Netflix映画『RIP/リップ』は、隠れ家で数千万ドルの現金を発見したマイアミ警察の警官たちを描く犯罪アクションドラマ。ハリウッドの黄金コンビ、ベン・アフレック&マット・デイモン主演で贈る期待作です。本作で何が起こるのか、キャストやあらすじの紹介に加え、ネタバレなしの感想とネタバレありの考察でダイブインしていきます♪
◉ネタバレなしで知りたい方へ
前半ではあらすじ・海外評価・筆者の感想を紹介。視聴前の参考にどうぞ。
◉ネタバレありで深掘りしたい方へ
後半では全あらすじと見どころ・考察をたっぷり紹介。視聴済みの方もおさらいに◎
※目次から各セクションにジャンプできます。
『RIP/リップ』の概要
基本情報を押さえておきましょう♪
『RIP/リップ』のあらすじ(ネタバレなし)
『RIP/リップ』は、廃墟同然の隠し倉庫で数百万ドルの現金を発見したことをきっかけに、マイアミ市警のチーム内で信頼関係が揺らぎ始る様を描く犯罪アクション映画。やがて、その押収額の大きさが外部にも知れ渡るにつれ、「誰を信じられるのか…?」という問い含め、すべてが疑問にさらされていくことになる──。
タイトルの「Rip」とは「犯罪者の所持品を押収する」を意味するマイアミ警察の隠語。本作は、監督を務めたジョー・カナーハンの友人で、マイアミ・デイド警察の麻薬取締部隊の責任者を務めていた人物の体験から着想を得たストーリー。
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『RIP/リップ』海外での評価&筆者の感想(ネタバレなし)
『RIP/リップ』は、マット・デイモンとベン・アフレックという名コンビが再びスクリーンで共演するだけでワクワクさせられるクライム・スリラー作品です。
物語はマイアミの警官チームが廃墟で数千万ドルもの現金を発見することから始まり、信頼と疑念、仲間意識が不穏な形で揺れ動いていきます。警察アクション映画の枠を超え、仲間同士の絆や倫理観の変化を描こうとする描写が印象的でした。
主演のデイモンとアフレックは長年の友情をそのまま画面上にも反映させたような自然な掛け合いで、緊張感あるシーンでもどこか人間味を感じられるのがポイント。共演のスティーヴン・ユァンらも作品に奥行と厚みを加えていて、観る者をグイグイ引き込む引力を感じました。
1995年の『ヒート』などを彷彿とさせる少しオールドスクールな雰囲気が多様映像はスタイリッシュで、マイアミの蒸し暑い空気感や緊迫した状況がよく表現されています。週末にスリリングな時間を過ごせエンターテインメント作品としておすすめの一本です!
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『RIP/リップ』の登場人物&キャスト
◉デーン・デュマース(マット・デイモン)
マイアミ警察の中堅警官。チームの一員として、裏倉庫で見つかった巨額の現金をめぐる捜査に関わる。
◉J・D・バーン(ベン・アフレック)
警察署のベテラン刑事。チーム内で信頼と疑念が交錯する状況に直面しながら、仲間との関係を保とうとする。
◉マイク・ロー(スティーブン・ユァン)
マイアミ警察の刑事。チームの一員として、押収金を巡る混乱と内部不信の中心にいる。
『RIP/リップ』の全あらすじ(ネタバレあり)
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◉銃声から始まる疑念
◉2000万ドルの発見
◉裏切りと銃撃
◉真相と決着
銃声から始まる疑念
物語は、TNTの捜査官デーンが弁護士のような男から「それでお前は、そのアリバイを信じたのか?」と問いかけられる短い会話で幕を開ける。直後、場面は一転し、女性警部ジャッキーが怯える女性に「私が守るから」と何度も語りかけながら電話で会話を続け、駐車場に到着した瞬間、覆面の男2人に銃撃され殺害される衝撃的な場面が描かれる。
