様々な配信サービスがある中で、U-NEXTの最大の特徴は、数々の秀作を生み出し続けるHBOのドラマシリーズを独占で配信しているところでしょう。この記事ではHBO作品を中心に、U-NEXTで視聴できる海外ドラマおすすめ20選をご紹介! 年間100本以上のドラマシリーズを視聴する筆者が、厳選してお届けします♪
※配信ラインナップについては、2025年2月時点の情報となります。
- メディア王 ~華麗なる一族~(HBO:全4シーズン)
- TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ(HBO:シーズン5へ更新)
- ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル(HBO:シーズン4へ更新)
- シリコンバレー(HBO:全6シーズン)
- ゲーム・オブ・スローンズ(HBO:全8シーズン)
- ウォリアー(HBO:全3シーズン)
- ビッグ・リトル・ライズ(HBO:シーズン3製作の噂)
- SUITS/スーツ(USA:全9シーズン)
- チェルノブイリ(HBO:ミニシリーズ)
- ダウトントン・アビー(英BBC:全6シーズン)
- Banshee/バンシー(HBO:全4シーズン)
- Your Honor/追い詰められた判事(Showtime:全2シーズン)
- フライト・アテンダント(HBO:全2シーズン)
- イエロージャケッツ(Showtime:全3シーズン)
- ハンニバル(NBC:全3シーズン)
- ウエストワールド
- スーパーパンプト(Showtime:リミテッドシリーズ)
- アレックス・ライダー(IMDb TV:全3シーズン)
- フレイザー家の秘密(HBO:リミテッドシリーズ)
- ポーカーフェイス(Peacock:シーズン2へ更新)
メディア王 ~華麗なる一族~(HBO:全4シーズン)
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『メディア王 ~華麗なる一族~』は、巨大メディア帝国ロイ家のメンバーが、富と権力を巡る愛憎劇を繰り広げるシリーズ。ロイ家の家長でメディア帝国「ウェイスタ―・ロイコ」を一大で築き上げたローガン・ロイには4人の子どもがいますが、会社の後継者を決めていないため、その座を狙う4人が、それぞれの思惑を胸に企てる陰謀と策略が見応えタップリ!
メディア業界を舞台にした『ゲーム・オブ・ザ・スローンズ』とも呼ばれるシリーズのキャラクターは、一癖も二癖もあって個性が強烈すぎ! 好きになれるキャラクターが一人もいないのに、夢中になって視聴してしまう希少な作品だと言えます(笑)。
配信サービスの台頭により、地上波局とケーブルTV局を運営する「ウェイスタ―・ロイコ」の事業が追い込まれる展開など、まさに現実を反映していて、企業の存続をかけた熾烈な競争や、メディア業界の変革に伴う危機感がリアルに描かれているのも見どころの一つ。
予想を裏切られまくる展開の連続なので、翻弄される心の準備をしておいてくださいね♪
TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ(HBO:シーズン5へ更新)
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『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ』は、各シーズンで独立した物語が展開される犯罪アンソロジー・シリーズ。シーズンごとに時代設定や場所、キャストが入れ替えになり、2人組の刑事が難事件の解決に挑みます。
シーズン1『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』は、1995年にルイジアナ州で猟奇的な殺人事件を捜査していた刑事2人が17年後に再会し、事件の真相が明らかになっていくというストーリー。
シーズン2『TRUE DETECTIVE/ロサンゼルス』はロサンゼルスが舞台となり、シーズン3『TRUE DETECTIVE/迷宮捜査』は、1980年に起きた子どもの失踪殺人事件が、1980年と1990年、2015年という3つの時代が交差する形で描かれます。シーズン4『トゥルー・ディテクティブ ナイト・カントリー』は、アラスカ州の極寒地帯で起きた猟奇的な事件の真相に迫ります。
各シーズンともに、社会の闇を深く掘り下げた重厚なストーリーと緻密な展開に引き込まれ、キャストの迫真の演技にも圧倒されてしまはず。シーズンにより好みや評価は分かれるところですが、マシュー・マコノヒーとウディ・ハレルソンが主演したシーズン1が、ファンと批評家から圧倒的な支持を得ています。やはり、オリジナルに勝るものはないといったところでしょうか。
ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル(HBO:シーズン4へ更新)
