【現実は小説より奇なり】衝撃の実話ベースおすすめ海外ドラマ26選

『令嬢アンナの真実』の主人公
出展元:https://www.netflix.com

感動・衝撃・怒り──フィクションでは味わえない“現実”の重みが心を深く揺さぶる実話ベースの海外おすすめドラマ26選を、年間100本以上の海外ドラマを視聴している筆者が厳選してご紹介♪ 「これって本当にあった話なの…!?」と、思わず画面に釘付けになってしまうこと間違いなしです!

※配信状況については、2025年8月時点の情報となります。
※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます



  1. ジ・オファー / ゴッドファーザーに賭けた男(リミテッドシリーズ)
  2. ブラックバード(リミテッドシリーズ)
  3. チェルノブイリ(リミテッドシリーズ)
  4. ドラッグ最速ネット販売マニュアル(全4シーズン)
  5. パム&トミー(リミテッドシリーズ)
  6. DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機(リミテッドシリーズ)
  7. グッド・アメリカン・ファミリー(リミテッドシリーズ)
  8. ボクらを見る目(リミテッドシリーズ)
  9. アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実(リミテッドシリーズ)
  10. アップルサイダービネガー(リミテッドシリーズ)
  11. ドロップアウト ~シリコンバレーを騙した女(リミテッドシリーズ)
  12. 令嬢アンナの真実(リミテッドシリーズ)
  13. マンハント:謎の連続爆弾魔ユナボマー(リミテッドシリーズ)
  14. アンオーソドックス(リミテッドシリーズ)
  15. WeCrashed〜スタートアップ狂騒曲〜(リミテッドシリーズ)
  16. アメリカ、夜明けの刻(リミテッドシリーズ)
  17. アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件(リミテッドシリーズ)
  18. トキシック・タウン(リミテッドシリーズ)
  19. ザ・ステアケース- 偽りだらけの真実 –
  20. スーパーパンプト/Uber -破壊的ビジネスを創った男-(リミテッドシリーズ)
  21. ザ・クラウン(全6シーズン)
  22. メモリアル病院の5日間(リミテッドシリーズ)
  23. 私のトナカイちゃん(リミテッドシリーズ)
  24. ナルコス(全3シーズン)
  25. マインドハンター(全2シーズン)
  26. ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語(リミテッドシリーズ)

ジ・オファー / ゴッドファーザーに賭けた男(リミテッドシリーズ)

『ジ・オファー/ゴッドファーザーに賭けた男』は、名作映画『ゴッドファーザー』誕生の舞台裏を描いた実話ベースのドラマシリーズ。

『ゴッドファーザー』を製作したアルバート・S・ラディの視点から、脚本家マリオ・プーゾとフランシス・F・コッポラ監督との葛藤、スタジオの圧力やマフィアとの緊迫した交渉など、映画製作にまつわる裏側がリアリズム溢れるタッチで描かれます。

筆者は、「映画史に残る傑作が、こんなトラブルまみれの状態で生まれたのか!」と驚嘆しながら視聴しました。映画のストーリーよりも製作舞台裏の方が多くの人が死んでいて(!)、まさに映画を地で行くような展開に、「現実は映画より奇なり」と言いたくなってしまうほど。

また、70年代のアナログ&レトロな映画製作現場や、その時代のハリウッドの空気感もしっかり捉えられていて、『ゴッドファーザー』のファンは必見! 『ゴッドファーザー』を観たことがない人は、事前に視聴したら100倍楽しめるはずです♪

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ブラックバード(リミテッドシリーズ)

Apple TV+ドラマ『ブラック・バード』は、実在の人物ジミー・キーンの回顧録「In with the Devil(原題)」を基にした犯罪サスペンスシリーズ。

10年の実刑判決を受けたジミーは、「連続殺人犯ラリー・ホールと同じ刑務所に入り、彼から自白を引き出せば釈放される」との取引を持ちかけられます。失敗すればジミーは無期懲役になる可能性もあり、自由を得るために、精神的に不安定なラリーとの危険な心理戦に挑むことになります。

