『AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章』は、世界中で社会現象を巻き起こした人気ドラマ『SEX AND THE CITY』の後日譚ドラマ。そのシーズン3で何が起こるのか、この記事ではキャストやあらすじの紹介に加え、ネタバレなしの感想とネタバレありの考察でダイブインしていきます!
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【本記事のポイント】
・ネタバレなしで知りたい方へ
前半ではあらすじ・海外評価・筆者の感想を紹介。視聴前の参考にどうぞ。
・ネタバレありで深掘りしたい方へ
後半では全あらすじと見どころ・考察をたっぷり紹介。視聴済みの方もおさらいに◎
※目次から各セクションにジャンプできます。
- 『AND JUST LIKE THAT…』シーズン2をおさらい
- 『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3の概要
- 『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3のあらすじ(ネタバレなし)
- 『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3海外での評価&筆者の感想(ネタバレなし)
- 『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3の登場人物&キャスト
- 『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3の全あらすじ(ネタバレあり)
- 『AND JUST LIKE THAT…』を見放題で視聴できるのはU-NEXTだけ!
- 『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3の見どころ・考察(ネタバレあり)
- 『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3のまとめ
『AND JUST LIKE THAT…』シーズン2をおさらい
『AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章』のおさらいなどをまとめた記事(↓)をチェックしてみてください!
『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3の概要
『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3のあらすじ(ネタバレなし)
『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3は、キャリーがグラマシー・パークの新居へ移り、遠距離恋愛関係にあるエイダンとの未来を模索しながら、小説執筆に挑戦。
シャーロットは娘の初交際に戸惑ったり、夫の健康問題などを抱え、ミランダは飲酒問題を乗り越えつつ、新しい恋に踏み出す。
シーマとリサもキャリアの転機を迎えたり新たな問題に直面したりし、5人の日常と挑戦、葛藤が並行して描かれる。50代の彼女たちが、それぞれが過去の関係や価値観を見つめ直す。最終章となるシーズン3で、キャリーが迎える結末とは……!?
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『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3海外での評価&筆者の感想(ネタバレなし)
『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3は第10話の配信直後にキャンセルが発表されましたが、「ようやく終わってくれて安心した」と感じているのは筆者だけでしょうか(笑)。
その理由のひとつは一貫性に欠けるストーリー展開やテンポの悪さで、『SEX AND THE CITY』の魅力だった軽快な会話や鋭い観察眼は影を潜めてしまいました(涙)。続編シリーズはオリジナル版に比べて、キャラクターの多様性やそのメッセージ性が強化されたように見えますが、登場人物の関係性や個々の成長も薄く、毎話観るごとに「感情移入しづらいな……」と感じながら視聴した筆者。
オリジナル版が大好きで、恋愛バイブルとして何度も視聴した筆者にとって、名作の続編としての期待を裏切られたと感じずにはいられません。
