲れた方へ
・ネタバレを知りたい方は、全あらすじ(ネタバレあり)へ飛ぶ
・ネタバレありの深堀りを読みた方は見どころ・考察(ネタバレあり)へ飛ぶ

『FUBAR』シーズン2の登場人物&キャスト

ルーク・ブルンナー(アーノルド・シュワルツェネッガー)

CIAの元スパイで引退した直後に任務に引き戻され、娘エマとタッグを組むことになる。シーズン1のラストで元妻タリーと15年ぶりに復縁。

エマ・ブルンナー(モニカ・バルバロ)

ルークの娘で優秀なCIA工作員。父親と再び新しい任務でタッグを組むことになる。

バリー(ミラン・カーター)

CIA局員でIT担当。ブルンナー家とは家族同然の長い付き合い。

タリー・ブルンナー(ファビアナ・ウーデニオ)

ルークの元妻で、結婚寸前だった恋人ドニーと別れてルークと復縁する。

ルー(フォーチュン・フィームスター)

CIA局員。口が悪いが憎めない性格。

アルドン・リース(トラヴィス・ヴァン・ウィンクル)

CIA局員で、イケメンのルックスと筋肉が自慢。真剣な恋愛をしたことがない。

カーター(ジェイ・バルチェル)

エマの元彼で幼稚園の先生。シーズン1でエマと破局。

グレタ・ネルソ(キャリー=アン・モス)

ルークの元恋人で東ドイツの元スパイ。死を偽装して何十年も身を潜めていた。

セオドア・チップス(ガイ・バーネット)

元MI6(英国秘密情報部)の諜報員で、父親もスパイだった。グレタの仕事上のパートナー。

ティナ(アパルナ・プリエル)

CIA局員の分析官だが正体はロシアのスパイ。バリーの恋人だが、彼はティナの正体を知らない。

ドニ―(アンディ・バックリー)

タリーの元恋人で彼女と結婚寸前だった。彼女をルークに取られてボロボロ状態になる。



『FUBAR』シーズン2の全あらすじ(ネタバレあり)

 

この投稿をInstagramで見る

 

David Ellison(@davidellisonskydance)がシェアした投稿

以下、物語の展開を時系列順にまとめました。
・人類リセット計画と父娘スパイの新たな任務
・CIAとグレタの攻防戦
・暴かれたティナの正体
・止まらないテロ計画
・クレスの真の目的
・明かされたクレスの正体
・ハッピーエンド

人類リセット計画と父娘スパイの新たな任務

シーズン2は、父娘スパイのルークとエマ、CIA工作員のルー&アルデン&バリー、ルークの元妻タリー、エマの元彼カーター、タリーの元恋人ドニーが、シーズン1で悪役だったボロの組織から身を守るため、証人保護プログラム下で一つ屋根の下で共同生活を送っているところからスタート。

彼らがぎこちなくも平和な毎日を送るなか、ルークは地域ディレクターのドットから、ダンテ・クレスという、「人類には過激なリセットが必要で、人口の90%の削減が必要だ」と唱えている虚無主義者が、アメリカの電力網を崩壊しようとしていると知らされる。電力網が破壊されたら国の機能全停止と世界経済崩壊を招き、敵対国から総攻撃を受けることは免れない。

ドットがルークに託した情報により、クレスが4つの電力発電所を破壊する計画を立てていることが判明。また、セオドア・チップスという元MI6の諜報員がクレスの計画に関わっていることが分かる。まずルークのチームは、最初のターゲットになっているボーモント湖発電所に仕掛けられた電磁パルス爆弾の爆発を食い止める。その時にエマはチップスと対峙し、彼に一目惚れされてしまう。

クレスの足跡を追い、情報提供者と会うためにプラハに向かったルークとエマ。ホテルの部屋でルークを待っていたのは、彼の元恋人で東ドイツのスパイだったグレタ・ネルソだった。彼女は旧ソ連崩壊時に死を偽装し、何十年も潜伏していたのだ。ルークは、彼に未練タラタラのグレタとの会話を、チームとタリーに聞かれてしまう。

