Amazonドラマ『ライアーズ 私たちのウソ』ネタバレ考察 【驚愕のドンデン返し】予測不能な衝撃のラスト!

『ライアーズ 私たちのウソ』のポスター
出展元:https://www.primevideo.com

Amazonドラマ『ライアーズ 私たちのウソ』は、1年前に謎の事故で記憶の一部を失った17歳のケイディが、家族3世代が集まるビーチウッド島を訪れ、隠された謎に挑む……というストーリー。この青春ミステリードラマで何が起きるのか、キャスト紹介やあらすじを交えながら、ネタバレあり・なしでダイブイン(考察)していきます♪



【本記事の注目点】
・ネタバレを踏みたくない方へ
前半ではネタバレなしのあらすじ&海外評価・筆者の感想を紹介しますので、安心して作品を視聴すべきかどうか判断してみてください。

・ネタバレありで深掘りしたい方へ
後半ではネタバレありの全あらすじ&見どころ・考察で掘り下げ、作品の魅力を余すことなくお届け! すでに視聴済みの方も、おさらいとしてお楽しみください♪

※目次のタイトルをクリックしたら、行きたいセクションへ飛ぶ仕組みです。

『ライアーズ 私たちのウソ』の概要

製作:Amazon
ジャンル:心理スリラー、サスペンス、青春
配信日:2025年6月18日
製作国:アメリカ
話数:全8話
原作:E・ロックハート
クリエイター:カリーナ・アドリー・マッケンジー、ジュリー・プレック

『ライアーズ 私たちのウソ』のあらすじ(ネタバレなし)

 

『ライアーズ 私たちのウソ』は、E・ロックハートの小説「We were liars(原題)」をドラマ化したシリーズ。

全米でも有数の大富豪、シンクレア家の三姉妹ペニーとキャリー、ベスは毎年、家長ハリスが所有するビーチウッド島で夏を過ごすのが恒例になっている。

ペニーの娘ケイディとキャリーの長男ジョニー、ベスの長女ミレン、キャリーのパートナー、エドの甥ガットは幼なじみで、子どもの頃から親に嘘ばかりついていたので、仲良しグループを“ライアーズ”と呼ぶようになる。

毎夏、4人は楽しく過ごしていたが、ケイディが16歳になった夏、黒真珠のレックレスを手に下着姿でビーチに打ち上げられる事件が起こり、彼女は記憶の一部を失くしていた。ケイディが追及しても、ライアーズや母親も事故の詳細を話してくれない。

ケイディは何が起きたのかを突き止めるべく、17歳の夏にビーチウッド島へ戻り、信じられないような衝撃の真実に辿り着くことになる……。

・見応えのあるおすすめのサスペンスドラマ♪



『ライアーズ 私たちのウソ』海外での評価&筆者の感想(ネタバレなし)

【Rotten Tomatoes】
批評家スコア:80%
観客スコア:未定
【筆者の評価】
総合評価:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★★☆
感動:★★★☆☆

本シリーズは、ケイディが16歳だった夏がフラッシュバックで描かれ、現在と過去が交差する形で物語が進行します。

結論から言うと、とにかく最後のドンデン返しに仰天してしまいました! まさか、こんな結末が待っているとは想像もせず、予想を裏切られまくるエンディングを消化するのに少し時間がかかってしまった筆者。

というのも、「主人公ケイディが、下着姿でビーチに打ち上げられていた事件の真相を探るために島へ戻る」という設定に、彼女が暴行を受けたのではないかと思い、島で起きている女性を狙った事件や殺人に繋がるかもしれないと思っていたからです。

しかし、エピソードが進むにつれ、このシリーズの核はケイディとガットの恋、母親3姉妹による熾烈な相続争い、そして真相を追うケイディという3本柱で構成されていることに気づきました。ところが、「殺人事件に繋がるはず」という思い込みがあったせいで、物語の中で多くの時間が割かれているピュアな恋や相続争いが無駄なサブプロットに見えてしまい、散漫な印象を覚えてしまったのです。

