Amazonプライムドラマ『ジャック・リーチャー ~正義のアウトロー~』は全米を放浪する巨漢の元陸軍捜査官ジャック・リーチャーが、次々に巻き込まれる事件を解決していく姿がアクション満載で描かれる硬派なシリーズ。そのシーズン3で何が起こるのか、キャストやあらすじなどネタバレあり・なしでダイブイン(考察)していきます!
【本記事の注目点】
・ネタバレを踏みたくない方へ
前半ではネタバレなしのあらすじ&海外評価・筆者の感想を紹介しますので、安心して作品を視聴すべきかどうか判断してみてください。
・ネタバレありで深掘りしたい方へ
後半ではネタバレありの全あらすじ&見どころ・考察で、作品の魅力を余すことなくお届け! すでに視聴済みの方も、おさらいとしてお楽しみください♪
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『ジャック・リーチャー』シーズン3の概要
『ジャック・リーチャー』シーズン3のあらすじ(ネタバレなし)
シーズン3の原作は、リー・チャイルドによる小説シリーズ『ジャック・リーチャー』の第7巻『宿敵』。
リーチャーは、過去に自分の部下だったドミニク・コール一等軍曹を惨殺したアジア人のゼイヴィア・クインという男を追っていた。
同じくクインを調査していたDEA(麻薬捜査局)捜査官、ダフィから接触を受けたリーチャー。彼はダフィから、米西部に麻薬を流している可能性が高い絨毯業者ビザール・バザールという会社に潜入し、会社の倉庫で働き出した直後に行方不明になった連絡員テリーサを探し、会社の裏稼業を捜査するために潜入してほしいと依頼される。
リーチャーはダフィたちとビザール・バザールの社長ザカリー・ベックの息子リチャードの誘拐劇をデッチ上げ、リーチャーがリチャードを救ったと見せかけ、会社のボディガードとして組織に潜入。数々の手掛かりを追いながらテリーサの行方を捜し、クインに復讐する糸口を見つけるために捜査を続ける。
果たしてリーチャーは、敵に正体を知られることなく任務を達成し、クインに復讐を遂げることが出来るのか……!?
『ジャック・リーチャー』シーズン3の海外の評価&筆者の感想(ネタバレなし)
リーチャーは、いつもトラブルを引き寄せて事件に巻き込まれるパータンですが、シーズン3は優秀な部下を惨殺された復讐が目的で、巻き込まれ型ではない変化球でスタートしました。
また、シーズン1&2で存在感が強かったリーチャーの元部隊仲間の影が薄くなり、ダフィと彼女の相棒ヴィラヌエヴァが加わったことで、少し番組のトーンが変わった印象がありましたが、相変わらず接近戦や銃撃戦などのアクションが超ダイナミックで迫力満点!
潜入捜査でリーチャーの正体がバレやしないかとハラハラドキドキな展開も盛りだくさんで、過去2シーズンに負けない緊張感とスリルが満載でした。犯罪アクションが好きな人は必見です!
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『ジャック・リーチャー』シーズン3の登場人物・キャスト
『ジャック・リーチャー』シーズン3の全あらすじ(ネタバレあり)
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以下、物語の展開を時系列順にまとめました。
・ビザール・バザールへの潜入捜査
・ベックのボスはマッケイブという男
・正体がバレてしまったリーチャー
・リーチャーとクインの対峙
・最後の戦い
ビザール・バザールへの潜入捜査
リーチャーは、過去に自分の部下だったドミニク・コール一等軍曹を惨殺したアジア人のゼイヴィア・クインを追っていた。同じくクインを調査していたDEA(麻薬捜査局)捜査官のダフィから接触を受けたリーチャー。彼はダフィから、米西部に麻薬を流している可能性が高い絨毯業者ビザール・バザールという会社に潜入し、会社の倉庫で働き出した直後に行方不明になった連絡員テリーサを探し、会社の裏稼業を捜査するために潜入してほしいと依頼される。
過去にリーチャーはクインを追い詰めて22口径の銃で頭を撃つが、その弾みで崖から転落。彼は死んだものと思われていた。しかしDEAの調べで、彼が生きていて記憶を失っていることが分かる。この時点で、まだダフィたちはリーチャーとクインの関係について詳しく知らない。