CIAとグレタの攻防戦

アルドンと、初めて現場に出るティナが、クレスの情報を引き出すために、電磁バルス爆弾の起爆装置を作ったバシールを追って南米のコルカタへ。しかし、実はロシアの諜報員であるティナは、アルデンがいない時にバシールを射殺。正当防衛だったと釈明する。

チームは、過去にアメリカで大停電を引き起こしたトッド・デンプスという男に協力を求めるため、彼の家へ行く。そこに現れたチップスと彼のチームに襲撃されるが、何とか応戦したルークたちはチップスを捕らえる。

しかしグレタがルークを誘拐し、エストニアの首都タリンにある隠れ家に拘束。それをいいことにグレタはルークに色仕掛けで迫り、その会話を再び通信機を通してタリーに聞かれてしまう。

チームは必死にルークの居場所を突き止めようとするが、一向に手掛りを掴めない。そこでエマがチップスに問い詰めると、タリンでのデートを交換条件にされ、二人はレストランで食事をしたり情熱的にタンゴを踊ったりして過ごし、その後にルークを救出。しかし、グレタに自白剤を投与されて記憶が曖昧になっていたルークは、脆弱な発電所4ヵ所をバラしてしまったことを思い出す。

ルークとグレタの関係を勘ぐったタリーは、夫婦セラピー中にルークを責めて大喧嘩になり、二人は再び破局してしまう。

暴かれたティナの正体

ルークたちは、グレタが衛星の軌道を設定するシステムに侵入して操作し、衛星を墜落させて発電所を破壊する計画を立てていることを知る。その計画を止めるには衛星に1.5km以内まで接近し、Bluetoothで新しいコマンドを送り込んで軌道を修正するしかない。

チームはコット宇宙軍事基地に潜入し、宇宙船に乗り込んだバリーが宇宙へ飛び立ち、情報を知るはずのないティナの指示により、何とか衛星を軌道から押し出して危機を回避する。

ルーカスは、分析官のファーカスから「ティナの行動が怪しい」と何度も警告されていたが、グレタにもチームの中にロシアのスパイがいると言われ、ようやくティナの捜査を開始。その結果、ティナがスパイだと判明。彼女の恋人バリーは、騙されていたことを知って大きなショックを受ける。



止まらないテロ計画

手掛りを追ったチームは、グレタが計画に必要なドローンの改造について、シーズン1にも登場した武器のエキスパート、グレート・デーンにコンタクトを取っていたことを突き止める。デーンが持っている情報を基に、ルークたちはアラスカ湾にある原子力発電所を調査するが、またもやグレタに出し抜かれていたことが分かる。

そんななか、捕虜になっていたチップスは、アルデンに恨みを持つスウェーデンのマフィアに襲われたタリーの命を救い、かなりチームに信用される存在になっていた。

クレスの真の目的

さらにルークたちは、グレタが国防高等研究計画局から大気弾型放水砲と長距離音響発生装置を盗んでいたことを突き止める。グレタは、これらを使ってダムのタービンを停止させ、発電所の機能を停止させようとしていた。

ルークはチップスを連れてダムへ向かい、タービンの停止を阻止しようとしているところへグレタが現れる。ルークは彼女に愛を伝え、「4つ目の発電所をシャットダウンする」とクレスに見せかけて金を送金させ、発信元を突き止めた後に電気を復旧させようと説得。ところが一度シャットダウンすると、防衛準備態勢がレベル1になってしまった。

レベル1になると全核ミサイルが自動的に発射準備モードに入る仕組みで、ルークたちはクレスの真の目的は発電網の停止ではなく、核によるアルマゲドン(週末戦争)を引き起こすことだと悟る。

明かされたクレスの正体

急いでミサイルがある基地へ向かったチームは、ティナの上司で監査官のミハイル・ヴォレックがクレスではないかと疑っていたが、なんとクレスの正体はチップスだった。彼は一人でルークたちを完全に騙し、CIAを出し抜いていたのだ。グレタは、クレスの正体も真の目的も知らなかった。