ジミーとラリーの刑務所内での対話は、まさに高度な心理戦。どちらが主導権を握るのか、ラリーの言葉の真意はどこにあるのか、筆者は一緒に謎解きに参加するような感覚に陥ってしまいました。

とにかく、ラリー役を演じたポール・ウォルター・ハウザーの不気味な怪演が圧巻で、賞レースを席巻したその演技に注目です。

チェルノブイリ(リミテッドシリーズ)

『チェルノブイリ』は、1986年にソビエト連邦(現在のウクライナ)で発生したチェルノブイリ原子力発電所の事故と、その余波を描くシリーズ。

核物理学者ヴァレリー・レガソフとボリス・シチェルビナを中心に、事故の真相解明と政府の隠蔽工作に立ち向かう人々の姿が捉えられています。放射線被曝の恐怖や、消防士ヴァシリーとその妻リュドミラの悲劇的なエピソードなど、実際の証言を基にした物語が圧巻のリアリズムをもって再現され、直視できないほど恐ろしいシーンもありました。

チェルノブイリの原発事故を知らない人はいないと思いますが、どうやって事故が起こったのか、その被害や余波がどれほど甚大だったのか、詳しく知らないという人は意外と多いのではないでしょうか。

それは筆者も同じで、放射線による被害の描写は目を覆いたくなるほど生々しく、今まで視聴したドラマシリーズの中で一番恐ろしい作品でした。

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ドラッグ最速ネット販売マニュアル(全4シーズン)

Netflixドラマ『ドラッグ最速ネット販売マニュアル』は、ドイツの田舎町に住むオタクな高校生モーリツが、元カノの気を引こうと始めたドラッグのネット販売が予想外の成功を収め、ヨーロッパ最大級のドラッグディーラーへと成長していく姿を描いた実話ベースのコメディドラマ。

主人公のモデルになったのは、10代でドラッグを通信販売するWebサイトを立ち上げ、麻薬帝国を築いたドイツ人のマクシミリアン・シュミット。シーズン1~3まではモーリツが高校生なので、ドラッグ帝国の裏側と共に彼の高校生活も描かれ、犯罪サスペンスと青春コメディドラマが融合したユニークなトーンで描かれるのが見どころ。

シーズンを重ねるごとに、モーリツの成功と引き換えに失われていく友情や倫理観、そして彼の葛藤が深く描かれ、筆者が勝手に“高校生版『ブレイキング・バッド』”と呼んでいる本シリーズは、犯罪ドラマが好きな人に超イチオシです!

パム&トミー(リミテッドシリーズ)

Disney+配信のHuluドラマ『パム&トミー』は、90年代を象徴するセックスシンボルだったパメラ・アンダーソンと、彼女の元夫でロックバンド「モトリー・クルー」のドラマー、トミー・リーに実際に起きたプライベートなビデオ流出事件を描いたドラマシリーズ。

トミーに仕事を解雇された大工が腹いせで夫妻の私的なビデオを盗み、インターネットの黎明期にネットでビデオを販売。このビデオは瞬く間に世界中に拡散され、パメラとトミーのキャリアと私生活を大きく揺るがすことに……。

世間がゴシップとして消費した事件の裏で、個人のプライバシーが侵害され、特に女性であるパメラがいかに苦しんだかが深く掘り下げて描かれているのが見どころです。本シリーズは、現代のメディアリテラシーや、プライバシー問題にも通じるテーマを提起していているところも見逃せません。

また、主演のリリー・ジェームズとセバスチャン・スタンは、その演技力と特殊メイクで完璧に本人になりきり、その演技が絶賛されました。

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DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機(リミテッドシリーズ)

Disney+配信ドラマ『DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機』は、実際にアメリカで起きたオピオイド依存症の蔓延を描いた社会派ドラマ。

製薬会社パーデュー・ファーマが開発した鎮痛剤「オキシコンチン」が強い依存性を引き起こし、多くの人々の人生を破壊していく様子が描かれます。その被害者と彼らを救おうとする医師、そして不正を暴こうとする検察官やDEA捜査官など、複数の視点から医療スキャンダルが全米規模の危機へと発展していく過程に目が離せなくなってしまうでしょう。