ジャッキー殺害を受け、FBIはデーンの同僚であるバプテスト、サラザール、ローに事情聴取を行う。デーンは巡査部長トムに事件の独自調査を依頼しようとするが、警官殺しを調べていると知られれば組織が潰されると反対される。
一方、デーンの仕事仲間JDは、ジャッキーと恋人関係にあった。JDの弟でFBI捜査官でもある弟の陰湿な尋問に激昂したJDは、警察署内で弟と殴り合いの喧嘩を起こしてしまう
2000万ドルの発見
JDと弟の衝突後、デーンはハイアレアに隠し金があるとの情報を得てチームを率いて現場へ向かう。一行が捜索に入ったのは、女性デジが住む祖母の家だった。屋根裏の壁に不審を抱いたデーンたちが壁を壊すと、そこから現れたのは2000万ドルもの現金だった。しかし密告で伝えられていた額は30万ドルに過ぎない。
警察の規則では、その場で全額を数えて報告する義務がある。危険が増すことを懸念するJDと、規則を守らねば自分たちが疑われると主張するデーンは対立する。JDは、この金こそがジャッキーが追っていたものだと悟る。
デーンは念のためチーム全員の携帯電話を回収するが、その最中に一台のパトカーが接近する。緊張が走る中、パトカーは立ち去るが、JDは警官の一人がVCATのメンバーだったことに気づく。襲撃に備え、チームは防弾チョッキとライフルを準備し、車を盾にして立てこもる。一方、見張り役のローは隠し持っていた携帯で「大当たり。本部に報告なし」と密かに連絡を入れていた。
裏切りと銃撃
デーンはデジから、以前見知らぬ人物に「警官が来たら金を持って逃げろ」と伝えるよう指示されていた事実を聞き出す。密告者が押収額の20%を得られる制度から、デジが通報者であることが判明する。その直後、男から電話が入り「今から家を出て15万ドルだけ持っていけ」と指示される。
通報額は30万ドルのはずだと疑問を抱いたJDはデーンを問い詰めるが、デーンは「この現場は俺が仕切る」と強硬に主張。その頃、バプテストとサラザールは金を数えながら、警官の給料と危険な仕事の割に合わなさを語り、心が揺れていく。
JDはDEAのマティに連絡し、デーンの様子がおかしいと伝える。デーンが病気の息子の医療費で破綻し、金を必要としている事情を知っているJDは、ジャッキー殺害への関与を疑い始める。やがて予告通り、マシンガンによる襲撃が始まる。サラザールが負傷するが死者は出ない。JDたちはカルテルの見張りの男から襲撃者はカルテルではないことと、警官殺しに巻き込まれたくないカルテルは2000万ドルを放棄するとチームに伝える。つまり、この金は「持ち主不在」となったのだ。
真相と決着
金を巡る緊張は頂点に達し、JDとデーンは互いに疑念をぶつけ合い、殴り合いに発展する。ローは携帯を失い、ろうそくで火事を起こして皆を家から追い出そうとする。やがてDEAの装甲車が到着し、男性メンバーだけで金を運び出す。その移動中、デーンはハイアレアの情報を送ったのがジャッキーであり、彼女を追い詰めて撃ったのがマティとローだったことを明かす。
デーンとJDは、無線も使わず誰にも報告していなかった点を突き、二人の裏切りを暴く。銃撃戦の末、マティを追い詰めたJDはジャッキーの仇で射殺し、デーンはローを逮捕する。マティとローが持ち逃げしようとしたバッグには電話帳が詰め込まれていて、現金はパブティスとたちによって安全に運ばれていた。金はFBIに管理され、デジは報奨金を得る。
ラストはJDとデーンがビーチで朝日を眺めながらビールを飲み、互いに「よくやった」と労い合う。血と裏切りに満ちた一夜は、静かな夜明けとともに幕を閉じる。
・アクション作品が好きな人は要チェック!