シーズン1はミスタービッグの急死を乗り越えるキャリーと、その後の再生が興味深く描かれましたが、それ以降は失速の勢いが増すばかり……。
筆者としては、続編リミテッドシリーズとして、シーズン1で幕を閉じるべきだったと感じました。キャリーとエイダンの関係については、ネタバレありの見どころ・考察で触れているのでチェックしてみてください。
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『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3の登場人物&キャスト
キャリ・ブラッドショー(サラ・ジェシカ・パーカー)
恋愛・結婚のライター。遥か昔に別れた元婚約者エイダンとヨリを戻して、微妙な遠距離恋愛を開始。新しく購入した超豪華タウンハウスの改装に大忙し。
ミランダ・ホブス(シンシア・ニクソン)
NGOの弁護士。スティーヴと離婚してシングルになり、家を転々としながらもデートにいそしむ。新しい恋人が登場する。
シャーロット・ヨーク(クリスティン・デイヴィス)
ギャラリーのバイヤー。長女リリーに彼氏が出来たり、ハリーに健康問題が生じたり、家庭が慌ただしい状態に。
ハリー・ゴールデンブラット(エヴァン・ハンドラー)
シャーロットの夫で弁護士。良き夫で良き父親。
アンソニー・マレンティノ(マリオ・カントーネ)
新しいベーカリーをオープンして、年下の恋人ジュゼッペとの恋愛も順調。
エイダン・ショウ(ジョン・コーベット)
ADHDと診断された息子ワイアットの傍にいるためヴァージニアで暮らしていて、キャリーと遠距離恋愛中。
シーマ・パテル(サリタ・チョウドリー)
不動産業者でキャリーと仲良し。なかなか恋愛でいいお相手が見つからなかったが……。
リサ・トッド・ウェクスリー(ニコール・アリ・パーカ)
ドキュメンタリー作品のプロデューサー。同じ年頃の子どもがいるシャーロットと仲良し。
リリー・ゴールデンブラット(キャシー・アン)
シャーロットとハリーの長女。初の彼氏ができる。
ローズ・ゴールデンブラット(アレクサ・スウィントン
シャーロットとハリーの次女。
スティーブ(デヴィッド・エイゲンバーグ)
アマンダの元夫。息子ブレイディの親としてミランダと良好な関係を築いている。
ブレイディ(ナイアル・カニンガム)
アマンダとスティーブの息子。シェフを目指して料理学校に通い出す。
『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3の全あらすじ(ネタバレあり)
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・キャリー
・ミランダ
・シャーロット
・シーマ
・リサ
キャリー
キャリーとエイダンは「5年間連絡を取らない」というルールを決めていたはずだったが、時間が経つにつれてその縛りはゆるみ、ある日エイダンが突然ニューヨークに現れる。二人は「会えるときに会おう」という方針に切り替える。
キャリーが仕事でヴァージニアを訪れたときも再会するが、ADHDを抱えるエイダンの息子ワイアットとは距離が縮まらず、「家族として過ごすにはまだ早い」と感じたキャリーは、代わりにエイダンへ自分のアパートの合鍵を渡す。
その一方で、階下に住む作家ダンカンとは、最初は騒音トラブルで衝突したものの、同じ作家同士ということもあり、次第に良き仲間になっていく。
そんな中、ワイアットがキャンプに行きエイダンがニューヨークに来た際、彼は「元妻と寝てしまった」と告白。キャリーは理解を示すが、「待つ約束を破った」と謝るエイダンに「そんな約束はしていない」と即座に反論。「5年間誰とも寝ないと思ってたの?」と驚きをあらわにする。
やがてエイダンは長期でニューヨーク滞在を決めるが、キャリーと定期的に会っているダンカンの存在が気になって仕方ない。ビッグと浮気をした記憶も相まって、キャリーを信用できず、二人は最終的に再び別れを選ぶ。
キャリーはついにフィクション小説を完成させる。知的に刺激を与え合うダンカンとの距離が縮まり、パーティーの帰りに初めて結ばれるが、彼はロンドンへ戻ることを決めており、束の間の関係に終わる。
そして、自分がこれから独りで生きる可能性を考え始めていたキャリーは、女性の主人公が独りになるラストは悲しすぎるからと、編集者に変更を提案されていた小説のエピローグを最終的に、「彼女は独りではない。彼女には彼女がいる」という一文で締めくくる。
ミランダ
