U-NEXT配信『ギルデッド・エイジ -ニューヨーク黄金時代-』は、19世紀末の“金ぴか時代”のニューヨークを舞台に、伝統ある旧家と新興富裕層の対立を描くドラマ。そのシーズン3で何が起こるのか、キャストやあらすじの紹介に加え、ネタバレなしの感想とネタバレありの考察でダイブインしていきます!
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【本記事のポイント】
・ネタバレなしで知りたい方へ
前半ではあらすじ・海外評価・筆者の感想を紹介。視聴前の参考にどうぞ。
・ネタバレありで深掘りしたい方へ
後半では全あらすじと見どころ・考察をたっぷり紹介。視聴済みの方もおさらいに◎
※目次から各セクションにジャンプできます。
『ギルデッド・エイジ』シーズン2をおさらい
『ギルデッド・エイジ -ニューヨーク黄金時代-』は、19世紀末のニューヨークを舞台に、伝統ある旧家と新興富裕層の一家が交差する上流社会の権力争いや価値観の衝突を描いたドラマ。華麗な衣装や壮麗な邸宅、美術の精緻さも魅力で、『ダウントン・アビー』のクリエイターが手がけています。シーズン3の考察に入る前に、軽くシーズン2のおさらいをしましょう♪
シーズン2のあらすじ
シーズン2では、新興富裕層のラッセル家と旧家のブルック/ヴァン・ライン家の対立がさらに激化する。ラッセル家の夫ジョージはピッツバーグの工場で起きた労働争議に直面し、妻バーサはメトロポリタン歌劇場の支援を通じて上流社会での地位確立を狙う。
一方、マリアン・ブルックは教職を続けながら人生の方向性を模索し、ペギーはアフリカ系アメリカ人として記者活動に邁進し、人種や労働を巡る社会的問題に向き合っていく。
また、オスカー・ヴァン・ラインは、財政難や自身の秘密を抱えながらグラディスへの想いを見つめ直す。社交界の競争や家族の葛藤、職業への挑戦などが綴られるシーズン2は、各キャラクターが時代の変化に翻弄されながら、自己の立場と未来を模索していく姿が描かれた。
・時代劇が好きな人におすすめ!
『ギルデッド・エイジ』シーズン3の概要
『ギルデッド・エイジ』シーズン3のあらすじ(ネタバレなし)
バーサ・ラッセルは裕福な新興富豪として社交階級への飛躍を狙い、娘グラディスの結婚を通じて英国貴族との結びつきを強化しようと目論む。夫ジョージは鉄道事業で巨額の資本と権力争いに巻き込まれ、銀行業界の大物J・P・モルガンとの交渉に挑む。
一方、マリアンは恋愛と自立の間で揺れ、エイダとアグネス姉妹は屋敷の主導権を巡って対立。従者のジャックは目覚まし時計の発明により、キャリアが新たな転機を迎えることに。
黒人高社会のペギー・スコットはジャーナリストとしての道を進みつつ、恋愛や家族との関係にも変化が訪れる。新キャラクターたちも加わり、友情や階級意識、民族背景の違いを越えた物語が絡み合う──。
『ギルデッド・エイジ』シーズン3の海外での評価&筆者の感想(ネタバレなし)
シーズン3では、新旧の富裕層が入り混じる社交界での権力争いや駆け引きが輪をかけて激しくなり、登場人物それぞれの人間関係や成長も濃密かつ丁寧に描かれていて見応えタップリ!
