Netflix『YOU ─君がすべて─』シーズン5ネタバレあり・なし感想&考察 【愛か破滅か】愛の名を語る殺人鬼の末路

『YOU』の主人公ジョー・ゴールドバーグ
出展元:https://www.capitalfm.com

Netflixドラマ『YOU ─君がすべて─』は、サイコパスな主人公ジョーの超アブない恋愛模様をブラックコメディタッチで描く人気ドラマシリーズ。最終章となるシーズン5で何が起こるのか、キャストやあらすじなどネタバレあり・なしでダイブイン(考察)していきます♪



【本記事の注目点】

・ネタバレを踏みたくない方へ
前半ではネタバレなしのあらすじ&海外評価・筆者の感想を紹介しますので、安心して作品を視聴すべきかどうか判断してみてください。

・ネタバレありで深掘りしたい方へ
後半ではネタバレありの全あらすじ&見どころ・考察で掘り下げ、作品の魅力を余すことなくお届け! すでに視聴済みの方も、おさらいとしてお楽しみください♪

※目次のタイトルをクリックしたら、行きたいセクションへ飛ぶ仕組みです。

『YOU ─君がすべて─』シーズン5の概要

製作:Netflix
ジャンル:サイコサスペンス、恋愛、犯罪、スリラー
配信日:2025年4月24日
製作国:アメリカ
話数:全10話
クリエイター:グレッグ・バーランティ、サラ・ギャンブル

『YOU ─君がすべて─』シーズン5のあらすじ(ネタバレなし)

シーズン5は、シーズン4のラストから3年後が舞台。ジョーは、世界有数の大富豪であるケイトと結婚してニューヨークへ戻り、セレブライフを送っていた。シーズン3で、同性愛カップルに預けた息子ヘンリーを取り戻したジョーの生活は安定していたが、ケイトとジョーがロンドンで犯した事件を探る人物が現れたことで、ジョーは殺人への欲望を蘇らせることになる。

また、読書家の若い女性ブロンテと知り合ったことをきっかけに、かつて働いていた古書店「ムーニーズ」を再オープンしたことで、ジョーの運命が狂い始めていく。

さらに、ケイトの異母姉妹で双子のリーガン&マディに計画を搔き乱され、次第にケイトとの夫婦関係に溝が出来始めてしまう。そんななか、ジョーの本性が公にさらされる事件が起きたうえ、ナディアやマリアンといった彼の本性を知る人物が過去から戻って来て、ジョーは窮地に追い込まれることに……。

果たして、ジョーは愛する“君(YOU)”との永遠の愛を手に入れて、過去の罪から完全に逃れることが出来るのか……!?

・犯罪ドラマが好きな人は要チェック!



『YOU ─君がすべて─』シーズン5の海外での評価&筆者の感想(ネタバレなし)

【Rotten Tomatoes】
批評家スコア:82%
観客スコア:53%
【筆者の評価】
総合評価:★★★★★
ストーリー:★★★★★
エンタメ性:★★★★★
感動:★★★★☆

まずシーズン5は、前半と後半に分けて配信されたシーズン4とは違って全10話が一挙配信され、ジョーが迎える結末までイッキに視聴することが出来たのが良かったです。前半パートから数ヶ月が空くと細かい所を忘れてしまうし、やはりストーリーに対するテンションが少し下がってしまいますからね。

また、ケイトの異母姉妹で全く性格の違うレーガンとマディが大きくストーリーを搔き乱して、良いスパイスになっていたのではないでしょうか。二人の性格の違いは、ジョーの「邪魔者は容赦なく排除する」という冷酷な殺人者の面と、ロマンチストな優しい性格という全く異なる側面を投影しているようで、まるで彼の内面の葛藤が、姉妹という“外部の存在”を通して可視化されているように感じました。