チェと別れてシングルに戻ったミランダは、レズビアンバーに通いながら新たな出会いを探していたが、仕事関係で知り合ったBBC勤務のジョイに惹かれ、勇気を出してデートに誘う。
住まいを転々とした末、一時的にキャリーのアパートに同居することになるが、生活スタイルのズレが表面化。シーマの助けで新しい部屋を見つける。ジョイとの関係は順調で、落ち込んでいたシャーロットのために誕生日パーティーを企画するが、テーマ選びで空回りし、さらにキャリーとダンカンの親しげな様子に少し棘のある発言をしてしまい、気まずくなる。
ジョイからお土産にジンをもらったミランダは、自宅にお酒があると落ち着かず、それまで彼女に隠していたアルコール依存症を打ち明ける。ジョイは理解を示す。
そんな中、息子ブレイディから、軽い関係だった女性ミアを妊娠させてしまったと告げられ、大きく動揺。ミアが美容院で働いていると知って会いに行くが、偵察がバレて怒りを買い、シャワーの水を浴びせられるという最悪の初対面になる。
さらに、大激怒した父親スティーブに家を追い出されたブレイディはミランダの元に転がり込み、感謝祭のディナーにミアを招待することに。だがミアの風変わりな友人たちも参加してディナーは散々な展開に。ペットの緊急事態で遅れて来たジョイと、最後は静かに幸せな時間を過ごす。
シャーロット
シャーロットは、長女リリーがバレエダンサーと初めての恋に落ち、交際を始めたことに戸惑いながらも見守っていた。ティーンエイジャーの娘たちに振り回されつつも、仕事も夫婦関係も順調だったが、夫ハリーが前立腺がんと診断されて大きな衝撃を受ける。
誰にも話さないと約束していたものの、大人用おむつを買っているところをキャリーに見られ、思わず病気を打ち明けてしまう。その後、リリーが恋人に振られて深く落ち込む中、ハリーはシャーロットがキャリーに話したことを知り、秘密を背負わせてしまったことを反省。彼女の親しい友人たちを集め、自ら病気のことを伝える。
手術は成功し、ハリーは順調に回復。ようやくシャーロットは心から安心できるようになった。
シーマ
シーマはエジプト人映画監督との遠距離恋愛を続けていたが、久々の再会で彼の冷めた態度に失望し、別れを決意する。その後、上司が会社を合併して引退することを機に、自身もキャリアを見直し、仕事を辞めて独立する決心を固める。
新しい恋を求めてデートを重ねるも、なかなか良い出会いがない。そんな中、キャリーが雇った庭師アダムと惹かれ合い、まったく正反対のタイプながらも、シャーロットのパーティーの後に結ばれる。
アダムとの交際に発展したシーマは、彼から「愛している」と告げられ、感謝祭の日に妹と会ってほしいと言われる。しかし、アダムが結婚制度に懐疑的であることを知り、複雑な気持ちになる。それでも感謝祭は、彼と妹たちと共に楽しく過ごす時間となった。
リサ
リサは仕事に新たな風を吹き込むべく、イケメン編集者マリオンを雇い、思わず彼にときめいてしまう。マリオンとの共同作業は順調で、仕事にも活気が戻り始めるが、そんな矢先に父親が突然亡くなり、リサは深い悲しみに沈む。
仕事中にマリオンと二人きりになることが増え、ますます彼を意識するようになるが、気持ちを切り替えようと努める。そんな中、彼女のドキュメンタリーのナレーションをミシェル・オバマが務めてくれる可能性が浮上。マリオンと大喜びし、食事で祝おうと誘われるが、「この関係は仕事に徹しよう」と告げ、彼もそれを受け入れる。
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『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3の見どころ・考察(ネタバレあり)
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・心に響ききらない幕引き
・期待を裏切られたキャリーとエイダンの関係
・本家の魅力を失った迷走状態の最終章
心に響ききらない幕引き
『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3は、第10話の配信直後にキャンセルが発表されました。最終回は、キャリーが「残りの人生を独りで過ごす可能性」を受け入れ、それでもいいのだと納得する形で幕を閉じます。クリフハンガーではなく、ある意味で区切りのつくラストだったので、おそらく製作陣は今シーズンで打ち切られてもいいように、意識して構成したのではないでしょうか。
