Amazonドラマ『カウントダウン』ネタバレ考察 極秘タスクフォースが挑む緊迫のアクション

『カウントダウン』のポスター
出展元:https://www.tvinsider.com

Amazon『カウントダウン』は、複数の政府機関の捜査官が集う極秘タスクフォースの活躍を描いた犯罪アクションドラマ。この記事ではキャストやあらすじの紹介に加え、ネタバレなしの感想とネタバレありの考察でダイブインしていきます♪

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【本記事のポイント】

ネタバレなしで知りたい方へ
前半ではあらすじ・海外評価・筆者の感想を紹介。視聴前の参考にどうぞ。

ネタバレありで深掘りしたい方へ
後半では全あらすじと見どころ・考察をたっぷり紹介。視聴済みの方もおさらいに◎

※目次から各セクションにジャンプできます。

『カウントダウン』の概要

製作:Amazon
ジャンル:犯罪捜査、アクション、ヒューマンドラマ
配信日:2025年6月25日
製作国:アメリカ
話数:全13話
クリエイター:デレク・ハース

『カウントダウン』のあらすじ(ネタバレなし)

Amazonドラマ『カウントダウン』は、ロサンゼルスを舞台に、国家を揺るがすテロ計画に立ち向かう捜査チームの戦いを描くアクションドラマ。

物語は、米国土安全保障省の捜査官が、白昼堂々と殺害される事件から幕を開ける。FBI特別捜査官ネイサン・ブライスは、ロサンゼルス市警の刑事マーク・ミーチャムをはじめ、DEA(麻薬捜査局)やFBIなど他機関のメンバーとともに、極秘のタスクフォースを結成。表向きは精鋭揃いに見えたが、実際はトラブルを抱えたメンバーばかりを集めた“寄せ集め”チームだった。

彼らの任務は、捜査官殺害の背後に潜む犯人を追跡し、ロサンゼルスを標的としたテロ計画を阻止すること。捜査が進むにつれ、刻一刻と迫る“カウントダウン”の中、チームは都市全体を脅かす壮大な陰謀を阻止することが出来るのか……!?

・エディ・マーフィ主演のアクションコメディ映画をチェック♪

『カウントダウン』海外での評価&筆者の感想(ネタバレなし)

【Rotten Tomatoes】
批評家スコア:38%
観客スコア:73%

【現地の声:海外視聴者のリアルな反応】
『カウンドダウン』を観た海外の視聴者が、どんな感想を抱いたのか、Xユーザーからいくつかご紹介! どうやら賛否両論のようですね。

◉「『カウントダウン』のシーズン2お願いします! あんなクリフハンガーで終わらせないで〜!」

◉「マジで『カウントダウン』の脚本家と話したい…ボルチェクの終わり方、あれはないだろ。エピソード待ってた時間ムダだった😮‍💨」

◉「Amazon Primeさん、どうせ『カウントダウン』シーズン2あるんでしょ? もう発表しちゃってよ~!」

【筆者の評価】
総合評価:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★★☆☆☆

本作の見どころは、何と言ってもDEAやFBI、ロサンゼルス市警の刑事など、異なる機関の捜査官が集められたタスクフォースがテロ計画に立ち向かう点です。

メンバーは「消えても問題ない者ばかりの寄せ集めチーム」とされていますが、実際に問題児なのはミーチャムとオリベラスのみ。フィナウは妻と子どもがいるファミリーマンで、“消えてはいけない”存在のはずだし、シェパードとベルもエリート捜査官で、彼らが選ばれた理由が少し曖昧なところが気になります。

また、第7話までの時点で良いケミストリーを見せているのはミーチャムとオリベラスの2人だけで、異なる機関の捜査官が集結している割には、彼らの個性や強みがまだ十分に活かされていない印象です。

まだ7話までしか配信されていないため、これから5人のメンバーがどのような化学反応を見せてくれるのか、大いに期待したいところです。

・Amazonのおすすめアクションドラマ!

