Netflixのマーベルドラマ『デアデビル』が、Disney+で『デアデビル:ボーン・アゲイン』として復活することになりました! 続編リブート的な新作に続投する旧シリーズのキャストや、新作が完成に至るまでに起きた舞台裏のゴタゴタなどをご紹介! この機会に、Netflix版のおさらいもしちゃいましょう♪
Netflixドラマ『デアデビル』をおさらい
シーズン1
Netflixドラマ『デアデビル』は、2015年より3シーズンにわたって製作されたマーベルドラマシリーズです。物語の主人公は、盲目の弁護士マット・マードック。幼少時代に、同じく盲目のスティックという男に訓練されたマットは、異常なまでに聴覚や第六感が研ぎ澄まされ、夜はニューヨークのヘルズキッチンを守るためビジランテ(自警)として活動している。
マットは、親友で弁護士のフォギー・ネルソンと小さな法律事務所を開業し、最初の依頼人カレン・ペイジを助けたことで、ある殺人事件にニューヨークを牛耳る犯罪組織のボス、キングピンことウィルソン・フィスクが絡んでいることを知る。マットは、デアデビルのスーツを新調して本格的にビジランテとして暗躍を開始。フォギーとカレンの協力を得てフィスクを追い詰め、フィスクは警察に逮捕される。
シーズン2
アイルランド人ギャングが襲撃され、唯一の生存者グロットの保護をマットとフォギーが担当する。しかし、謎のビジランテ「パニッシャー」が現れてグロットを殺害しようとする。一方、マットの元恋人エレクトラが現れ、彼女の父親が投資したロクソン社の調査を依頼される。マットは彼女と共に調査を進めるが、ヤクザや忍者集団ヤミノテに狙われる。
逮捕されたパニッシャーは裁判にかけられるが、刑務所内でウィルソン・フィスクと接触し、自分の家族が殺された事件の真相を追う。フィスクの策略で脱獄したパニッシャーは、事件の黒幕「ブラックスミス」を追い続ける。デアデビルとエレクトラはヤミノテの施設で人体実験を目撃し、エレクトラが組織の謎の武器“ブラックスカイ”として狙われていることが判明する。
最終決戦でデアデビルとエレクトラはヤミノテと対決するが、エレクトラは頭領のノブに刺されて死亡。ネルソン&マードック法律事務所は閉鎖され、フォギーは別の事務所へ移り、マットはカレンに自分がデアデビルであることを告白し、カレンはジャーナリストとして新たな道を歩み始める。
シーズン3
爆破に巻き込まれたマットは、修道院でシスター・マギーに介抱されるが、怪我の影響で感覚が鈍ってしまう。一方、FBI捜査官ナディームはフィスクから情報提供を受け、ギャングを一掃する。しかし、これはフィスクが自らの権力を強化するための策略だった。
刑務所で命を狙われたフィスクは自宅軟禁となるが、FBI内部に影響を及ぼし、冷酷なヴィラン、ベンジャミン・“デックス”・ポインデクスターを操る。デックスはフィスクに忠誠を誓い、偽のデアデビルとして市民を恐怖に陥れる。マットは、フィスクが自分を襲わせた囚人エヴァンスを探し、カレン・ペイジはナディームにフィスクの不正を告発するが、デックスに阻まれる。
やがて、マットはシスター・マギーが実の母であることを知りショックを受ける。一方、ナディームはFBIの腐敗を知るが、家族を人質に取られて逆に利用されてしまう。フィスクは、カレンがシーズン1で彼の右腕ウェスリーを殺したことを知り、デックスに彼女の抹殺を命じるが、かろうじてカレンは逃げる。
ナディームは命がけでフィスクとFBIの癒着をパワー検事に伝えるが、大陪審は買収されていた。最終的にナディームはデックスに殺されるが、彼の告発動画がフィスクの結婚式で流れ、デックスはフィスクに裏切られたと激怒して暴走する。マットはデックスとフィスクを相手に死闘を繰り広げ、最終的にフィスクを捕らえて再び刑務所へ送る。
事件後、マットとフォギー、カレンはネルソン&マードック事務所を再開することを誓い、新たな一歩を踏み出す。
『デアデビル』がNetflixからDisney+へ移った理由
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『デアデビル』がNetflixからDisney+へ移った理由は、キャラクターの権利がNetflixからマーベル・スタジオへ移ったからです。Netflixで『デアデビル』が配信開始される前に、マーベルは映画『アイアンマン』や『アベンジャーズ』シリーズなどで知られるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を展開。Netflixとはプラットフォームが違うため、Netflixの『デアデビル』や『ジェシカ・ジョーンズ』、『パニッシャー』といった番組は、MCUの正史には含められないと言われていました。