ところが、最後に起きるドンデン返しに至る過程で、それらのサブプロットがいかに重要であったかが分かり、その巧妙な伏線張りに唸らされてしまいました。

まさか、こんな結末が待っていようとは1ミリも想像できず(筆者だけ……!?)、良い意味で裏切られました。『ライアーズ 私たちのウソ』は、家族のドロドロした関係だけでなく、アメリカが抱える闇にも切り込んだ新感覚のミステリー。

「驚きを与えてくれる作品を観たい!」という人におすすめです♪ とりあえず、筆者のように変な思い込みを持って視聴しないように気をつけてください(笑)。

スクロールに疲れた方へ
・ネタバレを知りたい方は、全あらすじ(ネタバレあり)へ飛ぶ
・ネタバレありの深堀りを読みた方は見どころ・考察(ネタバレあり)へ飛ぶ

『ライアーズ 私たちのウソ』の登場人物&キャスト

ケイディ・シンクレア(エミリー・アリン・リンド)

大富豪シンクレア家の初孫で、幼なじみのグループ“ライアーズ”のメンバー。16歳の夏に起きた事故で記憶の一部を失くし、ビーチウッド島へ戻り、何が起きたのか真相を探り始める。

ガット・パティル(シューバム・マヘシュワリ)

キャリーのパートナー、エドの甥で、8歳の時にビーチウッド島を訪れて以来、ライアーズのメンバー。

ジョニー・シンクレア・デニス(ジョセフ・ザダ)

キャリーの長男でお坊ちゃま気質。ライアーズのメンバー。

ミレン・シンクレア・シェフィールド(エスター・マクレガー)

ベスの長女でライアーズのメンバー。絵を描くのが好き。

ペニー・シンクレア(ケイトリン・フィッツジェラルド)

ケイディの母親でシンクレア家の次女。シンクレア家の相続争いに躍起になっている。離婚調停中。

キャリー・シンクレア(メイミー・ガマー)

ジョニーの母親でシンクレア家の長女。エドと10年交際している。

ベス・シンクレア(キャンディス・キング)

ミレンの母親。夫との関係にも母親業にも不満を抱いている毒親系。

エド・パティル(ラフル・コーリ)

ガットの叔父でキャリーのパートナー。

ハリス・シンクレア(デヴィッド・モース)

シンクレア家の家長で白人至上主義者。



『ライアーズ 私たちのウソ』の全あらすじ(ネタバレあり)

 

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以下、物語の展開をエピソード順にまとめました。混乱しないよう、「現在」と「過去」に分けています。
・記憶の一部を失くしたケイディ
・1年ぶりにライアーズと再会
・母親3姉妹の金銭問題
・何かを隠しているケイディ
・レモンハントの日
・崩壊寸前の食事会
・明らかになった真実
・18歳の誕生日

記憶の一部を失くしたケイディ

全米でも有数の大富豪、シンクレア家の三姉妹ペニーとキャリー、ベスの一家は毎年、家長ハリスが所有するビーチウッド島で夏を過ごすのが恒例になっている。

ペニーの娘ケイディと、キャリーの長男ジョニー、ベスの長女ミレン、キャリーのパートナー、エドの甥ガットは幼なじみで、子どもの頃から親に嘘ばかりついていたので、仲良しグループを“ライアーズ”と呼ぶようになる。

ケイディが16歳の夏、再び島で再会したライアーズ。これまでは単なる仲良しグループだったが、ケイディはすっかり男らしくなった親友ガットを異性として意識し始めるようになり、それは彼も同じだった。お互いに気持ちを伝えた二人は、ビーチでファーストキスを交わす。

しかし、その2ヶ月後、ケイディが黒真珠のネックレスを手に下着姿でビーチに打ち上げられる事件が起こり、彼女は記憶の一部を失くしていた。ケイディが最後に覚えているのは、6月に交わしたガットとのファーストキスで、病院で目を覚ましたのは8月だった。