『カウントダウン』のキャスト&登場人物

マーク・ミーチャム(ジェンセン・アクレス)

ロサンゼルス警察の刑事。潜入捜査に長けていて、頭で考えるよりも手が出てしまうタイプ。

ネイサン・ブライス(エリック・デイン)

寄せ集め捜査官のタスクフォースを率いる指揮官。

アンバー・オリベラス(ジェシカ・カマチョ)

DEA(麻薬捜査局)の優秀な潜入捜査官だが、ドラッグに染まったことがある。

ルーカス・フィナウ(ウリ・ラトゥケフ)

ロサンゼルス警察のギャング対策班員で、子どもが2人いるファミリーマン。

エバン・シェパード(ヴァイオレット・ビーン)

サイバー操作のエキスパートでFBI分析官。

キーオンテ・ベル(エリオット・ナイト)

テロの脅威について熟知しているFBI捜査官。

デイモン・ドリュー(ジョナサン・トーゴ)

DHS(国土安全保障省)の情報部員。

ボリス・ボルチェック(ボグダン・ヤシンスキー)

アメリカで進行している大規模なテロ計画の首謀者。




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『カウントダウン』の全あらすじ(ネタバレあり)

 

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第1話~3話

第1~3話のあらすじ

国土安全保障省の職員ボブ・ダーデンが白昼に殺害され、ロサンゼルス市警のマーク・ミーチャムら多機関の問題児たちが、極秘タスクフォースに招集される。指揮を執るネイサン・ブライスは、あえて“消えても問題ない”人材を集めていた。

調査の末、ダーデンは汚職ではなく麻薬カルテル「ロス・レイエス・ヌエボス」に嵌められていたことが判明。港での取引現場を急襲したチームは、ロサンゼルスが核テロの脅威に直面していることを知る。同時に、ミーチャムの脳腫瘍とオリベラスの過去の薬物依存も明らかになる。

2008年のベラルーシ。弟を救うため機密情報を漏洩したボリス・ボルチェクの過去が描かれる。ボルチェクは、第1話で判明したテロ計画の首謀者だ。

現代では、ミーチャムとオリベラスがカルテル関係者ロペスと接触し、麻薬密輸のテストを受ける。米国側で作戦が失敗しかけるも機転で切り抜け、トラックからは5,000万ドル相当のヘロインが発見される。ブライスは情報と交換するため引き渡しを決断。最後にロペスが爆死し、死の間際に「ボルチェク」の名を残す。

ミーチャムは、潜入捜査で仲間になった囚人で、ベラルーシと繋がりのあるティムールに接触。フィナウらチームと連携して彼を脱走させ、ミーチャムは一緒に彼の叔父ミハイルの家へ逃げ込む。その地下では、ボルチェクのテロ計画が進められていた。

ミハイルに怪しまれたミーチャムが捕まり危機に陥るが、タスクフォースの到着で銃撃戦が勃発。ドリューが銃弾を受けて病院に搬送されるが、手術中に亡くなってしまう。

第4話〜第6話

第4~6話のあらすじ

ミーチャムは、ロサンゼルス港の地図と「ギャラガー」の名を手がかりとして共有する。チームはミハイルを逮捕して尋問し、「ボルチェク」の名が浮上。ミハイルを通してボルチェクと会う約束を取り付けるも、現れたのは替え玉だった。最後にドリューの妻が追悼会で、タスクフォースに夫の死を無駄にしないでほしいと訴える。

ブライスの作戦は失敗したが、チームはベラルーシ人の情報を掴んで次の手を模索。非協力なベラルーシ領事館に対抗してパーティーに潜入し、極秘情報を入手。ボルチェクことボリス・ヴソヴィッチが企業の不正横領に関与し、替え玉で死亡を偽装して逃亡した後、米国内で暗躍中と判明する。

FBIチームは手がかりの「ギャラガー」と言う人物を追ってカリフォルニアの荒野へ出動。ミーチャム&オリベラスは協力を深めながら追跡を展開するが、容疑者は想定外の人物で捜査は難航。ボリスは、ベラルーシ領事館の大使に協力していたスパイを、仲間からあぶり出して始末する。

