Netflix『ストレンジャー・シングス』のファンなら知っておきたい10のトリビア さらにシリーズを楽しめる!

「ストレンジャー・シングス」のポスター
出展元:https://www.rottentomatoes.com

Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』は、80年代のノスタルジーに包まれた世界観や、少年少女たちの冒険が人気を集めていますが、その舞台裏には驚くような製作秘話が隠されています。今回は、ファンならぜひ知っておきたい10のトリビアをご紹介します♪



『ストレンジャー・シングス』の知っておきたい10のトリビア

 オリジナルタイトルは「Montauk(モントーク)」

実のところ、クリエイターのロス&マット・ダファー兄弟が『ストレンジャー・シングス』の企画をNetflixに売り込んだ際、オリジナルのタイトルは「Montauk(モントーク)」でした。

舞台設定もインディアナ州ではなく、ニューヨーク州ロングアイランドの港町モントーク。そこは実際に「モントーク計画」という都市伝説で知られる場所で、1980年代に政府が極秘で子どもを使った実験を行っていたという噂があるのです。この闇の計画が、後の“裏側の世界”のインスピレーションの源になったと言われています。

15社以上に断られた幻の企画

現在、本シリーズはNetflixの看板番組として世界中を熱狂の渦に巻き込んでいますが、誕生までの道のりは平坦ではありませんでした。

ダファー兄弟によると、企画段階で15〜20のテレビ局やスタジオに断られたそうです。「子どもを主人公にしたホラーは売れない」と言われ、大人の刑事を中心にしたストーリーへ変えるよう勧められたことも。しかし兄弟はそれを拒否し、「子どもたちの視点こそが物語の心臓部だ」と信念を貫き、その強い意志が作品の成功を導いたのです。

子役キャスティングに1000人以上が応募

物語を支える子どもたちのキャスティングには、驚くほどの時間と労力が費やされました。なんと906人の少年と307人の少女がオーディションを受け、その中からわずか数人が選ばれたのです。

子役たちは映画『スタンド・バイ・ミー』の台本を読んで演技力を試されました。中でもダスティン役のゲイテン・マタラッツォは、最初のオーディションテープを見た瞬間に即決されたほどの才能を見せたそうです。

・『ストレンジャー・シングス』シーズン5で分かっていることをチェック♪

 イレブン役ミリー・ボビー・ブラウンの覚悟

「ストレンジャー・シングス」のポスター

出展元:https://www.tvinsider.com

イレブンを演じたミリー・ボビー・ブラウンは、当時わずか11歳。台詞は少ないものの、その表情と存在感で世界中の視聴者を魅了しました。撮影前に役作りのため頭を剃るシーンでは、父親が泣き崩れるほどだったそう。

ミリーは「自分の髪を失っても、イレブンを演じられるなら本望」と語り、その決意があの圧倒的な演技へとつながりました。彼女は、まさに“時代を代表する子役”と呼ぶにふさわしい存在だと言えるでしょう。

 スピルバーグ作品へのオマージュ

本シリーズは『ジョーズ』や『E.T.』など、スティーヴン・スピルバーグ作品へのオマージュも大きな特徴です。ホーキンス警察署の制服や車のデザインは、『ジョーズ』に登場するアミティ島の警察とソックリで、子どもたちが自転車で逃走するシーンはまさに『E.T.』そのもの。

さらに、ウィノナ・ライダー演じるジョイスは、『未知との遭遇』の主人公ロイ・ニアリーを参考に作られたキャラクターだそうです。こうした細やかなオマージュが、作品全体に大きなノスタルジアを与えています。

『IT/イット』との深い繋がり

『ストレンジャー・シングス』は、“ホラーの帝王”ことスティーヴン・キングの影響も強く受けています。実はダファー兄弟、かつて映画『IT/イット』のリメイク企画をワーナー・ブラザースに提案していましたが、経験不足を理由に却下されていまったのだとか。

そこで自らキング作品の精神を引き継いだオリジナル作品を作ることを決意し、誕生したのが本作です。さらに、マイク役のフィン・ウルフハードは、のちに映画版『IT』シリーズでリッチー役を演じ、まさに両作品をつなぐ存在となりました。

・『IT/イット』のドラマ版には、『ストレンジャー・シングス』ぽいシーンが!

ゲイテン・マタラッツォの持つ実際の病気

「ストレンジャー・シングス」の場面写真

出展元:https://screenrant.com

劇中でダスティンが「鎖骨頭蓋異形成症を患っている」と言うシーンがありますが、これは演じるゲイテン・マタラッツォ本人が患っている疾患です。この珍しい遺伝性疾患は、骨や歯の発達に影響を及ぼすとのこと。

ゲイテンは自身の経験を公にすることで病気への理解を広め、同じ症状を持つ子どもたちに勇気を与えました。彼の自然体の演技が、ダスティンというキャラクターをより魅力的にしているのです。

“裏側の世界”には詳細な裏設定が存在

裏側の世界は、シリーズの中で最も不気味で印象的な要素のひとつです。実はこの世界には、製作者たちがまとめた約30ページにもおよぶ設定資料が存在するとのこと。

そこには、裏側の世界の起源やモンスターの生態、そしてなぜ一体しか存在しないのかといった詳細な説明まで含まれ、その謎がシーズンごとに少しずつ解き明かされていく構成になっています。

・『ストレンジャー・シングス』キャストの実生活のパートナーは!?

スティーブが「嫌な男」から人気者になった理由

シーズン1の序盤で、スティーブ・ハリントンは自己中心的で嫌なヤツとして登場しましたが、演じるジョー・キーリーの人懐っこい魅力が脚本を変えました。製作陣は彼のキャラクターを「心を入れ替える青年」に書き換え、最終的に視聴者から最も愛されるキャラクターの一人になったのです。彼の変化は、ただの青春ドラマではなく、若者の“成長物語”としての側面を作品に与えました。

『エルム街の悪夢』などへのリスペクト

マイクの姉ナンシー・ウィーラーは、『エルム街の悪夢』のヒロイン、ナンシーへのオマージュ。さらに、ジョイスが息子を探すシーンで使う合言葉「ラダガスト」は、『ロード・オブ・ザ・リング』の魔法使いの名前です。こうした細部の遊び心が、映画ファンにとってたまらない発見ポイントとなっています。

『ストレンジャー・シングス』は単なる80年代風ホラーではなく、スティーヴン・キングやスピルバーグ作品への敬意、ゲームや都市伝説への興味、そしてキャストの努力が融合した“愛の結晶”です。背景を知れば知るほど、もう一度最初から見返したくなるようなシリーズの最終章は、2025年11月27日(木)よりNetflixで独占配信スタートです♪

参照元:howstuffworks , Cinemablend

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