ケイディが追及しても誰も事故の詳細を話してくれないため、彼女は記憶がない2ヶ月の間に何が起きたのか探るため、17歳の夏にビーチウッドへ戻る。

1年ぶりにライアーズと再会

(現在)
事故が起きて記憶を失くして以来、ケイディはライアーズの誰とも連絡を取っていなかった。島で1年ぶりに3人と再会したケイディは、なぜ連絡をくれなかったのか責める。3人はケイディに「距離が必要だと思った」と言い、「事件の夜に何が起きたのかは分からない」と答える。ガットは、「その夜は自分も酷い目に遭ったから話したくない」と言う。

(過去)
ケイディの祖母ティッパーが亡くなり、シンクレア家に伝わる黒真珠のネックレスの相続を巡り、母親3人姉妹が口論になる。3姉妹は、父親ハリスから誰が一番愛されているか子どもの頃から競い合っていて、それぞれの黒歴史を探っては攻撃のネタに使い、かなり複雑な関係にある。

母親3姉妹の金銭問題

(過去)
ジョニーは、部活で対抗しているチームメンバーに暴行を加える事件を起こし、キャリーは事件を揉み消すために大金を払って無一文になっていた。その事実をハリスに打ち明けた後、彼女はエドに結婚を申し込まれるが、泣きながら「事情を話せない」と言ってプロポーズを断る。

二人は破局してエドは島を出るが、ケイディと一緒にいたいガットは残る。

一方、ベスは夫が勝手に信託財産にアクセスして口座がすっからかんになっていることを知って驚愕し、夫を家から追い出す。ペニーも夫との離婚で経済的に困窮していて、3人揃って金銭問題を抱えていた。

何かを隠しているケイディ

(現在)
ケイディは、記憶を呼び覚ますきっかけになるのではないかと思い、崖から海に飛び込んだが何も思い出せなかった。そのことを知ったペニーは、娘が自殺するのではないかと恐れて激怒する。

ペニーは、事故について何度も説明しようとしたが、そのたびにケイディが発作を起こして長い眠りに落ち、目覚めると何も覚えていなかった。その繰り返しでケイディを苦しめたくなかったため、ペニーは何も言わないことにしたのだという。そして母親から、「真実を隠しているのはあなたよ」と言われる。



レモンハントの日

(過去)
シンクレア家は1年に1回、隠したレモンを見つけて競うイベント「レモンハント」を開催している。今年はハリスが、200個のレモンとライム1個を隠し、一番数多くレモンを見つけた人にボストンの家を譲り ライムを見つけた人は島の所有者になれると告げる。

最近、ケイディとジョニー、ミレンはそれぞれ母親と関係がギクシャクしていて、反抗心からルールを破ることにする。ライムを見つけたガットを勝たすことを考え、自分たちが見つけたレモンをガットに渡す。

山盛りになったバスケットを抱えて現れたガットを見て、ハリスはルール違反があったから賞品は無効だが、ジャーナリストになる夢を持ち、野心があるガットを奨学金制度に推薦すると約束する。

崩壊寸前の食事会

(過去)
予定されていた家族の食事会では、経済的に困窮している母親3姉妹がハリスからの援助を狙い、ゴマすり合戦を開始。挙句の果てには他の姉妹の印象を悪くしようと、ベスの浮気やペニーの離婚、ジョニーが大きな問題を起こしたらしいという話題を持ち出し、醜い泥仕合に発展してしまう。

その席で、ハリスがジョニーの問題を揉み消すために資金援助をする代わりに、ペニーはエドと別れることを条件にされていたことが発覚。白人至上主義のハリスは、子どもを望んでいるペニーとインド系のエドが結婚することで、シンクレア家に白人以外の血が流れることを避けようとしていたのだ。

彼は昔からインド系のエドとガットを快く思っておらず、ガットのことを一度も名前で呼んだことはなかった。ガットを奨学金制度に推薦したのも、ケイディとの恋愛を知り、遠くへ追いやろうとしたからだった。

そんな大人たちにケイディとジョニー、ミレンの怒りが爆発し、3人はハリスの気分を害すような言葉を連発。怒ったハリスが食事の席を立ち、彼を追いかけたケイディと口論になった際、彼は階段を踏み外して転倒。頭を打って病院に搬送されてしまう。