利益を追求する企業の倫理観の欠如や、規制当局の監視の甘さといった問題にも深く切り込み、被害者の苦悩や依存症との闘いをリアルに表現することで社会に強烈なメッセージを投げかける、メチャクチャ見応えある作品です。

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グッド・アメリカン・ファミリー(リミテッドシリーズ)

Disney+配信のHuluドラマ『グッド・アメリカン・ファミリー』は、ウクライナ出身で小人症の少女ナタリア・グレースと、彼女を養子に迎えたバーネット夫妻の実話を基にした衝撃のドラマシリーズ。

当初、7歳とされたナタリアの年齢や素性に疑念を抱いた夫妻は、彼女の出生年を21歳に変更し、最終的に彼女を見捨てて育児放棄で起訴されます。

物語は夫妻とナタリア双方の視点から描かれ、同じ出来事でも異なる解釈が浮かび上がる構成となっていて、何が真実で誰が嘘をついているのか、その判断は視聴者に委ねられることになります。

このドラマシリーズは実話を基にしたというだけでなく、「真実とは何か」という根本的な問いを視聴者に投げかける作品です。単純な“善”と“悪”の対立ではなく、観る者の視点によって全く異なる真実が語られるという複雑さが大きな見どころではないでしょうか。

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・『グッド・アメリカン・ファミリー』を考察した記事をチェック
https://drama-dive.com/disney-good-american-family/

ボクらを見る目(リミテッドシリーズ)

『ボクらを見る目』は、1989年にニューヨークで実際に起こった「セントラルパーク・ファイブ事件」を題材にした、実話に基づくドラマシリーズ。

セントラルパークでジョギング中の白人女性が性的暴行の被害に遭い、たまたま現場の近くに居合わせた有色人種の青年5人が容疑者として警察に逮捕され、最初の尋問から2014年の和解まで、25年間にわたる彼らの闘いが描かれる問題作。社会や警察の不正、司法制度や人種差別の問題に深く切り込み、無実の少年たちが直面した苦難を怒りを感じずには視聴できないでしょう。

少年たちが味わう絶望や理不尽な投獄生活、そして家族が直面する苦悩が重厚なタッチで描かれ、観る者に「正義とは何か?」を問う衝撃作。冤罪の恐ろしさや人種差別の現実を描いた感動的なヒューマンドラマでもあり、多くの人に視聴してほしい傑作です。

アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実(リミテッドシリーズ)

『アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実』は、1984年にユタ州で実際に起きた、モルモン教徒のブレンダ・ラファティと1歳の娘が惨殺された事件を、ジャーナリストのジョン・クラカワーのベストセラー小説を原作に描くシリーズ。

この事件を担当することになったジェビ・パイアー刑事は、敬虔なモルモン教徒。しかし、事件の真相を追ううちに信仰の闇に直面し、神を信じる心が揺らいでしまいます。物語はモルモン教の黎明期までさかのぼり、いかに信仰が悲劇を招いてしまったか、事件に至るまでのラファティ家の人々の歴史を克明に描き出します。

信仰の純粋さが時に狂気と結びつくことの恐ろしさ、そして家族という閉鎖的なコミュニティの中で育まれる思想の危うさを掘り下げていて、信仰とは何かを深く考えさせられる骨太な社会派サスペンスドラマです。

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アップルサイダービネガー(リミテッドシリーズ)

Netflixドラマ『アップルサイダービネガー』は、実在のオーストラリア人インフルエンサー、ベル・ギブソンの衝撃的な実話を基にしたドラマシリーズ。

末期の脳腫瘍を自然療法で克服したと偽り、SNSで絶大な支持を得たベルと、実際に難病と闘い、代替医療を信じるミラ・ブレイクの対照的な人生が軸に描かれます。

このドラマの見どころは、ウェルネス業界の光と影をリアルに描き出しているところ。健康への関心が高まる現代社会において、信頼性の低い情報や偽の専門家が蔓延する危険性を浮き彫りにします。

また、SNSというプラットフォームが、いかにして個人をカリスマに祭り上げて破滅へ導くのかという、現代社会の病理を鋭く描き出しているところが印象的でした。

・『アップルサイダービネガー』を考察した記事をチェックしてみてください!