バーサ・ラッセルの行き過ぎた野心は観ていて少々腰が引けてしまうものの、その行動力はシーズンを通して強い存在感を放っています。また、マリアンやペギーといった若い世代の女性たちが、自分の生き方を模索しながら一歩ずつ前に進む姿にも惹きつけられました。
そして、テンポの良い会話や皮肉を効かせたやり取りも健在で、重厚さの中にユーモアが光っているところもポイント。歴史ドラマとしての奥行きと、エンタメ作品としての華やかさを兼ね備えた仕上がりになっています。
クリエイターのジュリアン・フェロウズが手がけた『ダウントン・アビー』や、時代劇が好きな人にイチオシのシリーズ。すでに本作は、シーズン4へ更新されているので続きが楽しみです♪
・『ブリジャートン家』や時代劇恋愛ドラマが好きな人は要チェック♪
スクロールに疲れた方へ
・ネタバレを知りたい方は、全あらすじ(ネタバレあり)へ飛ぶ
・ネタバレありの深堀りを読みた方は見どころ・考察(ネタバレあり)へ飛ぶ
『ギルデッド・エイジ』シーズン3の登場人物&キャスト
バーサ・ラッセル(キャリー・ク―ン)
新興富裕層“ニュー・マネー”の夫人。社交界入りを目指し、揺るがない野心と行動力で旧勢力に挑む。
ジョージ・ラセル(モーガン・スペクター)
鉄道王として成功したニュー・マネーの夫。冷静さの裏に情熱と野望を秘め、労働争議などに直面する。
マリアン・ブルック(ルイ―ザ・ジェイコブソン)
資産家ヴァン・ライン家の叔母宅に身を寄せる田舎育ちの令嬢。学校で教職に就く。
ペギー・スコット(デネー・ベントン)
野心的な黒人女性ジャーナリスト。アフリカ系新聞で、記者としてのキャリアと個人的葛藤に直面する。
アグネス・ヴァン・ライン(クリスティーン・バランスキー)
ブルック家の長女で強硬なオールド・マネーの代表。保守的な価値観で新マネーに真っ向から対抗する。
エイダ・ブルック(シンシア・ニクソン)
アグネスの妹。内向的な性格ながら、シーズン2では経済的・精神的にも自立を果たす。
ラリー・ラッセル(ハリー・リチャードソン)
バーサとジョージの息子。ハーバード卒の青年として成長し、ヴァン・ライン家の従者ジョンと目覚まし時計の開発に取り組む。
グラディス・ラッセル(タイッサ・ファーミガ)
バーサとジョージの娘。社交界で母親から自立しようとしている。
オスカー・ヴァン・ライン(ブレイク・リッチソン)
ヴァン・ライン家の息子。社交界での居場所や自らのアイデンティティと向き合う。
『ギルデッド・エイジ』シーズン3の全あらすじ(ネタバレあり)
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・結婚をめぐる母娘の攻防
・グラディスの婚約
・グラディスの新生活とラリーのプロポーズ
・秘密と誤解が招く運命の転換点
・銃撃事件と復縁への一歩
結婚をめぐる母娘の攻防
ジョージ・ラッセルはアリゾナで鉄道拡張のため銅鉱山の土地交渉に奔走し、新たな事業の出発点を描く。一方、ニューヨークではヴァン・ライン家の相続が動き、エイダが遺産を得て新たに屋敷の主となる。
バーサが娘グラディスの結婚を成功させるべく、バッキンガム公爵との縁談を推し進める中、グラディスはビリー・カールトンとの恋愛を進行させて反発する。
グラディスが自宅を飛び出し、カールトン家へ駆け込む事態が起きて、家族は騒然となる。ビリーはグラディスの父親に正式にプロポーズを申し出る勇気がなく、関係は破局に向かう。バーサは自信を持ってバッキンガム公爵との縁談交渉を進める。
スコット家ではペギーが体調を崩すが、医師カークランドの診察により回復し始め、彼との恋を予感させる。
グラディスの婚約
ジョージは鉄道用地取得のため再び交渉に臨み、土地権を巡って緊張が走る。ラリーとジャックは投資家との面会に臨み、時計の特許売却の可能性を模索する。
スコット家では、ペギーとカークランド家が正式に面会して両家の交流が始まるが、同じ黒人でも微妙に身分が違う両家の間がギクシャクし始める。
