Amazon映画『ザ・ピックアップ ~恋の強盗大作戦~』ネタバレ考察 バディ映画の王道を笑いと裏切りで突き抜ける!

『ザ・ピックアップ ~恋の強盗大作戦~』のポスター
出展元:https://www.tvinsider.com

Amazon映画『ザ・ピックアップ ~恋の強盗大作戦~』は、強盗事件に巻き込まれた装甲車ドライバーの凸凹コンビのトラブル満載の1日を描くアクションコメディ。この記事ではキャストやあらすじの紹介に加え、ネタバレなしの感想とネタバレありの考察でダイブインしていきます!



【本記事のポイント】

◉ネタバレなしで知りたい方へ
前半ではあらすじ・海外評価・筆者の感想を紹介。視聴前の参考にどうぞ。

◉ネタバレありで深掘りしたい方へ
後半では全あらすじと見どころ・考察をたっぷり紹介。視聴済みの方もおさらいに◎

※目次から各セクションにジャンプできます。


『ザ・ピックアップ ~恋の強盗大作戦~』の概要

基本情報を押さえておきましょう♪

製作:Amazon
ジャンル:アクション、コメディ、犯罪
配信日:2025年8月6日
製作国:アメリカ
上映時間:1時間34分
監督:ティム・ストーリー

『ザ・ピックアップ ~恋の強盗大作戦~』のあらすじ(ネタバレなし)

Amazonアクションコメディ映画『ザ・ピックアップ ~恋の強盗大作戦~』では、ごく普通に現金を回収して仕事をこなすはずが、事態は一転、装甲車ドライバーのラッセルとトラヴィスの凸凹コンビが、現金以上の狙いを秘めた冷酷な犯罪グループに襲われて捕われてしまう。

強盗団のリーダーは頭脳派のゾーイ。なんと彼女は、トラヴィスのデート相手だった。二人は、カジノから6,000万ドルを盗む手伝いをしなければ、ラッセルの妻ナタリーを殺すと脅される。

事態はどんどん悪化していき、性格も正反対な2人は人生最大のピンチを切り抜け、ナタリーを救うことが出来るのか……!?

・Amazonのおすすめスーパーヒーロー青春ドラマ

『ザ・ピックアップ ~恋の強盗大作戦~』海外での評価&予告編紹介と筆者の感想(ネタバレなし)

【Rotten Tomatoes】
批評家の評価:35%
観客の評価:51%
【筆者の評価】
総合評価:★★★☆☆
ストーリー:★★☆☆
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★★☆☆☆

視聴前に予告編を見た印象

筆者は予告編をチェックしながら、ネタバレなしであらすじをまとめたのですが、プロット自体は王道の展開という印象。ただ、ラッセル役のエディ・マーフィと、トラヴィス役のピート・デヴィッドソンの掛け合いがとにかく軽快で、予告編だけでも思わず笑ってしまうシーンが満載でした!

この二人が見せてくれる“バディ・ケミストリー”にはかなり期待できそうです♪

バディ映画といえば、最近Amazonプライムビデオで配信された『ヘッド・オブ・ステイト』(↓)も記憶に新しいところ。ジョン・シナとイドリス・エルバがアメリカ大統領&イギリス首相に扮して、世界の危機に立ち向かうというスケール感たっぷりの一本でしたが、『ザ・ピックアップ』がこの話題作を超えるバディ映画になれるのか注目したいところです!

ネタバレなしの感想

エディ・マーフィといえば、『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズでおなじみ、バディ映画はまさに十八番のジャンル。そんな彼が、若手コメディアンのピート・デヴィッドソンと共演した『ザ・ピックアップ ~恋の強盗大作戦~』は、強盗計画にアクション、さらにはロマンティック・コメディの要素まで詰め込まれ、内容盛りだくさんで楽しめそうだと期待して観始めました。

ところが、予告編で垣間見えたエディとピートの軽妙なケミストリーは本編ではいまひとつ感じられず、全体的に各要素が噛み合わずに散漫な印象が残る、やや残念な仕上がりとなってしまいました。その辺については、ネタバレありの見どころ・感想で深堀りしているので、ぜひチェックしてみてください。

とはいえ、20世紀フォックスの『ファンタスティック・フォー』シリーズなどで知られ、アクション演出に定評のあるティム・ストーリー監督による激しいカ―アクションは、それほどCGIに頼らない実写撮影に迫力があり見ごたえ十分! アクションコメディ好きには刺さるポイントがある作品だと思います。

・痛快バディ映画をチェックしよう♪面白いぞ!

