Netflix韓国ドラマ『エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち』ネタバレ考察 冷徹上司×熱血部下の意外な相性に注目!

『エスクワイア』の切り抜き
出展元:https://www.netflix.com

韓国発のNetflixドラマ『エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち』は、若き熱血新米弁護士が、複雑な法曹界で様々な経験を積んで行く姿が描かれるリーガルドラマ。この記事ではキャストやあらすじの紹介に加え、ネタバレなしの感想とネタバレありの考察でダイブインしていきます!


【本記事のポイント】

ネタバレなしで知りたい方へ
前半では、あらすじ・海外評価・筆者の感想を紹介。視聴前の参考にどうぞ。

ネタバレありで深掘りしたい方へ
後半では、全あらすじと見どころ・考察をたっぷり紹介。視聴済みの方もおさらいに◎

※目次から各セクションにジャンプできます。


『エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち』の概要

基本情報を押さえておきましょう♪

製作:Netflix
ジャンル:リーガル、ヒューマンドラマ、法廷ドラマ
配信日:2025年8月3日
製作国:韓国
話数:全4話
クリエイター:ジェイ=ホン・キム、パク・ミヒョン

『エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち』のあらすじ(ネタバレなし)

ユルリム法律事務所のパートナー弁護士で、訴訟チームのリーダーを務めるユン・ソクウンは、冷静沈着でリスクを恐れず、独創的な論理を武器に相手にプレッシャーをかけるタイプだ。弁護士としての実力は高く、同僚たちからの信頼と尊敬を集めているが、雑談を一切せず冷たい態度を崩さないため、近寄りがたい存在でもある。

一方、カン・ヒョミンはユルリムに新たに加わった新人弁護士で、社交性にはやや欠けるが、強い正義感と自信に満ちた行動力を持っている熱血漢。何かとソクウンと衝突するが、厳しい指導の中で多くを学び、真の弁護士として成長していく姿が描かれる。

・Netflixでお気に入りのサスペンスドラマが見つかる!

『エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち』海外での評価&筆者の感想(ネタバレなし)

【IMDb】
10点中8.4

【現地の声:海外視聴者のリアルな反応】

海外の視聴者がどんな感想を抱いたのか、Xユーザーからいくつかご紹介!英語圏の国々でも大人気のようです♪

◉「俺にとっての正義は、守りたい人を守ることだ」ソクフンやばすぎ!! 早く明日のエピソードが観たい!

◉カン・ヒョミン、久々に出会った最高のKドラマ女性主人公。優しいけど流されない、賢いけど説教臭くないし、時にクールだけどハートは温かい。正しくも間違っても成長していく姿が本当に推せる💖

◉ここ最近で観た韓国ドラマでベスト!

【筆者の評価】
総合評価:★★★★★
ストーリー:★★★★★
エンタメ性:★★★★★
感動:★★★★★

視聴前に予告編を見た印象

予告編では、不器用だけど、やる気だけは人一倍の熱血弁護士ヒョミンがユルリム法律事務所で働き始めますが、早くも完璧主義者で隙のないソクフンの厳しい指導にムカつきながらも、懸命に仕事に向き合う姿を目に出来ます。

映像内のテロップでは、この二人の関係性が「一筋縄ではいかない上司と部下」、「チョコミント並みの意外な相性」と表現されていて、やはり強烈な個性を持つ二人のケミストリーが最大の見どころになるようです。

法廷とオフィスでの成長ドラマとして、緊張感と温かさが共存する関係性に注目です!

ネタバレなしの感想

第7話の視聴を終えたところで、ネタバレなしの感想を書いてみたいと思います。全12話となるリミテッドシリーズの折り返し地点に入りましたが、新人弁護士ヒョミンが壁にぶつかりながらも乗り越え、先輩弁護士ソクフンや仲間たちと共に成長していく姿は見ていて胸が熱くなるものがあります。

また、弁護士たちの人間模様だけでなく、毎回描かれる裁判のテーマがとても深くて、単なるエンタメにとどまらない点が、この作品の大きな魅力ではないでしょうか。

取り上げられる事件は、児童虐待や自殺幇助といった現実社会でも議論を呼ぶ問題ばかりで、視聴者に「もし自分だったら」と考えさせられる瞬間が多くあります。

そして、訴訟に関わる人々の人生や感情が丁寧に描かれているため、法廷の緊張感と同時に、人間ドラマとしての切なさや温かさがじんわりと心に残るところもポイントです。

全12話のうち残り5話となりましたが、果たしてヒョミンはどんな弁護士に成長していくのか、そして仲間たちの関係はどう変化していくのか、ラストまで目が離せません!

・二人の女優の確執を描く韓国ドラマ

スクロールに疲れた方へ
・ネタバレを知りたい方は、全あらすじ(ネタバレあり)へ飛ぶ
・ネタバレありの深堀りを読みた方は見どころ・考察(ネタバレあり)へ飛ぶ

『エスクワイア』の登場人物&キャスト

ユン・ソクフン(イ・ジヌク)

ユルリム法律事務所のパートナー弁護士で、訴訟チームのリーダー。冷静沈着かつリスクを厭わないタイプ

カン・ヒョミン(チョン・チョエン)

社交性には欠けるが正義感が強く、自信にあふれている熱血弁護士。

イ・ジヌ(イ・ハクジュ)

訴訟チームのアソシエイト弁護士で、幻覚やソクフンに対して人当りがよい性格。

ホ・ミンジョン(チョン・ヘビン)

訴訟チームのアソシエイトで40手前で弁護士になった。ユンと並び、訴訟チームの実質の権力者。

チ・グクヒョン(キム・ガンミン)

ヒョミンの大学の同窓生で、同じ訴訟チームの仲間。

ハン・ソンチャン( カン・サンジュン)

イ&ソ法律事務所の弁護士。ヒョミンの彼氏だったが破局する。


『エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち』に登場する専門用語

劇中には法律や関連する専門用語が多く登場するので、覚えておくと物語を理解する助けになりそうなものをピックアップしてみました。

専門用語の説明

エスクワイア:主にアメリカ合衆国で弁護士に対して使われる敬称

チクセ:仕事を取ってくる営業担当の弁護士

タクセ:案件を処理する実務担当の弁護士。

ビラブルタイム:弁護士の有償業務時間。

プロボノ弁護士が専門知識を活かして、無償または低額で案件を引き受けること

ロジカルファラシー:論理的な議論における誤った推論や考え方を指し、一見正しそうに見えても、実は論理的に間違っている議論のこと

依拠性:著作権侵害の判断で重要な要素の一つで、ある作品が作られる際に、既存の他人の著作物を参考にしたり利用したかどうかを示す概念。

別産制:別々に経理を管理すること

・コンセンサス:議論の結果、合意すること

原自行:自ら心神喪失の状態を作り出す行為のこと

『エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち』の全話あらすじ&感想(ネタバレあり)

 