第7話:原点回帰

第7話のあらすじ

ミーチャムは頭痛に苦しみながらも捜査に奔走し、オリベラスに末期腫瘍を打ち明ける。一方、タスクフォースはダンスホール銃撃事件の背後に民間軍事会社「イスカンデル」の存在を突き止めるが、LA支部の強制捜査は空振りに終わる。

ボリスはアスタポフの警護員ロルフに捕まるが、彼らを自宅地下室の金庫に誘導し、爆弾を使って彼らを殺害。脱出に成功する。

ベルは、内部情報を流す代わりに、FBI副長官の地位を約束すると持ち掛けた地方検事からの誘惑を拒み、ブライスへの信頼を深めていく。

第8話:釘の椅子

第8話のあらすじ

タスクフォースは、ロサンゼルス爆破を企てるボリスの過去と現在の足取りを追う。合法ビジネスを偽装して大量の爆薬を運ぶボリスの計画が進行する中、過去に彼が関与した爆破事件の痕跡が新たに浮かび上がる。

ブライスは、ベラルーシ領事館のアスタポフからボリスの情報を受け取る場で、ボリスに待ち伏せされて刺されてしまう。ボリスが逃走したことで計画阻止は困難になり、タスクフォースは命懸けで次の爆破を食い止めようと動き出す。



第9話:秒読み開始

第9話のあらすじと感想

【あらすじ】

第9話は、ボリスに刺されたブライスが、なんとか助けを呼ぶ場面からスタート。ミーチャムは激しい頭痛に苦しみながらも、ブライス負傷の連絡を受けて病院へ急ぐ。病院は非協力的だが、オリベラスが幼馴なじみの医師フリオを通じて手術の状況を確認する。

捜査チームは現場検証で事件の流れを推理。ミーチャムが警察の注意を引きつけている間に、オリべラスがベラルーシ領事の車から重要ファイルを密かに入手。チームは、ファイルに記されていた偽造パスポート制作者セルゲイを捕え、セルゲイは取引の代わりに協力することを約束する。

シェパードはボリスの偽造IDはほぼ無効になっていて、“カレル・ノヴァク”のみが残っていることを突き止める。ブライスは一命を取り留め、オリベラスは脳腫瘍外科医のフリオにミーチャムを助けて欲しいと頼む。

調査でカレル名義の映画制作会社「ケストレル・エンターテインメント」が浮上。撮影許可を利用した偽装トラックがショッピングモールのヴァインに駐車され、爆弾が仕掛けられていた。

捜査チームは、現場に急行して爆弾処理を試みるが苦戦。混乱の中でフィナウは、たまたまヴァインにいた自分の家族を避難させる。

最後にミーチャムがボリスを発見するが、ボリスが余裕の表情で爆発スイッチを押す場面で終わる。

【感想】

第9話は、王道刑事ドラマの魅力が詰まった力強い回でした。ブライス役のエリック・デインは多発性硬化症を患っていることを明かしたので、もしかしたら刺殺されて番組から降板するかもしれないと思っていたのですが、無事に復帰しました。

対してミーチャムの容態が悪化してしまいますが、オリべラスの友人の協力で治験を試して、脳腫瘍が完治となるのでしょうか。

ベルとシェパードがチームで存在感を高めつつありますが、まだチームメンバーのケミストリーが弱いのが気になります。個人的には、ドウェイン・ジョンソンを彷彿とさせる、肉体派フィナウの肉弾戦や激しいアクションシーンを描いてほしいところ。

ラストはボリスが爆弾のスイッチを押そうとする瞬間で終わりましたが、第10話で何が起こるのか次の展開が楽しみです!