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『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』は、高級リゾートホテル「ホワイト・ロータス」で豪華な休日を過ごすリッチな宿泊客と、彼らに仕えるホテルスタッフが繰り広げるドラマを、ブラックユーモアたっぷりに綴るアンソロジーシリーズ。
シーズン1はハワイが舞台で、シーズン2はイタリアのシチリア島、シーズン3はタイの島が舞台に。それほどドラマチックな展開はないのに、物語が進むにつれて、どこにでもいそうなキャラクターたちの裏の顔が少しずつ暴かれていく過程に、じわじわと引き込まれてしまうはず。富裕層が抱える孤独や不安、欲望が痛烈な皮肉を込めて描き出され、人種やジェンダーなど現代が抱える問題にも切り込んだ脚本が秀逸です。
また、シーズンごとに変わる舞台の美しい景色や自然も見逃せません♪
シリコンバレー(HBO:全6シーズン)
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『シリコンバレー』は、IT業界の聖地シリコンバレーを舞台に、気弱なプログラマーのリチャードが画期的なデータ圧縮アルゴリズムを発見したことで、個性的な仲間たちと一緒に業界のトップを目指すコメディドラマ。
2014年にHBOで放送開始された本シリーズは、まさにスタートアップドラマの草分け的存在。劇中ではITの専門用語がバンバン飛び出しますが、筆者のようにITの知識がゼロでも超楽しめる内容になっているのでご心配なく♪
リチャードの会社が大企業に乗っ取られそうになったり、彼らが経験する起業の苦労やIT業界特有の人間関係がリアルに描かれ、IT業界の内幕を覗けるのも興味深いのではないでしょうか。
とにかく、アクと個性が強すぎるキャラクターが最高で、特に筆者は、ギルフォイルとデニッシュの絶妙な掛け合いに毎回爆笑させられました。犬猿の仲のようでいて、なぜか切っても切れない関係の二人のやり取りは、本作の見どころの一つです♪
ゲーム・オブ・スローンズ(HBO:全8シーズン)
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2011年にHBOで放送開始された『ゲーム・オブ・ザ・スローン』は、世界中で社会現象を巻き起こした2010年代を代表するシリーズ。
ジョージ・R・R・マーティンの「氷と炎の歌」シリーズが原作となり、架空の大陸ウェスタロスを舞台に、七王国が覇権を巡って繰り広げる策略と陰謀が壮大なスケールで描かれます。七王国に属する王家の人々や戦士に部下、庶民の関係が複雑に絡み合い、とにかく登場人物が多い上、名前を覚えるのが苦手な筆者は誰が誰だか分からなくなって混乱しそうになったので、プリントアウトした相関図を見ながら視聴しました(笑)。
一度、その複雑な人間関係や家系図を押さえてしまえば、あとはもう、『ゲーム・オブ・ザ・スローン』の世界にドップリと浸ってしまうこと間違いなし! 特に、1ヶ月以上も撮影に時間をかけたという主要な戦闘シーンは、もう圧巻の一言。鳥肌を立てずに観ることは絶対できないでしょう。現在、『ゲーム・オブ・ザ・スローン』はユニバースを拡大中で、前日譚ドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』も展開中。こちらも超おすすめで、U-NEXTにて配信中です♪
ウォリアー(HBO:全3シーズン)
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『ウォリアー』は19世紀のサンフランシスコを舞台に、中国系ギャングの抗争が、激しいマーシャルアーツ・アクション満載で描かれるシリーズ。
中国から海を渡って来た武術の達人ア・サームは、行方不明の姉を探すためにチャイナタウンに足を踏み入れ、その武術の腕を認められて中国系ギャング「ホップ・ウェイ」に加わることに。ア・サームは姉を見つけたものの、ホップ・ウェイと対立しているロン・ジーの妻になっていたことを知ります。混沌としたチャイナタウンはホップ・ウェとロン・ジーだけでなく、モンゴル系ギャングのファン・ハイとアイルランド移民グループとも対立していて、それぞれの勢力抗争が歴史的背景を色濃く反映させながらディープに描かれます。
本シリーズは、マーシャルアーティストのレジェンドであるブルース・リーの原案が基になっていて、アメリカの歴史から葬りさられた「中国人排斥法」など、中国人に対する差別にも深く切り込んでいるところも見逃せません。
19世紀当時のチャイナタウンを再現した圧巻の舞台プロダクションと衣装、血湧き肉躍る激しいマーシャルアーツのファイトシーンや深い人間ドラマなど、どこを取っても見応えタップリの超おすすめシリーズです!