それゆえに、姉妹の対立や思わぬ展開が単なるサイドストーリーではなく、ジョーの心理や選択に強く影響を与える“鏡”として機能していたのではないでしょうか。

さらに、ナディアやマリアンといったジョーの本性を知る女性たちがカムバックし、彼を追い詰めていく展開は過去の物語を回収するだけでなく、彼が積み重ねてきた“偽りの人生”がついに崩壊していく様子を象徴しているようでした。彼女たちは単なる復讐者ではなく、物語における“良心”や“真実”の役割を担っていて、もはやジョーが逃れられない現実と向き合う決定的な要因となっていました。

そして何と言っても、新キャラクターのブロンテの素性や目的が明らかになっていく過程がスリリングで、視聴者の予想を巧みに裏切る展開に終始ハラハラさせられっぱなし! 彼女の登場により、ジョーの過去と現在が新たな視点で照らし出され、彼女が敵なのか味方なのか見極めきれない微妙な距離感も、さらなる深みを物語に加えていたと思います。

とにかく、最終章に相応しい集大成的なシーズンで大満足の仕上がりでした♪

・『YOU -君がすべてー』について、もっと知りたい人はこちらもチェック!

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『YOU ─君がすべて─』シーズン5の登場人物&キャスト

ジョー・ゴールドバーグ(ペン・バッジリー)

ニューヨークの書店「ムーニーズ」の元店員で連続殺人者。シーズンごとに住む場所と恋愛ターゲットを変え、アブない関係を繰り返している。

ケイト・ガルヴィン(シャーロット・リッチー)

ロンドンでジョーと出会い、恋に落ちたアートギャラリーのディレクター。大企業ロックウッド社の跡継ぎで、ジョーと結婚してニューヨークへ移り住む。ジョーの暴力性を知っている。

ブロンテ/ルイーズ(マデリーン・ブルーワー)

ムーニーズで働くことになった女性。ジョーと恋人関係になる。

レーガン・ロックウッド(アンナ・キャンプ)

ケイトの異母姉妹で双子。レーガンはケイトを会社から追い出そうと目論んでいる策略家。

マディ・ロックウッド(アンナ・キャンプ)

レーガンの双子の姉妹。会社経営には興味がないパーティーガール。

テディ・ロックウッド(グリフィン・マシューズ)

テディはケイトたちの父親トムと使用人の間に生まれた私生児だが、会社のメンバーとしてケイトを支える誠実な人物。

ナディア(エイミー・リー・ヒックマン)

シーズン4に登場したジョーの大学の教え子。リース殺害の濡れ衣を着せられて服役中。

マリアン・ベラミー(タティ・ガブリエル)

シーズン3でジョーが恋に落ちた図書館員。シーズン4でジョーに殺されかけたが、間一髪のところでナディアに救われる。ジョーは彼女が生きていることを知らない。

・ダークなコメディが好きな人におすすめ!



『YOU ─君がすべて─』シーズン5の全あらすじ(ネタバレあリ)

 

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以下、物語の展開を時系列順にまとめました。

・ロンドンの件で追い詰められたジョー&ケイト
・再び殺人に手を染めるジョー
・ブロンテに心惹かれていくジョー
・殺人現場をSNSで拡散されたジョー
・ブロンテの真実
・炎の中で選ばれた運命
・真実の代償―すべての罪が明らかになるとき

ロンドンの件で追い詰められたジョー&ケイト

ジョーはケイトと一緒にニューヨークへ戻り、シーズン3で同性愛カップルに預けた息子ヘンリーを引き取って幸せに暮らしていた。今やジョーは、慈善活動に注力するロックウッド社のCEO、ケイトを支える「理想の夫」としてセレブのステータスを手にしている。

二人は安定した結婚生活を送っていたが、ケイトは異母姉妹で双子のレーガンとマディの存在に悩まされていた。特にCEOの座を狙っているレーガンは、父親がケイトを会社の後継者に指名したことで強い敵対心を燃やしている。パーティー好きのマディは無害だが、複雑な家族関係により、いつケイトが会社で危うい立場に追い込まれてもおかしくない状況だった。

そんななか、ケイトたちの父親トムが運営していたパイプライン事業が原因で子どもが癌になり、そのデータ改ざんをケイトが強いられたという記事が出ることが分かり、ケイトとジョーはリークの背後にレーガンがいると疑う。