チームは、ルークのボイス・コマンドでミサイルを停止するが、彼らがいる基地のミサイルだけ停止しなかった。ミサイルを手動で止めなければならず、グレタが操作室に飛び込む。

エマはチップスを追って銃撃戦を繰り広げていたが、サイロ内にいたらミサイルの発射時に丸焦げになってしまうため、サイロから脱出。しかし逃げ遅れたチップスは、ミサイルの発射時に灰と化した。

グレタを乗せたミサイルは、成層圏を越える前にユタ州の湖に落下し、ロシアなどの敵対国に襲撃と誤解される事態は回避された。エマとルークが現地へ向かうと、なんとグレタは計画で使った固形フォームを使い、衝撃を緩和させて生きていた。エマはCIA支局長にグレタは死んだと嘘をつき、グレタはルークに別れを告げて去って行った。

ハッピーエンド

ルークはエマに、タリーとの破局は、自分と復縁のチャンスがあるとグレタに思わせるための演技だったと明かす。事件を解決した後のパーティーで、ルークは再び引退を発表し、タリーに2度目のプロポーズして婚約。そして、ルーがCIAの新局長に任命された。

アルデンとバリはー、ロシアに捕まったグレート・デーンと米国側で捕えているティナを捕虜交換するために現地へ向かう。二人はデーンから、ティナがロシアに偽の情報を流していたと聞かされる。彼女は、アメリカ側に寝返っていたのだ。

それを知った二人は新局長になったルーに、これからティナを助けに行くと伝え、ラストは軍隊のスラングで「すべてがメチャクチャ」を意味する「FUBAR」のテロップで幕を閉じる。

・超おすすめのアクションドラマ!



『FUBAR』シーズン2見どころ・考察(ネタバレあり)

 

この投稿をInstagramで見る

 

Lakeshore Records(@lakeshorerecords)がシェアした投稿

以下のポイントに注目して考察を深掘りしていきます。
・父娘スパイのケミストリーが最高
・“家族あるある×スパイ”的な新ジャンル
・チップス役のガイ・バーネット
・チャラい元スパイに騙された!

父娘スパイのケミストリーが最高!

シーズン2でも、シュワちゃんはやっぱり裏切らない! 命懸けの任務からなかなか引退できない伝説のCIA工作員ルーク役を、“これぞシュワちゃん”的なユーモアと、ゴリゴリのタフガイぶりで演じてくれました。年季の入ったマッチョな父親が、娘と張り合いながらも結局は守っちゃう姿に、ついホッコリしてしまいます。

『ターミネーター』シリーズや『コマンドー』、『プレデター』といった武骨な出演作を超えてアクションジャンルで新境地を開拓し、シーズン2ではドッシリとした存在感に加え、父親としての人間味や不器用な優しさも滲ませ、持ち味に磨きがかかっていたと思います。

また、娘エマ役を演じるモニカ・バルバロも、知性と行動力を兼ね備えたヒロインとして安定の存在感。大胆で無鉄砲なところは父親譲りですが、シーズンを通してしっかりと成長していく姿が印象的でした。

そんな正反対な父娘がタッグを組むと、もう最強! 任務中はバチバチやり合いながらも、絶妙に噛み合うコンビネーションで事件を解決し、不意に見せる親子の絆にジーンとしてしまう。テンポの良い掛け合いや、時に飛び出す“親子漫才”がスパイアクションに笑いと温もりを添えてくれ、とにかく父娘が生み出すケミストリーが最高でした♪

“家族あるある×スパイ”的な新ジャンル

父娘がスパイとしてコンビを組むドラマ『FUBAR』は、「スパイ物って、もっとシリアスじゃなかった?」という常識をあっさり裏切ってくれるシリーズ。

ド派手なアクションの裏で繰り広げられるのは、任務中でもケンカが絶えない親子バトル。銃撃戦の合間に「なんで私に隠してたの!?」「今それ言う!?」みたいな家庭内事情が爆発するのが、この作品の醍醐味です。

もはやスパイジャンルというより、“家族あるある×スパイ”的なノリで、肩の力を抜いて観られるのがポイントではないでしょうか。アクションは本格的なのに、どこかホームコメディっぽい空気もあって、重苦しいスパイドラマのイメージを覆し、“ゆるい家族系スパイアクション”というニッチなジャンルを生み出したと言えるかもしれません。

チャラい元スパイに騙された!