リーチャーとDEAのチームは、ビザール・バザールの社長ザカリー・ベックの息子リチャードの誘拐劇をデッチ上げる。リーチャーが彼を救い、その過程で誤ってダフィの相棒ヴィラヌエヴァ捜査官を殺したように見せかけ、ベックのボディガードとして雇われることになる。
リーチャーは、馬小屋にテリーサが監禁されていた痕跡を見つけるが姿はなく、彼女が生きているかどうかは分からなかった。
リーチャーは軍隊仲間のニーグリーに連絡を取り、ベック邸でボディガードを務める巨漢のポーリーやデュークの素性を調べるよう頼み、クインはベックのボスではないかと推測する。
ベックのボスはマッケイブという男
リーチャーを慕い始めたリチャードは、ビザール・バザールはマッケイブという男に乗っ取られ、父親のベックは言いなりになっていると打ち明ける。
ダフィが、ビザール・バザールが取引を行っていると思われる港で撮影した写真にアジア人男性が写っていて、それはクインだった。ベックのボス、マッケイブはクインだったのだ。この時に初めてリーチャーはダフィに、クインが優秀な部下だったコール一等軍曹を惨殺したことを明かす。また、マッケイブは麻薬ではなく、武器を取引していることも判明する。
正体がバレてしまったリーチャー
ベックとリーチャーはクイン(マッケイブ)に呼びされて倉庫へ行くが、やはりクインは記憶を失くしたままで、リーチャーのことを覚えていなかった。
その後、リーチャーとリチャードが一緒に街へ出た時、リチャードが誘拐劇で死んだはずのヴィラヌエヴァ捜査官と遭遇。リーチャーは彼に、ビザール・バザールのビジネスに近づくために誘拐劇をデッチ上げたことを打ち明ける。しかし、クインを逮捕して、ベックとリチャードを救うためだと説得する。
正体がバレた上、クインは自分の部下の素性を調べていたニーグリーとリーチャーの関係をを結び付け、リーチャーがスパイだと知る。
リーチャーとクインの対峙
ニーグリーは、取引の打ち合わせと見せかけてベックをおびき寄せ、次の取引の日時と場所を聞き出す。リーチャーはクインに復讐する気でいたが、ダフィは敵の規模からして3人では太刀打ち出来ないと判断し、代わりにATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)が摘発を担当することになる。
当然、この取り決めを気に入らないリーチャーはスナイパーライフルを手に入れ、クインの息の根を止めるべく配置につくが、クインの取引はリーチャーたちを追い詰める罠だった。
最後の戦い
リーチャーはスナイパーライフルで狙いを定めて次々に敵を一掃し、クインの部下のトラックで、ベックのバースデーパーティーが開催されている彼の邸宅へ戻る。ニーグリーはケータリングのウェイトレスを装ってパーティーに侵入し、ダフィはテリーサを探し、ヴィラヌエヴァはリチャードを救い出す任務に挑む。
リーチャーは超巨漢のポーリーと対決して壮絶な闘いを繰り広げ、なんとか相手の息の根を止め、クインを探しにベック邸内へ向かう。激しい攻防戦の末、ダフィはテリーサ、ヴィラヌエヴァはリチャードを救出するが、その過程でベックが殺されてしまう。
クインは取引先のロシアの組織に連れ去れさられそうになるが、クインが持っていた大金と彼を引き換える。その時点でもクインはリーチャーを覚えていなかったが、クインが惨殺したリーチャーの部下の名前「ドミニク」と言うと記憶が蘇り、ついにリーチャーはクインを射殺して復讐を果たす。
リーチャーはダフィと友好的に別れ、リチャードは旅へ。リーチャーはバイクに乗り、再び放浪の旅へ戻ってシーズン3は終了する。
『ジャック・リーチャー』シーズン3の見どころ・考察(ネタバレあり)
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以下のポイントに注目して考察を深掘りしていきます!
・新コンセプトの好みが分かれそう!?
・ベックとリチャードの親子愛
・ベックがアンソニー・マイケル・ホールだって気づいていた!?
・恋愛要素っている!?
新コンセプトの好みが分かれそう!?