ビッグ・リトル・ライズ(HBO:シーズン3製作の噂)
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リアン・モリアーティの同名小説を原作にした『ビッグ・リトル・ラズ』の舞台は、海辺の美しい街モントレー。高級住宅街に暮らすママ友5人組、マデリンとセレステ、ジェーン、ボニー、レナータを中心に、それぞれが抱える秘密や問題が、ある殺人事件が起こったことで徐々に明かされていくことに……。
殺人事件の犯人は誰なのか?という謎解きに加え、家庭内暴力やシングルマザーの苦悩、社会的な格差といった問題にも鋭く切り込んでいて、訴えかけてくるサスペンス・ヒューマンドラマです。まるで、Instagramに投稿された“最高の瞬間”だけを切り取ったかのように、完璧に見える彼女たちの人生が交差し、思いもよらぬ結末へと突き進んでいく展開から目が離せなくなるはず。
また、ニコール・キッドマンやリーズ・ウィザースプーン、シェイリーン・ウッドリーら、豪華キャストが火花を散らす演技合戦も見逃せません。シーズン3の製作が進行しているとの情報がありますが、現時点でHBOは更新を発表していません。シーズン3の実現に期待です♪
SUITS/スーツ(USA:全9シーズン)
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『SUITS/スーツ』は、ニューヨークの大手法律事務所を舞台に、天才的な記憶力を持つ青年マイク・ロスと敏腕弁護士ハーヴィー・スペクターがタッグを組み、数々の訴訟に挑んでいくリーガルドラマ。
大学を中退して弁護士資格を持っていないのに、その驚異的な記憶力を見込まれ、ハーヴィーにアソシエイトとして雇われたマイク。彼の学歴訴訟がバレたら、ハーヴィーの弁護士免許が剥奪される可能性があり、常に危険と隣り合わせ……。果たして、二人はマイクの素性を隠したまま、法曹界で活躍を続けられるのか……!?
リーガルドラマは1話完結型のシリーズが多いですが、『SUITS/スーツ』はマイクが抱える大きな秘密がスパイスとなり、何シーズンにもわたってハラハラドキドキさせられっぱなしなのが大きな魅力の一つ。上司と部下だけど、親友同士でもあるマイクとハーヴィーの掛け合いや、ドナやルイスといった個性的なキャラクターとの関係も見逃せません。スタイリッシュで洗練された演出も粋で、全9シーズンを軽く完走できるのではないでしょうか。
※現在U-NEXTでは、『SUITS/スーツ』シーズン1~8までの配信となっています。
ちなみに、『SUITS/スーツ』のスピンオフドラマ『SUITS:LA(原題)』(↓)の放送が米CBSで放送開始となり、こちらにガブリエル・マクトがハーヴィー役で出演しています♪
チェルノブイリ(HBO:ミニシリーズ)

出展元:https://www.hbo.com
『チェルノブイリ』は、1986年にソビエト連邦(現在のウクライナ)で発生したチェルノブイリ原子力発電所の事故と、その余波を描くシリーズ。
原発事故が起きた直後、ソビエト政府は事態を隠蔽しようとしますが、放射性物質は広範囲に拡散し、被害の規模は想像を絶するほど甚大に……。物理学者ヴァレリー・レガソフとボリス・シチェルビナは、事故の原因究明と被害の最小化に奔走し、多くの犠牲を払いながらも、事態の収束に尽力する彼らの姿が圧倒的なリアリズムをもって描かれます。
チェルノブイリの原発事故を知らない人はいないと思いますが、どうやって事故が起こったのか、その被害や余波がどれほど甚大だったのか、詳しく知らないという人は意外と多いのではないでしょうか。それは筆者も同じで、今まで視聴したドラマシリーズの中で一番恐ろしい作品でした。
『チェルノブイリ』は単なるパニックドラマではなく、歴史の教訓や科学技術の危険性、倫理観を問いかけてくる見応えあるシリーズ。この機会に、ぜひ観賞をおおすすめします。
ダウトントン・アビー(英BBC:全6シーズン)
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『ダウントン・アビー』は、20世紀初頭のイギリスを舞台にした時代劇シリーズ。英国貴族のグランサム伯爵が所有するお城のような邸宅を舞台に、貴族と彼らに仕える使用人の関係が、時にはシリアスに時には感動的に、常にユーモアとウィットに富んだ会話を絡めながら綴られます。
登場キャラクターが多いのですが、どの人物のストーリーもキャラクターアークも中途半端に終わることなく丹念に描かれ、そのヒューマンドラマが見応えタップリ! 筆者は、それほど時代劇が好きな訳ではないのですが、世界中で大人気となっていたので試しに視聴し始めたところ、もう観るのを止められなくなりました(笑)。
6シーズンにわたって物語が展開するので、貴族制度が揺らぎ始めて、貴族の生活が簡素になっていく変化なども興味深く視聴しました。とにかく魅力的なキャラクターがいっぱいなので、必ずお気に入りが見つかるはず♪
ドラマシリーズの終了後、後日譚となる映画第1弾『ダウントン・アビー』と、第2弾『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』も公開されました。最高の仕上がりとなっている両作ともに、U-NEXTで配信中なので要チェックです!