スクロールに疲れた方へ
・ネタバレを知りたい方は、全あらすじ(ネタバレあり)へ飛ぶ
・ネタバレありの深堀りを読みた方は見どころ・考察(ネタバレあり)へ飛ぶ

『ザ・ピックアップ ~恋の強盗大作戦~』の登場人物&キャスト

ラッセル・ピアース(エディ・マーフィ)

現金回収車のドライバー。妻ナタリーとの結婚25周年を控え、転職を考え中。

トラヴィス・ストーリー(ピート・デヴィッドソン)

ラッセルの相棒ドライバー。ゾーイと関係を持った翌日に、彼女が強盗団リーダーだと知る。

ゾーイ(キキ・パーマー)

強盗団のリーダーで、トラヴィスに接近して計画を遂行する。

ナタリア・ピアース(エヴァ・ロンゴリア)

ラッセルの妻。結婚25周年でも夫婦仲はラブラブ。

バナー(ジャック・ケシー)

ゾーイの仲間で、目的のためなら手段を選ばないタイプ。

ミゲル(イスマエル・クルス・コルドバ)

ゾーイの仲間で、その言動には常に冷淡さがにじむ。

クラーク(アンドリュー・ダイス・クレイ)

ラスとトラヴィスの上司で意地悪な性格。


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『ザ・ピックアップ ~恋の強盗大作戦~』の全あらすじ(ネタバレあり)

 

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以下、物語の展開を時系列順にまとめました。
・誤解から始まる出会いと凸凹コンビ
・ゾーイの正体とカジノ強奪計画
・事件の決着とそれぞれの再出発

誤解から始まる出会いと凸凹コンビ

現金輸送車の新人ドライバー、トラヴィスは、銀行で出会った美女ゾーイからメモを受け取り、それを強盗の合図と勘違いして騒動を起こしてしまう。しかし、彼女はただデートに誘っていただけで、幸い警察沙汰にはならず、2人は楽しい週末を共にすることに。

週明け、ベテランドライバーのラスは結婚25周年のディナーに遅れたくないにもかかわらず、不慣れなルートとトラヴィスを相棒に当てがわれて任務に出発。ところが、携帯の電波が届かない“デッドゾーン”で謎の襲撃を受け、催涙ガスと銃撃戦の中、ラスとトラヴィスは巧みに応戦しながらも敵に捕らえられてしまう。

ゾーイの正体とカジノ強奪計画

犯人の正体は、なんと週末を共に過ごしたゾーイだった。彼女は過去の因縁からアトランティックシティのカジノを狙っており、失った仲間バナーとミゲルの代わりに、トラヴィスとラスを無理やりカジノ強盗計画に巻き込む。

17年前、ゾーイの父はカジノの火災から人々を救おうとして命を落としたが、カジノは責任も補償も認めず、彼女の動機は復讐だったのだ。

さらに悪いことに、ラスの妻ナタリーが夫のスマホのGPSを追って現場に来てしまい、人質になってしまう。ゾーイとラスは偽装した現金輸送車で金を回収し、なんとかカジノから脱出するが、そこへバナーとミゲルが現れて事態は悪化。バナーがナタリーを拉致してしまう。

事件の決着とそれぞれの再出発

再び窮地に陥る中でゾーイは一人で逃走を図り、ラスとトラヴィスは装甲車でバナーとゾーイを追跡。バナーによる機関銃の猛攻撃でラスたちは窮地に陥るが、気絶から目を覚ましたナタリーの反撃で危機を脱する。

ゾーイはトラヴィスに飛行機での逃避行を提案するが、彼は地に足のついた人生を選んで彼女と別れる。だが、彼女は最後に自分の“本当の電話番号”を彼のポケットに忍ばせていた。ラスとトラヴィスは罪には問われずに済んだ。