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第1話:インダクション

【あらすじ】

大手法律事務所の新人採用面接に現れたカン・ヒョミンは、遅刻とだらしない身なりで悪印象を与え、面接官のソクフンに即退場させられる。だが、彼女は全国模擬裁判優勝者で、両親も法曹界の大物という実力者だった。

再び面接に呼び戻され、鋭い法的洞察力を披露したヒョミンは採用される。彼女は、試用期間後に半数が淘汰され、厳しい条件の訴訟部門を自ら希望。ソクフンの下で働き始め、江東都市ガスの案件を担当する。

株主総会で温平温泉の売上急減に気づいたヒョミンは、温泉施設を調査。ガス使用量改ざんによるガスの盗用を突き止め、38億ウォン規模の和解見込みに貢献する。成果を上げたものの、ソクフンからは欠勤癖を改めるよう厳しく釘を刺される。

ヒョミンは恋人とのデートで、「君の恵まれた環境や条件も含めて好きだ」と告げられ、複雑な表情を浮かべる。ラストでは、ソクフンの妻がすでに亡くなっていることが示唆される。

【感想】

第1話では、ソクフンの厳格で妥協を許さない性格と、弁護士として依頼人や案件に真摯に向き合う姿勢が印象的でした。一方、ヒョミンは鋭い洞察力と優れた法的センスを持ちながらも、平気で欠勤するなど至らない面があり、“出来すぎ女子”でないところに人間味があって共感が持てました。

また、チーム長たちが自部署をプレゼンし、新人弁護士が希望部署を選ぶ仕組みなど、事務所の内情や、部門ごとの特色が垣間見えるところも興味深かったです。

第1話は、各キャラクターの紹介段階なので、これからソクフンとヒョミンが、どんな風に「チョコミント並みの意外な相性」になっていくのかも楽しみだし、妻を亡くしたこと示唆されたソクフンの背景や過去も気になります。

ちなみに、「子どもに良質な遺伝子を残したいから付き合っている」と、ヒョミンにブッちゃけ発言で勝手に胸を熱くしていた彼氏にドン引き……。予告編では、ヒョミンが彼にプロポーズされるシーンがありましたが、答えは見なくても予想がつきますね(笑)。

第2話:紅茶も愛も試されてこそ

第2話のあらすじと感想

【あらすじ】

第2話は、ホソン病院でパク・ギボムが「返せ!」と叫びながら設備を破壊する騒動から始まる。損害額は6億ウォン以上に上り、元顧客だった同病院と因縁を持つユリム法律事務所が対応に乗り出す。

担当はヒョミンとグクヒョン。ソクフンは、やる気のない二世弁護士ナ・ドンスの調査も命じられる。そんな中、ヒョミンはお茶の途中で恋人ソンチャンから突然プロポーズされるが、聴覚障害を持つ双子の妹の存在を告げると、外見と家柄を重視する彼は態度を硬化させる。

ギボムは精巣がんの手術で不妊となり、将来のために預けた精子をクリニックの過失で失ったと訴える。妻イェリムは事故で顔に火傷を負い、人目を避けていたが、ソクフンの説得で法廷に姿を現す。彼女の出廷とギボムの証言により、二人が子どもを持つことを唯一の希望としていた背景や、クリニックの侮辱的な対応が明らかになる。

傍聴席には記者もおり、窮地に陥った相手方「イ&ソ法律事務所」は、報道回避と口外禁止を条件に和解に応じる。さらにソクフンは、1億ウォンの賠償を勝ち取る。

一方で、ナ・ドンスは権力者の後ろ盾を得て事務所内で傍若無人に振る舞い、ソクフンと火花を散らす。ヒョミンは、ソンチャンが他の女性とデートしていると耳にしてその場へ赴き、手話で別れを告げる。残業中のヒョミンは、ソクフンとお茶を飲みながら愛と忠誠について語り合い、第2は終了する。

【感想】

2は、人生で大きな困難に直面した夫婦の愛の物語と言っても過言ではないでしょう。筆者は、二人の深い愛情と思いやりに涙が止まりませんでした。

どんな試練があっても寄り添い続けるイェリムとギボムの姿が描かれる一方で、ちょっとしたきっかけで一気に崩れてしまったヒョミンとソンチャンの関係が、何とも対照的。

しかも皮肉なことに、両カップルの男性側は同じ紅茶カフェでプロポーズして、その結果は真逆でした。ヒョミンが返事をせず、代わりに聴覚障がいの双子の姉の話をしたのは、彼の反応を試す意味もあったのかもしれません。

第1話で、彼に将来の話をされた時にヒョミンが浮かない表情だったのは、姉のことをまだ打ち明けておらず、ある程度、彼の反応を予想していたからでは?

この回ではエピソードタイトルにもあるように、紅茶が恋愛や男女の絆のメタファーとして使われていましたが、ラストでヒョミンとソクフンが紅茶を飲みながら愛と忠誠について語るシーンは、今後二人の関係が発展する可能性を示唆しているのではないかと気になります。

また、冷たいように見えるソクフンが愛犬と触れ合う姿や、イェリムに法廷へ来るよう説得するシーンの言葉には人間味あふれる優しさが感じられて、かなり魅力的なキャラクターだと思います。

まだ2ですが、『エスワイア』は、『SUITS/スーツ』に次ぐお気に入りリーガルドラマになりそうです♪

第3話:チョウのさなぎ

第3話のあらすじと感想

【あらすじ】

第3話は、ヒョミンが過去を回想する場面から始まる。人生の変化を蝶に羽化する蛹に例えるが、その比喩は、彼女が心因性失読症と診断されるという事実で終わる。

現代に戻ると、新たな案件が登場する。配達員ドクホはアイリッシュコーヒーを飲んだ後、運転中に目の前に少年ミングクが現れて急ブレーキを踏む。少年の母サンミが発狂したかのように泣き叫び、ミングクは救急車で病院に搬送される。

警察の検査で、ドクホは酒気帯びと判明して逮捕されるが、診断で少年に衝突の形跡はないが、脚は動かないという不可解な状態だった。監視カメラの映像でも車との接触は確認できないのに少年は歩けず、心理的要因が疑われる。原告側代理人はリー&ソ事務所だ。

ドクホの弁護を担当することになったソクフンとヒョミンは精神科医を訪ね、少年が事故を“事実”と信じ込むノセボ効果の可能性を掴む。会議では相手方が2億ウォンの賠償と重い刑罰を要求するがソクフンは切り返し、ヒョミンに予審での弁護を任せる。彼女は少年への精神鑑定を提案し、やがて少年が週5〜6回も通院しているのに処方がないことを突き止める。そこから、病気を偽装するミュンヒハウゼン症候群の疑いが浮上する。

裁判では、サンミが4歳を過ぎた息子に授乳し続けていて、母子の癒着状態が明らかになる。ソクフンは容赦なく母親の責任を追及するが、ヒョミンは「言い過ぎ」だと反発し、自身の家族事情を打ち明ける。彼女の母は障害のある双子の妹を叔母夫婦に預けた後、キャリアを犠牲にして自分を支えてくれたことを打ち明けるが、それがソクフンの母親観と衝突する。