第10話:事件の向こう側

第10話のあらすじと感想

【あらすじ】

シェパードが爆弾の仕組みを突き止め、ベルと共にタブレットを引き抜いて回路を遮断し、爆発を阻止することに成功。ボリスが起爆スイッチを押すも作動せず、爆弾は不発に終わる。追跡劇の中、フィナウはボリスの仲間アンドレイを発見して射殺し、容態が悪化するマークも執念でボリスを仕留める。

任務は成功するが、チームはそれぞれの道を歩むことになる。ブライスは妻と息子のもとへ帰り、シェパードはブライスの後押しでDC勤務となり、ベルと夕食を共にする。その席で偶然モリーと遭遇し、ロサンゼルスに残るベルに、問題児の妹の様子と時々見てほしいと頼む。

マークはオリベラスに連れられて医師の診察を受け、新たな臨床試験に希望があると告げられる。フィナウは巡査部長に昇進し、家族や仲間に祝福される。ベルは財務記録を追跡し、地区検事ヴァルウェルがボリスに情報を漏らしていた事実を突き止め、FBIが逮捕に踏み切る。

治療前日、オリベラスはマークのそばにいたいと願うが、マークは「生き延びたら改めて関係を築きたい」と示唆して断る。そして治療初日、オリベラスの呼びかけでタスクフォース全員が集まり、マークを支える。

それから10ヶ月後、シークレッドサービスのフィッツジェラルドが市民からの通報を精査する中、銃や地図、大統領や政府高官の写真が並ぶ小屋を発見したという気になる情報を見つける。

現場を訪れたフィッツは、パトリシアの遺体と暗号文書を発見。DEAの潜入捜査中のオリベラス不在のままチームは再集結し、フィッツが新メンバーとして加わる。大統領とカリフォルニア州知事への脅威が本物かどうかを調査する任務が始まり、マークは現場の小屋で地下の狙撃練習用トンネルを発見。容疑者の高い射撃技術が明らかになる。

【感想】

ロサンゼルスとアメリカを脅かしていた大規模テロがあっさり爆弾停止され、首謀者ボリス(ボルチェク)もミーチャムに呆気なく射殺され、急速に収束してしまったのは意外でした。

てっきり1シーズンかけてボリスを追う長丁場になると思っていたので、「あと3話残ってるのにどうするの?」と思っていたら、その間にミーチャムが臨床試験で回復する展開に。しかも10ヶ月後へのタイムジャンプで新事件が発生し、タスクフォース再集結とトントン拍子。まったく無駄がありません(笑)。

今回は潜伏捜査中のオリベラスが参加できず、ミーチャムのがっかりした表情がちょっと可愛かったです(笑)。でも、このまま残り3話、彼女は出番ゼロなのでしょうか……。代わりに登場したフィッツは超おしゃべりで、チームのコミックリリーフ担当になりそうですね。

新事件は、犯人が独自に作った象形文字で計画や声明を書き残していて、映画『ゾディアック』を思わせる雰囲気。正直、前半のテロ事件よりも、こちらの方が興味をそそられます。

そして、ベルがシェパードにモリーの件で何か言いかけたのに、他のメンバーに遮られた場面も気になります。もしかしてベルとモリーが恋愛関係になっていて、それをシェパードが意識する……なんて三角関係展開もあるかもしれません。オリベラス不在でミーチャムとの恋愛要素が薄くなった分、ベル×シェパードの恋模様に期待したいところです。

第11話:逃げろ

第11話のあらすじと感想

【あらすじ】

第11話は、2023年11月、森で獲物を仕留めた後に執拗に殴りつけるハンターの姿から始まる。彼こそが連続狙撃事件の犯人だった。

現在の時制では、ベルが捜査班にサガーローフの山小屋について報告し、そこはハンターが利用する施設で、容疑者が身を隠すには絶好の場所だった。押収された銃は軍用レベルのスナイパーライフルで、小屋の所有者テオはシンガポールの人民行動党(PAP)と関わりを持っていた。捜査チームが小屋を借りた顧客リストの提出を求めると、PAPの幹部が出て来て協力を拒み、弁護士を通せと突っぱねる。

一方、捜査の標的候補には大統領選出馬を狙うジョージ・シェルビー州知事の名が浮上する。現職大統領は月末の資金集めパーティーで帰国予定で、期限までに犯人を捕まえなければならない。そんな中、復帰したオリベラスとミーチャムの間には緊張が走る。彼女が、ミーチャムの主治医だったフリオと交際し始めたことを告げ、ミーチャムは嫉妬心から皮肉を浴びせて関係がこじれてしまう。