明らかになった真実

(過去)
ケイディはペニーに指示され、ハリスの書斎から遺言を盗み出して焚火で燃やす。ライアーズは、白人至上主義者のハリスのせいで、エドとペニーが別れたことに大きく動揺していた。大人は全員、病院へ行っていたため、ライアーズしかいない時に、権力を持つハリスが揉み消せないほど大きな事件を起こそうとケイディが言い出し、屋敷を燃やす計画を立てる。

ケイディとジョニー、ミレンが屋敷に火をつけ、ボートで待機するガットと夜中の12時に合流する予定だった。しかし、ケイディは母親3姉妹が常に相続をめぐって争っていた黒真珠のネックレスを取りに戻り、集合に送れてしまう。心配したガットが屋敷に戻った時に爆発が起きて屋敷が吹っ飛び、その爆風でビーチにいたケイディは海に吹き飛ばされたのだった。

ジョニーとミレンも火事に巻き込まれ、3人の尊い命が奪われた。

18歳の誕生日

ケイディが18歳の誕生日を迎える3日前、ハリスから黒真珠のネックレスをプレゼントされる。彼は、事件の夜にビーチでケイディを見つけ、ネックレスを預かっていたのだ。ネックレスを手にしたケイディは、何が起きたのかを思い出して愕然とする。

彼女が1年ぶりに再会したと思っていたライアーズの3人は、なんとゴーストだったのだ。だから、事故後にケイディに連絡を取ることが出来ず、彼女を気遣って事故について何も明かさなかったことが分かる。

ケイディはハリスにネックレスを返すが、彼は火事の真相を知っているとほのめかし、自分は引退するからケイディにシンクレア家の後継者のバトンを渡すと言う。ケイディは真実を明かすことも考えたが、その現実は遺された者にとって酷だと悟り、嘘を突き通すことを決意する。ケイディは皮肉にも、正真正銘のライアーズになったのだ。

ボートで海に出たケイディは黒真珠のネックレスを海に投げ捨て、ラストは少し怯えた様子のキャリーが、ゴーストのジョニーに向かって「まだ消えないの?」と訊き、息子が「それは無理だな」と答えて終了する。

・サスペンス&スリラーが好きな人は、お気に入り作品が見つかるはず♪



『ライアーズ 私たちのウソ』の見どころ・考察(ネタバレあり)

 

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以下のポイントに注目して考察を深掘りしていきます。
・緻密に仕組まれた騙しの構造
・エンディングはシーズン2への伏線?
・『ナイブス・アウト』×『ゲット・アウト』
・ミレン役はユアン・マクレガーの娘

緻密に仕組まれた騙しの構造

『ライアーズ 私たちのウソ』の最大の衝撃は、ケイディが再会を果たしたはずのガット、ジョニー、ミレンが“ゴースト”だったという真実。

物語の終盤で、その事実が明かされた瞬間、思わず「やられた!」と声が出そうになるほど、巧妙に仕掛けられたミステリーに騙された快感がありました。

まるで、3人は生きているかのように会話をして感情をぶつけ合い、その自然な描写が死の気配を完全に打ち消していたため、「死んだはずの人間と過ごしていた」ことに全く気付かなかった筆者。

振り返れば、“現在”のシーンで3人は基本的にケイディとしか話をしていなかったし、ガットは「事件の夜は僕も酷い目に遭った」と言っていました。また、ケイディが「幻覚を見てるのか、自分の記憶なのか分からなくなる」というセリフも、3人がゴーストであることを示唆していたことになるでしょう。

そういったヒントに全く引っ掛からなかったのは、筆者もケイディが3人と会えたことに安心していたからかもしれません。また、現在と過去が交互に描かれたことで、“現在”に3人が存在しているものと自然に思い込まれされたことも一因でしょう。

「思いっきり騙された!」と感じることが、こんなにも切なくて、同時に心地よいミステリー体験になるとは思いませんでした。

エンディングはシーズン2への伏線?