一方ソクフンは、5年前のことを想い出していた。妻が妊娠したと思っていたのに本人は妊娠を否定し、流産(中絶?)したことが示唆される。

【感想】

第3話のタイトル「チョウのさなぎ」は、ヒョミンの心境と今回の事件のテーマを二重に象徴しているように感じました。冒頭で彼女は、人生の変化をサナギが蝶へと変わる過程になぞらえますが、その変化は必ずしも美しい羽化だけではなく、心因性失読症という予期せぬ結果を伴います。つまり、成長や変容には痛みや制約がつきものだということです。

事件の少年ミングクもまた、母親の過剰な保護と癒着関係という殻に閉じ込められ、健全な自立という羽化を阻まれている状態です。サナギの殻は安全で心地よいかもしれませんが、その中に安住してしまえば蝶になって羽ばたくことはできません。

ヒョミンもミングクも、自分の意思で殻を破る時期に差しかかっていて、物語全体が「保護という名の束縛」から抜け出す必要性を示すメタファーとして機能しているのではないでしょうか。今回も深いメッセージ性を持つ事件が描かれ、見応えあるストーリーでした。

そして気になるのが、ソクフンのフラッシュバックシーンです。筆者は、彼の元妻が妊娠を否定したのは、流産(中絶?)の事実を夫に隠すためだったのでは……、と考えていました。ところが続く場面では、彼女が別の男性との子どもを妊娠していることをほのめかす描写が登場し、ここで一気に混乱!

筆者はずっと「ソクフンの妻は亡くなっている」と思い込んでいたのですが、二人は別れただけで、元妻は健在しているのでしょうか。しかも、今は他の男性と結婚している可能性が高そうです。なんとも掴みどころのないラストでしたが、このあたりの伏線がどう回収されていくのか、残りのエピソードがますます楽しみになってきました。

第4話:目には目を

第4話のあらすじと感想

【あらすじ】

第4話は大雨の中、ヒョミンがソクフンの血まみれの手に触れるシーンから始まり、なぜ彼が怪我をしているのか時間を遡って理由が明かされていく。

ソクフンは、大手企業のCEOチェ・チョルミンから個人的な案件を任される。この訴訟に勝てば、ユルリム法律事務所は有力な投資案件へのアクセスを得て、競合のリー&ソーを凌駕できる見込みだ。しかし、この案件は単なる企業訴訟ではなく、チョルミンの家庭内で起きた深刻な問題が絡んでいた。

被害者は6歳の娘インヨン。少女は長期間にわたり虐待を受け、体中が痣だらけで精神的にも不安定な状態だった。家政婦のキム・ヨンスクが警察に虐待を通報したことて問題が表沙汰になるが、チョルミンは虐待を否定し、娘の傷はヨンスクが施した化粧や陰謀だと主張する。

通常、ソクフンは児童虐待事件の扱いを避けているが、今回は特別にこの案件を担当。ヒョミンと共に調査を進め、ヨンスクの証言を得る。ヨンスクはインヨンの状態が悪化していったこと、チョルミンが娘に暴力的な態度を見せていたことを語るが、彼女が過去に盗みや詐欺を働いていたことが明らかになり、その証言には一部疑念も生じる。

それでもインヨンの深刻な状態は変わらず、ソクフンは彼女を病院に連れて行き、手術が必要なほどの重傷であることが判明。ヒョミンとソクフンは手術の成功を祈りながら外で待つ。

一方、ソクフンはチョルミンが長年にわたり資金を不正着服していた事実を掴み、チョルミンから金を盗まれた元ヤクザのファン・テソンと手を組んで復讐を計画していた。重傷を負ったインヨンの状態を見て怒りを抑えられなくなったソクフンは、チョルミンの自宅へ向かい彼に暴行を加えるが、ファンの部下たちに制止される。

その後、チョルミンは自身の悪行が明るみに出て、投資家から訴えられて破産し、詐欺と横領の罪で投獄される。インヨンの親権はチョルミンの元妻に戻り、虐待は元妻にも及んでいたことが明らかになる。

事件解決後、ソクフンは愛犬の容態を知って動物病院へ急行。そこで元妻ヨナと再会して彼女が妊娠している事実を知り、ソクフンが動揺した表情を見せて終了する。

【感想】

この回のソクフンは事務所の上層部の意向を汲みつつも、道徳的な葛藤に悩みながら難しい立場に立たされてしまいました。

表向きは担当弁護士として、チョルミンの案件を波風立てずに処理していたものの、裏では彼の横領を暴き、元ヤクザの実業家と手を組んで法的にも道徳的にもグレーな領域に踏み込み、さらには自らチョルミンに暴行を加えるという意外な一面を見せてビックリ!

暴力が解決の答えとは言えませんが、子どもを虐待する男に耐えられなくなったソクフンの心境も痛いほど理解できるし、第4話は善悪というテーマのグレーゾーンを深掘りしていて見応えがありました。

一方、ヒョミンはルームメイトに「ソクフンのことが気になってるんじゃない?」と指摘され、「子持ちの上司に興味はない」と答えていましたが、実はソクフンに子どもはいないし独身であることも判明。これで心のブレーキが外れたヒョミンの気持ちが、どう変わっていくのかも気になるところです。

また、チョルミンのような男でも親になれるのに、子どもがいないことを寂しく感じているソクフンが元妻の妊娠を知ったことで、彼の心情がどう揺れ動くのか目が離せません。第3話で謎だった元妻の現状について、今回のエピソードで明らかになってスッキリしました。

『エスクワイア』は地に足のついたストーリーに、ロマンスの要素も絶妙にブレンドされていて、とても魅力的な作品だと思います。今後の展開が本当に楽しみです!

第5話:サリエリの告白

第5話のあらすじと感想

【あらすじ】

第5話は、ソ・ヨンが所有する人気画家リュ・グァンモの最新作「フィエスタ」が、彼女の友人イェジンの家にあるチョンヘの作品とほぼ同一であることから著作権問題が浮上する。

一方、ソクフンはヨンアがウォンジュンの子を妊娠したことに動揺するが、ヨンアは「30代前半は自分にフォーカスしていたが、30代半ばになって気持ちが変わった」と冷静に説明する。

リー&ソ事務所は「フィエスタ」を巡る著作権侵害訴訟を把握し、グァンモはチョンヘの絵は模倣作品だと主張してチョンヘを訴える。ヒョミンは姉に頼まれ、期限内に対応しなかったため原告勝訴となる自動判決を取り消すため、プロボノで裁判に挑むことを決意する。

ソクフンは手続き面を支援しつつも、裁判の主導はヒョミンに任せ、彼女は一人で準備を進めることになる。

裁判前、効果的な弁論展開に悩むヒョミンに、ソクフンは「先入観を捨てて本質を見ろ」と助言し、彼女はそれを胸に裁判に臨む。法廷で両者の作品が並ぶ中、チョンヘの絵が模倣作品であるか否かで争われる。

グァンモは傲慢に証言し、チョンヘはプレッシャーでうまく証言ができず、短い休廷中に彼女の知的障がいと背景が明らかになる。彼女の作品には父の顔が隠されており、特殊な光を当てると浮かび上がる技法だった。母との関係や過去の孤独が明るみに出る中、ヒョミンは偏見を捨てて核心を問い直す。

最終的に、チョンヘの絵に隠された父の顔が証拠となり、グァンモの著作権侵害が確定し、裁判は勝訴で終わる。ヒョミンはその手腕を称賛され、ソクフンも“カン・ヒョミン弁護士”と彼女を呼んで信頼を示す。

翌日、ユルリムではパートナーの一人であるコ弁護士が引退を表明し、クォン・ナヨンが後任に就任。新たな体制が始動する。

【感想】

第5話は、金持ちママたちのマウント合戦でスタートし、3億ウォンもする絵画が模倣作品かどうかが法廷で裁かれることに。第2話の精子凍結訴訟や第4話の児童虐待のように、感情に訴えかけるエモーショナルな回ではなさそうだなと思い、あまり気合を入れずに観始めたら……やられました!