ところが調べるうちに、裏で糸を引いていたのはケイトの信頼厚い“代理の父”、ボブであることが明らかに。ボブは慈善に偏るケイトの方針に反発し、ケイトを引きずり下ろそうとしていたのだ。しかもボブは、ロンドンでリース・モントローズが殺害された事件に、ケイトが絡んでいると疑っていた。

再び殺人に手を染めるジョー

ジョーは、ケイトを守るために自殺を装ってボブを殺害し、3年ぶりに殺人に手を染めて窮地を切り抜ける。ジョーの暴力性を知るケイトは、夫がボブを殺害したと真相に気づきつつも、なんとかありのままのジョーを受け入れようとする。

一方ジョーは、過去に働いていた古書店「ムーニーズ」で偶然知り合った赤毛の女性ブロンテを雇い、店を再び開店する。そんななか、ジョーの息子ヘンリーがレーガンの娘グレッチェンの発言に怒って鼻を折り、暴力沙汰で停学になってしまう。家族間の緊張が高まる中、レーガンはボブの死はケイトの仕業だと主張し、全てを奪うと宣言。ジョーはレーガンを排除しようとするが、誤ってマディの方を誘拐する失態を犯してしまう。



ブロンテに心惹かれていくジョー

レーガンはケイトを探っていたボブの調査を引き継ぎ、リース殺害の犯人はジョーで、ボブ殺しも彼だと断定。ケイトに会社を辞めれば秘密は守ると脅す。ジョーは、殺人の衝動を抑えられない自分の獣性を理解してくれないケイトに不満を感じ始め、本当の自分を理解してくれるブロンテへの想いを募らせていく。

ジョーはレーガンを誘拐し、すでに監禁していたマディと共にムーニーズの地下にあるケージに閉じ込める。マディは、ジョーが自分をレーガンに仕立てようとしていると話すが、レーガンは「あんたに私の代わりは無理」だと言って嘲笑う。

書店の開店パーティーで、元彼クレイトンに絡まれていたブロンテを助けたジョーは彼女と心を通わせるも、ブロンテは不倫関係を拒む。その後にジョーが地下に戻ると、マディがレーガンにインスリンを打注射して殺していた。

ジョーは、レーガンになりすまし続けることに限界を感じたマディに、レーガンの失踪を偽装するまで我慢するよう説得。一方のケイトはジョーの衝動的な暴力性に不安を覚え、探偵を雇って調査を開始。その過程でブロンテとの浮気を知り、ジョーに離婚を宣告する。

殺人現場をSNSで拡散されたジョー

ブロンテは、突然ジョーに別れの手紙を残して街を去るが、ジョーは彼女の居場所を突き止めて再会し、ブロンテに危害を加えようとした元彼クレイトンを殺してしまう。その様子をクレイトンの友人に撮影され、SNSで拡散されたジョーは警察に逮捕される。

その頃ケイトは、マディからレーガンを殺して入れ替わる計画がジョーの指示だったと知らされ、ジョーの過去の殺人と罪の隠蔽も暴かれていく。

ブロンテの真実

ブロンテは大学時代、シーズン1でジョーが殺したベックの教え子だったことが明らかになる。彼女を慕っていたブロンテは、ベックの死を知って大きなショックを受け、その死後に出版された著書に違和感を覚えていた。ブロンテが独自に調査を進めるうちに、ベック殺しの濡れ衣を着せられたニッキー先生の息子クレイトンらと知り合い、ジョーに接近して事件の真相を探ろうとしていたのだ。

しかし、父親の無実を証明したいクレイトンが衝動的な単独行動に走った結果、ジョーに殺されてしまうことに。ケイトが保釈金を払ってジョーは釈放されるが、婚前契約によりヘンリーの親権を取り上げられてしまう。ケイトはヘンリーをロンドンへ連れて行き、無実の罪で収監されていたナディアをロックウッド家の権力で出所させる。

