Amazonドラマ『バタフライ ~追う者と追われる者~』は、韓国に暮らす元米情報機関の工作員と悪名高いスパイ組織の攻防戦を描くスパイスリラー。この記事ではキャストやあらすじの紹介に加え、ネタバレなしの感想とネタバレありの考察でダイブインしていきます♪
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【本記事のポイント】
・ネタバレなしで知りたい方へ
前半ではあらすじ・海外評価・筆者の感想を紹介。視聴前の参考にどうぞ。
・ネタバレありで深掘りしたい方へ
後半では全あらすじと見どころ・考察をたっぷり紹介。視聴済みの方もおさらいに◎
※目次から各セクションにジャンプできます。
『バタフライ ~追う者と追われる者~』の概要
基本情報を押さえておきましょう♪
『バタフライ ~追う者と追われる者~』のあらすじ(ネタバレなし)
2015年に発刊された、アラッシュ・アメルのグラフィックノベルシリーズをドラマ化した『バタフライ ~追う者と追われる者~』の主人公は、韓国に暮らす元米情報機関の工作員デイビッド・チョン。
彼は過去に下した決断により、自身が設立したスパイ組織“キャディス”に命を狙われる身になってしまう。デイビッドが過去に下した決断とは!? そして、彼はキャディスから逃げ伸びることが出来るのか──?
『バタフライ ~追う者と追われる者~』海外での評価&予告編紹介と筆者の感想(ネタバレなし)
視聴前に予告編を見た印象
予告編は、何者かに追われる若い女性が必死に逃げながら発砲するシーンからスタート。そこに、彼女と一緒に写った写真を手にしたデイヴィッドが登場し、女性が驚きの声で「父さん?」と問いかけます。
デヴィッドは、「自分が死んだと思わせることが、娘を危険から遠ざける唯一の方法だった」と告白。その直後から、スパイ組織“キャディス”が彼の生存を察知し、米当局の秘密を握る父娘は一気に追われる身に。そこから米当局との熾烈な攻防戦が幕を開けます。
中盤以降は、接近戦、銃撃戦、カーチェイスとアクションのオンパレード! 舞台がアジアということもあって、マーシャルアーツ系アクションも炸裂し、アクションファンのツボを直撃です。さらに、父娘が繰り広げるパンチの効いた掛け合いもテンポ抜群で、予告編を見ただけで期待度はMAXに到達してしまいました。
舞台は韓国ですが、セリフはほとんど英語のようです。
ネタバレなしの感想
『バタフライ ~追う者と追われる者~』は、2000年代に人気を博したドラマ『LOST』のジン役で注目され、ハリウッドでアジア系俳優を代表する存在となったダニエル・デイ・キム主演のスパイ・アクションドラマ。
本作は、スパイ作品ならではの陰謀や策略が緻密に描かれているだけでなく、デイビッドとレベッカ、彼の妻ともう一人の娘という複雑な家族関係を軸にした家族ドラマとしての側面も楽しめます。また、デイヴィッドと敵対するジュノと息子オリヴァーの関係性とのコントラストも印象的です。
そして舞台が韓国であるため、現地の文化やアジア特有のエキゾチックな雰囲気も作品に彩りを加えていて、さらにマーシャルアーツを取り入れた迫力あるアクションシーンも満載で、視覚的にも楽しめます。
家族ドラマとスパイアクションが融合した、全体として見応えのある作品に仕上がっていて、アクション作品が好きな人にイチオシです!
『バタフライ ~追う者と追われる者~』の登場人物&キャスト
デイビッド・チョン(ダニエル・デイ・キム)
元米情報機関の工作員で、過去に下した決断により、自身が設立したスパイ組織"キャディス”に追われる身に。
レベッカ・チョン(レイナ・ハーデスティ)
デイビッドの娘。父は死んだと思って育ち、ジュノの下でキャディスの暗殺者になっていた。
ジュノ・ランド(バイパー・ベラーポ)
キャディスの共同設立者で、デイビッドの“死後”にレベッカを引き取り、暗殺者に育てる。
オリバー・ランド(ルイス・ランドー)
ジュノの息子で大人しい性格。母親に実力を認めてもらおうと必死になっている。
ドーソン上院議員(チャールズ・パーネル)
ジュノの元上司で、キャディスの陰謀とスパイ行為を暴こうとしている。
グン(キム・ジフン)
ジュノが雇った韓国人の殺し屋。
ウンジュ(キム・テヒ)
デイビッドの妻でミンヒの母親。デイビッドの死の偽装を手伝った際に知り合い、結婚する。
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『バタフライ ~追う者と追われる者~』の全あらすじ(ネタバレあり)
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・父娘の再会とキャディスの陰謀
・逃亡の果てに明かされる陰謀