裁判の最中にチョンへに知的障がいがあることが判明し、うまく法定で証言できない彼女が追い詰められてしまいます。しかし、「先入観を捨てて本質を見ろ」というソクフンの言葉を思い出したヒョンミがチョンへに創作意図を尋ね、絵に父親の顔を隠し絵として描いていることを突き止めます。

その背景には、チョンへの複雑な家庭の背景と母親への愛と思いやりが込められていて、暗くした法廷でチョンへの絵に父親の顔が浮かび上がるシーンで、筆者は思わず涙……。

チョンへの知的障がいと隠し絵というダブルの仕掛けで、ありきたりに思えた裁判が一気に見応えある展開になり、脚本の巧みさ唸ってしまいました。傲慢極まりないグァンモの鼻を、ヒョミンがコテンパンにへし折るシーンも心からスカッとしました!

また、チョンヘが知的障害がいであることをヒョンミが見落としていたことが発覚した時に、チームメイトが「そういうこともあるよ」「準備の時間が短かったし」とフォローをする場面は、ライバル同士でも互いに支え合う友情を感じてジ~ンとしてしまいました。

ラストは、ユルリムに新パートナーとしてクォン・ナヨンが就任し、ソクフンと視線を合わせていましたが、二人がどういう関係なのか気になります。そして、彼女が事務所のトップに立つこと、また女性であることがどんな変化を起こすのか楽しみです。

第5話は、ヒョンミと姉のやり取りや、姉が実母に会うことをためらう心境が、チョンヘが母に内緒で絵に父親の顔を隠した理由と重なり合い、それぞれの家族ドラマが丁寧に描かれる、心に深く残る回でした。

第6話:愛という名の錯覚

第6話のあらすじと感想

【あらすじ】

第6話は、ソル・ウニョンとチョン・ハンソクの華やかな恋愛モンタージュで幕を開けるが、彼が女性を弄ぶプレイボーイであることが露わとなり、物語は暗転する。

ウニョンは交際中に受けた虐待を告発するために、ユルリム法律事務所を訪れる。彼女は交際中に同意した行為による傷が残り、モデルとしてのキャリアに致命的な打撃を与えていた。だが、ハンソクは「性的行為の同意書」を盾にし、訴訟は困難を極める。ヒョミンは、愛による心神耗弱でウニョンが判断力を奪われていたことを立証すべきだと提案し、唯一の突破口は「署名時に精神的に健全でなかった」と示すことだと主張する。

その夜、ハンソクはバーでヒョミンと遭遇。彼女や友人たちに酒を奢り、ヒョミンに惹かれる。ヒョミンはハンソクが何者が気づいたが、訴訟の件には触れずに様子を見ていて、彼にされるがままに髪に触れさせてしまう。

一方、ユルリムではナヨンが女性初の代表に就任するが、改革を巡って保守的な幹部の反発を受ける。ソクフンは彼女を支援するが、既得権益を切り崩す必要に迫られていた。その夜、ヒョミンは飲み会で泥酔し、帰宅途中に居合わせたソクフンに介抱されて自宅まで送ってもらう。また、同じく泥酔したジヌはミンジョンに向かえてに来てもらい、彼女が夫の不倫が原因で離婚し、子どももいるという知らなかった事実を伝えられて驚く。

やがて予審で姿を現したハンソクは、ヒョミンと二人で話をしたいと主張。彼は行為の映像をちらつかせで揺さぶりをかけるが、ヒョミンは毅然に対応。最終的に彼は小切手を渡し、ウニョンの希望する額に応じると返答。その後ソクフンは、ヒョミンとハンソクがクラブで偶然出会って話をしていたことを知り非難するが、ヒョミンは「相手を見極めるためだった」と反論する。

ハンソクの提案を伝えられたウニョンは、金銭的補償ではなく医療費と弁護士費用だけを求める形で契約を結び、堂々とハンソクに立ち向かう姿を見せる。

エピソードは、ソクホンの家を謎の情勢が訪れて幕を閉じる。

【感想】

第6話で取り上げているのは、“同意”と“愛による判断力の欠如”という繊細で厄介な問題です。誰でも恋に落ちれば冷静さを失い、普段ならしないような選択をしてしまうこともあるでしょう。特に相手への思いが強ければ強いほど、関係の中での力関係は不均衡になり、弱い立場に置かれやすいものです。ウニョンのケースもまさにその典型で、彼女は愛情と依存の狭間で判断力を奪われ、結果的に自分を守ることが出来ませんでした。

このエピソードでポイントとなるのは、形式的な“同意書”があったとしても、それが必ずしも自由で健全な意思を反映しているとは限らないという点です。強い感情の渦中にいる人は合理的に考える力を失い、相手に従うしかない状況に追い込まれることがあります。洗脳も似たような作用がありますが、このエピソードは恋愛が持つ甘美さと同時に、その裏に潜む支配や搾取の構造をあぶり出していて見応えがありました。

愛という名のもとに、人は簡単に操られてしまうことがあります。だからこそ、このエピソードは“本当の意味での同意”とは何か、そして人間関係におけるパワーバランスの危うさを突きつけているのではないでしょうか。最後に、ウニョンが前に進む力を取り戻せて本当にホっとしました。

そして、ソクフンは元妻が送ってきた石けんとコロンを一度は捨てたものの、また回収していました。その様子から、彼がいまだに過去を引きずっていることが伝わってきます。ウニョンとの面談で、「自分も愛で判断力を失ったことがある」と語っていましたが、元妻のことを指していたのでしょうか。

さらに、ラストでは謎の女性が突然現れ、物語は余韻を残したまま幕を閉じました。彼女はいったい何者なのか……ソクフンの周辺でも、まだまだ波乱が起きそうな予感です。

恋愛関係における“同意”は、Netflixドラマ『パルス』でもテーマになっているのでチェックしてみてください!