ブロンテはジョーをハメたものの、本当に彼が冷酷な殺人者なのか判断が揺らいでいた。ブロンテはジョーに、自分がベックの友人だったこと、彼女の死にショックを受けて「ジョーが犯人」だと信じるグループに加わったが、実際に彼と関わるうちにその確信が揺らいだと告白。ジョーは、自分に対するブロンテの愛が本物だったと気づく。



炎の中で選ばれた運命

ジョーを殺す計画を立てていたケイトとナディアはニューヨークへ戻り、ジョーを捕えてムーニーズのケージに監禁する。そこへシーズン4でジョーが殺したはずのマリアンが現れ、驚愕するジョー。

ケイトとナディア、マリアンがジョーを殺す方法について口論になっている間、ジョーは窮地に陥った場合に備えて隠し持っていた鍵でケージから脱出。銃を手にしたケイトと格闘になり、ケイトは腹部を撃たれてしまう。

そこへマディが現れてムーニーズに火を放ち、周りが炎に包まれる中、ジョーは過去の殺人についてケイトに詳細を告白。それを録音したケイトは、ナディアが身の潔白を証明できるよう録音データを送信する。

その後、火事に気づいたブロンテが地下に倒れていたジョーとケイトをを発見。その前にブロンテはマリアンと話をして、すっかり自分がジョーに洗脳されていたことを悟っていたが、ケイトではなくジョーを救出。自分を救ってくれたブロンテにジョーがプロポーズし、ブロンテは、「彼を止められるのは自分しかいない」と思って求婚を受け入れる。

真実の代償―すべての罪が明らかになるとき

カナダ方面にジョーと一緒に向かっていたブロンテは、一晩の宿として侵入した家でジョーに銃を向け、どうやってベックを殺したのか問い詰める。しかし、彼と格闘になって腹を撃たれたブロンテは必死に逃げて警察に通報しようとするが、ジョーに捕まって湖で溺死させられそうになってしまう。

そこへ警察が駆け付けてジョーは逮捕される。その後、過去の事件に関する確固たる証拠が次々に出て来て、ジョーはラブとベックの殺害で有罪に。その他の多くの容疑でも有罪になり、ニッキー先生は無罪になって釈放された。

マディは、レーガン殺害と放火で裁判にかけられたが情状酌量で収監を免れ、レーガンの夫ハリソンと再スタートを切ることに。ケイトは火事を生き延びてアートの仕事に戻り、マリアンの作品を推して彼女の才能が世に認められ、ナディアは執筆を再開する。

ブロンテは、ジョーがベックの小説に加筆した部分を削除した改訂版を出版。ラストは刑務所にいるジョーが、「悪いのは僕じゃない。ひょっとしたら君かも」といってつぶやいて終了する。

・犯罪コメディが好きな人に超おすすめ!



『YOU ─君がすべて─』シーズン5の見どころ・考察(ネタバレあり)

 

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以下のポイントに注目して考察を深掘りしていきます。

・筆者が予想したブロンテの正体
・愛を求めるロマンチストが女性嫌悪者になるまで
・理想と現実のズレが生む“ミソジニー”
・ブロンテという鏡
・最後のセリフに込められた問いかけ
・ロマンスに隠れた暴力性

筆者が予想したブロンテの正体

シーズン4では、ジョーの別人格が殺人を犯すという衝撃的な展開がありました。そのため、ファイナルシーズンでも何らかのサプライズが用意されているのではないかと期待していた筆者は、新たに登場したジョーの恋のお相手にも何か裏があるのではないかと予想していました。

ブロンテは燃えるような赤毛が印象的なキャラクターですが、シーズン1でジョーが殺したと思っていた元恋人キャンディスも赤毛だったため、筆者は「ブロンテはキャンディスの姉妹で、ジョーに復讐するために現れたのでは?」と推測。ですが、この予想は見事に外れてしまいました(笑)。