ドロップアウト ~シリコンバレーを騙した女(リミテッドシリーズ)

Disney+配信のHuluドラマ『ドロップアウト ~シリコンバレーを騙した女』は、実在の起業家エリザベス・ホームズの栄光と転落を描いたドラマシリーズ。

スタンフォード大学を中退した彼女は、少量の血液で多種の検査が可能と謳う医療ベンチャー「セラノス」を創業。“女性版スティーブ・ジョブズ”として注目を集め、企業評価額は90億ドルに達しましたが技術の信憑性に疑問が生じ、内部告発により詐欺が発覚。2022年には禁錮11年3ヶ月の判決を受けました。

夢と野望が渦巻くシリコンバレーの光と影をリアルに描いている点が見どころで、イノベーションの名のもとに、いかにして虚偽が膨らみ、多くの人々が巻き込まれていったのかが克明に描かれています。成功を追い求めるあまり、倫理観や真実が見失われていく過程は、現代社会に警鐘を鳴らしているように感じました。

また、エリザベスの独特の低い声や目つきなど、本人そっくりに再現したアマンダ・セイフライドの熱演も見逃せません!

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令嬢アンナの真実(リミテッドシリーズ)

Netflix『令嬢アンナの真実』は、社交界を騙した“偽セレブ”ことアンナ・デルヴェイの実話を基にしたシリーズ。アンナはドイツの大富豪令嬢を名乗り、著名人のノラ・ラドフォードを介してニューヨークの上流階級へ入り込んでいきます。

彼女の真実を追う記者ヴィヴィアン・ケントの視点で綴られ、彼女の過去を探りながらその正体に迫っていく展開に。見どころは、アンナがどのようにして多くの人々を魅了し、欺くことが出来たのかという驚くべき手口で、彼女の魅力と欺瞞の両面に光が当てられます。

上流社会の虚栄心や、SNSが生み出す承認欲求といった現代社会の側面も炙り出され、単なる詐欺事件の物語に留まらない示唆に富んだ作品となっていて、筆者はイッキ見してしまいました!



マンハント:謎の連続爆弾魔ユナボマー(リミテッドシリーズ)

『マンハント:謎の連続爆弾魔ユナボマー』は、1978年から1995年にかけて全米を震撼させた連続爆破事件、「ユナボマー事件」を題材にしたシリーズ。

FBIの若き行動分析官ジム・フィッツジェラルドが、長年解決の糸口が見つからなかった連続爆弾事件の犯人、通称“ユナボマー”のプロファイリングに挑む姿が描かれます。

従来の捜査手法では限界があると感じたフィッツジェラルドは、独自の言語学的手法を用いたテキスト分析で犯人の心理を深く探り、その正体と犯行声明に隠されたメッセージを解読しようと試みます。

一方で、犯人セオドア・カジンスキーの人間性や思想、そして彼がなぜテロリストに変貌していったのか、彼の視点からも描かれます。

フィッツジェラルドがカジンスキーを追い詰めていく過程がスリリングで、サスペンスドラマとしても堪能できる秀作シリーズです。

アンオーソドックス(リミテッドシリーズ)

Netflixドラマ『アンオーソドックス』は、ニューヨークの超正統派ユダヤ教コミュニティで育った女性エスティが、閉鎖的な生活と強制された結婚から逃れ、自由を求めてベルリンへと旅立つ実話を基にしたドラマシリーズ。デボラ・フェルドマンの自伝小説が原作です。

本作の見どころは、超正統派ユダヤ教という、普段あまり触れることのない独特の文化や慣習が詳細に描かれている点です。

女性の役割や結婚、そして信仰のあり方といったテーマがエスティの目を通して描かれ、その閉鎖性と複雑さを浮き彫りにしています。その閉鎖的な環境から飛び出し、新しい世界で自分らしさを見つけようと奮闘するエスティの姿に間違いなく心を揺さぶられてしまうでしょう。