Banshee/バンシー(HBO:全4シーズン)

出展元:https://www.hbo.com
『Banshee/バンシー』の舞台は、犯罪と暴力が渦巻く架空の町バンシー。ダイヤモンド強盗で15年の刑期を終えたばかりの犯罪者ルーカス・フッドは、共犯者だった元恋人を探しにバンシーへ辿り着き、保安官になりすまして町で新生活をスタートさせます。
ところが、犯罪と暴力にまみれた彼の過去が現在に追いつき、彼の正体を知る者やギャングたちとの対立が激化。フッドは保安官としての職務をこなしながら、過去の因縁と向き合い、犯罪組織との戦いに身を投じていく……というストーリー。
本シリーズは、『ウォリアー』のクリエイターが手がけているだけに、スタイリッシュで激しい戦闘シーンや肉弾戦が圧巻! しかも、シーズン1が放送開始された2013年は、ハリウッドが多様性を意識し始める遥か前なのに、フッドの相棒は女装したアジア人男性ジョブと年老いた黒人シュガーで、この3人の関係性がメチャクチャいい味を出しているのもポイント。
また、アーミッシュのコミュニティやネイティブアメリカンの組織など多様な勢力も絡み合い、ありきたりな犯罪アクションドラマとは完全に一線を画しているのも注目したいところ。
骨太なアクションと、スタイリッシュでハードボイルドな世界観に魅了されてしまうのではないでしょうか。過激な描写が多いですが、犯罪アクションドラマが好きな人には絶対おすすめ! めちゃくちゃいいドラマなのに知名度が低いので、ここでイチオシしたいと思います♪
Your Honor/追い詰められた判事(Showtime:全2シーズン)
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『Your Honor/追い詰められた判事』は、息子が起こした事件を隠蔽しようとする判事を描く犯罪サスペンスドラマ。ニューオーリンズの名高い判事マイケル・デジアートの息子アダムが交通事故を起こし、ある少年が命を落としてしまいます。
動揺して、その場から逃げたアダムから事情を聞いたマイケルは、息子に自首させるつもりでしたが、被害者が地元の犯罪組織を牛耳るギャングの息子だと知り、事態が一変。ギャングの復讐を恐れたマイケルは証拠隠滅に奔走するのですが、どんどん追い詰められ、手の施しようのない状況へ転がり落ちていくことに……。
また、愛する息子のためとはいえ、判事でありながら法を犯して証拠を隠滅しなければならないマイケルが、道徳観と親の愛の狭間で揺れる心境が手に取るように分かり、法と犯罪が交錯するストーリー展開から一瞬も目が離せません! 倫理観を問い直す重厚なサスペンスとして、見応え抜群のシリーズです。
フライト・アテンダント(HBO:全2シーズン)
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『フライト・アテンダント』の主人公は、パーティーガールの客室乗務員キャシー。バンコク行きのフライトで、イケメンの乗客アレックスと知り合ったキャシーは彼と一夜を共にするのですが、翌朝目覚めると、彼が血まみれで殺害されていて大パニックに! 記憶が曖昧なキャシーは気が動転してホテルから逃走してしまい、殺人容疑をかけられてFBIの捜査対象に。キャシーは身の潔白を証明しようとするのですが、アレックスの秘密や国際的な陰謀に巻き込まれてしまう……というストーリー。
殺人事件の真相に迫るサスペンスと、アルコール依存症のキャシーが抱える問題や暗い過去などシリアスな面が描かれつつも、全体的にブラックなユーモアで包まれ、コメディとシリアス要素のバランスが絶妙に保たれているのがポイント。
『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』で、12シーズンにわたってレギュラー出演したケイリー・クオコがシットコムのイメージを完全に払拭し、キャシー役で新境地を開拓したところも注目です。
イエロージャケッツ(Showtime:全3シーズン)
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『イエロージャケッツ』は、高校の女子サッカーチーム「イエロージャケッツ」が飛行機事故でカナダの山奥に墜落し、生き残ったメンバーたちが極限状態で繰り広げるサバイバルと、生還した彼女たちの25年後の姿を描いたミステリードラマ。
サバイバルのシーンでは、飢えや寒さ、精神的なストレス、仲間同士の対立などで極限まで追い詰められた彼女たちが次第に狂気に呑み込まれていき、その緊迫感に思わず息を呑んでしまうはず。また25年後の描写では、墜落事故とサバイバルの体験が、大人になった彼女たちにどのように影響しているかが描かれ、過去と現在が交差する展開に引きずり込まれてしまうのはないでしょうか。
『イエロージャケッツ』は、サバイバルドラマの要素と心理スリラーの緻密なストーリーテリングが融合した衝撃作で、『LOST』が好きな人にもおすすめです!