シーズン2で何といっても強烈な印象を残したのが、チャラさ全開の元スパイ、セオドア・チップス。彼が初めて登場した時、「絶対コイツ、グレタを裏切るな」と思いつつも、どこか憎めないキャラで、つい油断してしまいました。

ルークたちと関わる中で徐々に信頼を得ていく様子もリアルで、「なんかこの人、根は悪い人じゃなさそう……!?」と思わせる辺り、演技も設定もかなり計算されていたと思います。

しかも、中盤でタリーを命がけで助ける展開では、「チップス、もしかしてイイ奴?」という錯覚に陥り始めた筆者。エマとの妙なロマンスまで盛り込まれたことで、もう警戒心は完全にオフモード(笑)。映画やドラマシリーズで、最初はヴィランとして登場したのに、視聴者に人気でイイ奴に設定が変更されるキャラって少なくないので、シーズン3へ更新されたら、チップスがCIAチームのメンバーに加わるんじゃないかと期待していたのです。

それなのに、彼がまさかの黒幕だったとは……! チップスのことを気に入っていたのに、すっかり裏切られてしまいました(涙)。あのチャラい態度も全て計算ずくしだった訳で、見事にやられました。

実は、世界を終わらせかけたテロの首謀者だったなんて、このギャップこそがシーズン2の最大のサプライズだったのではないでしょうか(もしかして気づいてなかったのは筆者だけ…!?)。チップスの存在がなければ、ここまでストーリーがグイグイ引っ張られることもなかったかもしれません。チャラさと狂気を同居させたチップス、アッパレです(笑)。



チップス役のガイ・バーネット

ガイ・ガードナー

出展元:https://www.guyburnet.com/

ということで、魅力あふれるセオドア・チップス役を好演したガイ・バーネットをご紹介♪

なんとなく、『キャシアン・アンドー』で知られるディエゴ・ルナと、『セヴェランス』に主演しているアダム・スコットを足して2で割ったようなルックスのガイは、生粋のイギリス人。

Netflixドラマ『三体』や『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』、『シカゴ・ファイア』などの人気ドラマにゲスト出演しています。そして気になったのが、巨匠クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』に出演していて(観たけどガイは記憶にない…!)と、ノーランの次作となる大作映画『Odyssey(原題)』にも出演しているところ。

ノーラン監督は、トム・ハーディやキリアン・マーフィーなど同じ俳優を何度も起用することで知られていて、比較的無名だった彼らはノーラン作品に出演したことで大スターになりました。もしかしたらガイも、トムやキリアンと同じ道を歩むかもしれないので、今からチェックしておいて間違いなさそうです♪

・骨太アクションが好きな人は要チェック!

『FUBAR』シーズン2のまとめ

シーズン2は、親子スパイの関係性にますます磨きがかかり、ド派手なアクションと家庭のゴタゴタが絶妙に融合していて、命懸けのミッションでも遠慮なしの口ゲンカは健在!

スパイなのに家族感全開の異色作として、唯一無二のポジションをさらに強固なものにしたと言えそうです。痛快アクションコメディドラマ『FUBAR』を、ぜひNetflixでチェックしてみてください♪

『FUBAR』シーズン2の視聴方法

『FUBAR』はNetflixで独占配信中! VODの中でもダントツにコンテンツ量が多いNetflix。使ったことがない方も、この機会にぜひ♪

この他にもNetflixでは同シリーズ系統のドラマが多数配信中です。「次に観たい作品が見つからない…」という方は、以下の記事も合わせてどうぞ。



『FUBAR』シーズン2系のNetflixおすすめドラマ3選

スパイドラマやアクションが好きな人には絶対刺さる作品です♪