リーチャーは、いつもトラブルを引き寄せて事件に巻き込まれるパータンですが、シーズン3は優秀な部下を惨殺された復讐が目的で、巻き込まれ型ではない変化球でスタートしました。
また、シーズン1&2ではリーチャーの元部隊仲間の存在感が強かったですが、シーズン3で登場するのはニーグリーのみなうえ、彼女の本格的な参加も後半に入ってからでした。代わりに新登場となる優秀な若きDEA捜査官ダフィと、太鼓腹がトレードマークの心優しいヴィラヌエヴァ捜査官という凸凹コンビが参加。シリーズに新風を吹き込んだ一方で、新しい構成は好みが分かれそうです。
シーズン1&2では、部隊仲間との気心の知れた会話や関係性、過去に共有した体験がトーンに色濃く滲み出ていたのが印象的でした。しかし、シーズン3ではそのトーンが薄れ、新キャラクターとリーチャーが打ち解けるまで時間がかかるため、“バディ”感に物足りなさを感じてしまいました。
とはいえ、激しい骨太アクションと硬派なストーリー展開の中で、リーチャーの辛辣だけど笑える返しや発言がオフビートな感覚を生み出し、その世界観は健在。シーズン3も存分に楽しめました!
ベックとリチャードの親子愛
筆者がシーズン3で心に残ったのが、ベックとリチャードの親子関係です。幼い頃に母親を亡くしたリチャードは、仕事で忙しい父親にかまってもらず、常に孤独を感じながら育ちました。それでもリチャードは父親を愛していて、ベックも不器用ながらに息子を愛しています。
リチャードは父親の誕生日に、ベックが子ども時代に夢中になっていたオモチャの銃をプレゼントしようと準備していました。またベックは、クインとの取引で自分が死ぬ可能性を考えて、「これまでに優しい父親ではなかったのは、酷い父親なら失ってもお前が悲しまなくて済むからだ」と説明し、息子に初めて気持ちを打ち明けました。
二人が親子愛を確かめ合うシーンにジ~ンとしてしまいましたが、「絶対、ベック死んじゃうんだろうなあ……」と思っていたら予想通りの展開に(涙)。個人的にベックには生き残って欲しかったですが、キャラクターアークとストーリー展開を考えたら、“不可欠な死”ということになりそうです。
ベックがアンソニー・マイケル・ホールだって気づいてた!?
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複雑なキャラクター、ベック役を演じた俳優が、80年代の傑作青春映画『ブレックファスト・クラブ』や『すてきな片思い』に出演していたアンソニー・マイケル・ホールだと気づいた人は少ないのでは!?
ちなみに、海外ドラマと洋画にメチャクチャ詳しい妹もベックがアンソニーだと気づいていなくて、そのことをLINEで教えたら、「ええ──! マジで! ぜんっぜん気付かんかった!嘘~~~、衝撃」と返事が返ってきました(笑)。
アンソニーは現在57歳。1985年に公開された『ブレックファスト・クラブ』時代と比べるのは酷ってもんですが、SFドラマシリーズ『デッド・ゾーン』で5シーズンにわたって主演したり、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』にも実は出演していたりで、現役バリバリで活躍中。いいオジサン俳優になったなと思います♪(↓下の画像で真ん中で腕を組んでいるのがアンソニー)

出展元:https://wtm.uk
恋愛要素っている!?
シーズン3でリーチャーはダフィと男女の関係になりましたが、「恋愛要素っている!?」と思った筆者。全米を放浪するリーチャーは一ヶ所に落ち着かないので、恋愛をしても短い関係で終わってしまうことは目に見えているからです。
リーチャーを演じるアラン・リッチソンの肉体美を見せるためにベッドシーンが必要なのか?っと思いきや、肝心のラブシーンで裸はほとんど映らないという状態。しかも、部屋でパンツ一丁でいるリーチャーをメイドが見て「きゃあ~💛」となったり、海を泳ぐシーンもスッポンポンだったので、アランの裸を見せるのはこういうシーンだけで十分ではないでしょうか(笑)。
『ジャック・リーチャー』シーズン3のまとめ
シーズン1&2とは違った新しい要素が加えられたシーズン3も、相変わらず手に汗握る捜査と血肉沸き踊る激しいアクションの連続で、観る者を全く飽きさせません!
すでにシーズン4へ更新されているので、本シリーズの成長が楽しみです♪ 『ジャック・リーチャー ~正義のアウトロー~』シーズン3を、ぜひAmazonプライムでチェックしてみてください!