『RIP/リップ』の見どころ・考察(ネタバレあり)

出展元:https://www.netflix.com
◉正義が腐る瞬間と、その境界線
◉悪を生むのは人か、仕組みか
◉2000万ドルという試金石
正義が腐る瞬間と、その境界線
本作の核心にあるのは、「正義はどこで壊れ、どこで踏みとどまったのか」という問いです。2000万ドルという大金を前に、登場人物たちは全員が盗める状況に置かれますが、誰もが同じ選択をするわけではありません。
デーンは、病気の息子の医療費や離婚による経済的困窮という切実な事情を抱えています。一歩間違えれば金に手を出してもおかしくない立場でありながら、最終的に一線を越えませんでした。彼にとって正義は揺らぎながらも、完全には崩れなかったのです。
一方、バプティストとサラザールは生活苦や将来への不安から心が揺れ動く、ごく普通の警官として描かれています。二人は一番人間らしい反応を見せたと言えるかもしれません。その迷いこそが、腐敗が生まれる入り口であることを示唆していると言えそうです。
悪を生むのは人か、仕組みか
対照的に、マティとローは最初から制度を利用し、正義を私利私欲のために使う側でした。彼らは、単純な「悪役」として描かれているわけではありません。むしろ彼らは、警察や捜査機関の制度が抱える歪みを、最も効率よく使いこなした存在だと言えるかもしれません。
密告による報奨金制度や組織ごとに分断された縦割り捜査、そして情報共有の不十分さ。これらは本来、犯罪を抑止し正義を実現するための仕組みですが、本作では逆に不正を助長する装置として機能しています。ローとマティはその隙間を見抜き、誰にも怪しまれずに大金へ近づく道を選びました。
重要なのは、彼らが衝動的に悪事へ走った訳ではないという点です。制度を理解して計算し、合法と違法の境界線を巧みにすり抜けた結果が、あの行動なのです。その意味で二人は「逸脱した個人」ではなく、「制度が生み出した完成形」とも言えます。
本作は、腐敗は突然起こるのではなく、「これは仕方がない」という正当化の積み重ねによって進行していく、という冷酷な現実を見せているように感じました。
2000万ドルという試金石
本作に登場する2000万ドルは、救いの象徴ではありません。それは誰かを豊かにして人生を好転させるための金ではなく、人間の内面を暴くための「試金石」として機能しています。金に触れた瞬間、登場人物たちの弱さや迷いが露わになり、信頼関係は揺らぎ、やがて壊れていきます。
この大金は善悪を分ける報酬ではなく、各人の本性をあぶり出す装置です。正義を守ろうとする者と、正当化を重ねて一線を越える者との差は、金そのものではなく向き合い方にあります。
象徴的なのがラストです。金を運んだのは女性たちであり、その過程で血を流したのは男性たちでした。この対比は、暴力と欲望に囚われた側と、現実的に事態を収束させた側の違いを静かに示していると言えるのではないでしょうか。
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『RIP/リップ』のまとめ
『RIP/リップ』は大金を巡るサスペンスでありながら、正義・制度・人間の弱さを鋭く描いた社会派クライム映画です。
単なる善悪の対立に終わらず、「誰が、どこで踏みとどまれたのか」を問い続ける構成が強く印象に残る作品なので、ぜひNetflix でチェックしてみてください♪
【報告】YouTubeを始めました!
このたび、ブログでご紹介している海外ドラマの世界観や見どころを、より分かりやすくお届けするために、YouTubeアカウントを開設しました。
主におすすめドラマのまとめ動画を発信していく予定です。ブログと併せて楽しんでいただける内容を目指しますので、ぜひチェックしてみてください♪
『RIP/リップ』の視聴方法
『RIP/リップ』を視聴できるのはNetflixだけ! VODの中でもダントツにコンテンツ量が多いNetflix。使ったことがない方も、この機会にぜひ♪
この他にもNetflixでは同シリーズ系統のドラマが多数配信中です。「次に観たい作品が見つからない…」という方は、以下の記事も合わせてどうぞ。
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