第7話:愛は虹色

第7話のあらすじと感想

【あらすじ】

第7話は、2年前のひき逃げ事件から始まる。自転車に乗った中学生が車にはねられ、運転手は逃走。しかし、近所に住むチャ・ヨンスンがその一部始終を目撃し、ナンバープレートを控えていた。だが彼女はアルツハイマーを患っていて、記憶の混乱に苦しんでいた。

子どもは発見が遅れて命を落とし、裁判ではソクフンが被告側の弁護を引き受け、ヨンスンの証言の信憑性を突く。正義を求める彼女の証言は、病を理由に法廷では通じなかった。

一方、ユルリム法律事務所ではナヨンが提案した成果主義制度が物議を醸す。若手に負担を押し付ける現状を変えようとする彼女をソクフンが擁護するが、上層部は快く思わない。やがてソクフンと若手弁護士ヘジンの関係を捏造し、情報漏洩疑惑に仕立て上げようと企む。

その頃、ヨンスンは病の進行を悟り、自らスイスでの安楽死を選び、妻に同行した夫チュンヒョンは、空港で自殺幇助の容疑で逮捕される。その場にたまたま居合わせたがソクフンが、彼の弁護を引き受けることになる。

チュンヒョンはかつて不倫をし、妻の診断直前に離婚を切り出していた過去があり、ヨンスンの弟が告発した背景には遺産相続を巡る思惑も潜んでいた。裁判で「愛は虹のように色を変える」と語ったチョンヒュンの言葉が胸を打つが、最終的に懲役1年の判決が下る。

この比喩はソクフン自身の心にも響く。元妻ヨナはソクフンとの結婚生活を「乾いた愛」と称して離婚に終わったが、彼女は愛の形が変わることを今ようやく悟ったとソクフンに語り、ヨナとの和解を経て、ようやく彼は未練を断ち切って過去と決別する。

一方、ジヌとミンジョンの関係も揺れ動く。ミンジョンは元夫と姑に金銭を要求されるが、毅然と退ける。彼女に惹かれているジヌの想いは高まるが、彼女は壁を作って距離を保とうとする。

終盤、事務所ではMGC証券の資料が不自然に紛れ込み、内部に裏切り者がいる可能性が浮上する。さらにソクフンの不在中、パートナー会議では「倫理規定違反」の疑惑が突き付けられ、事務所全体が不穏な空気に包まれる。

【感想】

70分という、ちょっとした映画並みの尺で描かれた第7話。前半は自殺幇助をめぐる裁判、後半はジヌとミンジョンの関係にスポットが当たり、これまでとは少し違う構成のエピソードでした。

まず印象的だったのは、チュンヒョンが法廷で語った「愛は虹色なんだ。赤は情熱、オレンジは温かさ、黄色は喜び、緑はやすらぎ、青は信頼、藍色は深さ、紫は神秘」という言葉。まさに“愛の形”を端的に表現した名言ではないでしょうか。妻との回想シーンと相まって胸に迫り、筆者は思わず涙腺崩壊…。第2話に続いて、夫婦の愛を深く描いた素晴らしい物語だと感じました。

そして、この言葉に自分の過去を重ねたソクフンは、元妻ヨナへの未練を完全に断ち切ります。その想いをヒョミンに語り、二人で第2話でも象徴的に登場した“紅茶”を飲みながら語り合うシーンも意味深。ソクフンがようやく前へ進み、ヒョミンとの関係に新しい展開が訪れる予感を漂わせました。

今回のエピソードは第2話と通じるテーマが多く、ストーリーテリングの巧みさに改めて引き込まれます。さらに、これまで小出しにされてきたジヌとミンジョンの“友達以上恋人未満”な関係にも大きく焦点が当たり、脇役たちのドラマもより濃く描かれました。こじらせ気味な二人がこの先どうなるのか、ますます気になるところです。

シーズンも折り返しに入りましたが、本作の勢いとクオリティはまったく衰える気配がありません。残り5話でどんな物語が語られるのか、ますます楽しみです♪

第8話:ワンダーウーマン

第8話のあらすじと感想

【あらすじ】

第8話は第7話の直後、ナヨンが大きな標的にされる場面から始まる。ソクフンに不利な証拠がパートナー全員の前で提示され、立場は不利に見えた。しかしソクフンは冷静に、これは仕組まれた罠だと主張し、自ら潔白を証明すると宣言。

調査の結果、問題の文書はカン・ミンジュンのPCから提出された形跡が見つかるが、これはイ・ジヌが彼を陥れるために仕組んだものだった。黒幕の一人であるコ・テソプも追及されるが、彼はホンの部下であるヘジンが深夜に自宅を訪ねたことを暴露する。

ヘジンはホン・ドユンから長年パワハラを受け、過酷な労働を強いられていた。やがて接待の場に駆り出されるようになった彼女は、彼から性的関係を強要される。関係を断とうとすると名誉を潰すと脅され、逃げ場を失っていたのだ。ソクフンは彼女を守ると誓い、ドユンの不正を暴こうと動き出す。

やがてドユンがブローカーと違法に癒着し、女性職員をホステスのように扱っていたことも明るみに出る。パートナー陣は責任をドユン一人に押し付けようとするが、ソクフンは条件としてチェ・ヒチョルをDAソリューションズに昇格させることを要求。ドユンは辞職を迫られ、事務所から追放される。

一方、ニュースキャスターのニュハン・ソルヨンが、夫への傷害容疑で逮捕される。彼女は服薬後に意識を失い、気づけば警察にいたと証言するが、夫は重傷を負っていた。ヒョミンは親友の姉である彼女の弁護を引き受けるが、心神耗弱を立証できるかは難しい状況だった。

調査の結果、ソルヨンが10年以上夫からDVを受け続けてきたこと、そしてそのトラウマによる「被害侍女性症候群」を患っていることが判明する。処方薬は副作用で記憶喪失や攻撃性を引き起こすことも確認された。

しかし彼女は薬を自ら服用して夫に立ち向かい、“ワンダーウーマン”になったと感じていた。これは自発的な服薬として原自行であり、裁判で不利になりかねない事実だった。

原自行のソルヨンを守るべきか、弁護士として苦悩するヒョミンに対し、ソクフンは「正義とは守るべき人を守ることだ」と諭し、法の抜け道を合法に見せかける術を示す。裁判でソクフンは、ソルヨンは服薬により心神喪失状態で責任能力を欠いていたと主張し、医師の証言や脳スキャンを提示。評決は無罪となり、ソルヨンは救われた。

ヒョミンは勝訴に安堵し、感謝の気持ちを伝えるためソクフンと共に夜の屋上でお酒を飲みながら語り合うのだった。

【感想】

第8話は、前半と後半でまったく違う事件を扱いながらも、「女性が直面する権力の暴力」というテーマで貫かれていて、とても見応えがありました。前半は事務所内の権力闘争の行方が描かれ、特にホン・ドユンのゲスっぷりが強烈でした。部下へのパワハラとセクハラ、そして脅迫まがいの支配……。彼の悪事が暴かれて追放される展開には、本当にスカッとしました。

後半は一転、ヒョミンの親友の姉であるソルヨンがDVに絡む事件に巻き込まれ、裁判で争う流れになります。薬の副作用を利用して、「ワンダーウーマン(DCのスーパーヒーロー)になった気分」で夫に反撃したという彼女の姿は痛ましくも力強く、同時にヒョミン自身が弁護人としての倫理観と葛藤しながら戦う姿が、まさに“ワンダーウーマン”のようでした。