「幸せになるために恋愛やパートナーは絶対必要ではない」というメッセージ自体は肯定的に受け止められるし、決して悪い結末ではないと思います。ですが、それは本家シリーズでシャーロットが口にした「もしかしたら私たちがお互いのソウルメイトかもしれない」という、長い友情と人生経験の中でたどり着いた悟りとして既に描かれたテーマです。ところが今シーズンでは、その言葉がなかったかのように、再び似たような結論をキャリーの物語として繰り返してしまった印象があります。
さらに、最終話の感謝祭の場面では、主要キャラクターたちが一堂に会するのではなく別々に過ごして、シリーズ全体のまとまりや一体感が感じられませんでした。
友人同士が集い、これまでの出来事を共有しながら、笑顔でシーズンを締めくくるような温かいラストを期待していた視聴者にとっては、どこか物足りなさと消化不良感が残る終わりでした。
期待を裏切られたキャリーとエイダンの関係
キャリーとエイダンの関係は、今シーズンで最も納得がいかなかった部分です。シーズン2でエイダンが再登場したとき、多くのファンは「ついに二人が結婚して落ち着くのでは」という期待を抱いたはず。筆者も、それまで何度もすれ違い、別れと再会を繰り返してきた二人が、今度こそ成熟した関係で結ばれる結末を望んでいました。
ところが、シーズン2のラストで二人が選んだのは「5年間会わない」という不可解な取り決めで、距離を置いた意味や必要性が最後までしっくりこないまま、シーズン3でエイダンは再びキャリーの人生に現れます。
エイダンは元妻と関係を持ったことは棚に上げて、キャリーとダンカンの友情には過剰に嫉妬し、大人げない態度を見せます。本家シリーズで、エイダンとの交際中にキャリーがビッグと浮気したことを引きずっているのが原因ですが、それはもう20年前近くのことです。
大きく騒ぎ立てることではないのに、それが原因で二人はあっさり破局し、その後のエピソードではエイダンへの言及すらほとんどありません。長年かけて育てられてきた二人の関係が、こうも簡単に幕を閉じるのはあまりに唐突で、しかも余韻すら残らない終わり方……。本家から続く大きなラブストーリーが、こんな形で終わってしまって本当に納得がいきませんでした(涙)。
本家の魅力を失った迷走状態の最終章
『AND JUST LIKE THAT…』は、本家シリーズで物語を動かしていた人間関係の葛藤をほとんど排除してしまい、軽快で明るいユーモアや独特のスタイルも失ってしまいました。特にシーズン3はキャラクター間の関係性が希薄で、まとまりのないストーリー展開が目立ちました。
特にリサとシーマの物語は物語全体に大きな影響を与えず、存在意義が薄く感じられる場面が多く、「本当に必要なの?」と考えてしまいました。シャーロットのストーリーも、ハリーの病気以外に語るべき展開はほとんどなく、娘たちもほとんど登場しません。
その原因は、キャラクターが増えたことだけが理由ではないと思います。同じぐらい登場人物が多い群像劇でも、散漫さを感じさせることなく、興味深く物語を発展させてまとめている作品は数多くあります。
『AND JUST LIKE THAT…』は本家シリーズに引き続き、共同クリエイターのマイケル・パトリック・キングが多くのエピソードで脚本・監督を担当しています。そのため、もし本家のスタイルを維持していれば、シーズン3ももっと評価の高い結果になったはず……。
しかし、実際には脚本も演出も雑で、明確な目的地も見えないまま迷走していた印象が強く残りました。本家シリーズの魅力を知る者としては物足りない最終章となり、名作恋愛コメディが泥を塗られる形で終わってしまったのが本当に残念でなりません。
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『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3のまとめ
『AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章』シーズン3は、キャリーや仲間たちの人生の変化を描く一方で、恋愛や人間関係の葛藤が希薄になり、物語全体が散漫な印象でした。
キャリーとエイダンのあっさりした破局や、リサやシーマ、シャーロットの物語の扱いの薄さが目立ち、本家シリーズの魅力であるユーモアやスタイルも失われています。最終回はクリフハンガーを避け、キャリーが独りでも前向きに生きる姿で締めくくられましたが、名作恋愛コメディの最終章としては消化不良な結末で、残念な幕切れとなってしまいました。
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