マリアンはラリーとの密会を重ねていたが、二人がキスをしているところを彼の従者に目撃され、バーサに告げ口されてしまう。
グラディスは、父ジョージにバッキンガム侯爵との結婚を阻止するよう懇願するが、ジョージは彼にチャンスを与えてみてはどうかと説得。彼女は侯爵と腰を落ち着けて話をし、納得いかないながらも婚約を承諾する。
グラディスの新生活とラリーのプロポーズ
ラリーとジャックが時計の特許を60万ドルで売却する契約を交わす。ペギーの両親は、医師ウィリアムの階級を意識する母親との気まずい初対面を経験する。
一方、ジョージの鉄道計画は出資者のモルガンが撤退を告げに来て暗雲が立ち込める。グラディスは結婚を迷い続けるが、父の言葉に背中を押されて式に臨む。涙をこらえながら誓いを述べ、式の後、夫となったバッキンガム侯爵とイギリスへ旅立つ。
イギリスに到着したグラディスは宮廷の従者たちに歓迎されるが、義姉サラの干渉や冷たい扱いに苦しむ。ラリーはマリアンにプロポーズし、2人は婚約。ペギーは、過去に男女の関係になりかけた記者のフォーチュンから記事執筆を依頼され、無理やり取材に同行しようとする彼をウィリアムが阻む。
ラリーはビジネスの接待で、オスカーを詐欺のカモにしたモード・ビートンを目撃し、そのことを彼に伝える。イギリスから届いたグラディスの手紙で彼女の苦境を知った父ジョージは、結婚を押し進めたバーサと激しく衝突する。
秘密と誤解が招く運命の転換点
ジョージは新パートナーとJ・P・モルガンを訪ねるが、契約に失敗して損失を被る。オスカーは自分をカモにした詐欺の黒幕がクラウザーだと知り、被害者でもあるモードを助けて旅立たせる。
マリアンはラリーが浮気をしたと思い込み、婚約破棄を決意。渡英していたバーサは、バッキンガム侯爵にグラディスを家族として扱うよう頼み、それまでぎこちなかった夫婦の仲は急速に親密になっていく。
オスカーと恋仲にあったジョンが馬車の事故で亡くなり、彼はオスカーに別荘を遺していた。出張から戻ったラリーは、マリアンからの婚約破棄の手紙を読んで慌てて彼女の家を訪ねるが、エイダにたしなめられて追い返される。
マリアンとの婚約破棄について、パーサの冷たい言葉に怒りを覚えたラリーだけでなく、ジョージも娘と公爵の結婚を強引に進めたバーサに愛想を尽かして家を出て行く。
ラリーはマリアンの働く学校を訪ねて事情を尋ねるが、彼女は彼が正直に話さなかったことを責め、結婚はできないと告げる。ペギーと交際中の医師ウィリアムは、ペギーが以前子どもを養子に出していたことを母親から知らされ、真相を確かめるため彼女のもとへ向かう。
銃撃事件と復縁への一歩
ジョージがビジネスの会合をしているところへ何者かが銃を持って乱入し、彼は撃たれて瀕死の重傷を負う。自宅へ搬送されたジョージが、偶然近くにいたウィリアムの迅速な手当てで一命を取り留める。
マリアンはジョンから事情を聞き、自分の誤解を認めてラリーに謝罪するが、ラリーはマリアンが自分を信じなかったことに動揺する。ジョージを襲った犯人は謎のままだが、順調に傷は回復していた。
一方、ペギーの過去を知ったウィリアムは舞踏会に参加し、ペギーにプロポーズ。今度はラリーがマリアンに謝罪し、復縁に一歩踏み出す。ジョージはバーサの野心的な行動に反発しで別居を宣言。その直後に、グラディスが妊娠を告げるがジョージはすでに家を出てしまい、その姿をバーサが見つめる場面で物語は幕を閉じる。
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シーズン2の見どころ・考察(ネタバレあり)
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・野心の暴走と家族崩壊のゆくえ
・時代を超えて響く女性たちの挑戦
野心の暴走と家族崩壊のゆくえ