現代のニューヨークで、宗教の戒律により教育も受けさせてもらえず、自分で結婚相手を選ぶことも出来ない女性たちがいるという事実に、筆者は大きなショックを受けました。

イディッシュ語を交えた演技がさらにリアリティを醸しだし、観る者の魂に訴えかける傑作です。特に女性には、この作品を絶対に視聴してほしいと思います。

WeCrashed〜スタートアップ狂騒曲〜(リミテッドシリーズ)

Apple TV+ドラマ『WeCrashed ~スタートアップ狂騒曲~』は、実在の企業WeWorkの急成長と崩壊を描いたドラマシリーズ。

イスラエル出身の起業家アダム・ニューマンは、妻レベッカと共にシェアオフィス事業を展開し、企業価値470億ドルのユニコーン企業へと成長させます。しかし、過剰な拡大戦略や内部の混乱により、わずか1年で400億ドルの損失を出して経営から退くことに……。

物語は、カリスマ的でエキセントリックな共同創業者アダムと、その妻で精神的な支柱でもあったレベッカの関係を中心に描かれます。二人の破天荒なビジョンと行動力が、いかにしてWeWorkを世界的な企業に育て上げ、そしていかにして崩壊へと導いたのかが、時にコミカルに、時にシリアスに描かれます。

本作の見どころは、WeWorkの創業から崩壊までを、夫妻のラブストーリーと共に描いているところ。成功と失敗、狂気と野心、そして夫婦の関係性が複雑に絡み合い、スタートアップ業界の光と影を浮き彫りにした秀作です。



アメリカ、夜明けの刻(リミテッドシリーズ)

Netflixドラマ『アメリカ 夜明けの刻』の舞台は、1857年のユタ準州。19世紀に実際に起きたマウンテン・メドウズ大虐殺が下敷きになっています。

夫を探すために旅する母親サラは息子デヴィンを連れ、悲惨な過去を持つアイザック・リードを案内役にクルックス・スプリングスを目指します。しかし、この広大な荒野では先住民の衝突や宗教的な対立が巻き起こっていて、三人は何度も窮地に陥ります。

特に、モルモン教徒の民兵が先住民に偽装し、開拓者を襲撃したマウンテン・メドウズの虐殺は物語で重要な鍵を握り、文化や宗教、共同体が衝突する暴力的な時代をリアルに再現した世界観が圧巻!

また、巷で歴史西部劇版『ゲーム・オブ・ザ・スローンズ』と呼ばれるほど真に迫った激しいアクションシーンや、アメリカ西部の壮大な景色も見どころで、重厚で骨太な見応えあるシリーズです。

・『アメリカ、夜明けの刻』の考察記事をチェック!

アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件(リミテッドシリーズ)

『アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件』は、1994年にアメリカを震撼させた元NFLスター選手O・J・シンプソンによる殺人事件と、その後の「世紀の裁判」の全貌を描いたリミテッドシリーズ。

ある程度の年齢の方なら、O・Jがハイウェイを車で逃走するテレビ中継を、リアルタイムで見た記憶があるのではないでしょうか。

実話なので、O・Jが無実になる裁判の結果を知っていても、その裁判の過程を詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。本シリーズは逃亡劇だけでなく、彼の弁護団「ドリームチーム」と検察が繰り広げる壮絶な法廷闘争が、それぞれの視点から詳細に描かれます。

また事件の真相に加え、人種差別や警察の腐敗、セレブリティ文化が裁判に与えた影響など、様々な社会問題が掘り下げられているところも見どころ。法廷ドラマや犯罪サスペンスが好きな人も見逃せないシリーズです!