ブライスはPAPへの交渉に直接乗り出し、ついにはシェルビー本人を同席させて強引に協力を取り付ける。チームの士気が高まる一方で、ミーチャムは仲間と飲みに行きながらも孤独を隠せず、女性と一夜を共にする。翌日、彼とオリベラスは互いに謝罪し合い、惹かれ合いながらも「自分たちは付き合ってもうまくいかない」と認め合う。

調査を進めると、前科者TKが小屋を借りていたことが判明する。彼はカルト集団に属していたが、犯行を実行できる資質はなかった。追跡と尋問の末、TKは容疑者に自分の名前を貸して金を受け取っただけだと白状し、真の黒幕が別に存在することが明らかになる。

やがてタスクフォースは容疑者から直接コンタクトを受け、政府に全てを奪われたと訴える翻訳された声明文を突きつけられる。

回想では、真犯人が妻の浮気を知り、復讐心に駆られて妻の愛犬を連れ去る姿が描かれる。森に犬を連れ込み「走れ」と命じた彼は、銃口をその背に向けるのだった──。

【感想】

『カウントダウン』は、NBCの「シカゴ」シリーズで知られるデレク・ハースがクリエイターを務めているからか、前半の事件の展開はどこか地上波ドラマ的な空気が漂っていて、王道的な進行で見やすい反面、やや無難に感じる部分もありました。

ですが、前話から新たな事件に突入したことで、作品全体のトーンがグっと変化したように思います。ケーブル局や配信サービス系ドラマに見られるような、よりダークで緊張感のある雰囲気へとシフトしたように感じました。

また、オリベラスが復帰してミーチャムが喜んだのも束の間、自分の命を救ってくれた医師フリオとの交際を知って関係がこじれてしまって残念……と言いたいところですが、ドラマの恋愛関係はこじれればこじれるほど面白くなるし、二人がお互いに好意を抱いているのは変わらないので、また一波乱ありそうな予感です。

二人の関係にフィッツがすぐに気づいて、フィナウの「引っ付くかと思ってたのに、どうなってるんだか」という反応に笑ってしまいました(笑)。フィナウといえば、一番戦闘シーンで活躍しそうなムキムキバディなのに、今のところ大きな見せ場が少ないので、彼の活躍の場面ももっと見たいところです。

第12話:隠されたサイン

第12話のあらすじと感想

【あらすじ】

【要約】
◉知事秘書ホープが射殺され、トッドの計画的犯行が明らかになる
◉ブライスは資金集めイベントの中止を進言するが、知事は拒否
◉捜査班は手掛かりを追い、バイカーバーでの潜入作戦に挑む
◉トッドの狙いは捜査官の顔を割ることで、彼は逃走し挑発のメッセージを残す

第12話は、ブライスがマークに「野心が足りない」と指摘し、彼がリーダーとして昇進を目指すべきだと促す場面から始まる。

その頃、カーン郡のガソリンスタンドで知事シェルビーの秘書ホープ・ミラーが射殺され、タスクフォースはトッドの犯行だと断定する。トッドは防犯カメラの死角や警察の到着時間まで計算していて、計画性の高さが浮き彫りに。ブライスは資金集めイベントの中止を知事に提案するが、大統領の支持演説を控えるシェルビーは拒否し、ブライスに犯人逮捕を迫る。

シェパードの私生活では、問題を抱えていたモリーがついに助けを求め、二人は久々に心を通わせる。一方、押収車両からトッドの署名入りのメモが見つかり、シュガーロード近郊のバイカーバーでのライブへと手掛かりがつながる。

タスクフォースは潜入作戦を決行し、オリベラスとベルが偽装取引を仕掛けるが、店主はトッドから警官に渡すよう託された封筒を差し出すのみで、明らかに罠の気配が漂う。

マークは監視カメラのない店内でトッドが仲間を撮影しているのを目撃し、捜査班の顔を割ることが真の狙いだと悟る。追跡戦の末、トッドは銃撃戦の混乱に紛れて逃走。封筒の中身は「死だけが俺を止められる」という挑発的なメッセージがあり、タスクフォースは彼が命を賭けた死闘を仕掛けていることを知る。