半年後、ラスとナタリーは念願のB&Bを開業し、トラヴィスは警官に。ゾーイは南国バリで新たな人生を送っていた。ラスのもとに開業祝いが届き、箱を開けると「ZとTより」と書かれたメモと、現金がギッシリ詰まっていた。物語は、それぞれが新たな道を歩む希望に満ちたエンディングで幕を閉じる。

・カーアクション満載のドラマをチェックしよう♪


『ザ・ピックアップ ~恋の強盗大作戦~』の見どころ・考察(ネタバレあり)

 

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以下のポイントに注目して考察を深掘りしていきます。
・最強コンビのはずが、噛み合わない悲劇
・アクセル全開から急ブレーキ!? エディ再失速
・迫力のアクションとコンビの温度差が致命的

最強コンビのはずが、噛み合わない悲劇

本作は、エディ・マーフィとピート・デヴィッドソンというベテラン&若手コメディアンの異色コンビの共演が見どころで、ワクワクした方も多かったのではないでしょうか。筆者も予告編を見た時は、ツッコミとボケが炸裂する痛快バディムービーを期待したのに、蓋を開けてみれば予告編がピークだったパターンでした。

まず何より惜しかったのは、エディ・マーフィの使われ方です。かつてのマシンガントークはどこへやら、今回は“定年間近の真面目なおじさん”として終始イライラ顔。ピート演じるダメンズ新人、トラヴィスの下ネタやKY発言にため息をつくだけの役どころで、あの独特のテンポや毒舌は完全に封印されていました。これではエディの持ち味も、せっかくの世代差ギャップも台無しです。

ストーリー自体は、アクションあり、陰謀あり、ちょっぴりロマンスもありと盛りだくさんですが、それぞれの要素が嚙み合っていない印象。特に“強盗団の首謀者がヒロイン”という展開はユニークなはずなのに、テンポや演出の甘さで見せ場がぼやけてしまいました。

せっかくの豪華キャストも宝の持ち腐れとは、こういう作品のことを言うのかもしれません。もっとツッコミどころ満載な笑える“脱線バディムービー”に振り切っていれば、印象も変わったのでは……という思いが拭えませでした。

アクセル全開から急ブレーキ!?エディ再失速

エディ・マーフィといえば、『ビバリーヒルズ・コップ』や『48時間』で見せた、毒舌&軽妙なツッコミが光るバディコメディの名手。最近では、『ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー』で久々に“喋って撃って暴走して”のエディ節が炸裂し、「やっとエディが帰ってきた!」とファンを歓喜させたばかりでした。

『48時間』ではニック・ノルティと息の合った舌戦を展開し、『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズでは相手が誰でも笑いに変える無敵のトラブルメーカーだった彼が、『ザ・ピックアップ』ではどちらかというと“保護者”的なポジションに。

年齢的に妥当な役割かもしれませんが、それでも演出の仕方によっては、今の彼にしか出せないコメディアンとしての魅力を上手く引き出せたはず。かつての“爆弾みたいな新人”だったエディが、今や“爆発しないベテラン”にされてしまった感じです。

せっかくの復活ムードに、水を差すような一本になってしまったのが残念でなりません。

迫力のアクションとコンビの温度差が致命的

本作の監督ティム・ストーリーは、これまでにマーベル映画『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』と『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』、『ライド・アロング』など、アクションやバディものを得意としてきた実績があるだけに、アクションの演出には定評があります。

実際、本作でもカーチェイスや爆破シーンは迫力満点で、CGIに頼りすぎずに実写撮影されているのが見どころ。臨場感や迫力は申し分なかったのですが、その映像の熱量に、ラス&トラヴィスのケミストリーが追い付かず……。

車は火を噴いて道路は燃え上がっているのに、肝心の“バディ感”が冷めたままというちぐはぐさが、作品全体に残念な空気を漂わせていました。

・カーアクションが好きな人に超おすすめのドラマ♪


『ザ・ピックアップ ~恋の強盗大作戦~』のまとめ

『ザ・ピックアップ ~恋の強盗大作戦~』は、エディ・マーフィが再びバディ映画に挑んだものの、かつての輝きを再現するには至らなかった作品。

アクションは迫力があったものの、肝心のコンビの化学反応が弱かったのが少々残念でしたが、週末にポップコーンを食べながら気軽に楽しむにはちょうどいい映画なので、ぜひAmazonプライムビデオでチェックしてみてください!

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