トキシック・タウン(リミテッドシリーズ)

Netflixドラマ『トキシック・タウン』は、1990年代にイギリスのコービーという町で実際に起きた、大規模な環境汚染事件を基にした実話ドラマシリーズ。

スーザン・マッキンタイアら、四肢に障がいを持つ子どもを育てる母親たちが団結し、原因となった汚染とそれを隠蔽した自治区議会に立ち向かい、13年に及ぶ訴訟の末に勝利するまでの闘いが圧倒的なリアリズムで描かれます。

筆者は、弱い立場に置かれた母親たちが我が子に正義をもたらすために、粘り強く当局を追及していく姿に心を打たれました。この訴訟は、公害が胎児に与えた影響を、世界で初めて法的に立証した画期的な裁判として知られています。

社会問題をテーマを扱いながらも、ヒューマンドラマとしても心に響く作品で、パワフルな正義の物語は必見です!

・『トキシック・タウン』を考察した記事をチェックしてみてください♪



ザ・ステアケース- 偽りだらけの真実 –

『ザ・ステアケース -偽りだらけの真実-』は、2001年にノースカロライナ州で実際に起きた、作家マイケル・ピーターソンによる妻キャスリーンの転落死事件を基にしたシリーズ。

彼の妻キャスリーンが自宅の階下で転落死し、現場の不可解な状況からマイケルが逮捕されます。彼は無実を訴えますが、徐々に彼と彼の子どもたちの知られざる秘密が次々と暴かれ、事件の真相が迷宮入りしていく様が描かれます。

本シリーズは、何が真実なのかが最後まで曖昧なまま進行していくところがポイント。状況証拠と証言の矛盾、そして家族が抱える複雑な人間関係が絡み合い、何が真実なのか全く分からなくなってしまうはず。法廷ドラマとしても一級ですが、家族の秘密や人間関係の闇に迫る心理ドラマとしても見応えのある作品です。

筆者は、この事件を追ったNetflixの長編ドキュメンタリー番組『ザ・ステアケース 〜階段で何が起きたのか〜』も視聴したのですが、こちらもメチャクチャ見応えがあるので、両作を押さえておくことをおすすめします!

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スーパーパンプト/Uber -破壊的ビジネスを創った男-(リミテッドシリーズ)

『スーパーパンプト/Uber -破壊的ビジネスを創った男-』は、シリコンバレーの異端児であるトラビス・カラニックがタクシー業界に風穴を開け、革新的なライドシェアサービス「Uber」を立ち上げていく過程が描かれます。

企業の急成長の裏で、強引な経営手腕や社内での問題、そして社会との摩擦などが続出して、次第にカラニックは追い詰められていきます。

IT業界の激しい競争や、既存のビジネスモデルを破壊する新興企業のリアルな姿を垣間見ることが出来て、起業するつもりもなければ、スタートアップに興味ゼロの筆者でも夢中になって視聴してしまいました。

日本ではUber Eatsが生活に浸透しているため、この企業を立ち上げた人物がこういう人間像で、成功するまでにこんな紆余曲折があったのか~!という思いで楽しめるのではないでしょうか。

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ザ・クラウン(全6シーズン)

Netflixドラマ『ザ・クラウン』は 、英国女王エリザベス2世の治世を史実に基づいて描いた壮大な歴史ドラマ。

若くして女王に即位したエリザベスがその重責と向き合いながら、政治家との確執や家族との関係、そして激動する国際情勢の中で、いかに女王としての道を歩み、英国王室の伝統と現代社会の狭間で葛藤しつつ、成長していくかが重厚なタッチで再現されます。

2シーズンごとに入れ替わる主要キャストが、英王室のメンバーの内面に迫ったキャラクター像を巧みに表現し、その演技力に圧倒されてしまうはず。また、細部までこだわった舞台美術や豪華絢爛な衣装も溜息が出てしまうほどで、ストーリーもビジュアルも本当にゴージャスなドラマシリーズです。



メモリアル病院の5日間(リミテッドシリーズ)

Apple TV+ドラマ『メモリアル病院の5日間』は、2005年にアメリカを襲ったハリケーン・カトリーナの直後に孤立した病院内で、医師や看護師たちが極限状態に置かれた5日間を描くシリーズ。ジャーナリストのシェリ・フィンクによるノンフィクション「メモリアル病院の5日間 生か死か―ハリケーンで破壊された病院に隠された真実」を原作にしています。