そして全体を通じて、女性たちを救うために動き続けたソクフンは、まるでスーパーマンのような存在感を放っていました。パワハラ・セクハラ、DVといった現実的な問題を真正面から描きながら、法廷ドラマとしてのスリルと爽快感を両立させている点が、このエピソードの大きな魅力だと感じました。

第9話:生きる視覚

第9話のあらすじと感想

【あらすじ】

【要約】
◉ チェ医師が過去に治療を拒否した事件の加害者ビョンスが機内で倒れ、死因を巡り故意か過失かが争点となる
◉ ヒョミンとソクフンが調査を進め、遺伝性疾患による大動脈解離が原因と判明し、チェは無罪に
◉ ナヨンはイ氏から「ハイニック・コア」が投資会社ブルーストーンに奪われた経緯を聞き、真相解明に再び動き出す
◉ ジヌはミンジョンに想いを告白し、彼女の心を揺さぶる

第9話では、医師のチェが過去の因縁を抱える人物キム・ビョンスと再び向き合う。2015年に7歳の少女を誘拐・性的暴行した罪で逮捕されたビョンスが、2025年に飛行機内で倒れる。悪縁なことに、その場に居合わせたチェは彼に処置を施す場に立たされる。結果的に彼は死亡し、家族は「故意に殺した」と激しく非難する。

検察も殺人の可能性を示唆するが、弁護を依頼されたヒョミンとソクフンは調査を進め、ビョンスが遺伝性の血管型エーラス・ダンロス症候群を患っており、それが大動脈解離を引き起こしたと突き止める。医師の処置も適切だったと専門家が証言し、因果関係は否定されてチェは無罪となる。

一方、ナヨンは偶然再会したイ氏から、彼の会社「ハイニック・コア」が投資会社ブルーストーンに奪われた経緯を聞かされる。ブルーストーンは少額出資後に横領罪をデッチ挙げて会社を掌握し、最終的に巨額で外資に売却していた。

ナヨンは、かつて自分がこの案件の調査を進めたことで降格処分を受けたことを思い出し、背後に不利な契約条項を隠蔽する意図があったのではないかと確信する。再び真相解明へと動き出す決意を固める。

一方ジヌは、同僚ミンジョンへの想いを抑えきれず、彼女の専門である離婚訴訟を手伝うことを口実に一緒に過ごそうとするが拒まれる。それでも彼は愛を告白し、ミンジョンは動揺しつつも心を揺さぶられる。

ヒョミンとソクフンは詐欺に遭った同僚の代わりに、彼女の7歳の双子の姉妹をの面倒を見ることになり、まるで家族のようなひと時を過ごし、ヒョミンは彼の優しい面を目にする。

【感想】

第9話は大きく2つの事件に焦点が当てられました。ひとつはビョンスの死亡事件、もうひとつはイ氏の会社の不透明な買収問題です。ビョンスの件は、医師としての倫理観や、人間としての道徳観を改めて考えさせられる深いテーマが投げかけられました。

医師には当然、患者を治療する義務がありますが、チェ医師はかつてビョンスの犠牲となった少女を担当した過去があり、その数年後にはナイフで刺され搬送された彼の治療を拒否。そして、今度は飛行機の中で倒れた彼を前に処置を迫られる、まさに逃れられない悪縁に巻き込まれてしまいます。

もし、ビョンスに基礎疾患がなかったらどうなっていたのか、そして“倫理の境界線”をもっと掘り下げていたら、さらに見応えがあったのでは……と感じました。結果としてチェ医師は不起訴となり、法廷シーンがなかったのが少し物足りなかったですが、性犯罪者を前にして、専門家たちが一致して「守る必要はない」と判断していく描写は興味深かったです。

一方、キャラクター同士の関係にも動きがありました。ついにジヌがミンジョンに告白! 彼の恋は実るのでしょうか? 元夫との辛い結婚生活を経験したミンジョンは、新しい恋に飛び込むことを恐れている様子。彼女がその恐怖心を、どう乗り越えるのかが注目ポイントになりそうです。

さらに終盤では、ソクフンとヒョミンの距離感が再び近づいたような場面もありました。残り3話となりましたが、この二人が堂々とカップルになる展開はなさそう……? ヒョミンはソクフンに好意を抱いているものの、それ以上に「上司としての尊敬と信頼」のほうが強く見えます。最終回では、二人の間に恋の可能性を匂わせるくらいで終わるような気もします。

第10話:傍観者

第10話のあらすじと感想

【あらすじ】

【要約】
◉ チェ・ソユンがキム・ヨンミに襲われた後、交通事故で死亡。ヨンミは過去のいじめのトラウマから精神的に追い詰められていた
◉ ヒョミンがヨンミの弁護を担当。傍観者としての自分の関与も明らかにしつつ、心理的ダメージと事故の経緯を裁判で説明
◉ ジヌとミンジョンがチームディナーをきっかけに距離を縮め、酔った勢いで関係を持つが、翌朝は距離を置く
◉ 裁判ではヨンミに2年の実刑が言い渡され、事件は解決

第10話は、チェ・ソユンがキム・ヨンミに背後から石で襲われ、倒れるシーンで始まる。ヨンミはその場をトラックで立ち去るが、運転中に道路にいたソユンを轢いて死亡させてしまう。ヒョミンは刑事から連絡を受け、ヨンミに弁護を依頼されたことを知る。

二人は同じ高校に通っていたが、ヒョミンはヨンミのことを覚えていなかった。ヨンミは高校時代に激しいいじめを受けた過去を持ち、いじめを傍観したヒョミンに弁護を依頼することで、自らの正当性を訴えようとしていたのだ。

裁判でヒョミンは、事件の経緯とヨンミの心理状態を詳細に説明する。まず、ソユンを襲った最初の行為は暴行として扱うべきであり、実際に死亡した二度目の事故は交通事故による結果と区別すべきだと主張。また、ソユンの過去の交通違反や違法行為を証拠として提示し、いじめの被害者としてのヨンミの精神状態を強調する。

さらに、ヒョミンは自分自身が傍観者としていじめを目撃していたことも明らかにし、長年にわたるヨンミのトラウマを訴える。

ジヌはチームディナーでミンジョンとの距離を縮め、酔った勢いで二人は関係を持つが、翌朝ミンジョンはジムに行き姿を消す。また、ホヨンは母親の交際相手による詐欺問題で苦境に立たされるが、ヒョミンやソクフンの助言で状況を乗り越えようとする。

最終的に裁判では、ヨンミは2年間の実刑を言い渡され、重すぎる刑にはならず事件は解決する。

【感想】

第10話は、いじめとその後の悲劇を丁寧に描いた重みのある回でした。ヨンミの過去やPTSDの描写を通じて、いじめが個人に長期的な影響を与えることや、傍観者の責任も浮き彫りになっているのが印象的です。ヒョミンが弁護を引き受け、自分自身の過去の関わりも含めて裁判に挑む姿には緊張感と説得力がありました。