シーズン3は、華やかな19世紀末の社交界を背景にしながら、その光の裏に潜む家族の亀裂と人間の欲望を緻密に描き出していた点が見どころです。特にバーサの野心は単なる上昇志向を超えて「自己実現のためには家族の意志を無心して、その幸福すら犠牲にする」という冷徹さを帯び始め、グラディスの物語はその犠牲者として強く心に残りました。
結婚式でグラディスが見せた涙は単なる恋の挫折ではなく、自らの人生を選ぶ権利を奪われた者の絶望そのもの……。この時代に生きた女性たちの苦悩に、胸を痛めたのは筆者だけではないでしょう。
そして興味深いのは、この母娘の対立が“愛情の欠如”ではなく“愛情の暴走”から生じている点です。バーサは確かに娘を思っているものの、その思いは社交界での地位と名誉というフィルターを通して歪められています。この愛情の形は現代的な“毒親”像と重なり、時代を超えて普遍的なテーマ性を持っていると感じました。
一方でペギーとウィリアム、マリアンとラリーという二組のカップルは、誤解や障壁を乗り越えた先に幸せを掴むという対照的な道を歩みます。特にペギーのエピソードは、人種や階級といった当時の社会構造を背景に、愛がそれらを乗り越える可能性を示していました。
バーサの孤立は単なる悲劇ではなく、「価値観を改める機会を逃した者がたどる末路」として描かれているように見え、最終話でジョージとラリーが家を出て、バーサが独り残されるラストシーンは象徴的です。
華麗な社交界の中で勝利を収めたはずの彼女が、最も大切な家族を失った姿は、物語全体の皮肉を凝縮しているように思いました。シーズン3は、成功と幸福が必ずしも同義ではないこと、そして愛情の形を誤れば、それが最も近しい関係をも壊すという冷徹な真理を突きつけているのではないでしょうか。
時代を超えて響く女性たちの挑戦
シーズン3では、19世紀末という保守的な時代背景の中で、女性たちが自らの意志と行動で人生を切り開いていく姿も強く心に残りました。ジャーナリストのペギーは、長年人種差別によって白人エリート層から締め出されてきましたが、黒人高社会の中で存在感を高め、ついに自分の居場所を見つけ始めます。その過程は社会的な制約を逆手に取り、自分が活躍できる舞台を見極める強さを感じさせます。
一方、マリアンは社交界の結婚市場に頼るのではなく、教師として自らのスキルで生計を立てる道を歩み出しました。この選択は当時としては勇気がいる選択だと思うし、現代の働く女性の姿にも重なります。そして、夫ルークの死によって経済的に裕福になったエイダは、お金を贅沢や見栄に使うのではなく、禁酒運動や女性参政権運動といった社会活動を投じました。
特にペギーの活動を後押しするために女性三権運動を支援する姿勢は、資産や立場を“自己満足”ではなく、“他者のため”に使う新しい女性像を示しているのではないでしょうか。
こうした三者三様の道は時代の制約に挑み、個人としての価値を社会に証明していくプロセスそのものです。19世紀末という制限だらけの環境でも、女性たちは模索して選び取り、支え合っていました。その姿は現代の女性にも、「環境や他人に決められた枠の中で生きるのではなく、自らの道を切り拓く大切さ」を力強く訴えかけているのではないでしょうか。
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『ギルデッド・エイジ』シーズン3のまとめ
『ギルデッド・エイジ -ニューヨーク黄金時代-』シーズン3は、家族の絆と断絶、野心と愛情のせめぎ合いを豪華絢爛な19世紀末の社交界で描き切っていて見応えタップリ!
女性たちが制約の中で自らの道を切り開く姿は、現代の私たちにも深く響くものがあり、愛憎劇と歴史ロマンが交差する本作は、メロドラマ調の時代劇や『ダウントン・アビー』などが好きな人にイチオシです!
すでに更新されているシーズン4の配信を楽しみに待ちたいと思います♪
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