ところが、最終的にマーベルの親会社であるディズニーが、NetflixのマーベルシリーズをMCUの正史に加えることに決定。デアデビル/マット・マードック役のチャーリー・コックスが、2021年公開の映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に出演し、NetflixシリーズからMCUに合流した最初のメンバーとなりました。
MCUのデアデビルが物議を呼ぶ……
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でマット・マードックは、トラブルに見舞われたスパイダーマン/ピーター・パーカーの弁護士としてチラっとカメオ出演したのみ。デアデビルのスーツに身を包んでは登場しませんでした。公開当時、チャーリー・コックスの出演は秘密にされていたため、本作での彼のMCU合流はかなり話題になりました。
続けてチャーリーは、Disney+のマーベルドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』の第8&9話にゲスト出演。このシリーズは、ハルクのいとこに当たる弁護士のシー・ハルク/ジェニファー・ウォルターズを主人公に、法廷コメディスタイルで物語が進行し、チャーリー演じるマットは同じ弁護士という関係で登場しました。ところが、ダークでハードボイルド感満載のNetflix版に登場したシリアスなマットとは違い、『シー・ハルク』の彼は何だかチャラくて、しかもジェニファーと軽~くワンナイトラブしちゃう展開に! 筆者は、 「い、一体マットに何が起こった……!?」とドン引いてしまいました。Netflix版と余りにも違い過ぎて、ショックを受けた『デアデビル』ファンは筆者だけではなかったはず。
Netflix版『デアデビル』からは、キングピン/ウィルソン・フィスク役のヴィンセント・ドノフリオもDisney+ のマーベルドラマ『ホークアイ』でMCUに合流したのですが、フィスクもアロハシャツなんか着ちゃったりして、Netflix版よりもかなりゆるキャラになっていました。
そんな2人の描かれ方に、インターネットでファンから非難のコメントが殺到! その声を受けてか、デアデビルとフィスクがゲストで登場したDisney+のマーベルドラマ『エコー』では、かなりNetflix版のキャラクター像に戻っていたものの、製作が進行していた新作ドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン』に対する懸念がファンの間で高まっていったようです。
ファンの希望で新作ドラマのコンセプトが変更に!
当初マーベル・スタジオは、Netflix版でデアデビルを演じたチャーリー・コックスを主演を迎え、キングピン役のヴィンセント・ドノフリオも復帰させるとはいえ、『デアデビル:ボーン・アゲイン』をNetflix版とは完全に切り離し、1話完結のスタイルで製作していました。
ところがVarietyによると、半分近くのエピソードの撮影を終えた時点で、スタジオ幹部が出来に満足できず、番組の脚本家やエピソード監督を解雇。コンセプトが刷新されることになりました。最終的にファンの声が届き、Netflix版『デアデビル』の続編的なリブートになることが決定し、もともと復帰する予定ではなかったオリジナルシリーズのキャストの続投が次々に発表されました!
『デアデビル:ボーン・アゲイン』に続投するキャスト
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Netflix版『デアデビル』から、『デアデビル:ボーン・アゲイン』に続投するキャストと以下となっています。新作ドラマのキャラクター設定は、Netflix版とは多少異なっているかもしれません。
『デアデビル:ボーン・アゲイン』の概要は?
『デアデビル:ボーン・アゲイン』の予告編(↑)を見る限り、デアデビルの活動を停止中のマットとニューヨーク市長になったフィスクが再会し、新たな脅威に挑むために同盟を結ぶことになるようです。その新たな脅威とは、予告編にもチラっと登場しているミューズというヴィラン。目から血を流したような白いマスクを被ったミューズは、マーベルのデータベースによると、自分が犯した殺人や拷問、誘拐などをストリートグラフィティとして作品に残す、芸術肌のヴィランと紹介されています。壁画やアーティストが多いニューヨークに、いかにも出没しそうなキャラクターと言えるかもしれません。
予告編は、Netflix版『デアデビル』のダークでハードボイルドなトーンを踏襲していて、『シー・ハルク』のチャラいマットの影は1ミリも感じられず、筆者は思わず胸を撫で下ろしてしまいました(笑)。
『デアデビル:ボーン・アゲイン』は、2025年3月5日よりDisney+にて配信開始です♪