一方で、ジヌとミンジョンの距離が縮まるエピソードや、ホヨンの家族問題への対応など、個々の人間模様やチーム内の関係性もしっかり描かれているところもポイント。特に、ソクフンの支援やユルリムでの成長のチャンスの描写は、事件の重さの中にも温かさや希望を感じさせてくれ、そのバランス感覚が本当に絶妙です。ソクフンが、ホヨンの双子の妹のために服を買って渡すシーンなど、本当にジ~ンとしてしまった筆者。

裁判は、ヨンミに2年の実刑が言い渡されて比較的軽い判決となったことで、更生の可能性も示されました。ヒョミンが口頭弁論で言った、「法律は罰を与えるだけでなく、再起の機会を与える役割も果たすべきです」という言葉が深く心に響きました。

キャラクターたちの心理的成長やチームの絆が見えるとともに、過去の出来事が現在にどう影響しているかが丁寧に描かれ、見応えのある回でした♪

第11話:4本足と2本足の愛

第11話のあらすじと感想

【あらすじ】

【要約】
◉ ソクフンは愛犬ハッシュを巡り、ヨナの夫ウォンジュンと法廷闘争へ突入
◉ ヒョミンの母は耳の聞こえない猫を引き取り、母娘関係に和解の兆し
◉ 危険な依頼人ウソルがハッシュを拉致して虐待するが、逮捕される結末に
◉ ソクフンとヨナが過去を語り合い、ヒョミンとの関係も急接近

第11話は、ソクフンが愛犬ハッシュを動物病院へ迎えに行く場面から始まる。しかし、そこにはヨナの恋人ウォンジュンが先に来ていて、シンガポールへの移住計画とハッシュを連れて行く意向を告げる。ソクフンは猛反発し、法的手段を取ると宣言する。

一方、ヒョミンの母ウンヒは猫の保護施設を訪れ、耳が聞こえない猫に心を動かされるが引き取れずに帰る。しかし後に再訪し、その猫を飼うことに決める。

ユルリム法律事務所に精神的に危うい依頼人ジョン・ウソルが現れ、通信会社を相手にプライバシー侵害訴訟を起こしたいと相談する。しかし、彼の動画には動物虐待が記録されていて、ソクフンは激怒して依頼を拒否する。逆上したウソルはヒョミンを脅かし、ソクフンが力ずくで追い出す事態になる。

その後、ソクフンとヒョミンはチェ弁護士の双子の妹を預かって楽しい時間を過ごし、ハッシュを交えて心を通わせる。ソクフンはハッシュを手放さないために仮処分を申請し、ウォンジュン側と法廷闘争へ突入する。

同時にユンゴンを介してブルーストーン基金の不正を暴く証拠が揃い、新たな訴訟が準備される。

母娘の確執を抱えるヒョミンとウンヒも、過去の事故や姉ヒョジュとの関係を語り合い、少しずつ和解の兆しを見せる。だがその頃、ウソルが動物病院からハッシュを拉致して虐待映像をソクフンに送りつける。

ハッシュは骨折して心に傷を負うが無事保護され、ソクフンは怒りに駆られてウソルを制裁を加える。それを見ていた警察が介入し、ウソルは老人への暴行罪で逮捕されるが、警察はソクフンの行為を見逃す。

終盤、ソクフンとヨナは過去の妊娠と中絶について率直に語り合い、彼は酒に溺れる。そんな彼の傷を癒そうとヒョミンが現れ、二人の距離がさらに縮まる形で終了する。

【感想】

第11話は、これまでの法廷サスペンスから一転し、心理ドラマの要素が色濃く出た回となりました。

特に、愛犬ハッシュをめぐるソクフンと狂気じみた依頼人、ウソンとの攻防にはハラハラさせられると同時に、筆者も含めて動物好きの視聴者には辛いシーンが多かったのではないでしょうか。

サイコパスのウソンと、耳が聞こえない猫を心配するウンヒの対比が際立っていました。また、猫を飼い始めたことがきっかけで、ウンヒがヒョミンの姉ヒョジュを養子に出すまでの出来事や思いを打ち明け、母娘が和解する姿も心に響きました。

さらに印象的だったのは、キャンプのシーンでソクフンとヒョミンが双子とハッシュと一緒に過ごす場面です。まるで幸せな家族の一枚絵のようで、二人の距離が確実に近づいていることを感じました。

最初は上司と部下以上、恋人未満で終わるのではないかと予想していましたが、次回予告ではついに正式なデートに進展するようなので、二人はしっかり恋愛関係に発展しそうですね。

シーズンを通じて積み重ねられてきた人間関係がどこへ行き着くのか、最終話への期待がますます高まります♪

第12話:愛の誓い その先に

第12話のあらすじと感想

【あらすじ】

【要約】
◉ ソクフンが犬の共同飼育相手を探すため出会い系アプリに登録。ヒョミンも同じアプリを利用していた
◉ 共同養育契約を結ぶ夫婦の離婚裁判をめぐり、「愛と結婚の在り方」がテーマとなる
◉ ジヌはミンジョンに真剣な愛を告白し、ついにプロポーズして婚約する
◉ ナヨンは腐敗を退けてユルリムの代表に就任し、新しい秩序を築こうとする

最終話は、ヨナが愛犬ハッシュの世話をソクフンに任せることを認めるが、「共同で面倒を見てくれる相手を探すこと」を条件に出す。ソクフンは出会い系アプリ「ハート・ロジック」に登録し、偶然にもヒョミンも同じアプリを利用していた。

今回の依頼人はミンチャンとヒョンヨン夫妻で、二人は共同養育契約を結び、夫婦関係を持たずに子を育ててきた。しかし、ミンチャンが次第に妻に恋愛感情を抱くようになり、関係を変えたいと望む。だがヒョンヨンは拒否し、むしろ契約を法的に強制し、違約金10億ウォンを請求しようとする。チーム内では「結婚とは何か」「愛の形とは何か」を巡って議論が起こり、ヒョミンとミンジョンがこの案件を担当する。

一方、ジヌとミンジョンの関係にも進展がある。ジヌは真剣に結婚を考えるが、ミンジョンは年齢差や離婚経験を理由に一歩を踏み出せずにいた。彼女は「自分自身を愛する気持ちの方が強い」と告げるが、ジヌは諦めず、ソクフンとヒョミンに助言を求める。

同時に進行するハイニック・コア事件ではナヨンが中心となり、会社の腐敗構造を正そうと奔走する。コやスンチョルの策謀が続くなか、ユルソンが腐敗から離れてナヨン側につくことを決意し、ついにナヨンがユルリムの正式な代表となる。

物語後半、ソクフンとヒョミンはアプリで偶然マッチングし、最初彼は帰ろうとするが、ヒョミンに引き留められて楽しい時間を過ごす。また、ヒョジュは母ウンヒと再会し、互いのわだかまりを解消して抱き合う。