・復讐と赦し、そして不穏な結末
父娘の再会とキャディスの陰謀
秘密組織カディスの暗殺者レベッカは、在韓ロシア大使カルポフを殺害する任務の終了後、謎の男デイビッドに追跡されて逃走を余儀なくされる。やがて彼が自分の父であり、現カディスのボス、ジュノと共に組織を創設した人物であることが判明する。
デイビッドは9年前に死を偽装して姿を消したが、その間ジュノは父は死んだものと信じ、レベッカに暗殺者として育成されていた。またカディスは、情報売買で勢力を拡大しつつあった。
再会を果たした父をレベッカは拒絶してジュノに報告するが、ジュノは彼女を裏切り、部下に抹殺命令を下す。追手に狙われる中、レベッカとデイヴィッドはやむなく協力し、逃亡を開始する。
デイヴィッドは、ベトナムへの逃亡計画を立てる。デイビッドは薬で娘を眠らせて携帯を確認し、娘がジュノに連絡していたことを知る。
その後、彼は9年前に任務中の待ち伏せで仲間を失い、自分の家族を犯罪組織のボス、マルドナドから守るため失踪したと明かす。やがてデイビッドは、カディスのチームに追跡されていた妻ウンジュの救出に向かい、レベッカは父に別の娘がいることを知ってショックを受ける。
一方、ジュノは韓国人の殺し屋グンを雇ってデイヴィッド暗殺を企てるが、駅での襲撃は未遂に終わる。
逃亡の果てに明かされる陰謀
グンとの格闘で負傷したデイビッドは、緊急用の偽IDを友人ヨンシクに依頼。列車での逃走中、レベッカは父にもう一人娘がいることを受け入れられず、4人の間でぎこちない空気が流れる。
ジュノの待ち伏せを避けるため、トラックに潜り込んだ4人は隠れ家に辿り着き、レベッカは7歳のミンヒに銃の操作を教えてウンジュが激怒する。
ヨンシクはグンに殺害され、パスポートを受け取れなかったデイビッドは家族を船で避難させようとするが、船着き場でキャディスのチームに追い詰められてしまう。
レベッカは追跡チームに加わっていたオリバーを捕え、彼を尋問したデイビッドは、ジュノが裏切り、自分をマルドナドに売ったことを知る。
船着き場でデイビッドと激闘して死んだと思われたグンは、ジュノに回収されていた。オリバーがデイビッドに捕られたことを知ったジュノは、息子の命と引き換え条件にデイビッドの家族の安全を保障する。
デイビッドはジュノの発言を編集してオリバーを騙し、ジュノが息子の命を救う気がないと思い込ませることで、カルポフに関する情報を引き出す。カルポフはレベッカが暗殺した人物で、ジュノは彼を使ってロシアに情報を流していたのだ。
また、オリバーはCIAエージェントを殺害したことでドーソン上院議員の調査対象となり、ジュノはその隠蔽を図っていた。デイビッドとレベッカはこの情報を使い、ジュノを捕えようとしているドーソンの協力を得ようとする。
レベッカは、ジュノの陰謀で父親と自分の人生が奪われたことを知り、デイビッドへのわだかまりを解消し、二人はソウルへ戻る。ドーソンと接触したデイビッドは自身とレベッカの免責を求め、オリバーを解放する。
復讐と赦し、そして不穏な結末
デイヴィッドとレベッカは、ジュノに排除される前にオリバーを味方につけようと動く。オリバーは母に自分が罠にかけられたことを告白し、公式に事情聴取を受けて内通者として疑われてしまう。
デイビッドはドーソンに目撃者の存在を公表させ、CIAの潜入者を炙り出す作戦を進める。その間、デイビッドとレベッカは家族として絆を深めつつあったが、隠れ家が襲撃されて二人は逃亡を余儀なくされ、グンにレベッカを拉致されてしまう。
レベッカはジュノの捕虜となり、デイビッドは救出作戦のために義父から人員と装備を調達し、キャディスの車を追跡する。レベッカはジュノの提案に従い、「新しい人生を共に始める」と見せかける。
デイビッドはグンとの最終決戦で彼を殺害し、ジュノへの復讐も試みるが、レベッカに止められて彼女は殺されずに済む。ジュノはタンジールに逃れ、アメリカ法に縛られない新たなキャディスを再建する計画を立て、デイビッドに騙されて母を裏切ったオリバーに電話をし、息子を赦して愛を伝える。
デイビッドは家族と再会するが、レベッカの忠誠心や動機は不明で、ジュノに捕られていた状況を偽って父に報告する。一家揃ってレストランで集った際、ウンジュとレベッカがトイレから戻ってこないためデイビッドが様子を見に行くと、ナイフで刺されたウンジュが倒れていた。レベッカは姿を消し、犯人が不明なまま物語は幕を閉じる。
『バタフライ ~追う者と追われる者~』の見どころ・考察(ネタバレあり)
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・裏切りと信頼の間で揺れる親子の絆
・“バタフライ”が意味するもの
・レベッカはソシオパスやサイコパスなのか!?