3人が、ケイディの幻想や幻覚ではなくゴーストだと明言できるのは、ラストシーンでキャリーがゴーストのジョニーに向かって、「まだ消えてくれないの?」と訊き、彼が「まだ無理だな」と答えるシーンがあったからです。キャリーにも見えているならケイディの幻覚ではないし、「まだ」という言葉により、ジョニーが亡くなってから二人が会話をしていたことが分かります。

そして気になったのが、キャリーの少し怯えたような表情と、早く息子に消えてほしそうなトーンです。「ゴーストでも息子に会えてく嬉しくないのかな?」と思ったのですが、もしかしたら、これはシーズン2への伏線かもしれません。

原作者のE・ロックハートは、小説「We were liars(原題)」の前日譚となる「Family of Liars(原題)」が出版していて、共同クリエイターを務めるジュリー・プレックの製作会社が権利を獲得しているからです。もしかしたら、すでにPrime Videoはシーズン2を企画しているのかもしれません。

しかも、最終話ではベスがキャリーに、「16歳の時に私たちも酷いことをした」と言うシーンがありましたが、このセリフもシーズン2の伏線になりそうです。また、ジョニーが“まだ”消えられない理由が、母親3姉妹の過去に関係しているとも考えられ、まだまだシンクレア一族のドロドロした過去が暴かれそうな気配です。



『ナイブス・アウト』×『ゲット・アウト』

レモンハントの日に、ビーチウッド島を訪れたガットの母親が、シンクレア一家のことを「賞品に不動産を賭けるなんてイカれてるし、『ナイブス・アウト』と『ゲット・アウト』が融合した世界ね」と言うシーンがありましが、言い得て妙な表現だと思いました。

まさに、『ライアーズ 私たちのウソ』は両作を掛け合わせたような、現代社会の闇を鋭くえぐり出す“上流階級のホラー劇場”的な空気が漂っています。

資産家の家で起きた富豪殺人事件を描く『ナイブス・アウト/名探偵と刃の館の秘密』の要素は、資産家一族に渦巻く遺産争いと、その裏に潜む冷酷な愛憎劇が挙げられます。ペニー、キャリー、ベスの3姉妹が、父ハリスからの愛情や財産を巡って張り合い、互いのスキャンダルを武器に足を引っ張る姿は、まさに“上流階級の修羅場”。

家族というより競争相手で、食事会すら策略に満ちた政治劇に早変わりしてしまい、3人が辛辣な批判で傷つけ合うシーンは、まさに“言葉のホラー”といった様相でした。

一方、白人の恋人の実家を訪ねた黒人青年が、想像を超える恐怖に巻き込まれる社会派スリラー映画『ゲット・アウト』の要素は、シンクレア家の白人至上主義的な価値観です。

家長ハリスの“純血主義”は露骨です。ガットのことを名前で呼ぼうともしない非人間的な扱いは、表面的にはリベラルを装いつつ、内心ではマイノリティの存在を排除しようとするアメリカ社会の偽善を思わずにはいられませんでした。

ビーチウッド島という閉ざされた空間で、虚構の上に築かれた“名家”の正体が少しずつ暴かれて崩壊していく様は、サスペンスを超えて現代の寓話を描いているように感じました。

ミレン役はユアン・マクレガーの娘

ライアーズのメンバー、ミレン役を演じたエスター・マクレガーは、『スター・ウォーズ』シリーズの若きオビ=ワン・ケノービ役で知られるユアン・マクレガーの娘です。

IMDbによると、現在23歳のエスターは、ユアンが主演したドラマ『オビ=ワン・ケノービ』で親子共演を果たし、ニコール・キッドマン主演の話題作『ベイビーガール』にも出演。全話に登場した『ライアーズ 私たちのウソ』が初の大役となります。

ちなみにユアンの娘は、クララ・マクレガーも俳優として活動しています。

・サスペンスドラマが好きな人にイチオシのシリーズ!

『ライアーズ 私たちのウソ』のまとめ

『ライアーズ 私たちのウソ』は、複雑な家族の愛憎劇と社会問題を絡めたミステリードラマ。巧妙な仕掛けに思わず騙され、感情の揺さぶりが止まりませんでした。

上質なサスペンスと人間ドラマが好きな方におすすめです! ぜひ、Amazon Prime Videoでチェックしてみてください♪



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