愛を求めるロマンチストが女性嫌悪者になるまで

最初、ジョー・ゴールドバーグは魅力的でロマンチックな男性に見えますが、だんだん彼の“優しさ”の裏に隠された歪みや狂気が浮き彫りになっていきます。

彼は、「愛されたい」「見捨てられたくない」という強烈な欲望を抱えていて、その愛は対等な関係ではなく、“所有”や“支配”にすり替わっていきました。ジョーは、愛が自分の思い通りにならなくなると極端な手段に出て、時には相手の命さえ奪ってしまいます。その行動の根っこには、「母親に捨てられた」という深い喪失体験が関係していることは間違いありません。

彼にとって女性は、「自分を愛してくれる理想的な存在」でなければならないのです。逆に、自分を拒絶する(ように見える)女性は“敵”になってしまう。この白黒思考が、彼の愛の形をどんどん歪めていったのではないかと思いました。

理想と現実のズレが生む“ミソジニー”

劇中でブロンテがジョーのことを「ミソジニスト」だと呼んでいましたが、個人的に印象に残ったシーンでした。ジョーの場合は、「ミソジニー=女性蔑視」と単純な構造ではなく、「こうあるべき女性像」に執着し、そこから外れた時に怒りや失望をぶつけるという、もっと複雑で根深いもののように感じました。

ジョーは自分の思い描く“理想の女性像”に相手を当てはめようとして、現実とのギャップに耐えられずに暴走してしまいます。彼にとって愛とは安心を得るための“所有”であって、愛する相手でも自分の理想から外れた途端に排除しようとする……。そんな恐ろしさが本作の核心ではないでしょうか。



ブロンテという鏡

ブロンテの存在は本当に複雑です。彼女はジョーの正体を暴こうと近づきながら、次第に彼に惹かれてしまいます。そして最終的には、「彼を止められるのは自分しかいない」と言って婚約を受け入れました。

またブロンテ自身も「愛されたい」という要求を抱いていて、でもそれは、ジョーが相手に押し付けてきた歪んだ愛の構造を、逆に自分の中に取り込んでしまった結果ではないでしょうか。「私だけは彼を理解できる」、「私の愛なら彼を変えられる」という思考って、恋愛では意外と誰にでも起こり得ることです。だからこそブロンテの揺れ動く姿には、どこかリアルな危うさを感じてしまいました。

最後のセリフに込められた問いかけ

ジョーの最後の言葉、「悪いのは僕じゃない。ひょっとしたら君かも」というセリフは、一見すると責任転嫁のように聞こえますが、視聴者にも向けられているように感じました。

支配や執着を「一種の愛の形」と見なしてしまう人や、ロマンチックな物語としてジョーに魅力を感じてしまうこと自体が、この作品が描こうとしている真の恐ろしさではないでしょうか。

ロマンスに隠れた暴力性

ジョーは愛を求めながら、愛することで誰かを壊してしまう男です。自分を被害者だと思い込みながら、相手を支配して傷つけていく……。だからこそ彼は、優しさを装った暴力性の象徴だと言えるでしょう。そして、このドラマが突きつける最大の問いは、「恋愛」という名のもとに、私たちはどこまで暴力を許してしまうのかということ……。

ジョーの“愛し方”にどこか惹かれてしまったその瞬間から、視聴者としての私たち自身も、彼の危険な世界の一部になってしまったのかもしれません。

・スリリングな作品が好きな人へ



『YOU ─君がすべて─』シーズン5のまとめ

『YOU ─君がすべて─』シーズン5は、ジョーの過去と罪が全て暴かれる衝撃のファイナル。

愛と執着、偽りに満ちた人生の果てに、彼が逃げ切れず逮捕される結末は、まさにシリーズの集大成です。長年にわたってシリーズを追ってきたファンにとって、スリリングで納得のいく仕上がりになっていたと思います。ぜひ、ファイナルシーズンをNetflixでチェックしてみてください♪

『YOU ─君がすべて─』シーズン5の視聴方法

『YOU ─君がすべて─』はNetflixで独占配信中! VODの中でもダントツにコンテンツ量が多いNetflix。使ったことがない方も、この機会にぜひ♪

この他にもNetflixでは同シリーズ系統のドラマが多数配信中です。「次に観たい作品が見つからない…」という方は、以下も合わせてどうぞ。

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