裏切りと信頼の間で揺れる親子の絆
『バタフライ ~追う者と追われる者~』は、スパイスリラーの枠組みを持ちながら、物語の中心に深い家族ドラマを据えている点が際立っていると思いました。
特に、9年ぶりに再会した父デイビッドと娘レベッカの関係は、単なる親子の感動的な再会とはいかず、裏切りや不信、血の繋がりによる複雑な絆が絡み合っています。
デイビッドは「家族を守るために死を偽装した」と語りますが、再婚してミンヒという新しい娘を持つ姿を見たレベッカが、父の言葉を信用できないのも無理はないでしょう。その微妙な距離感は、ウンジュやミンヒとの間に漂う緊張感にも表れていました。
追跡や銃撃戦の合間にも、家族間の信頼や立ち位置の揺らぎが描かれ、アクションのスピード感と人間関係の重みが絶妙に交錯しているのが見どころです。
物語が進行するにつれて、父と娘は親子関係を再構築しようと歩み寄りますが、その道は一直線には描かれず、嘘や怒り、愛情が複雑に絡み合ったまま進んでいくのも本作ならではの魅力。
一方、キャディスを統率するジュノと息子オリバーの関係も家族ドラマの重要な要素となり、母に認められたいオリバーはプレッシャーから誤った判断を下しますが、一見冷徹なジュノは絶対的な愛で受けとめて息子を赦します。
そんな、二組の親子関係が光と影のように対照的だったのが印象的で、単なるスパイドラマを超えた、「家族とは何か」を問う、見応えのある深い物語に仕上がっていると感じました。
“バタフライ”が意味するもの
タイトルにある“バタフライ”についてですが、視聴前に筆者はミッションの名称だと思っていたのですが、デイビッドがレベッカの子ども時代に、娘を空中に放り投げてキャッチする遊びの名前だと劇中で説明がありました。
幼い娘を空中に彫り投げてキャッチする遊びは無邪気に見えますが、一つ間違えたら子どもが地面に落ちて大怪我をしてしまいます。信頼関係がなければ成り立たない遊びは、父娘の間で築かれた信頼や安心感の象徴ではないでしょうか。“バタフライ”は、危険な世界にあっても娘を守ろうとする、父の愛を表しているように思います。
その“バタフライ”を冠した本シリーズは、スパイドラマを土台にした本格的な家族ドラマだと言えるでしょう。
レベッカはソシオパスやサイコパスなのか!?
しかし、父娘が“バタフライ”で遊んでいたのは子ども時代の話であり、今のレベッカは冷徹な暗殺者です。人を殺す任務に喜びとやりがいを感じていると明言する娘を、デイビッドが、ソシオパスやサイコパスだと疑っているのではないかと思わせる瞬間がところどころありました。
レベッカは、ソシオパスやサイコパスなのでしょうか? その答えは簡単に「イエスとノー」で答えられないように感じます。
レベッカの残酷さは生き延びるためのスキルで、極限状態で育った子どもが持つ複雑な特徴であり、愛情や人間らしさを失ったわけではないと思いたいです。
ですが、ウンジュが刺されたラストシーンでは、すかさずデイビッドは「レベッカがやったのか?」と妻に訊き、怒りをブチ撒けるように娘の名前を叫びました。娘を信じたい気持ちと信じきれない疑念の間で揺れる父親の苦悩が、その叫びに込められていたように感じます。
デイビッドは娘を疑っているようですが、筆者はウンジュを襲ったのはレベッカではないと思います。父に対する葛藤が燻っているとはいえ、命を懸けてデイビッドと共闘した彼女が、父の愛する妻を傷つけたとは考えられません。
すでにジュノはタンジールへ旅立った後なので、ウンジュを襲ってレベッカを拉致したのは新たな敵ではないででしょうか。キャディスは壊滅しましたが、組織が保有していた情報の数々をレベッカは知っています。その情報を利用しようする者や、キャディスにより被害を被った組織や国などが、更新が期待されるシーズン2で新たな敵としてデイビッドの前に立ちはだかるような気がします。
『バタフライ ~追う者と追われる者~』のまとめ
『バタフライ ~追う者と追われる者~』は、引退スパイのデイビッドと暗殺者として育てられた娘レベッカの信頼と葛藤を描くスパイスリラー。
陰謀やアクションが展開される中で、家族の絆や複雑な親子関係が丁寧に描かれ、心理描写とスリルが絶妙に交錯する本作は、スパイものが好きな人にも家族ドラマが好きにも超おすすめです!
\『バタフライ』はAmazonプライムビデオで独占配信中!/
『バタフライ ~追う者と追われる者~』シーズン2へ更新!?
現時点で、『バタフライ ~追う者と追われる者~』はシーズン2へ更新されていません。ですが、Amazon MGMと製作チームが作品の仕上がりに自信がなければ、あれほど大きなクリフハンガーでラストを締めくくることはないと思うので、シーズン2へ更新される可能性は高いと筆者は見ています。
そこで、シーズン2で答えてほしい6つの疑問を投げかけて、勝手に大胆予想してみたので、ぜひ覗いてみてください!
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