【感想】

第10話から新しい事件が始まり、第12話は最終話への大事なつなぎとなる回でした。トッドを追い詰めるミッションが一気に進んでいくのは面白いのですが、最初の事件の犯人ボルチェクと比べると、トッドという人物像の描き込みが弱いのがちょっと気になります。

序盤は奇妙な象形文字の声明文を残し、かなり特異で不気味な犯人だという印象を与えておきながら、その後の掘り下げが足りないので、どれほど恐ろしい相手なのかが伝わりにくく、あまり引き込まれないのです。

さらに、シェパードと妹モリーの関係性も本筋には絡んでこず、キャラクターを深掘りするにしても最終話直前での展開としてはタイミングが遅い気がしました。

このまま最終話へとなだれ込んでいくわけですが、果たしてスリリングでエキサイティングなフィナーレになるのか、少し不安が残ります。

第13話:魔の手

第13話のあらすじと感想

【あらすじ】

【要約】
◉ マークとオリベラスの私生活の不和や三角関係が浮き彫りになる
◉ モリーは薬物依存に逆戻りし、シェパードが危機感を強める
◉ タスクフォースはトッドの正体を追うが、FBI内部の闇が深まる
◉ トッドがFBIを装いながら動き、オリベラスを誘拐する

第13話は、トッドが毒ガスを調合する場面から始まる。オリベラスは彼が法執行関係者ではないかと疑いマークに連絡するが、マークは無視して警察官のハンナと関係を持つ。翌朝、オリベラスは既読無視に苛立ち、さらに恋人フリオの“家庭的”な提案に戸惑う。一方モリーは薬物に再び手を出し、シェパードとの約束を破る。

捜査班ではバイカー集団のCCTVやマニフェストを分析し、トッドが陰謀論ラジオ「ランディ・マンキン」の信奉者であることを突き止める。マークとオリベラスはラジオ局を訪れるが手掛かりはなく、代わりに警備強化が命じられる。大統領来訪を控えたブライスは焦燥を募らせる。並行してシェパードはモリーの危険な恋人ドゥグレイを調べ、DEAとの不可解な関係に疑念を抱く。

その頃、トッドは車を焼き払い現場にFBIバッジを残し、自らの署名を示す。偽装の疑いが強まり、タスクフォースはFBI内部の不正を疑う。マークは現場でハンナと遭遇し、二人の様子を見たオリベラスが事情を察して緊張が走る。

翌日、出勤前にオリベラスは車内でガスに襲われて誘拐される。タスクフォースは“セス・ルイス”というFBI捜査官がトッドの偽名であると疑い自宅を急襲するが、そこにいたのは無関係の人物だった。実はトッドはセスの元相棒で、妻を奪われた過去を持っていた。

ラストシーンは、トッドは森でオリベラスを解放し「逃げろ」と告げるが、背後で狙撃の準備を進める。彼女が走り出す中、銃口が向けられたところで幕を閉じる。

【感想】

第13話は、予想通りの展開となりました。クリエイターのデレク・ハースがシーズン級の物語を3話でまとめるはずがないと予想していましたが、まさにその通りに。最近のドラマシリーズは大きなクリフハンガーで幕を閉じ、次シーズンへ更新を狙う戦略はよく見られますが、『カウントダウン』のように途中で新しい事件を放り込んで、中途で切る形が続くと、視聴のストレスが増してしまうような気がします。

正直なところ、最終回としては第12話に続いて物足りなさが残りました。ボリスの物語で一区切りして、トッドのエピソードは次シーズンに回した方が流れは良かったと思います。とはいえ、単独のエピソードとしては悪くありません。トッドが友人の身分を利用していたという捻りや、陰謀論ラジオのホストが単にエンターテインメントとしてリスナーを煽っていただけで、捜査に協力的という展開も、いかにも現代の偽善的でフェイクなアメリカ文化を象徴しているようでスパイスが効いていました。