裁判ではミンチャンに離婚が認められる。だが三人は、その後も良好な関係を維持して食事に出かける姿が描かれ、つまり離婚は終わりではなく、新たな形での再出発だったのだ。

ラストは屋上に仲間が集まり、ジヌがミンジョンへの誓いを告げてプロポーズ。彼は形式を捨て、心から「最後まで共に歩みたい」と想いを伝え、ミンジョンはついに結婚を受け入れ、一同は幸せムードで祝杯をあげる。

その後、散歩中に遭遇したソクフンとヒョミンは、「愛とは何か」について静かに語り合い、お互いへの理解を深めていくところで物語は終了する。

【感想】

【考察ポイント】
◉ 最終話は“愛”をテーマに、多様な愛の形で描き出す構成に
◉ ソクフンとヒョミンは仕事・私生活ともに支え合える関係を示し、ジヌとミンジョンが婚約
◉ スンチョルは腐敗から退き、正しいシステムを築こうとするナヨンにバトンを渡す
◉ 裁判や議論の場面で提示された「愛とは何か」の言葉が、物語全体のテーマと第7話のモチーフを回収

最終話は“愛”という大きなテーマに焦点を当て、様々な愛の形を描き出す構成となっていました。離婚裁判自体は大きな展開というよりも、このテーマを補強する役割を果たす構成で、物語全体の緩やかな締めくくりになっています。

ソクフンとヒョミンが「完璧なマッチング」とされる場面は、恋愛的な意味合いよりも、互いに仕事でも私生活でも同じ波長で支え合える関係性を象徴していたのが印象的です。

そしてジヌとミンジョンの婚約は、彼女が過去の結婚生活や摂食障害で抱えていた自己否定感を乗り越え、ようやく目の前の愛を受け入れられるようになったことを意味し、愛をテーマにした最終話の集大成になっていたと思います。

一方で、ユルリムへの愛を歪め、腐敗に手を染めたスンチョルが最終的に退く決断をした流れも、“仕事への愛”の形が変質していく姿を示していたのではないでしょうか。彼はなおもナヨンを理想主義者だと皮肉りますが、それでも「正しいシステムを築きたい」という意志が、バトンのように受け継がれる結末は爽やかでした。

特に心に残ったのは、主要キャラクターが「愛とは何か」を議論する場面です。ソクフンの「愛が互いに向き合うことなら、結婚は一緒に前を向くこと」という言葉、そして裁判で判事が告げた「愛は完璧ではなく、結婚はその不確実な愛を共に耐える過程です」という言葉は深く胸に刺さりました。

これは第7話で語られた「愛は虹色のように年を重ねるごとに形を変える」というテーマとも響き合い、作品全体を貫くモチーフがここで回収された印象を受けました。

ラストのモンタージュは、これまでの登場人物たちの様々な愛の形が映し出され、物語を彩った感情の軌跡を美しくまとめていて印象的。大きなロマンスで終わらせるのではなく、愛の多様性を示して幕を閉じたことが、このドラマの良さを際立たせていたのではないでしょうか。

ヒョミンとソクフンの関係も完全に恋愛には発展せず、その後を視聴者の想像に委ねる形で終わって正解だったと思います。

本作はリミテッドシリーズとして製作されましたが、シーズン2でまたヒョミンたちに会えることを願いたくなる、そんな温かい余韻の残る最終回でした。

・女性のエンパワーメントを描いたNetflixドラマ

『エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち』の見どころ・考察(ネタバレあり)

 

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【深掘り考察の目次】
◉法廷ドラマと人間ドラマの巧みな融合
◉物語を貫く愛と成長のメッセージ
◉最終話が描いた愛の多様性と余韻

法廷ドラマと人間ドラマの巧みな融合

本作は全体を通して、愛や信頼、倫理観といったテーマが一貫して描かれているところがポイントです。第1話ではソクフンの妥協を許さない性格と弁護士としての真摯さ、ヒョミンの人間味あるキャラクターが紹介され、二人の関係性の発展を期待させる内容でスタート。

第2話以降は、夫婦やカップルの愛の形を対比的に描いて、人生の困難に直面しても互いに支え合う重要性を示す構成になっています。最終話では、ソクフンとヒョミンが「完璧なマッチング」とされる場面や、ミンジョン自己否定を乗り越えてジヌの愛を受け入れる過程が描かれました。

シーズンを通して“愛の形”は決して一様でないことが示され、法廷ドラマの重厚さと人間ドラマの温かさが共存し、どのエピソードも本当に見応えがありました。

物語を貫く愛と成長のメッセージ

ソクフンの過去の葛藤や元妻との関係、フラッシュバックで敷かれた伏線が、物語の後半で少しずつ丁寧に回収され、キャラクターの成長と結びついているのも見どころです。

第3話の「チョウのさなぎ」では成長や自立には痛みを伴うことを示す巧みな演出が光り、第5話や第6話では知的障害や恋愛による判断力の欠如、権力や暴力への対処など、現実的な社会問題も盛り込まれている点も見逃せません。

ヒョミンとソクフンが依頼人の事情を察してサポートする姿や、ソクフンが倫理的な葛藤を抱えながら行動する姿など、キャラクターの内面と成長、法廷の緊張感が見事に融合していて心から引き込まれました。

そして、第7話の「愛は虹色」という名言や、最終話での「愛は互いに向き合うことなら、結婚は一緒に前を向くこと」「結婚は不確実な愛を共に耐える過程」といった言葉は、作品全体のテーマを回収する形になっていて、簡単には忘れられないような強い印象を残したと思います。

最終話が描いた愛の多様性と余韻

最終話のモンタージュでは、これまでの登場人物たちの様々な愛の形が映し出され、物語の感情の軌跡を美しくまとめています。ヒョミンとソクフンの関係は明確に恋愛には発展せず、視聴者の想像に委ねられる形で終わることで、物語の余韻をより深めていたと思います。

本作はリミテッドシリーズとして完結しましたが、キャラクターの成長や残された伏線、愛の多様性を描いたテーマの深さから、シーズン2への更新を期待してしまいます。

法廷ドラマとしての緊張感に人間ドラマとしての深み、そして倫理や愛について考えさせる要素のバランス感覚が絶妙で、視聴後には自然と考察や感想を語りたくなるシリーズ。筆者は普段、韓国をはじめアジアの作品はあまり視聴しないのですが、『エスクワイア』を観て本当に良かったと思いました♪

・仕事に情熱を注ぐ女性を主人公にした見応えあるドラマ♪

『エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち』のまとめ

『エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち』は、法廷ドラマとしての緊張感と、キャラクターたちの人間関係や恋愛模様を巧みに融合させたシリーズ。

各エピソードを通して描かれる“愛”の多様な形や、倫理と正義の葛藤が物語の軸となり、観る者に深い余韻を残す作品だと感じました。本当に見応えがあり、心から感動できるシリーズなので、ぜひNetflixでチェックしてみてください♪


『エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち』の視聴方法

『エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち』を視聴できるのはNetflixだけ! VODの中でもダントツにコンテンツ量が多いNetflix。使ったことがない方も、この機会にぜひ♪

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