停電と浸水、物資不足という過酷な状況で選択を迫られた医師と看護師が、一部の患者に対して安楽死を疑われる処置を施し、その責任が問われることになります。

ハリケーンという未曽有の事態で医療従事者たちが直面する究極の選択と、それによって引き起こされる倫理的なジレンマが克明に描かれ、“命の選別”という重いテーマについて深く考えさせられるのではないでしょうか。

私のトナカイちゃん(リミテッドシリーズ)

Netflixドラマ『私のトナカイちゃん』は、スコットランド出身のコメディアン、リチャード・ガッドが実際に体験したス恐怖のストーキング被害を基にした衝撃のサスペンスドラマ。

売れないコメディアンのドンは、見知らぬ女性マーサに親切にしたことから、彼女の常軌を逸した執着とストーキング行為に苦しめられることになります。

数年にわたる執拗なメッセージや待ち伏せ、そしてドンと彼の家族・友人に対する嫌がらせは次第にエスカレートしていくのですが、マーサを突き放すことが出来ないドン……。

その背後には、彼が過去に受けたトラウマが複雑に絡んでいることが次第に明らかになり、単なる“被害者と加害者”では済まされない関係性が浮き彫りになっていきます。

本シリーズはストーカー行為の恐ろしさだけでなく、精神疾患や性暴力、自己承認欲求など、現代社会が抱える様々な問題が提示され、深く考えさせられる作品に仕上がっています。

ナルコス(全3シーズン)

Netflixドラマ『ナルコス』は、1970~80年代のコロンビアを舞台に、悪名高き麻薬王パブロ・エスコバルと、彼を追う米麻薬取締局(DEA)の激しい攻防戦を描いたシリーズ。

圧倒的な権力と暴力で国を支配したエスコバルの栄光と転落をリアルに描きながら、麻薬戦争の裏にある政治や腐敗、貧困といった問題にも深く切り込んでいるところも見どころ。

そして、なんといってもエスコバルを追う、DEA捜査官マーフィーとペーニャが繰り広げる激しい頭脳戦と攻防戦が超スリリングで、一瞬たりとも目が離せません!

劇中には、所々に当時のニュース映像や写真、新聞記事などが投入され、ドキュメンタリーさながらの臨場感とリアリアズムで瞬く間に物語に引き込まれてしまうでしょう。



マインドハンター(全2シーズン)

1970年代後半を舞台にした『マインドハンター』の主人公は、FBI捜査官のホールデン・フォード。彼は実在の連続殺人鬼たちと面会し、彼らの心理を深く探ることで犯罪者の思考パターンを分析し、事件の犯人像をあぶり出す新たな捜査方法を確立していきます。

フォードのモデルになったのは、犯罪者プロファイリングの草分け的存在である実在のFBI捜査官ジョン・ダグラス。彼は、当時では新しい概念だった「シリアルキラー」という言葉を生み出した人物です。

劇中では、実在の連続殺人犯チャールズ・マンソンやエドモンド・ケンパーが実名で登場し、彼らの異常な思考回路や凶行に及んだ理由などの深層心理が掘り下げられ、筆者はその圧巻のリアリズムにズルズルと引きずり込まれてしまいました。

また、その時代に未開拓だった犯罪心理学や犯人のプロファイリングといった手法が、いかに確立されていったかも克明に描かれ、犯罪ドラマが好きな人なら興味を掻き立てられてしまうでしょう。

ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語(リミテッドシリーズ)

Netflixドラマ『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』は、17人もの若者を殺害して全米を震撼させた連続殺人犯、ジェフリー・ダーマーの半生と凶行の数々を描いた衝撃作。

本シリーズはダーマーの心理や犯行の詳細だけでなく、被害者や遺族の視点、そして事件が社会にもたらした衝撃を多面的に描いている点が見どころです。

特に、ダーマーが暮らしていた黒人の低所得地域で、ダーマーに関する隣人の通報が何度も警察に無視されていた事実は、人種や貧困による格差が悲劇を見過ごしていた現実を突きつけています。

単なる猟奇的な事件の再現にとどまらず、「なぜこのような事件が起きてしまったのか?」という本質に迫り、社会派ドラマとしても見応えあるシリーズです。

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