また、ミーチャムとオリベラスの嫉妬心や四角関係、素直になれない態度が青春ドラマ並みで、筆者的にはヤキモキさせられる二人のこじらせ恋愛は好きです(笑)。これから二人の関係がどうなるのか、オリベラスが生き延びることができるのかという答えは、Amazon次第ですね。

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『カウントダウン』の見どころ・考察(ネタバレあり)

 

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【深掘り考察の目次】
◉王道刑事ドラマの進化と意外性を併せ持つ『カウントダウン』
寄せ集めチームが映し出す人間模様
◉物語の勢いとキャラクター掘り下げの課題
発展途上の作風と未来への可能性

王道刑事ドラマの進化と意外性を併せ持つ『カウントダウン』

『カウントダウン』は、DEAやFBI、ロサンゼルス市警など、異なる機関から集められた捜査官たちが、テロや猟奇的な事件に挑むタスクフォースを描いたクライムサスペンスです。

前半は地上波ドラマ的な王道展開で、後半は象形文字を残す犯人を追うダークな物語へと舵を切り、二つの顔を持つ作品となりました。派手なアクションだけでなく、人間関係の機微や社会風刺も織り交ぜられているものの、もう少し全体的にエッジが欲しいとの印象は否めませんでした。

寄せ集めチームが映し出す人間模様

本作の大きなテーマは、「寄せ集めのチームがどう機能していくのか」という点にあります。当初は“消えても問題ない者たち”とされた彼らですが、実際には家庭を持つ者やエリート捜査官も含まれ、必ずしも消耗品ではなく、その辺に矛盾を感じてしまいました。

キャラクター面では、ミーチャムの闘病と回復、オリベラスとの恋愛模様が物語の核を成し、シェパードやベルが徐々に存在感を増していきます。特にオリベラス不在の間に登場した新メンバー、フィッツがコミックリリーフ的な役割を担い、硬派な物語に軽やかさを添えたのも印象的でした。

恋愛関係のこじれや嫉妬心も描かれ、シリアスな事件と並行して“こじらせ恋愛”的な要素も盛り込まれていたのが良いアクセントになっていると思います。

物語の勢いとキャラクター掘り下げの課題

前半のテロ首謀者を描いたボリス編が意外な早さで決着し、10ヶ月後へのタイムジャンプで新事件に突入する構成は大胆で、ストーリーテリングのテンポの良さが際立ちました。

ただし、後半のトッド編は人物描写が浅く、犯人像の掘り下げ不足が惜しい点です。それでも、陰謀論ラジオやフェイクニュースを題材にしたエピソードは現代社会を鋭く風刺していて、リアリティのあるスパイスとなっていました。

さらに、シェパードと妹モリーの関係や、ベルの言いかけた秘密など小さな伏線も散りばめられていて、キャラクターの背景を深掘りする余地を残しています。

アクション面では、肉体派フィナウの活躍が控えめだったのがやや物足りず、今後の課題と言えそうです。

発展途上の作風と未来への可能性

シーズン終盤はやや駆け足で消化不良感が残ったものの、これは次シーズンへの布石とも受け取れます。『シカゴ』シリーズのデレク・ハースらしい王道進行と、配信ドラマ的なダークトーンを融合させた作風はまだ発展途上で、今後さらに進化していく可能性があります。

特に、ミーチャムとオリベラスの関係性がどう展開するのか、どうチームが成長していくかが大きな見どころとなりそうです。シーズン2へ更新となるかは、正直少し厳しい気もしますが、新情報に目を光らせておきたいと思います。

・アクション満載の犯罪捜査ドラマ♪

『カウントダウン』のまとめ

『カウントダウン』は、王道刑事ドラマの安定感と、後半でのダークな展開が魅力的でした。ただし、犯人像の描き込み不足やチームの化学反応の弱さなど、物足りない点も残ります。

全体としては及第点ながら、次シーズンでの飛躍に期待できる作品だと思います。ぜひ、Amazonプライムビデオでチェックしてみてください♪

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