ハンニバル(NBC:全3シーズン)

出展元:https://www.rottentomatoes.com
『ハンニバル』は、トマス・ハリスの小説『羊たちの沈黙』に登場する、精神科医で連続殺人鬼のハンニバル・レクターを主人公に描くシリーズ。FBIの特別捜査官ウィル・グレアムは、連続殺人犯の心理をプロファイリングする能力に長けている一方で、その共感能力ゆえに精神的に不安定な状態にあります。
猟奇的な殺人事件の捜査でレクター博士のコンサルを受けると同時に、精神分析も受けるウィル。しかし、博士との関わりが深まるにつれ、次第に精神的に追い込まれていくことに……。とにかく本シリーズは、知的で冷静、恐ろしいほど魅力的なレクター博士を演じた、マッツ・ミケルセンの魅力に支えられていると言っても過言ではないでしょう。
地上波局のドラマシリーズは、どうしても物足りなさを感じてしまうのでほとんど観ないのですが、本シリーズには魅了されてしまいました。NBCの製作なのに、よくもここまでおぞましい描写にOKが出たな!とビックリする場面の連続で、検閲スレスレのシーンやレクター博士が振る舞うアブない料理の盛り付けの美しさなど、ダークな映像美も見応えタップリです!
ウエストワールド
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『ウエストワールド』の舞台は、最先端技術で西部開拓時代を再現した体験型テーマパーク「ウエストワールド」。そこでは、人間にしか見えない「ホスト」と呼ばれるアンドロイドたちが来場者を迎え、欲望のままに過ごせる世界が提供されます。相手が命のないアンドロイドなので、人間の世界で違法なことや非常識なことをやりたい放題できる場所……。という訳で、大枚はたいてリッチな人たちが遊びに来る、少々いかがわしいテーマパークとも言えます。
そんな世界で、なんということがホストたちが自我に目覚め始め、人間に反旗を翻したことで起きる大混乱がスリリングに描かれます。シーズン1は西部劇の世界「ウエストワールド」が中心ですが、シーズン2では日本をテーマにした「ショーグンワールド」が舞台に。真田広之や、菊地凛子といった日本人俳優が出演しているのも見逃せません。
本シリーズが米HBOで放送開始された2016年は、今ほどAI(人工知能)が一般的に取り沙汰されていませんでしたが、今では事情が違いますよね。AIが自我に目覚めて、人類を乗っ取るシナリオなども懸念されていますが、『ウエストワールド』では、そういった哲学的なテーマも盛り込まれ、色々と考えさせられる内容になっています。緻密なストーリー展開と圧巻の映像美で、観る者を虜にしてしまうシリーズです。
スーパーパンプト(Showtime:リミテッドシリーズ)

出展元:https://www.thewrap.com
『スーパーパンプト』は、Uberの創業者トラヴィス・カラニックの栄光と没落が描かれます。革新的なアイデアと強烈なリーダーシップでUberを立ち上げ、瞬く間に企業を成長させたカラニック。しかし、その過程で彼は数々の敵を作って社内外で軋轢が生じ、セクハラ疑惑や訴訟など問題が続出して追い詰められていく……という展開に。
日本ではUber Eatsが生活に浸透しているため、この企業を立ち上げた人物がこういう人間像で、成功するまでにこんな紆余曲折があったのか~!という思いで楽しめるのではないでしょうか。
起業の熱狂や、カラニックの異常なまでの成功への執着やエキセントリックな性格、その裏側にある闇がリアルに描き出され、見応えあるスタートアップシリーズに仕上がっています。
アレックス・ライダー(IMDb TV:全3シーズン)
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『アレックス・ライダー』は、アンソニー・ホロヴィッツの同名小説シリーズをドラマ化したスパイアクションシリーズ。平凡な生活を送っていたティーンエイジャーのアレックス・ライダーが、スパイの叔父が任務中に殺されたことをきっかけに英秘密情報機関MI6にスカウトされ、スパイとして才能を開花させていく…というストーリー。
本シリーズを、「なんだ、少年版ジェームズ・ボンド?」と侮ってはいけません。アレックスや親友トムなど中心キャラクターはティーンエイジャーですが、子どもっぽさは微塵も感じられず、アレックスが様々なスパイガジェットを駆使し、危険なミッションに挑んでいく姿はスリル満点!
スタイリッシュでスピーディーなアクションで軽快にストーリーが進行し、3シーズンをかけて、普通の少年だったアレックスがスパイとして成長していく姿に、気が付いたら夢中になっているはず。
また、世界各地で行われたロケも魅力で、特にシーズン3は、筆者が大好きなマルタ共和国が舞台になっているのも推しポイント♪ 中世に迷い込んだかのような古都で繰り広げられる、スパイ大作戦は絶対見逃せません!
フレイザー家の秘密(HBO:リミテッドシリーズ)
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『フレイザー家の秘密』の主人公は、ニューヨークに暮らす臨床心理士のグレイス。小児科医の夫ジョナサンと息子とセレブな生活を送っていた彼女が、ある女性と出会ったことで幸せな生活が音を立てて崩れていく……。
グレイスは、息子が通う学校の役員ミーティングで、新しく参加した妖艶な女性エレナと知り合うのですが、彼女が惨殺される事件が発生。しかも、その事件と時を同じくしてジョナサンが失踪し、捜査が進むにつれてグレイスは夫の知らなかった一面や、完璧だと思っていた自分生活のほころびに気づき始めます。
視聴者は、「ジョナサンはエレナを殺した犯人なのか?」という疑問を抱えたまま、大きな注目を浴びた事件の裁判の行方に釘付けになってしまうはず。緻密に張り巡らされた伏線と予想を裏切られる怒涛の展開から、一瞬も目を離せなくなってしまうでしょう。
家族の愛と裏切り、正義と倫理のジレンマが交錯する心理戦など、全6話に見どころがギュウ詰め! 視聴しだしたら絶対止まらなくなる『フレイザー家の秘密』を、ぜひチェックしてみてください♪
ポーカーフェイス(Peacock:シーズン2へ更新)
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『ポーカーフェイス』の主人公は、他人の嘘を見抜ける能力を持つチャーリー・ケール。ある事件をきっかけに命を狙われてしまった彼女は、全米各地を逃亡することに。チャーリーは、道中で次々と起こる殺人事件に巻き込まれながらも、嘘を見抜く力と持ち前の洞察力を駆使して真相を暴いていく……という1話完結型のドラマシリーズ。
筆者は一話完結のドラマシリーズをあまり好まないため、ほとんど観ることはないのですが、『ポーカーフェイス』は例外です。Netflixの探偵映画『ナイブズ・アウト』シリーズを監督したライアン・ジョンソンがクリエイターを務めているので、「きっと、ありがちな1話完結型のドラマではないはず!」と期待を込めて視聴を開始。その期待に見事に応えてくれるシリーズでした♪
主人公チャーリーと、各話に登場する一癖も二癖もある個性的なキャラクターが魅力的で、どこか古風なミステリードラマのスタイルながらも、現代的なトーンでアップデートされていて新鮮なのです。ストーリー展開も斜め上からの切り口がユニークで、映像と音楽もスタイリッシュ! あまり時間はないけど、1話だけドラマを楽しみたいという日にピッタリなシリーズです♪
その他にもHBOでは、『セックス・アンド・ザ・シティ』や『アントラージュ★オレたちのハリウッド』、『GIRLS/ガールズ』、『インセキュア』、『DIVORCE/ディボース』、『セックスライフ・オブ・カレッジガール』といった恋愛コメディシリーズもおすすめです!
これらのシリーズは、「海外恋愛ドラマおすすめ15選 オシャレで刺激的!『セックス・アンド・ザ・シティ』ファンは必見」(↓)で紹介しているの、こちらの記事もチェックしてみてください!

